canとcan’tの発音の違いは?リスニングには《理屈》がある

 


やあやあサイ象です。

英語のリスニング力をつけるには
“か”“のどちらでで行くのが
いいかというお尋ねに、
受験が目標であれば”“中心no
にしたほうがいいだろうと
お答えしてきました。

そして”“のコツとして理解しておくといい
ある「理屈」をサイ象流・リスニング
《虎の巻》として伝授しました。


※前回の記事とはこれです。
英語リスニングのコツは”精聴”!『ローマの休日』の一場面から


Ψ 受験が目標なら”精聴”主義で

うーん、まあやってるよ。
あんたのいう「理屈」って、
要するにあれだろ?

単語はすべて「内容語」か「機能語」かのどちらかで、
英語独特の「強弱のリズム」も、
内容語」は強く、「機能語」は弱く発音される
っていう原則に従って出てきてるんだから、
この法則さえ掴んどけば、あとはもう
ノリノリで聴き取れるんだってていう
調子のいい話だよね。

そのと~~り!(財津一郎ふうに……なんて
いってもわかんないか)
よく覚えてくれましたね。

 

Ψ 今の”can”?それとも”can’t”?

うん、まあね。

たしかにそれで少しはわかるように
なってきたんだけど、でもまだなかなか……。

たとえば、きのうもアメリカ人の話すの
聴いてて”can”って言ったのか、
“can’t”って言ったのかわかんなかった。

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ああ、それはよくある。
アメリカ人同士でも「いま”can”つったの?
それとも”can’t”?」
なんて聞き返したりするくらいだ。

えー? それ困るじゃん。
180°意味が逆になっちゃうような場合に、
なんでこう曖昧な発音しちゃうんだろう。

困るよね、実際。

おいおい、ひとごとみたいに言わないでよ。
それにこれ、あんたのいう「理屈」で
解けない問題じゃないか?
きょうはそれを言おうと思って来た。

ハハハ、なかなか突っ込むね。
まあそれはあとで解いてみせるから、
とりあえずこの動画でアメリカ人のいう
ところを聴いてみよう。



 

Ψ ネイティブが意識しない「理屈」

どう? わかったかな?

うーん、だいぶ違いが見えてきたけど、
「理屈」としては、今ひとつクリアにならないな。
あんまり耳のよくない人間は、
けっきょく前後の文脈や相手の様子で
判断するしかないってことになるのかな?

まあそう絶望することもない。
ネイティブ・スピーカーにとってその言語の
「理屈」はもう幼児期から身についている
ものなんで、それを取り出して説明することは
とてもむずかしいんだ。

そうだよね。
ぼくも日本語の仕組みはよくわからない。

だからここはノンネイティブ・スピーカーの
私が代わりに説明を試みましょう。

いよ、待ってました!

Breaking-Bad-s

動画のアメリカ人の説明では、
たとえば”I can speak English”という英語で
特に”can”を強く言う理由のない場合は”c(a)n“、
つまり母音を落として、ほとんど子音だけで発音してる……
というようなことを言っていたね。
まずこれを押さえよう。
サイ象流《虎の巻》でいえば、これは
“can”は助動詞すなわち「機能語」だから弱く発音される、
という「理屈」に則っている。

うん、それはわかるよ。
でも”can’t”の方はどうなのさ。
こちらは母音が落ちるようなことはない。
これって、特に強調する場合じゃなくても
つねにある程度強く発音される、ってことだよね。
助動詞なのに、なんでやねん┐( ̄ヘ ̄)┌

ハッハハ、そこだよ。
そもそも”can’t”ってなんの短縮?

“can”と”not”に決まってるじゃん。

“not”の品詞は?

えーと、副詞?
あッ、そうか。副詞は「内容語」だから強く発音される、
それを含む”can’t”もまたしかり、ってこと?

そのと~~り!(ふたたび財津一郎ふうに)
ほら、私のいう「理屈」にちゃんと
かなってるでしょ?

ネイティブにとっては意識しない深い
レベルの「理屈」なんだね。

だから、彼らには考える必要のないことだけど、
ノンネイティブはこれを意識することで
強くなれる、そういう「理屈」。

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Ψ 「間」を聴き取れ

ふーん、そうか。
一応わかったけど、でも今の説明は通常の
“can”、つまり特に強く言われなくて、
c(a)n“になっちゃう場合を言ってるよね。

これなら誰も”can’t”と聞き間違えたり
しないんだよ。
問題は強調される場合の
“can”の方なんじゃない?

そうだよね。
「しゃべれる」ってことをはっきり
させたい場合の”I can speak English”とかね。

これは実際、”I can’t speak English”と
おんなじに聞こえちゃう場合が多いんだよね。

でしょー?
ぼくの聞きたいのはそこだよ。
動画のアメリカ人もいろいろ言ってたけど
やっぱ微妙で聞き分けにくいんだよね。

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あい、わかった。
ここでもう一つの鍵、「間」の登場だ。
つまり”can’t”の”t”がほとんど聞こえない
といっても、話してる本人は
言ってるつもりなんだ。

つまり口はそういう動きをしてる。
ってことは、それだけ時間をとってるんで、
次の単語が出るまでに、わずかでも「間」があるんだよ。

ははー(と口を開ける)

そう、今あいた君の口のように。
対する”can”の方はそういう「間」はない。
だから、そこで区別できる。

発音の微妙な違いよりか、この「間」
聞き取ろうとした方が早いんだ。
すくなくとも日本人には。

 

Ψ 「内容語」「機能語」って何?

おわかりいただけましたかな?

よくわからんという方のために、
この前回まで開陳してきた《虎の巻》の
骨子だけ再説しておきましょう。
(もういい、わかった、という方はスルーしてください)

 

ネイティブの話す英語では、
発音される語句の「強」差がスゴイのですが、
そのの交替は、
ある法則に則っています。

これがすなわち、
「内容語」は強く、「機能語」弱く発音される
という原則(あくまで原則だから、場合によって例外は発生する)。

その「内容語/機能語」の区別は下記のとおり。
内容語
=それ自体に意味・内容をもつ言葉。
品詞でいえば名詞、動詞、形容詞、副詞の4つ。
機能語
=それ自体に意味・内容はなく上記の「内容語」たちを互いに関係づける言葉。
品詞でいえば冠詞、前置詞、接続詞など。
笶€【注意点】代名詞関係代名詞を含む)、関係副詞、助動詞もこちら。
以上を銘記し、一人で音読するときも、
この法則にしたがってのリズム」をつけるようにすれば、
これだけで、リスニング能力はもちろん、
あなたの英語力は総合的に向上するはずなのです。

どうです、頭に入りましたか?

ぜひ、騙されたと思って
(いや、思わなくていいですが)
実践してみてください。(^-^)ノ~~

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