ミザリーのネタバレ📢)))原作は映画の10倍も怖いゾォ~~~👻


サクラさん
『ミザリー』って怖い
映画ですね~(🙀)
ビビりましたよ。

ハンサム 教授
スティーヴン・キングの
原作はその10倍も怖い。

サクラさん
ええ~(叫び)それじゃ映画
には小説の1/10の怖さしか
出てないっていうこと?

ハンサム 教授
そうも言える。

原作で次々に繰り出される
恐怖場面には、映画では表現
できないものもあるからね。

サクラさん
怖さが過激すぎて?(😿)

ハンサム 教授
それもあるし、
長さの問題もね。

      

それと、この小説は”小説の
小説”ともいえる特殊な
複層構造をもっていて、この
仕組みが怖さを倍増させて
いるんだけど、映画での
再現には限界がある。

サクラさん
そうか。これは原作、
読まなくっちゃ(😻)

でも怖すぎて読めないかも…

ハンサム 教授
読まないのが身の
ためかもな。ひひひ(ドクロ)


Sponsored Links


というわけで、おなじみ「あらすじ」
暴露サービス第140弾。

“感想文の書き方”シリーズ全体ではいよいよ
大台に迫る第199回は、あの名作
ホラー映画『ミザリー』(Misery,1990)の原作、
スティーヴン・キングの同名小説(1987)です!

怖すぎて(?)映画には出せなかった
部分もしっかり拾いながら、もちろん
⦅ネタバレあり📢⦆で行きますよ~;^^💦

       



まずは映画『ミザリー』(ロブ・
ライナー監督)の予告編をどうぞ。

アカデミー女優主演賞を獲得した
キャシー・ベイツの好演/怪演が
値千金です!




👉 かなり詳しいあらすじ

では始めましょう。

ラストまで包み隠さず完全ネタバレあり
参りますので、結末を知りたくない人は
読まないでくださいね;^^💦

映画と大きく違っていたりして、
気になる部分には【CHECK!】印で注釈を
入れていますが、いちいちうるさいと
思う人は飛ばしてくださいね。

なお「 」内は原文(上記文庫本)
からの引用です。

第一部 アニー

長い昏睡から覚めたポール・シェルダンは、
ここが小説を書き上げるために滞留していた
コロラド州の田舎であること、ホテルを
車で出てから吹雪に遭い、崖下に転落して
気を失っていたことを思い出す。

介抱してくれている大柄な女性、アニー・
ウィルクスはこの家に一人で住んでおり、
自分は看護婦で、ポールのロマンス小説
『ミザリー』シリーズの大ファンだと言う。

このアニーという女性の
イメージの違いも重要な
ポイントですね。

映画を見た人には、時に
女らしい可愛いさも感じさせる
キャシー・ベイツの顔が印象
づけられていると思いますが、
小説のアニーは「女らしい曲線は
いっさい見られない」大女。

ポールはライダー・ハガードの小説
(『ソロモン王の洞窟』👇など)で
アフリカ人が崇める彫像を
連想しています。



両足とも骨折して寝たきりのポールは
「ノヴリル」と呼ばれる鎮痛剤の
カプセルを定期的に飲まされ、食事も
排泄もアニーの世話になり続けている。

アニーは事故現場から家まで独力で
ポールを運んだと言い、これからも
病院に連絡するつもりはないらしい。


ポールがホテルで仕上げた新作小説を
見つけたアニーは、顔を真っ赤にして
「あなたが大好きなの」と言い、
これを読ませてほしいという。

が、それは「ミザリーもの」とは異質の
純文学的な意欲作だったため、アニーの
失望は大きく、翌朝、感想を言い始めるや
やがて「下品よ!」と怒りを爆発させる。


「あたしって、癇癪持ちだからね」と
自認するアニーにまったく逆らえない
ことを、こうしてポールは理解する。

  

「ミザリーもの」は「捨て子が成長して
イギリス貴族と結婚するにいたる波乱の
人生」を語る大人気シリーズだが、ポール
自身はすでに嫌気が差しており、終止符を
打とうと最新作では「ミザリーの死」を
物語化していた。

