ジャンヌダルク(映画)のあらすじ 姉の悲惨な最期も史実通り?

サクラさん
ミラ・ジョヴォヴィッチ
の『ジャンヌ・ダルク』
(1999年映画)、とても
感動しました!

強く美しく神秘的(😻)…
でも最後は火あぶり…って
可哀想すぎませんか?(😿)

  
  こちらはイングリッド・バーグマン
   in『火刑台のジャンヌ』(1954)



ハンサム 教授
でも史実ですから;^^💦

サクラさん
それなら、ジャンヌは
“声”の命ずるまま”神の
使者”として行動した
…というのも史実?

ハンサム 教授
裁判でそのように主張
した…という記録が
残っているわけです。

サクラさん
う~む。本人にとっては
紛れもない現実でも、
そんな超常現象を信じ
ない者には妄想としか
思えませんよね…

ハンサム 教授
最後の戦いで馬から
引きずり降ろされると
目まぐるしく幻覚的な
回想に入り、ついで
謎めいた黒衣の男
(ダスティン・ホフマン)
が現れて語りかけますね。

サクラさん
“神の使者”だって?
全能の神がお前なぞを
必要とすると思うか…と。

で、気づくとそこは
牢獄(ドクロ)

ハンサム 教授
そこから裁判ということに
なるんですが、ジャンヌの
神信仰がどうなっていた
のかは微妙ですね。

サクラさん
う~む。これはもう一度
見直す必要がありますね。


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というわけで、おなじみ”あらすじ”暴露
サービスの第164弾(“感想文の書き方”
シリーズ第230回)はリュック・ベッソン
脚本・監督の映画『ジャンヌ・ダルク』
(1999年、フランス・アメリカの合作)で
行ってみようと…((((((ノ゚⊿゚)ノ


アクション映画としても「グロい」と言われる
ほどのド迫力なんですが、「神の使者だ」
という主人公の意識が主題に据えられている
ことは、ハンサム教授もご指摘のとおり。

The Messenger:The Story of Joan of Arc
(使者――ジャンヌ・ダルクの物語)という
原題にもはっきりと打ち出されています。
  👇



ともかくこのジャンヌ・ダルクという歴史上の
実在人物は、映画史上、少なからぬ名監督が
挑戦してきた素材でして、監督の数だけ
異なったジャンヌ像が生み出されてきた
とも言えそうなんですね。

その世界にあえて踏み込んだリュック・
ベッソン監督が私たちに投げかけた
“ミラ=ジャンヌ”はどんな女性だったか。

映画の予告編を動画でご覧ください。



 
ハイ、でもこれじゃあ、深いところは
全然わかりませんよね。

といいうわけで、以下の「かなり詳しい
あらすじ」をお読みいただく
ということになります;^^💦



かなり詳しいあらすじ

ストーリーの流れを大雑把に言えば、
ジャンヌ・ダルクの事績として一般に
知られていることと同じですので、すでに
ご存じの方は退屈されるかもしれません。

ですので、そういう方は、💭CHECK!印で
随所に入れている注釈の方に重点を
置いてお読みいただければと思います。

逆に「ジャンヌ・ダルクって誰?」という
初心者の読者さんは、注釈はむしろ
煩わしいかもしれませんので、
飛ばしてくださってかまいません。


以下では映画のストーリー展開を
「起承転結」の4部に分けていますが、
分け方は私の勝手な判断によるもの
ですので、あくまでご参考…という
程度にお受け取りください。




【起】

イングランド(イギリス)との百年戦争の
さなかにあった1412年頃のフランス。

東北端ロレーヌ地方の小村ドムレミに
農夫の娘として生まれたジャンヌは、
10歳前後から”神の声”を聴くなどの
神秘的体験を重ねていた。

ベッソンの映画では”声”だけの
登場ではなく、神はその姿(やはり
イエス=キリスト風)を現します。

ジャンヌはまた野原に落ちていた刀剣を
拾うという経験もしますが、これらは
ともに映画では【結】で生きてくる
伏線でもある、重要なトピック。

ただ裁判でのジャンヌの証言として
記録されているわけではないので、
史実とは認められません。

  
  1420年頃のフランス勢力分布図


1428年、戦火はドムレミ村にも及び、
ジャンヌの家にもイギリス兵が侵入。

急いでジャンヌをクローゼットに隠した
姉のカトリーヌは、粗暴な兵士によって
暴行を受け殺害される。

その一部始終をジャンヌは板の
割れ目から見守る。

この暴行がかなり過激で、
ベッソン版『ジャンヌ・ダルク』の
「グロい」という評判の要因の
一つになっています。

ただこの経緯も記録や証言があるわけ
ではないので、史実とは言えません。

カトリーヌという姉がいたことは事実
ですが、映画では10歳前後に見える
ジャンヌは実際はこの時16歳のはずで、
クローゼットに隠れられるほど
小さくなかったと思われます。


