アルジャーノンに花束を(キイス原作)読書感想文の書き方

 


やあやあサイ象です。

ついに100回を突破した
「感想文の書き方」シリーズ。

今回は早くもその第116回((((((ノ゚⊿゚)ノ

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ダニエル・キイス(米国)の傑作長編小説
『アルジャーノンに花束を』
Flowers for Algernon, 1966。
もとになった中編は1959)で
行ってみましょ~。
  


2015年、山下智久さん主演でドラマ化
されたわけですが、原作はもちろん、
舞台も時代もまったく違うわけですし、
ストーリー自体もかなり大きく
変えられていたようですね。

ここではもちろんドラマではなく
原作小説にもとづいて、
読書感想文を書こうかという話。

さあ、いっしょにその方法を
考えてみましょう。


え? 小説はまだ読んでないから
ストーリーをよく知らない?

それなら、ぜひこちらで「あらすじ」を
仕入れておいてください。
アルジャーノンに花束を(キイス原作) あらすじ🌸ネタバレ注意



👉 題材には事欠かない

さて、いかがでした?

読書感想文の書けそうな題材は
ぎっしり詰まってますよね。

たとえば、

  • ・知的障害者への接し方。

  • ・知的弱者(認知症なども含め)への
    いじめ、虐待など。

  • ・人体実験の恐ろしさ。

  • ・動物実験だって、ほんとに
    やっていいのか。
    (犠牲になる動物の命は
    考えなくていいのか)

  • ・はたまた、人が「賢くなる」こと 
    そのものについて…


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周囲の大人たち(特に親や先生)は
そこへ向けてさかんに子どもの
尻を叩くけれど、それってほんとに
その子にとって「よい」ことなのか。

賢くなればなったで代償を払うことに
なるかもしれない。

たとえば「愛されること」とか、
「愛する方法」を見失ってしまうような
場合もあるんでは……とか。


いろんなことが、自分の経験や
週で見聞きしたことと関連づけて
書いていけるんじゃないですか?



👉 作者は何が言いたいのか

で、結局、作者は何が言いたいのか。

そこに照準を合わせて、
(もちろんあくまで推測ですが)
書いていく、というのは
もちろん読書感想文の王道でしょうし、
そんなにむずかしくはないので、
ぜひやってみたらいいと思います。

通読しての私の印象としては、
それは小説のはじめの部分
(上記記事「あらすじ」の【起】)で
ほとんど言われています。

たとえば「経過報告7」で
看護婦のヒルダにいわれたことを
記述した部分。

かの女わぼくが頭をいじらせた
なんてとても勇気があるわといった。
あたしならどんな得があったって
脳なんかいじらせたりしないわといった。
とくのためにしたのではないとぼくわいった。
頭をよくするためだ。    脳images
そうしたらあの人はぼくの頭をよく
する権利なんかなくてなぜかと
いうともし神さまがぼくの頭のよい
ことをおのぞみなら生まれたとき
からそうしているはずです。



また「経過報告9」で
キニアン先生がチャーリーの
文章の上達に戸惑う部分。

あなたは立派なひとでいまに
みんなの鼻をあかすでしょうと
彼女はいった。
なぜですかとぼくはきいた。
気にしなくてもいいけどみんなが
あなたの考えているようないい人
じゃないことがわかってもがっかり
しちゃだめよと彼女はいった。
神さまが少ししかおあたえになら   137678
なかったにしてはあなたという人は
使いもしない頭をもった人たち
よりもずっとたくさんのことを
やったと彼女はいった。
ぼくの友だちはみんな頭がいいし
みんないい人ですよとぼくはいった。
みんなぼくのことが好きでいじわる
なんかしたことないですよ。
するとキニアン先の目の中になにか
たまってきて洗面所へ走って
いかなければならなかった。


こうした文章には、この小説が
この先どうなるのか、ほとんど結末まで
予告されているとも読めますね。

読みどころの一つは
その種の「伏線」的なスリル。

もう一つは、知能が進んできて 
 
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世界を理解し始めながら、まだまだ
人間の汚い部分を知らないチャーリーの
”聖なる愚者”ともいえるような
無邪気さが、チャーリー自身の文章に
よって表現されることによる
アイロニカル(皮肉)な痛切さ。

ここに実現されている
ドラマティック・アイロニー
(登場人物に見えていない重要な
事実が読者には見えている状態)は
なかなか下手な作家にできることではないし、
翻訳もむずかしいところなんでしょうね。

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というようなわけで、この小説の
文学的価値は「あらすじ」の【起】の部分で
だいたい出尽くしているとさえ
言いたいくらいなので
(私の個人的意見ですが)、
上記引用文のようなグッと来る文章を
見つけて、その内容を分析・考察する
形で書いていけば、感想文は
あっという間に仕上がるはずですよ。

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もちろん【承】以降にも見どころは
たくさんあり、議論しやすい箇所も
多いわけで、ぜひ同様にいい文章を
発見してもらえるとよいと思います。

ただ後半は、エンターテインメント小説的な
要素が濃くなってきて、私個人としては
やや興ざめする部分がないでもありません。

持ちこんだ出版社からハッピー・エンドに
変えてくれといわれたとか、
成立までにはいろんな経緯が
あったようですから、そこもまた
むずかしい問題なんでしょうけどね……。


👉 まとめ

さあ、どうでしょう。

いくつかのヒントを出してきましたので、
ぜひそれらを参考に、自分なりの
感想文を書いていってもらえたら、
と思います。


ん? 書けそうなテーマは
浮かんできたけど、具体的に
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。

当ブログでは、
日本と世界の種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧


ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

 

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