世界から猫が消えたなら 😸原作のあらすじ⦅ネタバレ⦆と感想


やあやあサイ象です。

おなじみ「あらすじ」暴露サービスも
今回でなんと第125弾((((((ノ゚⊿゚)ノ

「感想文の書き方」シリーズとしては
184回となります!


今回は2016年に佐藤健・宮崎あおいの
共演で話題をさらった映画『世界から
猫が消えたなら』の原作。

才人・川村元気さんの同名小説(2012)
で行ってみましょ~Y😸Y。




まずは「ごく簡単なあらすじ」から。


😸 ごく簡単なあらすじ(要約)

ぎゅっと要約してしまうと
こんな感じになります。

30歳の郵便配達員の「僕」は医者から
脳腫瘍で余命わずか、ともすれば
1週間もたないと宣告される(叫び)。

そこへ自分と瓜二つでアロハシャツを
着た悪魔が出現し、「世界から何かを
消せば1日生き長らえる」と告げる。



そこで僕はまず「電話」を消し、
次に唯一の趣味といえる「映画」、
父が仕事にしてきた「時計」を
消してゆく。

さらには家族で愛してきた
「猫」を消そうとするが…。

え? これじゃニャんにもわからん?

ハハハ、そうかもしれません。
結末まで行ってませんしね👅^^


ん? 早くネタをばらせ?

いやまあ、そう焦らず、まずは映画の
予告編でもご覧ください。

だいたいわかっちゃうかもしれませんよ。
     👇


え? やっぱりわからん?

はい、それではやはり下記の
「かなり詳しいあらすじ」を読んで
いただくしかありませんね。


ただ、断っておきますが、こちらでは
もちろん完全ネタバレありになりますので、
結末を知りたくない人は絶対に読まない
ようにしてくださいね;^^💦


😸 かなり詳しいあらすじ

では始めましょう。

ひっかかるかもしれない部分などには
【CHECK!】印で注釈を入れています。

ウザいと思われたら飛ばして
いただいてかまいません。

【月曜日】悪魔がやってきた

長いこと風邪をこじらせている
(と思っていた)30歳の郵便配達員、
「僕」が医者の診察を受け、脳腫瘍で
余命わずか、1週間すら怪しいと
告知される。

         

家に戻って愛猫を抱いていると、
自分そっくりでアロハシャツを着た男が
現れ、これはドッペルゲンガーだ、
やはり死ぬしかないのだと思う。

「えっと……どちら様ですか」
「どちら様だと思います?」
「うーんと……死神?」
「惜しい!」
「惜しい?」
「うーんと……死神?」
「アタシ、悪魔です!」

ドッペルゲンガー(分身。自分に
生き写しの人間)を目にしたら、
その人はやがて死ぬというのは
西洋文学の伝統的テーマの一つ。

  

またここで「死神」が言及される
のは、この悪魔と「僕」の関係が
古典落語「死神」を下敷きにして
いることへの目くばせでしょう。

これらのテーマについてはこちらの
記事をご参照いただけると幸い。

東野圭吾 分身のあらすじ⦅ネタバレ📢⦆簡単/詳しくの2段階で
落語 死神のあらすじ:落ちの色々に元ネタのグリム童話も!

             


軽いノリでしゃべるこの明るい悪魔
(以後「アロハ」と呼ばれる)は僕が
「明日死ぬ」ことを伝えに来たという(ドクロ)。

でも一つだけ延命方法がある、それは
「世界からひとつだけ何かを消す」
ことで、そうすれば「あなたは一日の
命を得る」のだと告げる。

疑う僕に聖書の「創世記」から
説き起こして、自分と神様との
契約について説明する。


アダムとイブが”善悪の知識の木”の実を
食べて以来、人間は「いるかいらないか
分らないもの」際限なくつくっていった。

    

もう限界だから、「何がいるか、何が
いらないか、人間に決めさせては」と
神様に提案した結果、この取り決めが
できたのだ、と。


取引に応じた僕が、アロハと漫才のような
会話をしながら、消すものの候補を
考えていくうち、携帯電話に局長から
呼び出しの電話。

体調不良で1週間の休暇を取ることに
成功して電話を切ると、「それ、
いらなそう」とアロハ。


世界から電話が消えたらどうなるかを
考えると色々と心残りもある。

そこでアロハが「最後に一回だけ、
消すものを使ってもいいという権利」
があるというので、四年も会っていない
父を筆頭に何人かが脳裏をよぎるが、
結局「あの人」の電話番号が浮かぶ。