ジャンヌの年齢を実際より下げて
この場面を創作したベッソンの動機は
不明ですが、ともかくこれが入ることで
生じる効果としては、以下の3点などが
考えられるでしょう。

  1. バイオレンス+エロティシズム
    という現代映画的な刺激で
    観客を引き込む。

  2. ジャンヌが受けた衝撃と後年の
    処女性の強調(自らを処女〔Pucèle〕
    と呼んだ)との関係の暗示。

  3. 後年の戦いがイングランドへの
    憎悪や復讐心に動機づけられ
    ている可能性の暗示。
3.については処刑直前の幻覚的な
「告解」の中でジャンヌは自分を
動かしたものとして「復讐心」も
挙げることになります。

ジャンヌを純粋な「聖女」に祭り上げる
趣向なら、これは「ナシ」にした方が
わかりやすいのでしょうが、そう
しなかったところにジャンヌをむしろ
人間臭く描こうとしたベッソンの
狙いを見ることもできるでしょう。


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【承】

17歳になったジャンヌは”神の声”の
命令に従い、神の使者として王太子
シャルルに会うべく手紙で働きかける。
(本人は字が書けないので代筆)

フランス王位の正統な継承者でありながら、
その王位をイングランド王に簒奪されて
いる形のシャルルはジャンヌに興味をもち、
シノンの城で彼女を迎える。

有力な貴族兼将軍であるジル・ド・レ男爵、
アランソン公、ラ・イル、ドーロンなど
重臣らが参集する大広間へジャンヌ到着。

参集していた貴族のうち、
ジル・ド・レ男爵(映画ではヴァンサン
・カッセル)は、後の悪行により
「青髭」のモデルになったと
いわれる人物。

戦いではジャンヌを助けて大いに
戦果を挙げ、やがて「元帥」の
称号をもらう勇士だったのですが、
ジャンヌの処刑後は気でも狂ったか、
多数の少年の誘拐・暴行・虐殺に
走って、ついには自分も火あぶりに
されてしまいます。

詳細はこちらでどうぞ。

青髭(童話)のモデル ジル・ド・レの実話とあらすじ(ペロー/グリムの違い)

         

一計を案じたシャルルはドーロンに王太子の
装いをさせて待機するも、現れたジャンヌは
瞬時にこのウソを見抜き、本物を見つけて
しまう。

彼女の超常的な能力に驚いた人々は
「神の使者」である自分に軍勢を与えれば
オルレアンの包囲を解くという彼女の
言葉も信じ始める。

シャルルらはジャンヌが自ら告げる通り
「処女」であるかを産婆らに調べさせた
上で、彼女の言葉を真実と認め、
軍を率いることを許す。


甲冑に身を固め馬上で旗を携えて
先頭に立つジャンヌは、女のくせにと
笑う男たちに憤り、長かった髪も
ザンギリにして、敵陣に突入。

勢いに押されてイングランド軍が
後退を始めるや、砦の中に攻め込む。

が、敵の逆襲も凄まじく、城塞から
放たれる石の砲弾に傷つき、倒れる
フランス兵たち。

 

城壁にかけたはしごを登り始めた
ジャンヌも、胸に矢を受けて倒れる。

奇跡的に命をとりとめたジャンヌは、
翌朝、兵士たちを叩き起こして
戦闘の再開を命じる。

再び激しく戦火を交えて死体の山を
築いた末、イングランド軍は退却を
始め、フランス軍は勝利する。


これにより王太子は即位が可能となり、
シャルル七世の戴冠式が執行される。

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【転】

シャルル七世が名実ともに王位を手にする
には首都パリを奪還することが必須だが、
パリはいまだイングランド王と結ぶ
ブルゴーニュ公の支配下にある。

アランソン公やジル・ド・レとともに
パリに到着したジャンヌは、城壁の前で
声を張り上げて降伏を勧告するものの、
猛攻を受け、また負傷する。

  

