ドストエフスキー 罪と罰のあらすじ:簡単版と【詳細版 前編】

 


やあやあサイ象です。

「感想文の書き方」シリーズもはや第62回、
「あらすじ」暴露サービスとしては第39弾。

今回は大胆不敵にも、ロシアの文豪
ドストエフスキーの傑作長編小説
『罪と罰』(1865)に挑戦です。

       



さて、一口に「あらすじ」を、といっても、
話の骨子だけでいいという場合から、
読書感想文を書くんだから、
ある程度詳しくないと……という場合まで、
千差万別でしょう。

そこで出血大サービス((((((ノ゚⊿゚)ノ

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「ごく簡単なあらすじ」と
「やや詳しいあらすじ」の
2ヴァージョンを用意しましたよ~(^^)у



👉 ごく簡単なあらすじ

まずはぎゅっと要約した
「ごく簡単」ヴァージョンのあらすじ。

貧しい元大学生ラスコーリニコフは、
「選ばれた非凡人は、社会道徳を踏み
外す権利を持つ」という哲学のもと、
強欲な金貸しの老婆の殺害を決行
するも、その場にいあわせた
妹まで殺してしまう。

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その後、警察の調べと、自身内部の
精神的変調に徐々に追い詰められ、
また自身の家族や娼婦ソーニャの
家族の絡み合う複雑なドラマ
展開の末、最後には自首する。


え? なんだかよくわからん?

ま、それはそうかもしれません。


とりわけ読書感想文を書こうとか、名言を
拾いたいとか、あるいは「現代的」とも
評されるストーリー展開をきっちり追って
勉強したいというような場合は、これでは
やっぱり役に立ちませんよね。


どうしても「より詳しいあらすじ」が必要に
なるわけですが、なにしろ文庫本3冊総計で
1200ページ以上の長編、どうにも
1記事では収まりそうにありません。

そこで、今回は「第一部」から「第三部」まで
とし、「第四部」以降は次回と
させていただきますね。

では、前編です。



👉 やや詳しいあらすじ


【第一部】
帝政ロシアの首都、夏のペテルブルク。

学費滞納のため大学から除籍された
貧乏青年ラスコーリニコフは、自分も
金を借りている悪名高い高利貸しの
老婆、アリョーナを殺して金を奪う
という計画を温めている。


憂鬱な気分を晴らそうと場末の飲み屋に
入ると、マルメラードフという
酔っ払いに話しかけられる。

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自分に甲斐性がないため 
娘が娼婦になってしまったと嘆く
マルメラードフに、ラスコーリニコフは
アリョーナから借りた金を与える。

けっきょく自宅まで送ってやった
ものの、その妻には礼も言われず、
追い出される。


翌朝、母から届いていた手紙によると、
妹のドゥーニャは最近まで元軍人の
家の家庭教師をしていて、妻もある
50歳の当主、スヴィドゥリガイロフに
惚れられて迷惑していたのだが、
このほどめでたく45歳の弁護士、
ルージンと婚約した。

ドゥーニャはペテルブルグで挙式する
とのことで、早ければ来週にも母と
二人で来るという。

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       現在のペテルブルグ   

手紙を読んでルージンを「悪人」と
感じ、この結婚を阻止しようと考え
ながら、ラスコーリニコフは友人の
ラズーミヒンに会おうと出かける。

が、精神錯乱ぎみで、居酒屋でウォッカ
を一杯ひっかけると、酔いがまわって
草むらで眠り、悪夢に苦しめられる。

「やはり強盗殺人などやめよう」と
強く思ったものの、通りかかった
市場でアリョーナの妹、リザヴェータ
を見かけ、その会話から彼女は明日の
午後7時には外出していると知り、
その時間、アリョーナは完全に一人
だから「こんなチャンスは二度とない」
と思う。


