江戸川乱歩 孤島の鬼のあらすじ⦅ネタバレ📢⦆を結末まで


やあやあサイ象です。

「感想文の書き方」シリーズもはや第86回。
「あらすじ」暴露サービスとしては
第53弾となります。

今回は江戸川乱歩の
長編小説では最も評価の高い
『孤島の鬼』(1929-30)に挑戦です。
   👇


はじめにお断りしておきますが、
ここではネタバレを避けるという
姑息な配慮は一切せず、
ストーリーは惜しみなく全開しますので、
結末を知りたくない人は
絶対に読まないでください
(◎◎)。

あ、それから、内容にはかなり
グロテスクで刺激的な部分も含まれて
いますので、心臓の弱い人
遠慮された方がよろしいかと……。

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とりあえず、2015年の舞台
『孤島の鬼』のオープニング映像から
雰囲気を感じ取ってもらえたらと思います。




👿 かなり詳しいあらすじ

それでは、始めましょう。

『孤島の鬼』はもともと大衆雑誌『朝日』に
1年以上、14回にわたって連載された
もので、「はしがき」に始まって、
各回にそれぞれ「異様なる恋」「怪老人」
「入り口のない部屋」といった
キャッチーなタイトルがつけられています。

これら各回を、わかりやすさのため、
「起・承・転・結」の4部にたばねて
記述していきますね。


👿【はしがき】

まだ30歳にもならない私(簑浦金之助)
だが、濃い髪の毛はすべて真っ白。

妻の腰の左腿(もも)上部には
「恐ろしく大きな傷の痕(あと)」
がある。

「この二つの異様な事柄」の原因を
わかってもらうには、以下のような
「長々しい物語」が必要になる。


👿【起】

25歳のころ、私は同僚の木崎初代と
恋に落ち、結婚を決意する。

初代は3歳の時に捨てられていた
ところを、拾われて大事に育て
られた子で、養父亡き今は
養母と仲良く暮らしていた。

捨てられた時に持たされていた系譜図は
肝心なところが破れていて、やはり
身元はわからないのだが、結婚指輪を
贈られたお返しに、「命の次に大事な
これ」を初代は私に贈るという。

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そんな折、初代に猛烈な求婚者が
現れる。

家柄も収入も学歴も私より   
格段に上というその男は、
学生時代の先輩、諸戸道雄だった。

諸戸は快活で頭脳明晰な美男だが、
実は同性愛者で、私への恋情を
酒の勢いで暴露したことさえあった。

女性は気持ち悪いとしか感じないとも
言っていた諸戸が初代に求婚したのは、
私との仲を引き裂くことが目的なのか
と私は疑う(゚_゚i)。


👿【承】

そんなある日、初代が自宅で殺害され、
系譜図を入れていた手提袋などが
盗まれる。

自宅の鍵はすべてかけられており、
侵入の痕跡は見当たらない。

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犯人への復讐を誓った私は、諸戸への
疑いを抱きながら、まずは友人の探偵、
深山木幸吉に調査を依頼する。

何かを掴んだらしの深山木も、  
海水浴の砂に埋もれて子どもたちと
遊んでいるという衆人環視状態の中で
不可解な死をとげる(((゜д゜;)))。

現場検証を見守る群衆の中に
諸戸の姿を発見した私は、彼への
疑いを深めずにいられない。

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👿【転】

殺された深山木の所持品に、ある
双生児の片方が書いた「日記」があり、
そこから、この連続殺人事件の背景に
あるらしい「異形」の世界が
浮上してくる。

日記を書いている「秀ちゃん」は、
シャム双生児の片側の聡明な美少女で、
醜貌で粗野なもう一方の少年に
乱暴されたり発情されたりで、
苦しみ抜いていることも徐々にわかる。

