大河 花燃ゆ:伊之助(大沢たかお)も文(井上真央)を愛さず?

 


いよいよ始まりましたね、
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』。

第1回(1月4日)を見ての勝手な
感想などをさっそくその夜のうちに
書かせていただきましたが、
今回はそれに続く第2回(1月11日)を
鑑賞してのレポートです。

今後の展開にも踏み込むことになりますので、
以下はネタバレ注意でお読みください

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 ドラマ第2回を鑑賞して

不案内の方のために一応おさらいをして
おきますと、井上真央さん演ずるドラマの
ヒロイン杉文(すぎ・ふみ。のち楫取
美和子)は吉田松陰の妹で、はじめ
久坂玄瑞(東出昌大さん)に嫁ぎ、その
没後に、大沢たかおさん扮する小田村
伊之助(のち群馬県令・楫取素彦)と
再婚します。

この、あまり知られて来なかった女性の
生涯を1年間かけて描こうというわけです
から、資料不足は目に見えていますよね。

そのぶん、というか、それを逆手に
取ってか、ストーリーがずいぶん
メロドラマ的に創作されているな、
という第1回を見ての印象を書かかせて
もらったのが前回の記事でした。

『花燃ゆ』の久坂玄瑞は妻(井上真央)より芸者を愛した?


Ψ 大胆なメロドラマ

あきらかにフィクションと思われる部分の
うち、第1回で特に目立ったのは、
まだ子どもの文(子役は山田萌々香ちゃん)
が、それまで互いに知らなかった
小田村伊之助と松陰(伊勢谷友介さん)とを
出会わせて友情の縁結びをするという重要な
役割を果たしてしまうところでした。

第2回で驚いたのは、似たような、
というか、ストーリー展開上もっと重大かも
しれない別の役割を文(すでに井上真央さん
に交代)が果たしてしまったことです。

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何をしたかといいますと…じつは伊之助は、
はじめ文の姉(だから松陰の妹の一人)、
寿(ひさ。演ずるは優香さん)と結婚し、
その没後に文を娶るという運命をたどる
わけですが、この、伊之助と寿との
縁結びまでもやってしまうのです。


もう少し詳しくいいますと…この寿が、
優香さんにはちょっと可哀そうなことに、
より有利な嫁入りのことしか考えない
底の浅い女性(=`(∞)´=)のように
描かれているのですが、彼女の結構な
縁談が(松陰の脱藩騒ぎのせいで)
破談になって落ち込んでいたのですね。

松陰脱藩が1852年ですから、
このとき文は満9歳のはずですが……

(井上真央さんはさすがに9歳には
見えないからでしょう、ドラマでは年齢への
言及は避けていますけどね。)

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ともかくその文が、伊之助のよくいる
川辺へ手製の「節句餅」(餡入りの草餅の
ようでした)を持って行き、伊之助は餅を
うまそうに食べてから、草の葉緑素で
青くなった文の手を川の水で洗ってあげる
などの身体的接触もあり…そのあとです。

お嫁さんにしてください!
と文が叫ぶのです(叫び)。

伊之助が驚くと、
姉さんをお嫁さんにしてください!
と言い直します。


Ψ 「おまえは妹」と言われ、泣く

なあんだ┐( ̄ヘ ̄)┌ というか、
微笑ましいというか、はたまた運命的
というか、なんとも微妙な展開ですが、
さらに驚くのは、寿を知らぬ
(会ったこともない?)伊之助が
「松陰と兄弟になる」というアイディアを
たちまち気に入り、「承知した」と
笑って承諾してしまうことです。

「そうなると、おまえは妹だな」とか
爽やかな笑顔で言って、大沢さんは
呑気そうに立ち去り、真央ちゃんは
その背中を見守ります。

と、彼女の顔がたちまち崩れ、
ウエーンという子供らしい
泣き顔に変わります。

青鬼Grumpy-s

うーん、現実にはおよそありそうにない
ことですが、ともかくこの泣き顔は、
この時点ですでに伊之助への恋情が文に
あったことを示していますよね
(別の解釈もありますか?)