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【火曜日】世界から電話が消えたなら

「最後の電話」をかけた相手は
7年前に別れた彼女。

待ち合わせ場所に向かう僕は美容室と
メガネ屋で身なりをよくしてから、
電車に乗る。

車内の「携帯会社のポスター」は
昨日までと変わらないが、「誰も
携帯電話を見ていない」ので驚く。

「アロハが構築したシステム」は
ドラえもんの「石ころぼうし」と
同じなのでは」と僕は思いつく。

つまり電話の存在自体は、
おそらくこの世界から
消えていない。

だが、だれも気付かない、
気に留めないという、
一種の集団催眠状態にして
しまったということなのだろう。


7年前と少しも変わらない彼女に
再会し、喫茶店で話し始める。

「もうすぐ死ぬかもしれないんだ」
「ふ~ん、そうなの?」

二人の「思い出のなかで、覚えている
ことをいくつか聞いておきたい」と
頼むと、彼女はトイレの回数や長さ、
ため息の多さなど「嫌だったところを
全部伝え」た上で、「あなたの
電話が好きだった」ともいう。


彼女と別れて三年後に母が死に、
葬式に来た彼女が泣いていたこと、
母の死に関連して父を許せないで
いること…

などなどを話しながら歩いて、彼女の
住み込みの職場である映画館まで来る。

     

「最後にあなたの好きな映画を
ここでかけてあげる。一緒に観よう」
と彼女が言い、翌日夜九時に好きな
映画を持っていくことになる。


帰宅すると、アロハが現れて「生への
執着」が生まれたでしょうと見透かし、
「次はね、映画を消しません?」と提案。

「助けて」と僕は叫び気を失う。



【水曜日】世界から映画が消えたなら

「人生は近くで見ると悲劇だけれど、
遠くから見れば喜劇だ」などと言い
ながら、チャップリンらしい男が現れて、
シルクハットを顔にかぶせ、それを
取ると顔が猫になっている。

       

夢からさめ、アロハにも催促されて
「人生最後の一本」を決めようとするが、
いろいろ浮かんで決められない。

近くのレンタルビデオ屋に勤務する
親友の「ツタヤ」を訪ね、もうじき
死ぬと告げ、夢の話をする。


それは『ライムライト』だというツタヤは
その中でピエロの言うセリフを教える。

「生きていくことは美しく素晴らしい。
くらげにだって生きている意味がある」


『ライムライト』のパッケージを
渡して泣くツタヤに別れを告げ、
彼女の待つ映画館へ急ぐ。

彼女がパッケージを開けると、
なかにディスクがないので唖然。

「人生はチョコレート箱のようだ。
開けてみないと分らない」という
『フォレスト・ガンプ』の言葉を
思いだす。

   

「どうするの?」と尋ねた彼女と
二人で、結局、空白のスクリーンを
2時間の間、鑑賞する。

「フォースとともにあらんことを!」
「アイル・ビー・バック!」
と互いに別れを告げる。


帰宅すると、アロハが映画を消し、
僕は母の好きだったイタリア映画
『道』と母がよく言った言葉を思う。

「ほとんどの大切なことは、
失われた後に気付くものよ」



【木曜日】世界から時計が消えたなら

突然、人間の言葉を話し始めた愛猫
「キャベツ」に、「いつまで寝ている、
でござるか」と起こされる。

アロハが現れ、キャベツのしゃべりは
自分の魔法による「サービス」だと
説明し、昨晩の取り決めどおり、
今日は「時計」を消したという。

もう四年も会っていない父の仕事が
時計屋だったこと思い出し、胸が痛む。


そもそもなぜ時計なんてあるのか、
とアロハに尋ねると「時間という
ものが人間にしか存在しないん
ですよ」と答える。

キャベツと話しながら散歩するうち、
「時間」がなくなるとともに
「いろいろな人間のルールが自分の
なかで瓦解していく」ことに気付く。

   

「色や温度という尺度」も「人間の
体感に『名前』をつけただけ」で
実は「存在しない」のだ。

母が可愛がっていたことを話すと、
キャベツが母のことをまったく
覚えていないので驚き、そのことを
「やっぱり、悲しいな」と言うと、
「どうして悲しいのでござるか」

        