この失敗を機に、王は外交路線への
転換を図って軍隊を解散。

ジル・ド・レらと別れて小規模な隊を
率いることになったジャンヌは、
王に援軍を要請するも応じられない。


パリ北方、コンピエーニュの戦いは
苦戦となり、側近の兵士らが殺害されると、
ジャンヌもブルゴーニュ軍の兵士によって
馬から引きずり降ろされる。


地上で失神したジャンヌに幼時からの
“神”との交感など、記憶が次々と走馬灯の
ように駆け巡り、やがてその”神”の老いた
姿のような黒衣の男が現れる。

死はお前が想像するほど「ロマンティック
ではない」などと語りかけるこの男に
「悪魔め!」と罵るジャンヌ。

男は「善悪の区別」をどうつけるのか、
全知全能の創造者である神が「使者」など
必要とするのか…などと懐疑的・哲学的な
言葉で彼女を問い詰める。

「わからない」と不安げに口にしたジャンヌが
「私をどうするのか」と問うや否や、
「自由にするだけだ!」と
男は強烈な平手打ち(叫び)。


その平手打ちは実は兵士によるもので、
ジャンヌは自分が牢獄にいると知る。

この黒衣の男はもちろん
ベッソン映画の創作。

男はジャンヌがこの後ルーアンに
移されてからも牢獄にたびたび
現れて対話を繰り返します。

これまでのジャンヌ・ダルク映画に
(おそらく)絶無の特異な人物を設定し、
しかもキャストとして名優ダスティン
・ホフマンを持って来たところに、
ベッソンの並々ならぬ表現意欲が
見て取れますね。


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【結】

新国王シャルル七世から救いの手が
差し伸べられることもなく、ジャンヌは
イングランド占領下のノルマンディー地方、
ルーアンの城の牢屋に移送される。

異端審問裁判の冒頭、裁判長を務める
コーション司教から真実をすべて語るよう
促されたジャンヌは、自分のことはすべて
語るが、神が啓示された内容はフランス
国王にしか告げることができないと述べる。


キリスト教の「異端」(したがって魔女)と
断定して処刑しようとするイングランド側に
対し、司教ら教会側はジャンヌになんとか
妥協させて極刑を免れさせようと試みる。

「口達者」に反論しながら、言いたくない
ことについては頑強に証言拒否を続ける
ジャンヌに結局、火刑という判決が下る。

  
  一世を風靡した女優、サラ・ベルナール
   演じるジャンヌ・ダルク(グラセ画, 1900年前後)


ルーアンの広場の火刑台にジャンヌは
縛りつけられ、点火されて炎に包まれ
足指も顔も焼ける。(享年19)

“ミラ=ジャンヌ”の肢体が
焼けていく様を映し出す…
ジャンヌ映画としておそらく
空前のリアルな映像も、この
映画の「グロい」という評価の
一要因に違いありません。

そのほか戦闘シーンなどに
「グロい」映像は満載です。


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様々なるジャンヌ

さて、いかがでした?

これがベッソン監督が精魂を傾注し
創り上げた”ミラ=ジャンヌ”の全容!

いやいや、ほんとはとても「全容」だ
なんていえないわけで;^^💦…
真の全容をお知りになりたい向きは、
上記のDVDをご鑑賞いただくしか
ないんですけどね。


ともかくこれはベッソン流の
“ミラ=ジャンヌ”。

彼に先行する錚々たる映画作家たちが
“ジャンヌ”造形に挑んできたことは
初めにふれたとおりです。

    

冒頭のサクラさんのセリフに入っている
イングリッド・バーグマンの『火刑台上の
ジャンヌ』(1954)もその一つですね。

監督のロベルト・ロッセリーニはこれが
機縁でバーグマンと結婚。

イングリッドはイザベラ・ロッセリーニ
という二世美人女優を産み落とす…
という新たな物語を生みました。


そういえばリュック・ベッソンもまたそれを
なぞるかのようにミラ・ジョヴォヴィッチと
結婚していたんですよね。

ただこれは、ベッソン3度目の結婚で
ご多分にもれず離婚に終わりましたけど;^^💦


ロッセリーニより前、無声映画時代の
傑作として挙げられるのがカール・
ドライヤーの『裁かるゝジャンヌ』
(1954)ですね。

これについては論より証拠、
そのサワリを動画でご覧ください。





まとめ

どうでしょう?

ベッソン作品はもちろん、”ジャンヌ・
ダルク映画”全般、さらには実在の人物
としてのジャンヌ・ダルクについて、
これでもうあなたはかなりの物知り。


自信をもって臨みましょう、感想文
だろうが、レポートだろうが。

これだけの情報があれば書けない
ということはないでしょう。


ん? 書けそうなテーマは
浮かんできたけど、具体的に
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?

当ブログでは日本と世界の多くの
作品について「あらすじ」や「感想文」
関連のお助け記事を量産しています。

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リストから探してみてくださいね~(^^)у

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