やがて初代の出生の秘密も、諸戸の
育ったこの「異形」の世界――志摩の
孤島――にあることが判明し、私は
諸戸とともにそこへ乗り込む。

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タイトルの「孤島の鬼」が指して
いたのはこの島を支配する諸戸の父、
丈五郎だった。

美貌の道雄とは似ても似つかぬ、
極端に腰の曲がった醜い小男で、
その妻、つまり諸戸の母も
同様の醜女(叫び)。


「徳さん」と呼ばれる親切な老人の
話などから、丈五郎はこの孤島で
様々な「異形」の存在を人工的に
作り出しているとわかってくる。

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例の「日記」の執筆者も、じつは
健常に生まれながら、見世物にすべく
手術でシャム双生児にされて
しまったものらしい。


これらの人々の救出と丈五郎の撃退、
また島に隠されているはずの宝物を
丈五郎よりも先に入手すべく
私と諸戸は行動を開始する。


👿【結】

初代が遺した系譜図に記されていた
暗号を読み解いた諸戸と私は、
古井戸を下降して、島の地下に
張り巡らされた地下道を発見する。

が、歩く撃ち道に迷い、暗く
閉ざされた暗黒世界で行き場を失う。

光も差さず、生への執着も薄れて
くる状況で、諸戸はついに抑えきれず,

「アア、君は今になっても、僕を愛して
くれることは出来ないのか。
僕の死にもの狂いの恋を受け入れる
情(なさけ)はないのか」

とオイオイ泣きながら私を追いかける。

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諸戸という「蛇」に乗られた
私の「闇と死と獣性の生地獄」。


そこへ徳さんが現れ、
その話ですべての秘密が解かれる。

追って丈五郎も限れるが、
このときすでに精神に異常を来し、
ひとり踊り狂っている。

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なんとか出口を見つけ、
古井戸から地上へ出ると、刑事が
来ていて、すべてが解決に向かう。

諸戸と私はお互いが一挙に
老人化したことに驚く(゚_゚i)。


初代の実妹であると判明した
「秀ちゃん」は切り離し手術を受けて、
通常人と変わらぬ姿となり、
私と結婚した。

諸戸道雄はその後、病死したが、
死亡通知状には、息を引き取る間際まで
「あなた様のお名前のみ呼び続け
申候(もうしそうろう)」とあった。



👿 不適切な表現に注意

さあ、どうでしょう。
楽しんでいただけましたか?

なにしろ文庫本で300ページ以上にわたって、
複雑な謎とその解消が展開されていますので、
トリックやポイントのすべてを挙げる
「あらすじ」なんてありえませんよね。

すみずみまで徹底的に理解したい、
という人には、やはり全文を
読んでもらうしかありません。

  

それから、特に「孤島の鬼」である
諸戸丈五郎の所業にかかわる記述では、
現代の人権感覚からすれば
不適切とせざるを得ない表現が
ほとんどあふれかえっています。

それらも当然、この「あらすじ」では
差し控えていますので、
乱歩自身の言葉を読むためには、
やはり原文にあたる必要が出てきます。

ともかく乱歩はゾッとさせてくれますね。

この大エンターテイナー乱歩の
世界をめぐっては、かなりの記事を
書きためていますので、ぜひ
覗いてみてくださいね。

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👿 感想文は?

というようなわけで、この作品で
感想文を書こうというのは、
学校からはあまり期待されていない
ものと推察されます。

でもどんな本でもよいと言われて
いるのであれば、もちろん
選んでかまわないわけです。

いろいろと情報提供しましたので、
もう書けないことはありませんよね。 



え? 書けそうなテーマは浮かんできたけど、
でも具体的に、どう進めて
いいかわからない( ̄ヘ ̄)?

それならまず、当シリーズの
感想文の書き方《虎の巻》の
適用例をご覧ください。  

乱歩以外にも多くの作家・作品をとりあげて、
「あらすじ」や「感想文の書き方」の
記事を量産しています。

こちらのリストをどうぞご覧ください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/


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