サクラさん
ニューヨークの
超一流宝石店ティ
ファニーで朝食を
いただくなんて
不可能ですよね。

ハンサム 教授
それがなんと可能
になったんです。

2017年,レストランが
付設されて;^^💦
(あとで動画を
お見せします)

サクラさん
オオ~(🙀) それは
やはり「ティファ
ニーで朝食を」って
いう文句が有名に
なっちゃったから?

ハンサム 教授
でしょうね。

君もNYへ飛んで
オードリーよろしく
デニッシュでも
頬ばって来たら?

サクラさん
いえいえ飛んでも
ヘップバーン(😹)

オードリーだから
決まるんで、私じゃ
とても絵になりません。

ハンサム 教授
いやいや誰だって
それなりに決まり
ますよ。

そもそも原作者
カポーティは主演に
ヘップバーンと聞いて
不快感を示しました。

サクラさん
ええ~(🙀) では一体
どんな美女がお
望みだったので?

ハンサム 教授
マリリン・モンロー



サクラさん
ギョエ~(叫び)まるっきり
イメージ違うじゃ
ないですか!

ハンサム 教授
ええ。全然違う人
だったんですよ、
原作のヒロイン、
ホリーは…


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というわけで、おなじみ”あらすじ”暴露
サービスの第171弾(“感想文の書き方”
シリーズ第238回)はかの有名な映画の
原作であるトルーマン・カポーティの中編
小説『ティファニーで朝食を』(1958)!

オードリー・ヘップバーン主演の
大ヒット映画(1961)でどこがどう変え
られたかにも注目しながら、原作の
ストーリーをきっちり辿っておこう
という狙いです。


引用は訳者の個性もしっかりと刻印された
フレッシュな名訳――村上春樹訳
(2008 👇)で参ります。




映画DVDもお安く入手できますよ~。
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どんな映画?どんな小説?

さてこの映画ですが、大体どういう内容で
どういう風に客を呼んだかは、こちらの
動画(予告編)をご覧になるのが
早わかりです! 👇




ね。おわかりでしょ?

ヘップバーンあってこその映画だった
ことは一目瞭然ですし、ほかの女優さん
での成功というのも少々考えにくい…

いや、でもマリリン・モンローなら
どうだったのか❔


う~ん;^^💦 それもよかったかも
しれませんが、ご賢察のとおり、まったく
趣向の違う作品になったはずですよね。

そしてその(全然違う)趣向こそ実は原作者
カポーティのむしろ望むところでした。

そもそもカポーティは映画化を了承するに
あたって、ヒロインのホリー役はモンローで…
ということを条件にしたというのです。


ところがオファーを受けたモンロー側は、
なんと、これを断ってしまいます。

理由は、時あたかもモンローが”セックス・
シンボル”イメージからの脱却を狙っていた
時期で、「娼婦役」はこれ以上ごめんだ…
ということだったと見られています。
(👉 Wikipedia

👉その当時からだったかどうか
寡聞にして知りませんが
(ご存知の方は教えて!),
カポーティとモンローは
親交がありました。

よく知られたこの写真では
二人の体格に目が行って
しまいますね;👇


👆この画像をクリックすると楽天市場に飛びます 


さて、ここで問題が浮上します。

ヒロインのホリー・ゴライトリーは
しょ、しょ、娼婦だったのか❔❔…


その点をハッキリさせる記述は原作にも
見つけにくいと思いますが、なにしろ
収監中のマフィアの親玉、サリー・
トマトと親しい関係にあるホリーさん。

このトマトの「姪」と偽って面会し、実は
弁護士との連絡役を務めて多額の報酬を
得ていたというのは原作・映画とも同じ。

であれば、後半でこの関係を報じた新聞に
シャレられてしまう通り、実態は要するに
「サリー・トマトのトマト」(“tomato”は
俗語で売春婦の意味あり)だった…
と大人なら思いますよね;^^💦


モンローが演じればスンナリ理解される
であろうこの点が、ちっとも伝わって
来ないヘップバーンの顔と演技…

これはやはりサスガというべきか(😻)

   

なお原作を掲載予定だった女性誌が原稿を
見てから拒否してカポーティーを
激怒させた…
という逸話も残っていますが、その理由も
ヒロインが「高級娼婦のように捉えら
れかねないから」だったとか。
(上記文庫本の村上春樹「訳者あとがき」)


