レミゼラブルのあらすじを簡単に 🎩映画に描き切れない原作の波瀾万丈とは?


サクラさん
映画『レミゼラブル』、
素晴らしかった
ですよ~(😻)

ハンサム 教授
なるほど。ストーリーは
しっかり追えました?

サクラさん
えへへ、そこを突かれると
心もとありません👅

なんだか展開が早く
省略もある感じで…

ハンサム 教授
どうしてもそうなる
でしょうね。

なにしろ原作は文庫本で
5冊もの長さで、それぞれに
「ミゼラブル」(悲惨、惨め…
etc.)な登場人物が複雑に
入り乱れる波瀾万丈の大長編。

   

フランス革命やナポレオンの
ころの時代背景が頭にない
とわかりにくい部分も多々
あります。

サクラさん
歴史オンチには無理
でしょうか?(🙀) 

ハンサム 教授
いえいえ、そんなことは
ありません。

歴史の苦手な人にもよく
わかる丁寧で簡単な
「あらすじ」を用意して
おきましたから。


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さて、先ごろついに200の大台を超え
今回でなんと第202回となる
“感想文の書き方”シリーズ((((((ノ゚⊿゚)ノ

「あらすじ」暴露サービスの第142
でもありますが、今回はいよいよみなさん
お待たせ、あの大ヒットミュージカル映画
『レミゼラブル』(2012年アメリカ、トム・
フーパー監督)に挑戦です(Y😸Y)


原作は19世紀フランスの大文豪
ヴィクトル・ユゴーの大長編
Les Misérables

『噫無情』(ああむじょう)というのが
日本での最初の翻案(黒岩涙香。明治35年)
でしたので、そう題している訳本もあります。


この長く複雑な物語をできるだけ簡単にまとめ、
しかも映画との対応部分や映画で描いていない
重要部分はしっかり拾いながら、もちろん
⦅ネタバレあり📢⦆で行きますよ~;^^💦

       




映画をまだご覧でない方は、こちらの
予告編を覗いてみてください。



この映画、実は今や全編をタダで見て
しまうこともできちゃうんですよ;^^💦

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🎩 簡単(とはいえやや詳しい)あらすじ

それでは、そろそろ開幕です。

「簡単な」とは言いながら、なにしろ
原作が長大なので、あらすじも結構な
長さになることはご勘弁ください。

読みやすさのため、私の判断で「起・
承・転・結」の4部に分けています。

また解説が必要と思われた部分などは
【CHECK!】印で注釈を入れていますが、
うるさいと思う人は飛ばしてくださいね。


🎩【起】

1815年10月のある日、南フランス、
ディーニュのミリエル司教(76歳)の
家の戸を叩く45~6歳の男。

名はジャン・ヴァルジャンといい、
極貧にあった19年前、1本のパンを
盗んだかどでトゥーロンの徒刑場に服役。

ようやく出所したものの、行く先々で
冷遇され、宿にも困っていた。

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司教は彼を温かく迎え入れたが、
ヴァルジャンはその夜、銀の食器を
盗んで行ってしまう。


翌朝、彼を捕らえた憲兵に対して
司教は「食器は私が与えたもの」だと
告げて彼を放免させたばかりか、さらに
銀の燭台をも与えて「これらを使って
正直に生きる」と約束させる。


ところが、野原を歩いて座り込んで
いた時、犯意はなかったものの、
少年の落とした銀貨40スーを奪う形に
なってしまう。


このことでは捕まることもなく
数年が過ぎ、その間、ヴァルジャンは
大いに働いてのし上がっていく。

1819年には北フランスの港町、
モントルイユ=シュル=メールで
黒いガラス玉や模造宝石を扱う
大実業家に成長していた。


さらに、その進んで人を助ける
人徳で人気を集め、市長に選ばれる。

この時代のフランスの歴史を
軽くおさらいしておきますと、
1787年に勃発したフランス革命は、
やがて登場したナポレオンの
皇帝即位によって帝政へと
変形し、1815年にはルイ18世に
よって王政復古が実現します。

この王政をまた倒すのが1830年の
七月革命というわけで、
ジャン・ヴァルジャンはこの
ような時代の波にもまれます。



🎩【承】

ヴァルジャンの経営する工場で働く
多くの女工のうちに、まだ若く
美しいファンティーヌがいた。

彼女は身寄りのないシングルマザーで、
一日じゅう働かなければならないので、
3歳の娘コゼットはモンフェルメイユ村で
旅館を営むテナルディエ夫妻に預けていた。


ところが、悪い噂をたてられて工場を
解雇されてしまったため、娘に送る金を
作るために美しい金髪を売り、次には
歯を売る。

ついには売春婦に身を落とし、
健康を害してしまう。

  

