東野圭吾 分身のあらすじ⦅ネタバレ📢⦆簡単/詳しくの2段階で


やあやあサイ象です。

おなじみ「あらすじ」暴露サービスも
とうに大台を超えて今回でなんと
123弾((((((ノ゚⊿゚)ノ

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「感想文の書き方」シリーズ全体では
182回となる今回は東野圭吾さんの
名作『分身』(1993)で行ってみましょ~。



2012年に長澤まさみさん主演で
WOWOWの連続ドラマにもなりました。

まずはその紹介動画をご覧ください。
       👇



さて、これから述べます「あらすじ」は
もちろんネタバレありになりますので、
結末を知りたくない人は絶対に読まない
ようにしてくださいね;^^💦

まずはごく簡単な方から。


👉 ごく簡単なあらすじ(要約)

ぎゅっと要約してしまうと
こんな感じになります。

東京の大学生、小林双葉は自分が
ボーカルをつとめるバンドが
テレビ出演して1週間後に
母親がひき逃げ事故で死ぬ。

その前後の謎めいた経緯について
真相を知ろうと行動する過程で、
札幌の大学生、氏家鞠子と自分が
瓜二つだと知る。

    

医学部教授の娘、鞠子の側でも
5年前に母親が一家心中を図って
死ぬなどの謎があり、出生の秘密を
知ろうとするうち、やがて20年前に
父が冒したクローン技術の濫用の
経緯を知っていく。

互いに独立に自分の出生について
知ろうとしてきた双葉と鞠子とは
やがて出会う。

え? これじゃなんにもわからん?

まあそうかもしれません;^^💦

これでご満足いただけない場合は、
やはり下記の「やや詳しいあらすじ」の
方を読んでいただくしかありませんね。


👉 やや詳しいあらすじ

では始めましょう。

私の勝手な判断で「起・承・転・結」
の4部に分けて、ひっかかるかも
しれない部分などには【CHECK!】印で
注釈を入れています。

ウザいと思われたら飛ばして
いただいてかまいません。

【起】
函館生まれで札幌の大学に通う18歳の
氏家鞠子は、大学医学部教授(氏家清)
の一人っ子として裕福に育った。

が、子供の頃から「母親に愛されて
いないのでは」という疑問を抱いていた。

中学からは全寮制の名門校に入れられた
こともそれと関わる気がするし、また自分の
美しい容姿がその母に似ていないばかりか、
父の方にもまったく似ていないことも
不思議だった。


5年前、年末に帰省した鞠子は久々の
家族団らんの後、急に睡魔に襲われ、
気がつくと家は火に包まれていた。

鞠子と父は助かったが、母は焼死(ドクロ)。

残された証拠から、火を付けたのは母で、
無理心中を図ったとしか考えられなかった。

    

東京で看護婦をする志保と母一人子一人で
育った小林双葉は大学2年の20歳。

父は幼い頃に死んだと聞かされている。


美貌と美声に恵まれ、高校時代から
ロックバンドで歌っていたが、そのバンドが
テレビのオーディション番組で勝ち上がり、
出演のオファーが来る。

母はなぜか出演を頑として許さなかったが、
夢の叶うチャンスを捨てられず、
言いつけを破ってテレビ出演を決行。


一週間後、知らない中年男が母に
会いに来、重大そうな話をしていく。

昔「大学で助手をしていた」ころやはり
助手だった人で「今は教授」だと母は
説明するが、話の内容にはふれない。

かつて大学助手だった
人が今は看護師をしている
というのはきわめて異例
(ほとんどありえない)。

この母にかなり特異な
過去のあることが、
これによっても
暗示されています。

その翌日、母は盗難車による
轢き逃げ事故に遭い、死んでしまう(ドクロ)。

        


