源氏物語の相関図をわかりやすく!若紫も宇治十帖も登場人物を明快に
サクラさん
親切なブログ記事の
おかげで『源氏物語』の
「あらすじ」だけは
やっとわかりました!
おかげで『源氏物語』の
「あらすじ」だけは
やっとわかりました!
ハンサム 教授
それはよかった;^^💦
ところで薫(かおる)
って誰と誰の間に
できた子でした?
ところで薫(かおる)
って誰と誰の間に
できた子でした?
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サクラさん
……ガ~ン(🙀)
そう突っ込まれると
わかりません(😿)
そう突っ込まれると
わかりません(😿)
ハンサム 教授
それは勉強が足りま
せんね。
実は私も思いだせ
ないんだけど;^^💦
せんね。
実は私も思いだせ
ないんだけど;^^💦
ハンサム 教授
そう来ると思って、
実は用意してある
んですよ;^^💦
しかも前半(第1-2部)と
後半(第3部+宇治十帖)
の2本立てです!
実は用意してある
んですよ;^^💦
しかも前半(第1-2部)と
後半(第3部+宇治十帖)
の2本立てです!
サクラさん
ヤッタ~ これで全部
丸わかりですね(😼)
丸わかりですね(😼)
というわけで、おなじみ”あらすじ暴露”
サービスの第207弾(“感想文の書き方”
シリーズ第290回)は日本人が世界に誇る
(けれども内容はよく知らない;^^💦)
あの『源氏物語』をほぼ全容を解き明かす
“人物相関図”の大サービス((((((ノ゚🐽゚)ノ
さて『源氏物語』全54帖に登場する
登場人物のほとんど全員を一挙に一覧
する系図もWEB上で探せば見ることが
できますが、これはちょっと大きすぎ
煩雑すぎるので、一見して勉強する気を
失ってしまうかもしれません。
というのも、物語内での年月の流れは
かなり大きなもので、第三部になると
光源氏は世を去って、彼の子や孫の
世代の男女のドラマになってきます。
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当然、出てくる人物も大部分入れ替わり
ますので、相関図も前半(第一・二部)・
後半(第三部。「宇治十帖」を含む)の
二つに分けた方が合理的で明快のはず。
とはいえ、まだ内容を知らない人には、
二分したからといって一挙に一目瞭然!
というわけにはいかないでしょうから、
やはり多少の解説が必要でしょう。
そこでここはちょっと工夫を加え、
前後半からそれぞれ教科書に載るなどして
注目度の高い2つの部分を抜き出し、
これらの帖を中核として全体に広げていく
ような解説をつけていきます。
はい、前半は【第一部】の要の位置にあって
教科書にも出ることのある「若紫」、
後半はもちろん「宇治十条」ということに
なります。
そんなわけで、ザッと以下のような
構成になります。
🌺 もくじ
まとめ
まとめ
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前半【第一・二部】の人物相関図
では参りましょう。前半のややこしい人間関係を解き明かす
相関図は以下のようになります。
基本的に各人物をつなぐ横線は親子関係、
縦ないし斜めの線は結婚または恋愛的な
関係を示します。
解説:若き日の光源氏
さて、これで光源氏のモテモテぶり(😻)だけは一目瞭然…
というか、ここに図示された女性関係は
主なものだけなのでして;^^💦
すべては挙げきれない(たぶん本人も
覚えていない)のですね!
ま、現代の一般的倫理観からすれば
ケシカラン!