翌日、午後7時10分過ぎにアリョーナの
部屋に着くと、老婆が背を向けた瞬間、
ラスコーリニコフは隠し持っていた
斧で老婆の頭を叩き割る。

部屋を物色しているところへ、
リザヴェータが戻り、恐怖のあまり
声も出ないでいるところへ、夢中で
斧を振り下ろし、これも即死させる。

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【第二部】
翌朝、警察署からの呼出状が届き、
覚悟を決めて出頭するが、用件は
「家賃不払いに関する督促」。

ただ署内で刑事らが話題にする
「老婆殺人事件」に関する会話を
聞くうち、気を失ってしまう。

目を覚ますと、昨日は外出したかなどの
質問も受け、もしや……と疑心暗鬼に。


証拠隠滅のため下宿に隠していた盗品を
持ち出し空き地の大きな石の下に隠す。

その足でラズーミヒンを訪ねたが、
意味不明なことを口走って帰宅し、
そこで叫び声のような幻聴を聞き、
自分の発狂を疑う。

それから4日間ほど、    030074

悪夢と半意識をさまよってから目を
覚ますと、ラズーミヒンと労働組合員
が来ていて、母からの送金、
35ルーブリを渡す。

そこへラスコーリニコフの神経症状を
診に来た医者のゾシーモフも加わって
雑談する。

「老婆殺人事件」を話題にした
ラズーミヒンは、犯行当日、犯行現場の
下の階で働いていたペンキ屋が、
容疑者として取り調べを受けているが、
真犯人はほかにいると推理。

そこへ今度は妹の婚約者、ルージンが
挨拶に現れるが、ラスコーリニコフは
敵意をむき出しにして追い出す。


客がみな帰るとラスコーリニコフは
外出し、居酒屋で警察署の書記長
ザミョートフに出くわし、「僕が老婆を
殺したんだとしたら、どうする?」
などと挑発的な発言をする。

居酒屋を出て歩くと、いつか事件現場に
来ており、職人が壁紙を修繕している
ところを見る。

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さらに街を歩くと、マルメラードフが
馬車にひかれて死にかけているのに
出くわし、彼を家まで送り届け、
医者と牧師を呼ばせる。

介抱の甲斐なくマルメラードフは死に、
ラスコーリニコフは、妻カテリーナに
「このお金で、彼を供養してやって
くれ」と所持していた全財産を与える。


途中でラズーミヒンと合流して下宿へ
戻ると、母とドゥーニャが来ており、
母は、ラスコーリニコフの無礼に
ルージンが怒っていると告げる。



【第三部】
ラスコーリニコフはドゥーニャに
「あいつを選ぶか、俺を選ぶかだ」、
結婚を断る手紙を書けと命じ、
全員を追い出す。


翌朝、ラズーミヒンはドゥーニャと
母に、ここ1年のラスコーリニコフの
状況を話し、母はルージンから
届いた手紙を見せる。

「今夜8時、挨拶に伺うが、もし
ご子息が同席していたら私は即刻帰る。
また昨晩、彼がいかがわしい女に
25ルーブリもの大金を渡しているのを
目撃し、私は驚いている」


3人でラスコーリニコフの下宿へ行き、
対応策を話し合った結果、
ドゥーニャはルージンとの会食に、
兄とラズーミヒンの同席を求める。

そのとき、マルメラードフの娘、
ソーニャが来て、明日の父の葬儀を
するので来てほしいと言う。

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予審判事ポルフィーリイを訪ねると、
彼はラスコーリニコフが2ヶ月前雑誌に
発表した論文を話題にし、「選ばれた
未来の支配者たる者は古い法を乗り
越えることができる」という理論は
「殺人の肯定」ともとれるが、あなたは
それを実行したのでは?と探りを入れる。

なんとか追求をかわして帰宅すると、
そこへスヴィドゥリガイロフが待つ。
(つづく)


以下、次号。こちらで~す。
ドストエフスキー 罪と罰のあらすじ【詳細版 後編】と感想文

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