【承】
母の自殺が自分の出生の秘密に関わると
感じる鞠子に、父はそれらについて
一切語らず「すべてを忘れろ」と
言うばかり。

思えば大学進学時に東京へ行きたいと
言ったのを父が絶対にダメだと頑固に
拒否したことも不思議だし、近ごろは
さかんに海外留学を勧めるようになった。


叔父の家で、学生時代の父のサークルの
写真を見つけたが、その中のある女性の
顔がマジックで黒塗りされていた。

この写真と、父に関わるらしい昔の東京の
地図を頼りに鞠子は上京し、父の母校、
帝都大学医学部を訪れて調査を試みる。

       

女性助手の下条に親切に対応される
ものの、謎は深まるばかり。

やがて、テレビで顔を知られたばかりの
小林双葉と間違われるということがあり、
双子として生まれながら引き離された
のではないかとも考え始める。


その双葉は、駆けつけた伯父の助けを借りて
葬式も健気にすませ、伯父の話などから
母の過去を少しずつ知っていくが、遺品の
中に大物政治家、伊原駿策に関する
スクラップのあることに驚く。

やがて、事故の前日に母と話していた
男から電話で、藤村と名のり、
「色々と説明したいことがあるので、
北海道に来てもらえないか」という。

不審には思いながら、母の死の真相を
知りたいと思う双葉は北海道へ飛ぶ。

鞠子はせっかく東京へ
来ているのだから、二人は
出会うのかと思いきや、
双葉はすれ違いで北海道へ。

その後また双葉が東京へ戻ると
鞠子は北海道へ…とすれ違いが
続いて二人の出会いは先へ
先へと延ばされます。

実に心憎いサスペンス・
ドラマづくりですね。

北海道に着いた双葉の前には、彼女の
動きを知っていたらしい若い雑誌記者の
脇坂講介が現れ、こののち何かと彼女を
助けながら、真相解明に協力する。

鞠子の側では下条が、脇坂に似た
サポート役となって、徐々に父の
過去に何があったかが見えてくる。

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【転】
かなり複雑なストーリー展開の末、
双葉と鞠子の出生の秘密が浮上してくるが、
そこには氏家清と小林志保、そして顔を
黒塗りされた女性の密接に絡む特異な
経緯があった。

そのあらましは以下のとおり。

例の写真で黒塗りされていた女性は
大手出版社、聡明社の跡取り息子と
結婚して現在は美人社長として知られる
高城(旧姓阿部)晶子。

その夫は確実に子に遺伝するといわれる
ハンチントン舞踏病に冒されていたため、
夫以外の精子による受精を考えて
大学時代のサークル仲間である医学部
助教授、氏家に相談した。

ハンチントン舞踏病については
こちらを参照してください。

赤い靴(アンデルセン童話)原作のあらすじ 👠怖いのはどこ?

        

氏家は、所属グループで進めている
「クローン技術」を用い、夫婦には
告げないまま、晶子の提供した卵子を
使ってクローン生成に成功。


クローンはしばらくは冷凍保存されていたが、
この研究グループの助手、独身の小林志保が
着床実験の母体になることを志願。

着床が成功して月日がたつと、徐々に母性に
目覚めた小林はわが子として産み育てたい
という欲求を抑えられなくなり、
研究施設を脱走して東京へ移住。

    

氏家もまた結婚後、子供ができないことに
悩んでいたが、凍結状態にあるもう一方の
受精卵に接するうち、ある誘惑に駆られる。

実は高城晶子は大学時代の氏家がどうしても
結婚したいと思いつめていた女性だった。

受精卵は彼女のクローンなのだから、
これをわが子にできれば…と。


晶子は結局、子はできなかったものと
諦め、その後、高城家では養子を取る。


【結】
双葉の援助者として動いてきた脇坂講介は、
やがて自分は6歳の時に高城家の養子に
入った者で聡明社社員だと素性を明かす。

脇坂の導きで双葉は晶子に会うところまで
こぎつけるが、晶子は、若く美しかった
自分に生き写しであるはずの双葉との
面会を激しく拒絶する。


実の”母子”の対面を期待した双葉だが、
ここに自分の居場所はないと悟り、
同じ思いを抱いているかもしれない
“もう一人の自分”、鞠子に会おうと思う。

   