ともかく映画は人気絶頂の”清純派”女優
ヘップバーンに金髪・マッチョのハンサム、
ジョージ・ペパードを配し、色々あっても
結局は二人が結ばれる…
という明るく楽しいラブ・コメディ。

でもこれ、実は原作に対する
大きな裏切りでもあったんですね。


村上春樹さんの訳書が表紙に映画のカットを
使うことを拒否しているのも、こういった
イメージの問題に関わりますし、昔それを
拒否し切れなかった本邦初訳本(1968)の訳者、
龍口直太郎氏は映画の通俗性に「憤り」さえ
表明しています(新潮文庫旧版「解説」)。


「憤り」がどのへんに向けられていたかは
以下の「あらすじ」を読んでいただくとして、
まずはじめに押さえておきたい違いは、原作の
「僕」こと新進作家ポール・バージャクは
映画のペパードのような二枚目ではないし、
ホリーに愛されたわけでも(多分)ないこと。

村上氏によれば「疑いの余地なく作者
カポーティ自身の姿や魂が重ねられて」いる
とのことで、身長もそうだとすれば160cm。

同じアパートの住人としてはむしろ”問題の
日本人”ユニオシ氏(あとで紹介)の方に
近いともいえますね…😢


ん? 能書きはもういいから、早く始めろ?

ハイハイ、承知しました、では開幕です;^^💦

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かなり詳しいあらすじ

それでは参りましょう。

分かりやすさに配慮し、ストーリーを
「起・承・転・結」の4部に分け、映画で
大きく改変されている部分やそれに
関連する情報を💭CHECK!印の注釈として
入れていくという形で進めていきます。

細かいことはどうでもいいから
ストーリーだけを知りたいという人は
飛ばしてくださいね;^^💦


「 」内や「”」印のグレーの囲みは
原文(上記の村上訳)からの引用。

ともかくラストまで包み隠さず完全
ネタバレありで参ります!



【起】

1940年代末のニューヨーク。

「僕」はかつて同じアパートに住んでいた
バー経営者、ジョー・ベルと5,6年ぶりに
再会し、ホリー・ゴライトリーの
消息を聞く。

やはり同じアパートの住人だった
「ちびのジャップ」ユニオシ氏が
アフリカで撮って持ち帰ったという
写真を見せ、そこに写っている美女が
ホリーのようだと言う。

本当にホリーかどうかは不明ながら、
僕はこうして5,6年前に行方知れずに
なったホリーのことを思いだす。


そのアパートに入居して1週間ほどのころ。
(1943年のことと後でわかる)

真夜中すぎに男連れで帰宅したホリーが、
鍵をなくしたからと上階のユニオシの
呼び鈴を鳴らすので、ユニオシは
「断固抗議しますぞ!」と怒鳴る。

が、「ごめんなさいね」とこれを
受け流すホリーは調子がいい。

「かわいいおちびさん。これがほんとに
最後」、もう怒らないなら「私の写真を
撮らせてあげてもいいかも」などと
愛想を振りまき、ユニオシも
「いつ?」とやにさがる。

👉この男が”問題の日本人”
ユニオシ(Yunioshi)です。

そんな日本名ないだろう…
と「断固抗議」したくもなりますが、
ともあれこれがカポーティーの
創造した日系人で、映画では白人の
ピーター・ルーニーが「メガネに
出っ歯のチビ」という日本人
ステレオタイプを見事に作り
上げて笑いを振りまきました。



小説に描かれた現在は戦争中です
から、日本人差別は当たり前だった
としても、映画の公開された60年代は
アメリカも人種差別を禁ずる公民権法
(1964年成立)制定へと動いている
時代で、映画でのこのような
差別表現は物議をかもしました。

今日では「アメリカ映画史上、最も
残酷で恥ずべき表現の一つ」とされ、
ルーニーは生涯を通して、釈明と
弁明を繰り返す必要に迫られた
といいます。
(👉 Wikipedia


ホリーはその後、ユニオシを起こさなく
なったが、それは代わりに「僕」の
呼び鈴を押すようになったから。


9月のある夜、ベッドで本を読んでいると、
窓からバスローブ姿のホリーが入ってきて、
いま部屋に来ている男が「ケモノ」に
なって噛みつくので逃げてきたという。

ホリーは例によって調子よく、僕を
「ダーリン」とか「フレッド」(彼女の
兄の名)とか勝手に呼んで話し続ける。


互いの身の上話にもなって、僕は駆け
出しの作家で、彼女は刑務所のトマトに
毎週1度面会して(それが木曜と後で
わかる)弁護士に報告することで報酬を
得ている…などなどを知り合う。