ということにもなりますけど。
ただ何もしないのにモテてていたとうい
わけでは決してなく、たいてい自分から
手を出しているのですから。
ただまあ、なんでそういう男になっちゃった
のかということになると、そこにも長い話が
あって、それなりに同情すべき部分もある
からこその”大きな物語”でもある
わけです。
そこでその一端を覗いていただくために、
ここに、まさに物語の端緒である第一帖
の「桐壺」と第五帖「若紫」とのごく
簡単なあらすじを載せておきます。
この二帖だけでも、光源氏がどんな
人かは、おぼろげにでも浮かんで
くるはずですから。
「桐壺」「夕顔」「若紫」の簡単なあらすじ
それではさっそくまりましょう。「桐壺」「夕顔」「若紫」をぐっと
ちぢめるとこんな感じになります。
桐壺
桐壷帝の愛を一身に受けている
桐壷更衣(きりつぼのこうい)は、
身分や後見に恵まれないため、
帝の長男の母である弘徽殿女御
(こきでんのにょうご)ら宮中の
女人たちから嫌がらせされている。
やがて美しい男子を出産すると、
イジメは激化し、病に倒れた
桐壷更衣は3歳の皇子を残して死去。
7歳となった皇子を高麗人の人相見に
見せた桐壷帝は、後ろ盾のないままで
皇嗣争いに巻き込まれる将来を案じて、
皇子を臣籍に下し、源氏姓を与える。
桐壷帝は、先帝の四女で桐壷更衣に
よく似た藤壷の宮(ふじつぼのみや)を
後宮に迎え入れる。
藤壷の宮(出典:slideshare)
源氏は亡き母に似ると聞いて特別な
思いで藤壷を慕う。
12歳で元服した源氏は、左大臣の娘、
4歳年長の葵の上(あおいのうえ)を
妻とするが、お互いに気に入らず、
源氏は藤壷のような女性こそ妻にしたい
と思いながら多く宮中で過ごす。
桐壷帝の愛を一身に受けている
桐壷更衣(きりつぼのこうい)は、
身分や後見に恵まれないため、
帝の長男の母である弘徽殿女御
(こきでんのにょうご)ら宮中の
女人たちから嫌がらせされている。
やがて美しい男子を出産すると、
イジメは激化し、病に倒れた
桐壷更衣は3歳の皇子を残して死去。
7歳となった皇子を高麗人の人相見に
見せた桐壷帝は、後ろ盾のないままで
皇嗣争いに巻き込まれる将来を案じて、
皇子を臣籍に下し、源氏姓を与える。
桐壷帝は、先帝の四女で桐壷更衣に
よく似た藤壷の宮(ふじつぼのみや)を
後宮に迎え入れる。
藤壷の宮(出典:slideshare)
源氏は亡き母に似ると聞いて特別な
思いで藤壷を慕う。
12歳で元服した源氏は、左大臣の娘、
4歳年長の葵の上(あおいのうえ)を
妻とするが、お互いに気に入らず、
源氏は藤壷のような女性こそ妻にしたい
と思いながら多く宮中で過ごす。
夕顔
源氏は乳母であり従者藤原惟光の
母でもある人の病気見舞いに行き、
隣家のすだれ越しに見えた女、
夕顔と歌のやり取りをする。
お互いに素性を明かさないまま
逢瀬を重ね、頼りきって身をまかす
夕顔の可愛さにのめりこんだ源氏は
それまで通っていた六条御息所の
ところへは足が遠くなる。
ある宵、寂れた某院(なにがしのいん)
に夕顔を連れ込んだ源氏の夢枕に、
美女が現れて恨み言をいう。
上村松園画「焔(ほのお)」(六条御息所がモチーフ)
目覚めて夕顔を起こそうとすると、
すでにぐったりとしており、
やがて死ぬ。
夕顔を東山の寺に葬った源氏は
侍女の右近からの話で、夕顔が
以前「雨夜の品定め」で頭中将が
語っていた愛人であると知る。
