秀頼の本当の父は?三成は当時不在…では茶々は一体誰と💓?

 


やあやあサイ象です。

なかなか好調ですね、
2016年NHK大河ドラマ『真田丸』。

主演・真田幸村(信繁)役の
堺雅人さんはもちろんのこと、
脇を固める秀吉の小日向文世さん、
茶々(淀殿)の竹内結子さん…などなど
みなさんステキ💚💛💜

Sponsored Links



Ψ 秀頼は巨人、秀吉はネズミ

さて、淀殿といえば気になってくるのが
その第二子にして大坂夏の陣でともに
果てることになる豊臣秀頼。

幼名「拾(ひろい)」の可愛い坊やだった
わけですが、ところで、この子が長じては
六尺五寸(197cm)の巨漢だったという
記録があることをご存知ですか?

で、父たる秀吉は、主君織田信長から
「猿」とか「ハゲネズミ」とか呼ばれた、
身長140cmという説さえある小男。

Hideyori_Toyotomi
豊臣秀頼像(京都・養源院所蔵)


うーむ。この意味では秀頼が大きく
ならないうちに亡くなって、秀吉は
かえって幸せだったかもしれませんね。

似ていないのは体格ばかりでなく…
というか似たところを見つけるのは
至難の業でした。

だから疑惑はもちろん秀吉在世中から
あったはずなのです。


でも、もちろん当時はめったなことを
言えば、じきに首が飛んでしまいます。

秀吉の横暴はドラマでは抑え気味に
されているわけで、実は千利休が腹を
切らされたのだって、引き金は娘の
お吟を側室に差し出せと言われて
拒んだことだとも言われます。



Ψ 秀頼のパパは誰?

秀吉の側室は公式の記録にあるものだけで
16人、一説によれば実質上200人以上
だったとか。

その中で茶々にだけ子ができたのは
まずもって不思議なことではありますね。
(第一子「捨(すて)」こと鶴松は
二歳で病没)

そこで、この二子の実父は誰か? 
という謎が昔から歴史家や歴史愛好家の
尽きせぬ興味をそそってきました。

実父”候補”として取り沙汰されて
きたのは、主としてこの3人。

  • 石田三成
  • 片桐且元
  • 大野治長

でも、石田三成は秀吉と大差ない小男
でしたし、何より秀頼懐妊の時期は
朝鮮遠征中で日本にいなかった。

これ、片桐且元も同じ。


というわけで三成、且元の両名を
除外すると、残るは大野治長
(はるなが。別名、修理〔しゅり〕)

この人が「長身だった」という話も
ありますが、資料的根拠は
あるんでしょうかね?

秀頼のデカさから類推されたにすぎない
のではないかと私は疑っていますが
(識者の叱正を乞います;^^A)、ともかく
消去法で行くとこの人しかないわけです。


秀頼の巨体は茶々の父、浅井長政の血を
引くものともいわれ、だから茶々も実際、
大柄な美女だったと伝わります。

Yodo-dono_cropped
淀殿像(奈良県立美術館所蔵)



このあたり、こちらの動画にかなり
科学的なデータが報告されています。



大柄な茶々とちんちくりんな秀吉との
閨を想像すると、ちょっと楽しいですね。




Ψ 茶々って誰?

ところで、織田とか豊臣とかいわれても
あまりピンと来ないというの人のために、
茶々ってどういう人なのか、いちおう
基礎知識をおさらいしておきましょう。

そんなのわかりきってるという人は
スルーしてくださいね。

茶々って誰?

茶々は旧姓浅井で、豊臣秀吉の
側室となって淀殿と呼ばれた人。

その母が織田信長の妹、お市の方で、
近江の大名、浅井長政に嫁いで、
茶々・初(はつ)・江(ごう)の
三姉妹とその弟をもうけたんですね。

末娘の江は二代将軍
徳川秀忠の妻となる人で、
2011年大河ドラマ『江〜
姫たちの戦国〜』でこれを
演じたのが上野樹里さん。


やがて姉川の戦いで浅井を滅ぼした
信長は、お市と三姉妹を
引き取ります(男児は殺害)。

信長088491
        織田信長


その信長も本能寺の変にたおれると、
山崎の戦い⇒清州会議(三谷幸喜の映画
『清洲会議』に描かれました)を経て
お市は織田家臣の筆頭格だった
柴田勝家と再婚します。