鞠子は、藤村ら例の研究グループの残党を
抱え込んだ伊原駿策の手下らに拉致される。

富良野の研究施設へ連行され、
そこで監禁されている父と再会。

実は伊原も治療困難な病に冒されているため、
彼らはそのクローンを作ろうとしており、
成功確率を高めるため、クローンの成功例
である鞠子か双葉かの卵子を使おうと
しているのだった。


仕方なく命令に従っていた鞠子だが、
持っていた愛読の文庫本『赤毛のアン』の
カバーの裏をふと見ると、いつの間にか
父がそこに詳しい状況説明とこの場から
逃げ出す方法をびっしりと書き込んでいた。

父の書き込みはとても
長いので、実際には文庫本の
カバーの裏に書き切れるとは
思われません。

似たような問題として、
夏目漱石の『こころ』で
「先生」から「私」に
封書で送られる遺書が
長くてとても懐に入る
分量ではないという
こともありますね。

『こころ』については
こちらを参照。

夏目漱石 こころのあらすじ 💙簡単/詳しくの2段階で解説
夏目漱石 こころ:”感想は書かない”感想文《虎の巻》


また『赤毛のアン』に
ついてはこちらを。

赤毛のアン(村岡花子訳)のあらすじ 👩簡単/詳しくの2段階で

           


父の指示どおり窓から抜け出し、
富良野のラベンダー畑を行く鞠子。

後方では施設が炎上し、目の前に
現れたのは、講介の車を奪うように
してここまで来た双葉…。

   

「こんにちは」と鞠子が言うと
「こんにちは」と同じ声が帰ってくる。


👉 まとめ

さあ、いかがでした?

この小説の面白みの一つは、
鞠子の視点で語られる「鞠子の章
その一」に蓋を開けて、これに双葉を
視点人物とする「双葉の章 その一」が
続き、その後も「鞠子の章/双葉の章」が
交互に置かれてラストの「鞠子の章
その十五」までずっとこの形で行く
という語りの形式にありますね。

この形でストーリーが進展していき、
二人は徐々に接近して、出会いそうにも
なりながら今一歩ですれ違うという
展開がスリリングなんですね。



雑誌初出時のタイトルは
『ドッペルゲンガー症候群』だった
とのことで(上記文庫本「解説」)、
鞠子と双葉は互いに「ドッペルゲンガー」
(もう一人の自分)とも言えます。

西洋文学の伝統では、これを見た者は
やがて死ぬということになっていて、
エドガー・アラン・ポーの『ウィリアム・
ウィルソン』(1839)、オスカー・
ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』
(1890)、H・H・エーヴェルスの
『プラーグの大学生』(1913。1926の
映画で有名)などいずれもそういう
末路をたどります。

     

それなら鞠子と双葉も??(叫び

いやまあ、そんな感じのエンディング
ではありませんね;^^💦


そのへんの雰囲気も含め、正確な
ところはやはり原文を読んでもらう
しかないでしょう。

自分なりにしっかり読んで、感想文を
書く場合は、上の「かなり詳しいあらすじ」と
その中にいれた【CHECK!】の情報が
役立つはずですので見返してくださいね。



東野圭吾さんのほかの傑作、
『変身』『秘密』『手紙』などと
読み合わせても面白い発見が
あるはずですよ。

こちらを参照してください。

東野圭吾 変身 ☯原作小説のあらすじ⦅ネタバレ📢⦆と感想
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ん? 書けそうなことは浮かんできたけど、
でも具体的に、どう進めていいか
わからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。

当ブログでは、日本と世界の種々の
文学作品について「あらすじ」や
「感想文」関連のお助け記事を
量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
こちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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