太宰治 人間失格のあらすじ 💔生田斗真主演映画の原作をネタバレありで

 


やあやあサイ象です。

「感想文の書き方」シリーズもはや第25回。

今回は感想文を書く前提としての
「あらすじ」暴露サービス第2弾です。

扱う作品は太宰治『人間失格』(1948)。
    (ドクロ)⇩




👉 映画の予告編と朗読

もちろん全文を読んでもらうのが
一番ですが、そんな時間がないとか、
字がむずかしいとかいう人のために、
内緒で「あらすじ」を教えちゃおう
というわけです。

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え? その「あらすじ」も
むずかしい字が多くて読めない?

ハイ、いいですよ。

とりあえずこの動画をご覧ください。

生田斗真さん主演の映画『人間失格』
(荒戸源次郎監督。2010)の予告編です。



全編をご覧になりたい場合は
こちらでどうぞ。



ではもう一つ、サワリの何か所かの朗読を
お聞きください。



どうです?

もうあらかた雰囲気は伝わりましたよね。

「あらすじ」も、呑み込みのいい人なら、
「朗読」を聞いて「ああもうだいたい
わかった」なんて思ってるかな?

でも、いざ感想文を書こうとなると、
むずかしいんかもね。


やはりきちんとストーリー全体を
頭に入れる必要があるでしょう。



👉 あらすじ

小説『人間失格』は、「第一の手記」
「第二の手記」「第三の手記」からなる
主要部分を冒頭の「はしがき」と末尾の
「あとがき」とがはさむ、という
いわゆる「入れ子」型の構成をとる作品です。

ではその5つの部分にわけて、
「あらすじ」を記述してみますね(ニコニコ)。

はしがき
「私は、その男の写真を三葉、
見たことがある」と始めた語り手は、
「幼年」「学生時代」「年齢不詳だが
白髪」のその三葉を見て気味悪く
感じる。

この男についてそれ以上の説明はなく、
「私はこれまで、こんな不思議な
男の顔を見た事が、やはり、
いちども無かった」と結ばれる。


第一の手記
「恥の多い生涯を送って来ました」
という書き出しから「自分には、
人間の生活というものが、見当
つかないのです」という2行目へ進み、
「自分」と一般の「人間の生活という
もの」との乖離の感覚が語られてゆく。

この乖離に混乱し 119e08cb740e1d63b5de76a4c92ee8f3_s

発狂しそうになることさえある
「自分」は、まともに人と会話できず、
幼時から「道化」を行うことを
覚えて生きてきた。


第二の手記
中学校時代、自分の「道化」が
見抜かれそうになって恐怖し、その後、
旧制高校では悪友堀木に導かれて
酒、煙草、淫楽に浸り、信じても
いない左翼運動にも加わった。

こうして人間への恐怖を紛らわして
いたのだが、やがて逃れがたい
様々なしがらみに捕らわれ苦しむ。

その果て、人妻との一夜の後に彼女と
心中を試みるものの「自分」一人
生き残り、自殺幇助罪に問われる。

父親と取引のある男(ヒラメ)を
引受人として釈放される。

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第三の手記
高等学校を放校になり、ヒラメの家に
逗留することになるが、将来どうする
のかと詰め寄られて「自分」は家出し
子持ちの女性やバーのマダムらとの
破滅的な女性関係にはまりこむ。

やがて一人の無垢な女性と知り合い、
一時の幸福を得るが、友人の堀木と
二階で「罪の対義語」とかなんとかの
話をしている最中、階下で彼女
は出入りの商人に犯される。


絶望から深酒に走り、     焼酎

ある晩、たまたま見つけた睡眠薬で
発作的に自殺を試みるが、これも
未遂に終わる。

その後は体が衰弱して深酒も度を
加え、ある雪の晩ついに喀血する。

薬屋で処方されたモルヒネを使うと
急激に調子が回復したため、それに
味を占めてついにモルヒネ中毒となる。


薬屋からツケで買うモルヒネも、
やがてのっぴきならない額となり、
薬屋の奥さんと関係を結ぶに至る。

ついに耐え切れず、実家に状況を
説明して金の無心の手紙を送ると、
ヒラメと堀木が来て、病院に
行こうと言う。

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行き先はサナトリウムだと思って
いたら、これが脳病院。

「もはや、自分は、完全に、
人間で無くなりました」

数か月後、故郷に引き取られて
茅屋で暮らす「自分」には、
「幸福も不幸もありません。
ただ、一さいは過ぎて行きます」

あとがき   
「私」が、手記に登場する「マダム」に
会い、彼女から「はしがき」に出る
三葉の写真と三冊の手記とが
渡された経緯が語られる。

「私たちの知っている葉ちゃんは、
とても素直で、よく気がきいて、
あれでお酒さえ飲まなければ、
いいえ、飲んでも、……神様みたいな
いい子でした」というマダムの
言葉で結ばれる。



👉 ピース又吉も傾倒

ところで、あの『火花』でなんと芥川賞を
ゲットしてしまったお笑いコンビ
”ピース”の又吉直樹さんの文学的な
出発点に太宰治があったことは、
又吉さん自身すこしも隠していませんね。

特に『人間失格』は100回以上読んでいて、
重要な部分にピンクのマーカーで線を
引き続けていたら、今や全ページが
ほとんどピンクでどこが重要か
わからないそうです。

そのことを語っている談話を
参考までに、どうぞ。



どうしても「人間」とか「女」とかの
カテゴリーで一括りにできない
各個人の個別性(singularity)……

これは『人間失格』にかぎらない
太宰文学全般のまさに核心を突いた
批評であって、それが特に強く表現
されているのは、『人間失格』より
むしろ『斜陽』ではないか、
と私は思っています。

『斜陽』についてはこちらを
ご参照ください。

斜陽(太宰治)のあらすじと感想◎簡単/詳しくの2段階で解説


その『斜陽』の見事な達成の
一つが「男性作家による女語り」
という太宰得意の手法ですが、
それに先鞭をつけた初期の
傑作が『女生徒』。

これついてはこちらを。

太宰治 女生徒のあらすじと考察:女はいやだ…曲折する意識を読む

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👉 さあ、書けるかな?

さあ、もうこれで書けますよね、
読書感想文。

え? どこをどう突っ込んで
書いたらいいかわからない?

そういう人はこちらの記事を見て
参考にしてもらえたらと思います(;^_^A

太宰治 人間失格で感想文:「恥の多い生涯」という名言から


ほかの太宰作品に関しては、これらの
記事も参考にしてください。

太宰治 津軽のあらすじと感想文:タケ母子との心の交流を…
太宰治おすすめ作品「カチカチ山」💛名言《惚れたが悪いか》
太宰治 走れメロスのあらすじ:「簡単/詳しい」の2段階で解説
太宰治 走れメロスで感想文:人質や王の心理を考えよう
人間失格から河童へ:太宰の芥川”愛”で連想の感想文を書こう

そのほか太宰の本を早く安く
手に入れたいという場合は、
Amazonが便利です。
こちらから探してみてください。

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ん? 書けそうなテーマは
浮かんできたけど、具体的に
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。

当ブログでは、太宰作品のほかにも
日本と世界の種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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