ところが、翌年の賤ヶ岳の戦いで勝家
ともどもお市を死なせてしまうのが秀吉。

三姉妹を引き取った秀吉はやがて
茶々を自分の側室に…という次第。

どんな気持ちで秀吉の閨に入ったか、
大いに興味をそそるところで、
いろいろに描かれてきました。

最期は大坂夏の陣で秀頼とともに
果てる…というなんとも
ドラマチックな生涯でした。

Sponsored Links




Ψ 茶々の恋の物語

さて、茶々という人については
おおよそおわかりいただけましたね。

波瀾万丈の彼女の来歴で鍵となるのは、
やはり、母であるお市の方が戦国一とも
いわれた絶世の美女で、茶々もその母に
生き写しだったとされるその”美貌”。

お市の方の出身地は
どこかといえば、もちろん
名古屋ということになります。

え? と思われた方はこちらの
記事もご参照ください。

名古屋は美人が多い?それともブスが…?ついに決着の時が

   お市 Oichinokata
   お市の方(高野山持明院蔵)

で、その茶々の恋といいますか、愛と
いいますか…そういうものが仮にあった
としまして、それが誰に向けられた結果、
二人の子を腹に宿すことになったのか…
という問題です。

秀頼にかんするかぎり「大野治長」以外に
考えられないというのが諸家の推定ですが、
兄の鶴松についてはまた別問題となります。


秀頼ほど可愛くなかったという話もあり、
実父としては、三成、且元、そして
「やっぱり秀吉」という説も浮上
しないではありません。

「やっぱり秀吉」説の場合、200人もの
女性に不可能だったことがなぜ
茶々一人に? という疑問が当然
浮上しますね。

そこで出て来るのが、彼女のみが
そういう秘術(特殊技能)をもっていた、
あるいは誰かに授けられた…という説。

        老人 arts-1299240_960_720

いやー面白い。

いろんな憶説が錯綜して、汲めども
尽きせぬ物語の宝庫が豊臣秀吉と
その周囲の人々の世界。

これが「太閤記」と称するいくつもの
異本と近代に入ってからのそれらへの
変奏(バリエーション)で語られてきた
わけですが、ここで紹介したいのが、
そのなかでのキワメツケ、絶対面白い
変則版…

山田風太郎氏の『妖説太閤記』です。⇩
       



ここでの秀吉はなかなかスゴい、
というかエゲツない。

といってもある意味、少年の日に
一目惚れしたお市の方への純愛を
貫いた一徹の奇人ともいえ…


秀頼の実父にかんしては同書は基本的に
「大野治長」説をとるわけですが、
それがまた、「幼なじみだった」という
ような甘い話ではなく、忍びの者、
石川五右衛門が按摩として潜入して
例の秘術を…という妖異な世界。


そのあたりは風太郎ワールドなんですが、
話の主要な流れは、確かな史料を引用
しながら、事の経過や智略の形成を
解き明かしていく堅実な歴史小説です。

朝鮮・明の征服にまで乗り出す秀吉の
心理を第二次世界大戦中の日本軍に
重ねていく洞察も、興味をそそります。


また秀吉とてはじめから狡知にたけて
いたわけではなく、竹中半兵衛や
黒田官兵衛から知恵を吸収して賢くなり、
やがてはこの”両兵衛”を切り捨てていく…
その経過の描き方にも唸らされます。

黒田官兵衛は2014年
大河ドラマ『軍師官兵衛』で
岡田准一さんが演じた主人公。

この人についてはこちらも
ご参照ください。

坂口安吾の小説 二流の人は大河ドラマ 軍師官兵衛より面白い
軍師官兵衛のキリスト教入信:ほんとに”二流の人”だった?

            kuroda_kanbei



Ψ まとめ

さあ、どうでしょう。

豊臣秀頼とその母、茶々の数奇な運命。

そして容易に窺い知ることのできない
歴史上の大きな””である
その実父像。

これまで知らなかった色んなことが
見えてきた、と思ってもらえたら
書いたかいがあったというもの。


それかから、上に紹介しました風太郎版
『妖説太閤記』の妖艶な世界。

       audrey original

これはほんとに面白い小説なので、
夏休みの宿題で読書感想文を書こうか
という人は、是非これでやってみては
どうでしょうか。


ん? 書けそうなテーマは
浮かんできたけど、具体的に
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。

当ブログでは、日本と世界の
種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

「感想文の書き方」一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

Sponsored Links

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