姉さんを」を抜かしてしまった最初の
言い間違いも、フロイト的に解釈すれば、
(無意識の)願望が出ちゃったんだ、
って話にもなるではないですか。

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「義侠心(?)から恋人を姉に譲る」という
夏目漱石『それから』(1909)の主人公の
ようなことを9歳にしてやってのけちゃう
んだから、さすが大河ドラマの主役、
これは大物です。

『それから』についてはこちらを参照。

漱石 それからのあらすじ:簡単/詳しくの2段階で解説



ΨΨ 伊之助ははたして…

ともかく、この時点で、文から伊之助への
恋情はあり、その逆はなかった、という
理解でドラマは作られているわけです。

そのあたり、実際の経緯はどんなふう
だったんでしょうね。


松蔭の醜男(ぶおとこ)ぶりの記録などから
して、文が真央ちゃんのような美女であった
可能性は小さく、最初の結婚でも、当初、
縁談を持ちかけられた男前の久坂玄瑞が
妻とするなら美しい人をと望んで
おります
」と抜かしたという話が

司馬遼太郎の『世に棲む日日』



などの小説類に出ていることは
前回の記事でも紹介しました。

この話が事実だという文献的証拠はないと
思うのですが、ただ、文との新婚生活も
つかのま、やがて京都へ出た玄瑞が、
そこで島原の芸妓とデキ、その芸妓の
生んだ子が久坂姓を継いだことは
否定のしようもありません。


このことをめぐっては、こちらをご参照ください。

『花燃ゆ』久坂玄瑞(東出昌大)が妻より愛した京都・島原の芸妓



「玄瑞は文を愛さなかった」という見方が
むしろ支配的のようなんですね。

ドラマではたぶん、愛するんでしょうけど…;^_^A

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さてそこで、それでは二人目の夫、伊之助は
はたして……という問題も浮上しないわけに
いきません。

ドラマでは愛するに決まってますが、
現実にはどうなのか。


9歳時点でも、もし気に入っていたのなら、
寿でいいなんていわずに、文の成長を待って
もよかったようにも思えるんですけど…


まあこれはもはや確かめようもないこと
なので、各自が勝手に想像するしか
ないんですが、その「想像」に、あなたの
人生(その過去・現在・未来)が映し出される
というのは大いにありうること
ですよ~~((((((ノ゚⊿゚)ノ

ご用心、ご用心……;^_^A



ΨΨ 縁結びの神様?

さて、ともかくも、序盤の2回から見えて
きたのは、ざっとそんなところ
ではないでしょうか。

男を引寄せたり操ったりの女性的魅力に
富むわけではないという設定らしい
このヒロインの活躍の場は、それでは
どういった場面に用意されているのか?

その中核は、周りの人々をつなぎ合わせる
「縁結びの神様」のような役割
といったところではないでしょうかね…。

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そのような領域での天賦の才を9歳にして
早くも発揮しつつ、かつそこに涙も伴わない
わけではない、そういった人物像の提示が、
この序盤の1・2回で行われた、
と私は見たのですが、どんなものでしょう。


そのあたり、これからも
しっかり見守っていきたいですね(^-^)ノ~~


文の最初の夫、久坂玄瑞とその
京都の愛人、辰路をめぐっては
こちらの記事もご参照ください。
花燃ゆ 久坂玄瑞(東出昌大)が妻より愛した京都・島原の芸妓
花燃ゆの久坂玄瑞は妻(井上真央)より芸者を愛した?

『花燃ゆ』をめぐっては、上記のほか、
こちらの記事もご参照ください。
大河『花燃ゆ』と『るろうに剣心』をつなぐ?吉田松蔭の「狂」
2015大河ドラマ『花燃ゆ』:ヒロインの兄 吉田松陰ってどんな人

また玄瑞をとらえ込んだ魔都、
京都の奥深さを探りたいという方は
こちらの記事などもご参照あれ。
川端康成 古都のあらすじと感想◎京都”観光小説”の哀切さ
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それではまた~(ニコニコ)ノ

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