ちょうど発売されたばかりのその巻を
買ってきて読んだアニーは「最低よ!」と
ポールをどなりつける。「ミザリーは
死んじゃいけない!」「人殺し!」と。


怒り狂ったアニーが飛び出して二日も
現れないので、痛みと渇きに耐えかねた
ポールは尿瓶にたまった自分の尿を飲む。

これも映画では描かれない
原作の過激なエピソード。

そのすべてを挙げていく
ことはできませんが、
こういう苛酷な部分が
小説は映画よりずっと
多いとだけ言っておきます。

現れたアニーに「ノヴリル」をねだると、
新作小説の原稿とマッチを持ってきた
アニーはこれを自分で焼けばあげると言う。

やむをえず実行したポールはアニーに
殺意さえ覚えながら依存する生活を
続ける。

     

古くて重いタイプライターと車椅子を
買ってきたアニーは、これらを使い、
死んだはずのミザリーが生き返る新作
『ミザリーの生還』を書けと言う。

いやいや書き始めたポールはやがて、
タイプの印字がぼやけるので、別の紙を
買ってきてほしいと言い、アニーは
納得して買い出しに出かける。


鬼のいぬ間に、入手済みのヘアピンを
使って鍵を開けて移動し、居間や台所を
探索し、「ノヴリル」40カプセルを入手。

電話を見つけ受話器を上げたが、繋がって
いないとわかり、車の音がするので、
大慌てで戻る。

大汗をかいているポールをアニーは
不審がるが、痛みのせいだとごまかす。

アニーが出ていくとポールは失神。

アニー留守中のこの探検旅行は
アニーが突然現れる幻想が
入り込んでは現実に戻るという
スリリングな語りで描かれ、
読者は何度も肝を冷やします。

現実と幻想のこの交錯は第二部、
第三部でも、タイプライターが
言葉を話したり笑ったりする
幻覚や、ポールの書き進める
『ミザリーの生還』の物語世界が
現実世界に浸入してくるような
形で受け継がれます。



第二部 「ミザリー」

『ミザリーの生還』第1章の原稿を読んだ
アニーは「新しい回のはじめには、いつも
前回の最後の場面がくりかえされる」もの
なのに、そうなっていないと怒り狂い、
書き直しを命じる。

苦労して第六章まで書いた新しい原稿を
見せ「先をつづけますか?」と問うと、
「つづけなかったら、殺してやるから」
とアニー。「あなたって食べて
しまいたいくらいすてき」


翌朝、敷地内に車が入ってくると、
アニーはポールに手錠をかけ、誰か
入ってきたら「あたしはあいつを殺し、
あんたも殺して、自殺するからね」

車から出てきた男は役所関係の者
らしかったが、そのまま立ち去る。

    

ワナで捕獲して溺死させたネズミを
ポールに見せたアニーは、ネズミを
握りつぶして眼球を飛び出させ、
指についた血をしゃぶる。

このシーンも映画にはありません。

アニーの不在を狙い、二度目の探検を
敢行したポールは、甘いものの散乱する
台所から居間に入り、テーブルの下に
「思い出の小道」と題した
スクラップブックを見つける。

ほとんどが新聞記事の切り抜きだったが、
これらすべてに目を通したポールは、
アニーがこれまで、看護婦の立場を
利用して合計30人以上の人間を殺し
かつ処罰されることなく生きて
きていることを知る。

裁判になった事案も陪審員の評決で
無罪となり「”ドラゴン・レディ”無罪」
という大見出しの記事になっていたが、
その前には留置所で『ミザリーの旅』を
読んでいる写真さえ新聞に出ていた。

  

寝室に戻ったポールは「ここから脱出
する気なら、彼女を殺すしかない」
と結論し、眠りにつく。


目覚めるとアニーがいて、台所や居間
には髪の毛や細い糸が張っておいたので、
あんたの行動はすべてわかっている、
とポールを追及する。

昔、キンバリー鉱山で脱走者への処置
だった「あしなえ」(ハブリング)を
施すと宣言し、斧を取り出す。

            