源氏は乳母であり従者藤原惟光の
母でもある人の病気見舞いに行き、
隣家のすだれ越しに見えた女、
夕顔と歌のやり取りをする。
お互いに素性を明かさないまま
逢瀬を重ね、頼りきって身をまかす
夕顔の可愛さにのめりこんだ源氏は
それまで通っていた六条御息所の
ところへは足が遠くなる。
ある宵、寂れた某院(なにがしのいん)
に夕顔を連れ込んだ源氏の夢枕に、
美女が現れて恨み言をいう。
上村松園画「焔(ほのお)」(六条御息所がモチーフ)
目覚めて夕顔を起こそうとすると、
すでにぐったりとしており、
やがて死ぬ。
夕顔を東山の寺に葬った源氏は
侍女の右近からの話で、夕顔が
以前「雨夜の品定め」で頭中将が
語っていた愛人であると知る。
若紫
18歳(数え年。以下同様)の3月、源氏は
病気の加持(かじ)のために訪れた北山で
10歳ぐらいの美少女を見かけ、
強く心惹かれる。
それは彼女が、恋い焦がれてきた藤壺
(23歳)の面影を宿していたからで、
実はその藤壺を慕い始めたのも、
3歳で死別した実母、桐壺の更衣に
生き写しだと聞いたことから。
『源氏物語絵色紙帖』より
兵部卿宮の娘で、藤壺の姪に当たると
知って、似ていることにも納得した
源氏は、祖母(母は病死)の尼君に
結婚同様の「後見」を申し出る。
一方で、4月には藤壺と一度だけ
交わって子を孕ませ、その後は
面会も文通も拒絶される。
秋に祖母が死去すると、源氏は父親の
兵部卿宮に先んじて少女を引き取る。
18歳(数え年。以下同様)の3月、源氏は
病気の加持(かじ)のために訪れた北山で
10歳ぐらいの美少女を見かけ、
強く心惹かれる。
それは彼女が、恋い焦がれてきた藤壺
(23歳)の面影を宿していたからで、
実はその藤壺を慕い始めたのも、
3歳で死別した実母、桐壺の更衣に
生き写しだと聞いたことから。
『源氏物語絵色紙帖』より
兵部卿宮の娘で、藤壺の姪に当たると
知って、似ていることにも納得した
源氏は、祖母(母は病死)の尼君に
結婚同様の「後見」を申し出る。
一方で、4月には藤壺と一度だけ
交わって子を孕ませ、その後は
面会も文通も拒絶される。
秋に祖母が死去すると、源氏は父親の
兵部卿宮に先んじて少女を引き取る。
「若紫」という帖題は、この少女が後に
「紫の上」の名で源氏に愛されるように
なるところから来るものと思われますが、
実はこの帖で彼女が「若紫」と呼ばれて
いるわけではありません。
ともかくこの少女、藤壺の面影を宿す
ところから源氏に求められ、その藤壺は
また実母、桐壺の更衣に生き写しと
言われたことから恋い慕われるわけです。
言ってみれば”コピーのコピー”のような
存在だとも見られますし、それだけ”母”の
存在が大きな位置を占める物語である
ことを示しているようにも考えられます。
👉「桐壺」「夕顔」「若紫」、
またその先、天皇の娘(朧月夜)にまで
手を出してしまったがゆえに都落ちする
第12帖「須磨」など各帖のあらすじは
こちらで詳細に紹介しています。
是非ご参照ください。
・源氏物語 桐壺のあらすじを簡単にわかりやすく/&詳しく相関図で解説
・源氏物語 夕顔の死因は?あらすじを現代語訳で簡単にわかりやすく
・源氏物語 若紫のあらすじを簡単に/&詳しく登場人物の関係を解説
・源氏物語「須磨の秋」のあらすじ・内容を簡単に/&詳しく現代語訳で
ん? 飛び飛びでやっぱりよく
わからないし、その先も知りたい?