1823年1月、夜の街で絡んできた酔っ払いの
顔をひっかいてしまうが、その現場が
ジャヴェールという刑事に見とがめられ、
捕縛される。

通りがかったヴァルジャンは市長の
権限で彼女を釈放させ、家に引き取って
看病し、事情を聞く。


ただちにテナルディエに送金して
コゼットを引き取ろうとするが、
実は色々と口実をつけて金をせびって
いたテナルディエはこれに応じない。

ヴァルジャンは自身でモンフェルメイユへ
行こうとするが、その矢先、自分と
間違えられて逮捕されている
シャンマティユーのことを聞かされる。

ミリエル司教の教えを思いだした
ヴァルジャンは、シャンマティユーを
救うべく裁判所へ乗り込んで「ジャン・
ヴァルジャンはこの私だ」と身を明かす。

     

その結果、8年前に少年から銀貨を奪った
件がジャヴェール刑事によって告発され、
病床のファンティーヌは息を引き取る。


モントルイユ=シュル=メールの刑務所に
投獄されたヴァルジャンは、その日の
うちに窓の格子を破壊して脱走。

2~3か月後にはつかまってトゥーロンの
刑務所に送られたが、また3か月後には
軍艦から落ちそうになった水兵を助けて
海に転落したと報じられた。


テナルディエの旅館に現れた
ヴァルジャンは、8歳のコゼットへの
虐待を目の当たりにする。

  
  原書(1862年初版)に描かれたコゼット


引き取りたいと告げると大枚1500フランを
ふっかけられたが、その場で支払って
連れ帰り、パリの場末で親子同様の
生活を始める。


パリに赴任していたジャヴェール刑事に
嗅ぎつけられたものの、以前モントルイユで
命を救ったフォーシュルヴァンという
老人に偶然、再会。

そのつてで彼の働く修道院で働き始め、
コゼットはそこで教育を受ける。

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🎩【転】

数年後、フォーシュルヴァンが死ぬと、
ヴァルジャンは18歳のコゼットを連れて
修道院を出、プリュメ通りのうらさびた
コルボー屋敷に引っ越す。

二人が毎日、リュクサンブール公園を
散歩するうち、コゼットは若い弁護士の
マリウス・ポンメルシーに見そめられる。


現在のリュクサンブール公園

マリウスの祖父は忠義なる王党派だったが、
娘がナポレオン軍の大佐と結婚したことを
怒り、彼女が子を生んで死ぬと、強引に
引き取って育てた…その子がマリウス。

父はナポレオンから男爵位を受けていたが、
マリウス17歳の時に死に、遺書には
「モンフェルメイユで宿屋をしている
テナルディエは命の恩人だから恩返しを
してほしい」とあった。


生前の父を知る人の話から、父の愛を
知ったマリウスは、王政復古派の祖父に
反抗して家を飛び出し、コルボー屋敷に
間借りして猛勉強し、ついに弁護士の
資格を取ったところだった。

父の遺書にあったテナルディエを探して
モンフェルメイユにも行ってみたが、
一家はもうそこにはおらず、あろうことか
コルボー屋敷の隣室に住むジョンドレッド
と名乗る家族が彼らだった。

こういう「偶然」がいかにも
出来すぎで、ご都合主義の
感を免れませんね;^^💦

ジャヴェールが転勤などで
どこまでもついてくること
などもしかりです。

ユゴーの次の世代の文豪、
バルザック、スタンダール、
フローベールらになると、
そのあたりも乗り越えられて
フランス文学は百花繚乱の
様相を呈するわけですね。

そうとは知らぬまま、隣室の話し声を
聞いてしまったマリウスは、彼らが
ヴァルジャンへの復讐を企んでいる
ことを知り、警察に通報。

     


赤く焼けたコテなどの武器が用意された
ジョンドレッドの部屋に、呼ばれていた
らしいヴァルジャンがやがて現れる。

問答のあと、焼きごてを平気で自分の腕に
当てるなどしたところで、張り込んでいた
ジャヴェールらが乱入し、テナルディエらを
取り押さえる。

その間にヴァルジャンは消える。


翌1832年春、マリウスとコゼットはすでに
愛し合うようになっていたが、テナルディエ
脱獄の噂も流れ、近辺をジャヴェール刑事が
偵察するようなので、ヴァルジャンは
イギリス移住を決める。

コゼットと離れたくないマリウスは結婚を
急ぐが、祖父が頑として許さないため、
自暴自棄になり、時あたかも勃発していた
「六月暴動」の共和派(レプブリカン)の
バリケードに加わる。



戦闘中、男装の女がマリウスをかばって
銃撃を受けて倒れたが、それは彼を慕う
エポリーヌ(テナルディエの実の娘)で、
死に瀕してコゼットからの手紙を渡す。

これに返事を書き、そばにいた浮浪児に
届けさせると、ヴァルジャンがそれを読んで
二人の仲を知り、迷った末、現場に
駆けつけて反乱軍に協力する。


政府軍に包囲され、劣勢の反乱軍に
スパイ容疑で捕まっていたのが
ジャヴェール刑事で、その処刑役を買って
出たヴァルジャンは、人目につかない
ところへ連行して彼を逃がしてやる。


マリウスは銃弾を肩に受けて倒れ、
ヴァルジャンは彼を肩にかつぐと、
道路の穴から下水道へ下り、水に
つかると彼を両腕で高く持ち上げ
ながら歩いて行く。

パリにはすでに下水道が
網の目のように拡がって
いました。

これが『オペラ座の怪人』の
舞台ともなるわけですね。

詳しくはこちらで。

オペラ座の怪人のあらすじ 👻原作とミュージカルの違いは?

