江戸川乱歩 怪人二十面相 ∞ 少年探偵団結成までのあらすじ

 


やあやあサイ象です。

「感想文の書き方」シリーズも
はや第96回。
「あらすじ」暴露サービスとしては
第62弾となります。

今回は乱歩人気を不動のものとした
少年向け推理小説シリーズの第1話、
『怪人二十面相』(1936)に挑戦です!
  


言わずと知れた
怪人二十面相と明智小五郎の闘い、
それに少年探偵団も活躍するという
長く続いたシリーズの
記念すべき第1作にほかなりません!

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もとは雑誌『少年倶楽部』に
連載されたもので、
いくつもの事件が織り込まれて
ストーリーはなかなか複雑ですが、
これをやや強引に「起・承・転・結」の
4部に分けて書いていきます。

ただ、はじめにお断りしておきますが、
ここではネタバレを避けるという
姑息な配慮は一切せず、
ストーリーは惜しみなく全開しますので、
結末を知りたくない人は
絶対に読まないでください
(◎◎)。


👉 かなり詳しいあらすじ

それでは、始めましょう。

【起】
20の違う顔をもつと言われ、
盗む前に必ず予告状を届けることで
新聞を賑わせている怪盗「二十面相」。

今回は大実業家、     mask-515257_640
羽柴壮太郎邸に
ロマノフ王家の宝冠を飾った
大ダイヤモンド6個を
「無償でゆずりうける決心をした」
という予告状を届ける。


羽柴家では、次男の壮二少年が
庭の花壇に鉄のわなを仕掛けて待機。

折しも家出して南洋に渡っていた
長男壮一が10年ぶりに帰国するが、
実はこれが二十面相の変装で、
宝石は予告通り奪われて、
しかも壮二少年を誘拐されてしまう。

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逃走中、壮二の仕掛けたわなで   
怪我をした二十面相は、
壮二は返すから、治療代に羽柴家所有の
安阿弥作「観世音像」を渡せと要求。

羽柴壮太郎は名高い探偵、
明智小五郎に警護を依頼するが、
明智は外遊中のため、助手の
小林芳雄少年が代役を務める。

小林少年、知恵と運動神経を    137678
大いに発揮して白髪の老人姿の
二十面相を捕縛したものの、
それは雇われの老コック。

二十面相は警部、中村係長宛に
「次はもっと大きなものを狙う」
という挑戦状を残して逃走していた。



【承】
伊豆半島、修善寺温泉に近い谷口村の
「美術城」と呼ばれる屋敷に
国宝級の古名画を数百点も所有する
日下部左門老人のもとに、
「一服も残さずちょうだいする」
という二十面相の予告状が届く。

二三日前に「明智探偵来修」という
新聞記事を見たばかりだった日下部は、
修善寺の旅館に明智を訪ねて依頼。


明智は刑事らとも連携して警護するが、
けっきょく名画はすべて消える。

日下部になじられた明智が   carnival-411494_640
変装を解くと、それは二十面相。

新聞記事も刑事も自分が用意した
ニセモノで、明智はまだ外国にいる、
と丁寧に説明して悠然と去る。

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【転】
二十面相から国立博物館長にあてて
「所蔵の美術品を一点ものこらず
ちょうだいする」という予告状が届く。

その翌日、外国での事件解決に成功して
帰国した明智探偵を
小林少年が東京駅で待ち受ける。

      東京駅 175327

そこへ「外務省の辻野」だという男が接近し、
到着した明智は、辻野の誘いに応じて
ホテルの密室で話す。

この辻野こそ実は二十面相で、
博物館での事業遂行の間、
明智を捕縛しておこうとの計画だった。

が、これにはじめから気づいていた
明智は、小林少年との連携で
難を逃れるとともに、
二十面相を捕らえることはあえてせず、
将来的な一網打尽を狙い、泳がせる。

都内の明智邸を見張る   kageotokoimages
乞食のような風体の男に、
二十面相の手下で「赤井寅三」と名のる
浮浪人が話しかけ、二人で明智を
捕らえることに決める。

二人は首尾よく明智を捕らえ、
二十面相のもとへ連行する。

「名探偵明智小五郎氏誘かいさる」
という大見出しが新聞各紙を飾って
三日目の日曜日の朝、
明智邸の夫人と小林少年のところへ
飛び込んできたのがあの羽柴家の
次男、壮二少年。

羽柴家の事件での活躍以来、 075738
小林少年を崇拝するようになった
壮二少年は、同じ志の10人で
「少年探偵団」を結成し、小林少年を
助けようと駆けつけたのだという。


【結】
二十面相が決行を宣言していた
「12月10日、午後4時」の迫る
国立博物館。

気をもむ老館長や警視総監の前に
突然現れた明智は、
陳列されているすべての美術品が
すでにニセモノにすり替えられて
いることを暴く。

この入れ替え工作は、
誘拐された3人の館員の代わりに
送り込まれたニセ館員たちによって
前夜のうちに完了していたのだ、と。

また誘拐された明智は実は替え玉で、 忍者ninja-309446_640
自分は浮浪人「赤井寅三」に変装して
ニセ明智を捕らえて二十面相に
差し出したのだ、という。


長い説明の間、明智はつねに老館長の
手首を握っていたが、それは
老館長が実は二十面相だからで、
明智はたちまち変装を暴いてしまう。

警官たちのわずかな隙をついて
二十面相は逃走するが、これを逃さず
10人がかりで組み伏せたのは
もちろん「少年探偵団」。

明智と小林は抱き合い、
「ばんざーい」の歓声が上がる。

こうして結成された「少年探偵団」の
その後はコチラで。

少年探偵団(乱歩)のあらすじ☆怪人二十面相は二度死ぬ?



👉 映画・ドラマでどう変えられているか

さあ、いかがでした?

これで感想文を書こうというのも
もちろんアリですよ。
(学校側はあまり期待して
いないかもしれませんが)

映画化・テレビドラマ化も
数え切れないほどありますので、
それらと見比べて、
どこが、なぜ変えられているのかを
考えたりすれば、高度な
研究レポートにもなりますよ。

最近では北村想さん原作の
『完全版 怪人二十面相・伝』の映画化、
金城武・松たか子・仲村トオル共演の
『K-20 怪人二十面相・伝』(2008)が
面白いですね。 



この「二十面相・伝」というタイトルは、
二十面相シリーズ中の一作
『サーカスの怪人』(1957)で、
二十面相がもとは遠藤平吉という
サーカスの曲芸師であった     074266
と明かされる……

この”事実”にもとづいて構成された
パロディ的な伝記ということなんですね。

二十面相役が金城武さんというのも
なるほど、というところなんですが、
明智・小林コンビが逆に悪役に
されてしまっているところには
賛否両論があるようですね。

ともかく全編を見たい場合はこちらで。
  


当ブログでは、乱歩作品ではほかに
次のような作品も扱っていますので、
参考にしてもらえたらと思います。

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また当ブログでは、乱歩以外にも
多くの作家・作品をとりあげて、
「あらすじ」や「感想文の書き方」の
記事を量産しています。

こちらのリストをどうぞご覧ください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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