…ですよね~;^^💦
というわけで、【第一部】【第二部】の
全体を通しての、簡単なあらすじ(要約)
を用意していますので、相関図と照らし
合わせながら読んでみてください。
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前半全体【第一・二部】のあらすじ
【第一部】
桐壷帝の子、光源氏は、帝の後宮に
入った藤壷の宮が幼時に死別した
母に似ていると聞いて思い焦がれる。
一度だけの逢瀬で藤壷には子ができ
(この子が後の冷泉帝)、以降
会うことを禁じられる。
地位を上げて結婚するも、年上の妻
葵の上とはそりが合わず、空蝉
(うつせみ)、夕顔、末摘花、花散里、
六条御息所など、他の女性と次々に
関係を持つ。
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幼い若紫を愛玩して理想の女へと
育てる一方で、右大臣の娘、
朧月夜との密会が露見して
都を追われ、須磨へ流される。
須磨で明石の君と関係していた
源氏は、都での異変・政変で
京へ戻る。
かつて藤壷の宮に産ませた子の
天皇即位により准太上天皇の地位が
転がり込み、昔の女たちを一堂に
集めて住まわせる。
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【第二部】
若紫は紫の上となって、本妻的な
地位にあったが、上皇の娘、
女三宮が源氏に託されたことから
病みがちとなり、出家を望む。
さらに女三宮は源氏が息子のように
愛する柏木と密通、出産(この子が
薫[かおる])。
自らの過去の罪過(父の妻を寝とる)と
同じことをやられた形の源氏は心を
乱し、柏木は心痛から死に至る。
紫の上も病死して源氏は出家を決意。
👉これではやっぱり要領を得ない、
もっと詳しいストーリー紹介が必要だ…
とお思いの場合はぜひこちらの記事を
ご参照ください。
・源氏物語のあらすじを簡単に【&詳しく】世界最古の長編恋愛ロマン!
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後半【第三部+宇治十帖】の人物相関図
それでは後半。
出家し、世を去っていく源氏に代わって
薫の君が主人公となっていく時代の
人間関係を解き明かします。
各人物をつなぐ横線は親子関係、縦ないし
斜めの線は結婚または恋愛的な関係を
示すことは、前半と同じです。
解説とあらすじ:「宇治十帖」を中心に
第三部は「匂宮」(匂兵部卿宮)~「竹河」
の3帖で、源氏死後に残された縁者たちの
行く末や成長ぶりが物語られて一応、
The End(完結)の感を与えます。
👉「匂宮」(匂兵部卿宮)の簡単な
あらすじはこちら。
匂宮
亡き光源氏の面影を継ぐ人はいないと
いわれるなか、女三宮との間の子
である薫(中将)と、今上帝が
明石の中宮との間になした匂宮
(兵部卿)との二人が当代きっての
貴公子と評判である。
源氏の長男・夕霧はまじめで律儀な
男で、寂しくなった六条院に落葉の
宮を住まわせ、それを機に明石の
中宮の娘である女一宮、二宮が
近隣に住むようになって、
六条院は賑わいを取り戻す。
夕霧は匂宮を娘の婿にと望むが、
自由な恋愛を楽しみたい当人には
その気がない。
薫は、冷泉院らに可愛がられ、
元服後は官位の昇進もめざましいが、
自分の出生に漠然とした疑惑を
抱いて悶々とし、仏道に入ることも
考える。
薫は生まれつき芳香を発する体の
持ち主で、薫に対抗心を燃やす
匂宮は薫物(たきもの)を工夫して
自らも芳香を放つよう心を砕く。
薫20歳の正月、夕霧が六条院で賭弓
(のりゆみ)の還饗(かえりあるじ)
を催すと、匂宮はもちろん薫も
出席し、華やかな宴となる。
👉「匂宮」の主要トピックである《薫が
(生まれつき)放っていた芳香》をめぐっては
こちらで徹底検証しています。
ぜひご参照ください。
・源氏物語の薫はワキガだった?匂兵部卿宮のあらすじ(現代語訳)と考察
この三帖の続編のような形で書かれたらしい
のが「橋姫」~「夢浮橋」の10帖で、
これが一括して「宇治十帖」と呼ばれます。
第三部の物語的な面白味や、現代にいたる
後世の人々による言及度の高さも、