     

ようやく地上に出ると、ジャヴェール
刑事に出くわし、せめてマリウスを
祖父のところへ届けたいと願うと
ジャヴェールは承諾し、馬車に乗せる。

マリウスを届け、最後にコゼットに
会うため帰宅したいと願うと、
ジャヴェールは一緒にそこへ向かい、
門のところで待つと告げる。

気になって二階の窓から見ると、
セーヌ河にかかる橋から身を投げる
ジャヴェールが見えた(ドクロ)。

ジャヴェールが自殺する理由は
映画でもよくわからない
ところですね。

なにしろ歌ってばかり
ですから、あんなに歌える
人が死ぬ気になるものかしら
とも思えてしまいます;^^💦

     

原作での彼の独白をつづめると
こんな感じです。


長い間「法律イコール正義」
という信念で仕事に励んで
きた自分だが、人に尽くし
人を憐れみ人を愛するという
ヴァルジャンが示した「愛の心」
の前では人間の作った規則に
なんの力があるというのか…。


そう回心したのはよいこと
なわけで、何も死ななくても
……とは思いますけどね。

悪役は死なないと納まりが
つかないんでしょうか;^^💦


🎩【結】

祖父の心も緩み、マリウスと
コゼットは結婚式を挙げる。



ヴァルジャンは58万フランの持参金を
渡したものの、自分は脱獄囚だったと
告白したので、マリウスは不法な金
ではないかと疑ってそれを使わない。

そのことをヴァルジャンは気に病む。


ヴァルジャンのことで強請(ゆす)ろうと
考えたテナルディエが、マリウスの
家へ来て彼の過去を暴露する。

その話から脱獄後のヴァルジャンが
実業家で市長でもあったことを
マリウスは初めて知る。


コゼットに会いに行くこともやめていた
ヴァルジャンはすでに病床にあったが、
すべてを知って駆けつけたコゼットと
マリウスに看取られて永眠する。




🎩 「レ ミゼラブル」の意味は?

いかがでした?

ストーリーはこれでもう十分ですよね。

少なくとも映画やそのモトになっている
ミュージカルでカバーされている範囲は…。


でも原作は「あらすじ」に書ききれなかった
もっと多くの雑多なエピソードが
織り合わされています。

物足りないとお感じの向きはぜひ
原作読破に挑戦してみてくださいね。

    

さて、冒頭でも少しふれた原題の
Les Misérablesですが、これは
要するに”misérable”な――すなわち
“misère”(ミゼール)に満ちた――人々…
ということになりますね。

“misère”のほぼ同義と見られる英語の
“misery”(ミザリー)を英和辞典で
引いてみますと、ざっと次のような
語義が並んでいます。

惨めさ、窮状、窮乏、貧苦、困窮、悲嘆、
苦悩、苦難、失意の状態、哀れな人…


『ミザリー』といえばアメリカの
有名な小説・映画のタイトル
でもありますね。

そのあらすじや”misery”の深い
意味については、こちらに詳しく
書いていますので、ぜひご参照
ください。

ミザリーのネタバレ📢)))原作は映画の10倍も怖いゾォ~~~👻


ともかく『レ ミゼラブル』は逆境を
生き抜く不屈の男に悲劇的な美しき母娘と
彼らの愛を絡ませた、ハラハラドキドキの
見事なストーリー展開でした。

これに感動したというドストエススキーが
その緊密なストーリー手法を学んで『罪と罰』
などに生かしている気配がありますし、
日本でも江戸川乱歩の長編のスリリングな
展開には共通点があるように思えます。

『レ ミゼラブル』を思わせる
ドストエススキーや乱歩の
作品についてはこちらを
ご参照ください。

ドストエフスキー 罪と罰のあらすじ:簡単版と【詳細版 前編】

江戸川乱歩 孤島の鬼のあらすじ⦅ネタバレ📢⦆を結末まで

パノラマ島奇談[奇譚]乱歩最高作(?)あらすじをネタバレ御免で

      

黒蜥蜴(江戸川乱歩)のあらすじ:三島由紀夫戯曲の映画も鑑賞

影男(江戸川乱歩)のあらすじ:ネタバレ御免で結末まで


🎩 まとめ

さあこれで、読書感想文やレポートを
書く場合も、情報十分ですよね。



ん? 書けそうなことは浮かんできたけど、
でも具体的に、どう進めていいか
わからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。

当ブログでは、日本と世界の種々の
文学作品について「あらすじ」や
「感想文」関連のお助け記事を
量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
こちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/


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