話し疲れて、あくびしたホリーはベッドの
僕の隣に横になり、「こうしてていい?」
とそのまま眠ってしまう。

👉映画でもほぼ忠実に再現された
場面ですが、ベッドに横たわる男が
マッチョ(しかも映画では上半身裸)
のペパードか、(兄と違って)
「背が低い」とホリーから直接
言われる「僕」かでは、おのずと
意味合いが違ってきますよね。

なお映画のポールの収入源は
なんと金持ちの情婦からの
援助金で(つまり男娼ともいえる)、
これが龍口氏の「憤り」を買った
改変点の最たるもの。

ともかく映画のポールに施された
(原作にほぼない)性的な色づけは
露骨で、この場面の危うさも
それによって倍加しています。


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【承】

しばらく呼び鈴も鳴らず、物足りなかった
ので、明日は(君の嫌いな)木曜日だという
メモをホリーの郵便受けに入れておくと、
翌朝、今夜6時に一杯やりに来ないか
というメッセージが入っている。

6時過ぎに出かけると、ドアを開けた
のは耳のとがった「寸足らずの物の怪」
のような男。

それはホリー担当の「俳優エージェント」
だというO・J・バーマンで、ホリーは
今シャワーを浴びていると告げて、
自分でしゃべりまくる。

   

ホリーについて「まやかしとは思わない」
と僕が言うと、彼は否定する。

彼女はまやかしなんだよ。

でもその一方でまた、
あんたは正しい。

だって彼女は本物のまやかし
だからね。

彼女は自分の信じてる紛い物、
を心底信じてるんだよ。


あの子をそこから引きはがす
ことは、誰にもできやしない。
〔中略〕
今でもまだ、彼女がどこから
やってきたのかは不明だ。

誰にも永遠に分からないだろう
というのが、あたしの推測だ。

なにしろ生まれつきの
嘘つきだからな。


👉赤字部分の原文は以下の通り。

“She isn’t a phony because
she’s a real phony.

She believes all this
crap she believes.”

“a real phony”というのが
アイロニカルで笑え、かつ
ズバリとホリーの本質を突く
ようでもあります。

もしこれに通ずるヒロインを
日本文学に探すなら、「常住
芝居をしている。しかも芝居を
していると気がつかん」とされる
夏目漱石『草枕』の那美さんや、
その流れを汲む『三四郎』の
美禰子などが挙げられるでしょう。

『草枕』『三四郎』については
こちらなどで情報提供しています。

夏目漱石 草枕のあらすじ 感想文に向けて内容を解説

三四郎(夏目漱石)で読書感想文 美禰子の真意をどう読むか


しかし「これが」とO・Jはすでに
始まっているパーティの騒ぎを両手を
広げて示し、「彼女の望んだことなのか」
と疑問を呈す。

ホリーはそうやって(ここに来ている)
億万長者のラスティー・トローラーと
結婚するだろうが、「そいつが
そんなに慶賀すべきことかい?」


やがてホリーが出てきて例によって調子
よくしゃべり、来客はさらに増えて
部屋はあふれかえるが「全員が男性」で、
何人かは軍人。

👉少し後で唯一、身長6フィート
超で吃音のマグ・ワイルドウッド
が入ってきて注目を集め、僕は
これを「醜さを乗り越えた勝利」
として眺めます。

このマグやO・Jの奇形的な
姿態やおしゃべりから来る
異様な笑いも原作の大きな
魅力になっていますが、
映画でははじめから(普通の)
女性も多くいて、パーティの
場面は底の浅いドタバタ
喜劇になってしまいました。

 

ホリーの飼い猫もこのドタバタに
一役買うわけですが、原作では
「名前のない」この猫に与え
られた意味にも深いものが
あるのですね…


ホリーは猫を抱いて言う。

私にはこの子に名前をつける
権利はない。
〔中略〕
私たちはお互い誰のものでも
ない、独立した人格なわけ。

私もこの子も、自分といろんな
ものごとがひとつになれる場所を
みつけたとわかるまで、私は
なんにも所有したくないの。


そういう場所が「どんなところだか」は
ちゃんとわかってるとホリーは続ける。

「それはティファニーみたいなところ」
で、気分最悪の時にそこへ行くと
「とたんに気分がすっとしちゃうんだ」

👉原作では「ティファニー」は
このような形で何度か言及を
受けるだけで、誰かがその店舗に
行ったりすることはありません。

ホリーとポールの買い物などは
もちろん映画の盛り上げです。

さて今やホントに朝食も取れる
ようになったティファニー。

それがどんな場所かを知るには、
なにもニューヨークまで
飛ばれるには及びません。

こちらの動画でおなか一杯
ご堪能いただけます。




👉それからこれも余談では
ありますが、猫に「名前をあえて
つけない」という姿勢は『吾輩は
猫である』の場合と同じで、
この点でもカポーティは漱石に
通ずるものを感じさせます。