圧倒的にここに集中していますので、
第三部の人物相関図に照らしての「解説
・あらすじ」もやはり「宇治十帖」に
焦点を当てたものとなります。
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第三部の主人公は女三宮と柏木の不義の子、
薫ですが、彼のライバルとして登場するのが
源氏の孫にあたる匂宮(におうのみや)。
彼は体から薫香を放つといわれる美男、
薫に対抗して香を常に焚きしめている
という洒落者ですが、頭中将の孫娘、
中君(なかのきみ)との結婚話にも見向きも
せず、いろんな姫に手を出しています。
…というあたりで「宇治十帖」に入って
いくことになります。
薫は源氏の異母弟、八の宮を訪ね、
若い姉妹のうち姉の大君(おおいぎみ)
に恋する。
八の宮が死去し、大君は妹の中の君を
薫の妻にしようとするが、薫は源氏の
孫に当たる匂宮(におうのみや)を
中の君に引き合わせる。
匂宮の縁談が決まり、大君は病死。
薫は、大君そっくりの異母妹、
浮舟に会ったという話を聞いて
宇治へ。
『源氏物語絵色紙帖』より
浮舟は匂宮と関係を持ってしまい、
二人の男のどちらも選べず
宇治川に身を投げる。
浮舟は死にきれず、比叡山の僧に
救われ、やがて出家。
薫が会いに行っても面会はならず、
無常感とともに終わる。
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👉これでは要領を得ないという方は、
前半同様、こちらの記事をご参照ください。
・源氏物語のあらすじを簡単に【&詳しく】世界最古の長編恋愛ロマン!
フランス語訳『源氏物語』
浮舟と那美とオフィーリア
さて、ほぼ全容を理解してのご感想は?
最も印象的なヒロインは?
こうしてラストまで来たところで
聞かれると、どうしても最後の
ヒロイン、浮舟ということになって
くるのではないでしょうか。
薫と匂宮に引き裂かれて宇治川に
身を投げてしまう悲劇の女性。
ところで話が飛ぶようですが、これ実は
夏目漱石の『草枕』にもひそかに
流れ込んでいるかもしれないモチーフ。
こちらのヒロイン那美さんは、そういう
場合には「ささべ男もささだ男も男妾に
してしまうばかりですわ」と言い放つ
豪気な女性ですが、私が死んで池に
浮いているところを描いてください
なんて主人公の画家に頼みます。
ここで漱石がロンドンで見てきた
ジョン・エヴァレット・ミレーの名画
『オフィーリア』(1862. 👇)に
オーヴァーラップするのですね。
ミレーのこの名画とかぎらず、『源氏』の
浮舟が欧米人にオフィーリアを連想させる
のはごく自然なのでしょう。
実際、英訳もある『あさきゆめみし』の
漫画家大和和紀さんは、自発的にか誰かに
促されてか、ミレーの『オフィーリア』を
なぞるような素晴らしい浮舟像も
描かれています。
ご覧になりたい方はこちらのサイトへ。
👉 The Met 150
👉夏目漱石はもともと漢詩や俳句に
入れ込んでいた人で、『源氏』のような
「なよなよした」ものは嫌いだとの発言も
あったようですが、案外、彼の教養の
奥深くに浸透していたのかもしれません。
『草枕』をめぐってはこちらもご参照を。
・夏目漱石 草枕のあらすじを簡単に【&詳しく/現地写真・絵画つきで】
松岡映丘画『湯煙(草枕)』(1928。部分)
👉『源氏』の劇画版『あさきゆめみし』の
ほか与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、
田辺聖子、瀬戸内寂聴、林望、橋本治
など何人もの著名作家たちが取り組んで
きたのが『源氏物語』の現代語訳。
また参考書など、『源氏』関連の本は
数知れずあります。
早く安く手に入れたいという場合は
Amazonで探してみるのが便利ですよ~。
源氏物語』関連の本:ラインナップ
源氏物語絵巻より
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まとめ
さて、これだけの情報があれば、
もう無敵ですよね。
感想文だろうが、レポートだろうが。
ん? 書けそうなテーマは浮かんで
きたけど、具体的にどう進めていいか
わからない( ̄ヘ ̄)?