ポールの嘆願には耳も貸さず、アニーは
彼の左足首を切断し、「縫合はできない
から」とプロパントーチの炎で焼く。


薄れていく意識の中で「女神め、
殺してやる」とポールは考えていた。

この「あしなえ」の刑も
映画では両足のくるぶしの間に
木材を入れて固定してから、
左足をハンマーで強打して
足首を折るという形に
ゆるめられています。


Sponsored Links



第三部 ポール

『ミザリーの生還』は第32章まで進み、
アニーも満足そうで、ある日「二人で
サンデーを食べようと思ってね」と
アイスクリームなどを持ってくる。

待ちきれないから「小説のつづきを
話してよ」と言うので、それが無理な
ことを説明すると、アニーは怒って
「やってあげようか」と脅す。

    

怒りはいったん静まったものの、
タイプライターの不調のことを口にするや、
「目にもとまらぬ手連の早業」で
ポールの左の親指を切除してしまう。

映画にはこの経緯もなく、
エンディングでのポールは
足を引きずるだけで一応、
五体満足です。

映画はラストもハリウッド風に
ユーモラスに仕上がっている
わけですが、小説は……

発熱して1週間ほど寝込んでから、
目覚めると、窓外に警官の姿があり、
「助けてくれ! 気をつけろ!」と叫ぶ。

ちょうど裏手の牝牛の墓のことろに
いたアニーはそこに立ててあった
十字架を引き抜いて忍び寄り、
警官の背中を刺す。

どうだ! 思い知ったか、このゴロツキ屋!
と倒れた警官になおも五、六回の突き刺し。



瀕死の警官が腰の銃を取ろうとし、
ポールは「撃て!」と叫ぶが、アニーが
乗った芝刈り機に轢(ひ)きつぶされて
芝吐き出し口から血をジェット噴射。


「あんたが殺したんだ」とポールを
責めながら、アニーは死体をかたづけ、
やがて来るであろう警察隊との闘いに備える。


実は小説のことさえなければ、自分は
すぐにも一切を「片づけてしまいたい」
のだというアニーは、『ミザリーの生還』の
終わり方を知りたがる。

ミザリーを「また殺すつもり」では?
と警戒するアニーに、もしそうなら
「私を殺すかね? べつに怖くはないよ」
とポール。

小説に「終わり(ジ・エンド)」と書けば、
すなわち「私たち二人の終わりだ。
それはもうわかりきっている」


第37章を手書きで書いているところへ、
パトカーが到着し、二人組の警官が
アニーに訊問し、室内も検分するが、
ポールには気づかぬまま去る。

警察の捜査の経緯も映画では
ずいぶん変えられています。

田舎町の老保安官がポールの
遭難車の様子から嗅ぎつけて
アニーの家を訪ね、一撃で
殺されてしまうわけですが、
小説では車は流されていて
見つからないため、捜査が
遅れてしまうんですね。


三日後にはテレビ局のニュース車が
美女を伴って現れ、ビデオ撮影を
始めたが、アニーが発砲したので退散。

翌日は「地元の田舎警察」が来て30分ほど
アニーに訊問して帰り、その次の日には
ヤジ馬が大勢あらわれ、「くたばれ、
ドラゴン・レディ!」などと叫ぶ。


小説は明日の六時ごろに完成しそうだと
ポールが告げると、アニーは喜び、
その日の昼には山盛りのキャビアで祝う。

いつも小説が完成したら、一本だけ吸う
ことにしているので、煙草とマッチを用意
してほしいと頼むと、アニーは承諾。


ついに「終わり」と書いたポールは
アニーを呼び、ドン・ペリニョン
(シャンパン)を抱いて現れた彼女の
目の前で、原稿の束に火をつける。

     