『吾輩は猫である』については
こちらでどうぞ。

夏目漱石 吾輩は猫であるのあらすじ 😸簡単/詳しくの2段階で


10月、小説の採用を知らせる通知を受けた
僕がその喜びをホリーに告げに行くと、
睡眠を邪魔された彼女も喜んでくれ、
ジョーの店で祝杯を挙げる。

「檻の中に閉じ込められた動物を目に
することに耐えられない」とホリーは
動物園は避けながら、公園を散歩し、
「14歳のときに家を出て、それから
一人で生きてきた」という経歴を話す。

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【転】

その月の末に就職した僕は9時~5時の
勤め人になり、ホリーは僕が帰宅するころに
ようやく起床して男との交際に出かける
という生活パターン。

相手は例のトローラーともかぎらず、
ホセ・イバラ=イェーガーという
ハンサムなドイツ系のブラジル人
外交官も見かけた。


ある夕方、市立図書館に入っていく
ホリーを見かけ、しばらく離れて
見守っているとラテン・アメリカの
ことを猛勉強している…。


翌年の春、アパートを出て歩くと、
ホリーの郵便受けを見ていた田舎臭い
五十男が僕を尾行しているようなので、
話しかけると、「ちと助けがほしくてね」
と事情を話す。

男は少女時代のホリーと兄フレッドらとの
家族写真を見せ、彼女の本名は「ルラメー」
で自分はその夫、テキサスの獣医兼農場主、
「ドク・ゴライトリー」だという。

ルラメーがフレッドと二人でどこからか
流れてきて、自分との結婚を承諾したのは
14歳になる前、彼女は「並ではない女」で、
すべてをよく理解していた…と。


僕は彼をホリーの部屋へ連れて行って
引き合わせ、二人は抱き合って再会を喜ぶ。


ジョー・ベルの店でホリーと飲みながら
「離婚したのか」と尋ねると、そもそも
14歳での婚姻は法的に成立しない
と答える。

「君くらい枠に収まらない人には会った
ことがない」と言うと
「それが私なの」とホリー。
  
「野生のものを好きになっては駄目」で、
「それがドクの犯した過ち」だと言い、
さらにこのように言って、その場に
いないドクの「幸運を祈る」。

空を見上げている方が、
空の上で暮らすよりは
ずっといいのよ。

空なんてただからっぽで、
だだっ広いだけ。

そこは雷鳴がとどろき、
ものごとが消え失せていく
場所なの。

👉ホリー自身の現状を嘆いている
ようにも取れる意味深なセリフ
ですが、映画はこういう言葉は
追いません。

代わりにこのあと、テキサスへ
帰るドクをホリーがバス駅で
見送ってホロリとさせるシーン
(映画の定番ですね;^^💦)などを
設けていますが、原作のドクは
こういう丁重な扱いを受けない
のですね。