四年前、病状が絶望的になっていた母が
せがんで実現した家族三人にキャベツを
加えた最後の家族旅行の写真を見つめ、
母の表情に「愛」を感じる。

母は自分が行きたかったわけでは
なく、父と僕を仲直りさせようと
していただけだと、今はわかる。


現れたアロハが、次に消すものを
決めたという。

「頼む……やめてくれ」という僕の
懇願も空しく、彼は猫を消すと告げる。




【金曜日】世界から猫が消えたなら

キャベツが来る前に家族で愛していた
猫「レタス」の病死を思い出し、
今の自分にキャベツのいない人生は
想像できないと思う。


レタスと同じように病死した母の
臨終の床に父がいなかったことを
僕は怒り続けていたが、それは父から
母への最初のプレゼントだった時計が
動かなくなったので、持ち帰って
直していたからだった。

  

キャベツがいないのに気づき、
飛び出して走り出すと、やがて彼の
声に導かれ、彼女の映画館にたどり着く。

彼女は母が死ぬ前に彼女に渡した
という手紙を、僕にはじめて見せる。


「死ぬまでにしたい10のことを
考えて」みたら「全部あなたの
ためにしたいことだった」。

これから辛い時も「前を向いて明日を
生きていけるように、あなたの素敵な
ところを10個伝えておきたいと思います」


ボタボタと落ちる涙にぬれた手紙の
最後にはこうあった。

「お父さんと仲良く暮らしてください」



【土曜日】世界から僕が消えたなら

昨夜、キャベツとともに帰宅した
僕は、待ちうけていたアロハに
「猫、消しません」と告げていた。

残念がったアロハだが、やがて
納得し、自分が僕に瓜二つである
ことについて解説しはじめた。

「あなたの心にある悪魔とは、
あなたの姿をしていたという
ことなんです」

「でも性格は全然違います」
〔中略〕
「無数にあるあなたの小さな
後悔、こうしたかった、
ああしたかった。

そこを分かれ道として逆に
生きたらあなたはこういう
姿だったということ
なんじゃないでしょうか。

でも悪魔的なものって
そういうことなんだと
思いますよ」

でも僕は「その後悔こそが
美しい」と思える。

「それこそが僕が生きてきた
証だからだ」


母の死後、出ていって空になった
僕の部屋に父が置いていた
ヨックモックの箱をはじめて開けると、
子ども時代に集めていた切手の数々。

そのなかに父が旅行中のパリから
郵便で送ってくれたはがきに
貼られた猫の切手も。

   

この時から郵便配達という仕事が
好きになり、自分も同じ仕事を
しようと思ったのだった。


僕は父に宛てた最初で最後の
手紙を書き始める。



【日曜日】さようならこの世界

手紙を書き終え、例の箱から
猫の眠る切手を選んで封筒に貼る。

キャベツを連れてポストまで行くが、
引き返し、郵便配達員の制服に
着替える。

鏡の中の自分が時計を直す父に重なり、
そっくりになってしまったと思う。
   
       

父さん――
僕はずっと父さんに、
会いたかった。

会って、ごめんって言って、
ありがとうって言って、
さようならを言いたかった。

涙がこぼれた。

僕は制服の袖で涙を拭い、
手紙をカバンに入れると、
部屋を飛び出した。



😸 まとめ

さあ、いかがでした?

とてもよくできた小説で、笑いあり、
涙あり、猫の可愛さ・面白さ満載で
猫好きにはたまらない……

           

まあウルサイことを言えば、おいおい
猫はそんなことしないだろう…
というのはありますけどね。
(人間語を話さないことは
言うまでもないとして)

いっしょに散歩とか、自転車のカゴに
入れられて走行しておとなしくしてる
とか…犬じゃないんですから。

トイレなどでは犬より賢い…
というか人間的ですけど:^^💦

      

猫についてもっと知りたい
人はこちらもご参照ください。

猫と犬ではどっちが賢い?🐱🐶飼うならどちらか動画で検証!
猫の去勢手術の時期は?😿遅いとどうなる…『吾輩』猫の経験から
猫の迷惑に対策グッズは?どれもじきに学習されてしまう中で…

                          


猫のことはさておいても、この作品、
考えさせられるテーマがふんだんに
織り込まれていますので、読書感想文の
素材には打ってつけですね。

人間の生死、家族愛、恋愛、職業観、
あるいは「心の中の悪魔的なもの」とか…



書こうと思う人は、上の「かなり詳しい
あらすじ」と【CHECK!】の情報が役立つ
はずですのでよ~く読み返してくださいね。

著者の川村元気さんのことを
調べてみるのも一法。

ほかの著書などを早く安く
手に入れたいという場合は、
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👌川村元気の本:ラインナップ👌

ん? 書けそうなことは浮かんできたけど、
でも具体的に、どう進めていいか
わからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。



当ブログでは、日本と世界の種々の
文学作品について「あらすじ」や
「感想文」関連のお助け記事を
量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
こちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょ~😸/

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