絶叫しながら燃える原稿をかかえて
浴室へ行こうとするアニーの背中に
タイプライターを投げつける。

倒れても叫び続けるアニーの口に
まるめた紙を押し込んで「これが
おまえの本だ」「さあ食べろ」。


アニーは「ぐぞっ! あぐどう!」と
と叫んで暴れ、這って逃げるポールに
覆いかぶさって首を絞めるが、
やがて動きが止まる。


第四部 女神

アニーの家から担架で運び出されて
9か月、ポールはニューヨークの
病院と新しいアパートで過ごす。

燃やされた『ミザリーの生還』の
原稿は実は偽物で、本物はベッドの
下に隠してあったので現存する。

が、自分が書きたいと思っていた
小説は筆が進まず、酒びたりで、
アニーの幻覚に悩まされる日々。

聞けば、アニーはあのまま息絶えた
のではなく、屋外でチェーンソーを
握りしめて倒れていたという。



👉 “misery”の意味は?

いやー、怖かったですね~(叫び)💦

アニーは今の言葉でいえば完全な”サイコパス”
で、作品は”サイコホラー”にちがいないん
ですが、ミステリー、サスペンスとしても、
また”小説の小説”という入り組んだ仕掛けを
もつ純文学としても一級品といえますね。


ところでその”小説内小説”のタイトル
でもある「ミザリー」(misery)って
いったい何?

まあ、これはその小説のヒロインの名前
なんですが、人につける名前としては
非常に異例ですよね。

          

だって試しに英和辞典を引けば、
惨めさ、窮状、窮乏、貧苦、困窮、悲嘆、
苦悩、苦難、失意の状態、哀れな人…
とありがたくない意味ばかり並んでいます。

こんな意味の名を子につける親とは
一体???……まあそこにはそれなりの
理由があるのでしょう。


作品内でその理由が説明されることは
ありませんが、ただ第三部 ポールの第五章で、
ポールは一連の出来事に一貫する
「一本の糸」についてこう考えます。

ミザリー。

惨めさを意味する普通名詞
としては、彼の苦痛を
指していて、それは長々と
つづき、ときとして焦点が
はっきりしない。

いっぽう固有名詞としては、
小説の作中人物であるとともに
プロットを意味する。

そして〔中略〕こちらは
まもなく終わりが来る。


ポールの状況に重ね合わされた
「ミザリー」は、あるいは”サイコパス”
アニーの人生にも……
ということかもしれません。


👉 まとめ

ともかく、これはスティーヴン・キング
最高傑作ともいえそうな、大変な小説。

読書感想文の素材としても採り上げるに
十分な内容をもっています。

上に述べてきた解説や注釈を活用して
もらえれば、きっと高度なものが
書けるはずですよ。



なにしろ仕掛けが入り組んでいる点で
高度に芸術的なんですが、上でふれた
“小説の小説”的な入れ子状の語りに
なっているホラー小説の古典としては
『フランケンシュタイン』がありますね。

『フランケンシュタイン』については
こちらもご参照ください。

フランケンシュタインのあらすじ 👻原作小説をネタバレありで

    

それから、小説はそう似ているわけでは
ないんですが、映画化されたものが
『ミザリー』にとても似てしまった日本の
作品が貴志祐介さんの『黒い家』ですね。

『黒い家』の小説と映画については
こちらもご参照ください。

黒い家のネタバレ📢)))問題のラストシーンまで映画と原作を徹底比較

          


ともかくスティーヴン・キングの
小説世界には大いに引き込まれます。

彼を一躍スターダムにのし上げた
(そのせいで、『ミザリー』のような
怖いファンにも出会うことになった
のかもしれませんが)もう一つの
傑作が『キャリー』ですね。

『キャリー』についてはこちらで
ご覧になれます。

キャリーのネタバレ👻スーの思いは?映画(1976)も怖いが原作はもっと…

         


このほかキング作品を早く安く
手に入れたいという場合はこちらから
探してみてください。

叫びスティーヴン・キングの本:ラインナップ叫び



当ブログでは、そのほか
日本と世界の種々の文学作品に
ついて「あらすじ」や「感想文」
関連のお助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
こちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

Sponsored Links

合わせて読みたい関連記事


コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