そういう人は当ブログの「感想文の
書き方《虎の巻》」を開陳している
記事のどれかを見てくださいね。
👉当ブログでは、日本と世界の多様な
文学や映画の作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。
参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらからお探しください。
・「あらすじ」記事一覧
・≪感想文の書き方≫具体例一覧
ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/
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桐壷帝の子、光源氏は、帝の後宮に
入った藤壷の宮が幼時に死別した
母に似ていると聞いて思い焦がれる。
一度だけの逢瀬で藤壷には子ができ
(この子が後の冷泉帝)、以降
会うことを禁じられる。
地位を上げて結婚するも、年上の妻
葵の上とはそりが合わず、空蝉
(うつせみ)、夕顔、末摘花、花散里、
六条御息所など、他の女性と次々に
関係を持つ。
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幼い若紫を愛玩して理想の女へと
育てる一方で、右大臣の娘、
朧月夜との密会が露見して
都を追われ、須磨へ流される。
須磨で明石の君と関係していた
源氏は、都での異変・政変で
京へ戻る。
かつて藤壷の宮に産ませた子の
天皇即位により准太上天皇の地位が
転がり込み、昔の女たちを一堂に
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【第二部】
若紫は紫の上となって、本妻的な
地位にあったが、上皇の娘、
女三宮が源氏に託されたことから
病みがちとなり、出家を望む。
さらに女三宮は源氏が息子のように
愛する柏木と密通、出産(この子が
薫[かおる])。
自らの過去の罪過(父の妻を寝とる)と
同じことをやられた形の源氏は心を
乱し、柏木は心痛から死に至る。
紫の上も病死して源氏は出家を決意。
亡き光源氏の面影を継ぐ人はいないと
いわれるなか、女三宮との間の子
である薫(中将)と、今上帝が
明石の中宮との間になした匂宮
(兵部卿)との二人が当代きっての
貴公子と評判である。
源氏の長男・夕霧はまじめで律儀な
男で、寂しくなった六条院に落葉の
宮を住まわせ、それを機に明石の
中宮の娘である女一宮、二宮が
近隣に住むようになって、
六条院は賑わいを取り戻す。
夕霧は匂宮を娘の婿にと望むが、
自由な恋愛を楽しみたい当人には
その気がない。
薫は、冷泉院らに可愛がられ、
元服後は官位の昇進もめざましいが、
自分の出生に漠然とした疑惑を
抱いて悶々とし、仏道に入ることも
考える。
薫は生まれつき芳香を発する体の
持ち主で、薫に対抗心を燃やす
匂宮は薫物(たきもの)を工夫して
自らも芳香を放つよう心を砕く。
薫20歳の正月、夕霧が六条院で賭弓
(のりゆみ)の還饗(かえりあるじ)
を催すと、匂宮はもちろん薫も
出席し、華やかな宴となる。
若い姉妹のうち姉の大君(おおいぎみ)
に恋する。
八の宮が死去し、大君は妹の中の君を
薫の妻にしようとするが、薫は源氏の
孫に当たる匂宮(におうのみや)を
中の君に引き合わせる。
匂宮の縁談が決まり、大君は病死。
薫は、大君そっくりの異母妹、
浮舟に会ったという話を聞いて
宇治へ。
『源氏物語絵色紙帖』より
浮舟は匂宮と関係を持ってしまい、
二人の男のどちらも選べず
宇治川に身を投げる。
浮舟は死にきれず、比叡山の僧に
救われ、やがて出家。
薫が会いに行っても面会はならず、
無常感とともに終わる。
こんなコメントが来ています