地下鉄で「トローラー、四度目の結婚」
という新聞の見出しが目に入り、
大いに落胆したものの、駅で買って
読むと、相手はホリーでなく
マグだとわかる。

帰宅すると、ホリーの部屋にいたホセが
医者を呼んできたところで、彼女は
荒れ狂って部屋中の物を滅茶苦茶に
破壊していた。

乱心の理由はトローラーの結婚かと
思ったが、そうではなく兄フレッドの
戦死を知らせる電報だった。

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【結】

6-7月をホリーは閉じこもって過ごし、
部屋にはホセが越して来るが、
週3日はワシントン勤務で不在。

料理やポルトガル語の習得にも努力する
ようになり、「妊娠していること」を
彼も知っていると僕に話す。

「ホセは私が生まれて初めて巡り会った、
まっとうなロマンスの相手なのよ」


9月30日、ホリーは僕を乗馬に連れ出し、
「ホセが航空券を買った」から
次の次の土曜日にはブラジルへ行って
結婚すると告げる。

落胆した僕は落馬し、その救助に
彼女も奮闘する。



その夕方、各紙をホリーの顔が飾り、
「暴かれた麻薬組織、噂の美女が
拘束」などと見出しにある。


僕の部屋で落馬の負傷を治療して
くれていたところを警察に踏み込まれ、
ホリーは逮捕される。

「猫に餌を」と頼まれたのでホリーの
部屋へ行くと、ホセの従兄弟が荷物の
運び出し作業中。


この従兄弟から渡されたホセの手紙を
逮捕後入院しているホリーに渡すと、
内容は要するに「私のことは
忘れてもらいたい」。

あいつも「ネズミ野郎」だったとホリーは
罵り、でもあなたの乗馬の腕が最悪だった
から助かった(流産か)と僕に感謝。


ホセはもう私にとって「完璧に存在して
いない」、でも航空券を無駄にする
理由はないから…とホリーは
ブラジル行きの決意を告げる。

    

金曜の夜、病院を抜け出したホリーは
荷物と猫をまとめてきた僕とジョーの
店で落い合い、僕らはそこから
ハイヤーで空港に向かう。

その車をすさんだ地域で停めさせて、
ホリーは猫を置いて、一人で行けと
命じる。

が、姿が見えなくなると探しまわる。

僕が後で必ず見つけて面倒をみるから
となだめるが、「でも、私はどう
なるの?」とホリー。

私は怖くてしかたないのよ。
〔中略〕
終わることのない繰り返し。

何かを捨てちまってから、それが
自分にとってなくてはならない
ものだったとわかるんだ。

👉ここまでの経緯に色々と違いは
あるものの、ホリーとポールとが
タクシーに同乗して空港に向かう
のは映画も同じ。

ただその結末は、映画では潜在して
きた二人の相愛が表面化して
燃え上がり、熱いキスシーンへ…

つまりラブコメのお約束としての
ハッピーエンドになってしまう
わけですが、原作はそこが
全然違います。

ホリーは「僕」のことを好きでは
あっても、結婚とか性の対象として
感じてはいませんね(だからこそ
平気で添い寝もしてしまう…)。

つまり村上春樹さんの言い方を
借りれば「僕」の中に「中性的な
要素や、落ち着きどころのない
孤立性を認めるからこそ、
それなりに心を許した友人と
なった」ということでしょうか。


「トマトの愛人(トマト)行方不明」
「逃走中のプレイガール、行先はリオ」
といった報道がなされ、やがて獄中の
トマトは心臓麻痺で死亡。


翌年の春、ホリーから届いた葉書には
「素敵なセニョールと仲良くなって」
いま住まいを探しているところ、
「住所が決まったら知らせます」
とあったが、知らせはいまだに届かない。

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まとめ

いかがでしたか?

おしゃれな映画で有名な『ティファニーで
朝食を』も、その原作はかなり趣が違い、
ユーモラスではあっても色々と考えさせ
られる、深みのある小説だとわかって
いただけたのではないでしょうか。


そしてヒロインのホリー・ゴライトリー
こそは、村上春樹さんによれば、
カポーティーが「そのフィクションの
中で創り上げた、おそらくは最も
魅力的なキャラクター」。

   

だからこそ読者一人一人に「想像力を
たくましく」してもらうべく、本の
カバーにヘップバーンを使うことを
拒否されたとのことでした。


そこで私も今回読み返すにあたって、
色々と「想像力をたくましく」して
みたのですが……

結果は、やっぱりヘップバーンから
逃れられなかった…;^^💦

という冴えないオチとなり、まことに
面目次第もございませんm(_ _)m

👉いや~、やっぱり素敵
ですよね、オードリー(😻)

彼女の英語をナマで聴いて
リスニング力を鍛えて
みませんか?

やってみる人はこちらでどうぞ。

オードリーヘップバーンの英語でリスニング!【ローマの休日 動画つき】

英語リスニングのコツは”精聴”!『ローマの休日』の一場面から

     
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👉そのほかラブ・ロマンスに
関連するアメリカの映画や
小説については、色々と
情報提供していますので、
こちらの記事もぜひ
ご覧ください。

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さあ、これだけの情報があれば、
もうへっちゃらですよね、感想文
だろうが、レポートだろうが。

ん? 書けそうなテーマは浮かんで
きたけど、どういう風に書いたら
いいか、方法がわからない?

それでしたら、是非こちらを
覗いてみてください。

👉当ブログでは、日本と世界の
文学や映画の作品について
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
こちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

映画のまとめと解説:最新作から歴史的名作までネタバレありで

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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