サクラさん
「夕顔」は一つの短編
小説として『源氏物語』
中最高と聞きましたが、
人気の秘密はどこに
あるんでしょうか❓

ハンサム 教授
キーワードは佳人薄命
そしてもののけ
(物の怪)かな;^^💦


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サクラさん
いかにもおっとりと、
素直で可愛く、ボクの
理想の女はこれだ!
とばかりに光源氏が
愛した美女、夕顔が
はかなくも…

 

という佳人薄命
悲劇ですよね。
でももののけという
のは❔❔

ハンサム 教授
原文は単に「もの」なん
ですが、その夕顔に取り
憑いて殺してしまう魔の
ようなもので、それが
出るあたりはホラーと
しても一級品(叫び)

サクラさん
オオ~(🙀) これは面白い。

で、その魔物の正体は❓

ハンサム 教授
それは読んでのお楽しみ
ですが、やはり源氏の
それまでの女性遍歴が
たたっているのかも
しれませんね;^^💦


というわけでおなじみ”あらすじ暴露”
サービスの第227弾(“感想文の書き方”
シリーズとしては第314回)となる今回は、
日本人が世界に誇る(けれども内容はよく
知らない;^^💦)、世界最古の長編小説
『源氏物語』((((((ノ゚🐽゚)ノ

その第4帖「夕顔」を抜き出して紹介し、
ヒロイン夕顔の死因などについて
考察を加えて参ります!

    
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手っ取り早く、上記のようなマンガで
すましてしまうという手もありますが、
やはりマンガではそれこそマンガチックな
誇張やいい加減さがどうしても入って
きますから、なるべくなら本(もちろん
現代語訳でいいので)読んできちんと
理解しておきたいところ。

ここでは、そういう時間はないという
人のための特別サービスとして
「あらすじ」を提供します。

内容は以下のとおり。


ごく簡単なあらすじ

それではさっそく参りましょう。

全54帖の中でもかなり長い方である
「夕顔」をぎゅっとちぢめてしまうと
こんな感じになります。

源氏は乳母であり従者藤原惟光の
母でもある人の病気見舞いに行き、
隣家のすだれ越しに見えた女、
夕顔と歌のやり取りをする。

お互いに素性を明かさないまま
逢瀬を重ね、頼りきって身をまかす
夕顔の可愛さにのめりこんだ源氏は
それまで通っていた六条御息所の
ところへは足が遠くなる。

ある宵、寂れた某院(なにがしのいん)
に夕顔を連れ込んだ源氏の夢枕に、
美女が現れて恨み言をいう。

 
 上村松園画「焔(ほのお)」(六条御息所がモチーフ)


目覚めて夕顔を起こそうとすると、
すでにぐったりとしており、
やがて死ぬ。

夕顔を東山の寺に葬った源氏は
侍女の右近からの話で、夕顔が
以前「雨夜の品定め」で頭中将が
語っていた愛人であると知る。
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登場人物の相関図

まず、第三帖「空蝉」までに登場ずみ
だったり、第五帖「若紫」以降に出てくる
人物も含め、『源氏物語』前半(第40帖まで)
の主要登場人物のすべての関係性を一覧
できる相関図を掲げておきますので、
困った時はこちらをご覧ください。

基本的に各人物をつなぐ横線は親子関係、
縦ないし斜めの線は結婚または恋愛的な
関係を示します。


さて、これで光源氏のモテモテぶり(😻)
だけは一目瞭然…
というか、ここに図示された女性関係は
主なものだけなのでして;^^💦
すべては挙げきれないのですね!
(たぶん本人も覚えていない)

ただ何もしないのにモテていたという
わけでは決してないのですから、
現代の一般的倫理観からすれば
ケシカラン!
ということにもなりますね。
👉でもほんとにケシカランのかどうか、
やはり線で結ばれただけでは
どう関わってどうなったのか、
流れがわからないので、にわかに
判断できませんよね。

もっと詳しいストーリー紹介が
必要だとお思いの場合はぜひ
こちらをご参照ください。

源氏物語のあらすじを簡単に【&詳しく】世界最古の長編恋愛ロマン!

        
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また人物相関図についても、物語の
後半ないし続編部分、光源氏死後の
「宇治十帖」までカバーするものが
必要でしたら、こちらをご覧ください。

源氏物語の相関図をわかりやすく!若紫も宇治十帖も登場人物を明快に
     
     
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さてここまでで、「夕顔」の概要と
それが『源氏物語』全体に対して占める
位置について、大まかなところは
ご理解いただけたでしょうか?

ん? これじゃあ簡単すぎて
やっぱりよくわからない?

はい、それはそうでしょうね;^^💦

というわけで、「やや詳しいあらすじ」
の方をご覧いただくことになります。

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やや詳しいあらすじ

原文は改行などないのですが、角川
ソフィア文庫(👇)の現代語訳では
20段に分けられています。

   
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この20段を内容の流れから、起・承・
転・結の4部に分割して、それぞれの
「あらすじ」を辿って参ります。

【起】1~4段

光源氏(17歳)が六条御息所(ろくじょう
のみやすどころ。24歳)のもとへ
通っていた夏。

従者藤原惟光(ふじわらのこれみつ)の
母で源氏の乳母でもあった大弐乳母
(だいにのめのと)が病に伏したため、
源氏は六条まで行くついでにと、
五条の住まいへ見舞いに出かける。
👉このとき源氏は17歳ですが、
そもそも彼がどういう身分に生まれ、
どう育ってきた人なのかが頭にないと
わかりにくい部分もあります。

これを補いたい場合は、第一帖
「桐壺」のあらすじをこちらで
インプットしてください。

源氏物語 桐壺のあらすじを簡単にわかりやすく/&詳しく相関図で解説

         


乳母の家の侘しい隣家のすだれ越しに
源氏は女の影を認め、心惹かれる。

その家の板塀には蔓草が這い、そこに
咲く白い花を見て、何という花かと
独り言を言い、「夕顔です」と従者が
答える。

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すると、それが耳に入ったのか、
隣家の女から夕顔の花を載せた扇が
届けられたが、そこにはこんな
歌が書かれてあった。

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心あてに 
それかとぞ見る 
白露の 
光そへたる 
夕顔の花
(あて推量ながら、あるいはと
存じまする。白露に光る夕顔の花、
光り輝くあなた様はもしや)


面白いと思った源氏が、どういう女性かを
聞きに行かせると、宮仕えの夫が地方へ
下向中とのことで、源氏はさそく返歌。

よりてこそ
それかとも見め 
たそがれに
ほのぼの見つる
花の夕顔
(近寄ってこそ誰それとわかるもの、
夕暮れにぼんやり見た
花の夕顔ではわからない)


そのころ空蝉(うつせみ。前帖「空蝉」で
源氏と一度の契りを交わす)の夫である
伊予の介が任国から帰京し、やがて空蝉を
連れて任国へ戻ると聞かされる。

源氏はもう一度逢いたいと小君(空蝉の
弟)に相談するが、諸事情が許さず、
手紙のやりとりだけ続く。

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【承】5~9段

六条御息所のもとへ通いつめていた源氏の
足は秋になると、次第に遠のく。

亡き前の春宮(さきのとうぐう)の妃という
重い身分にある六条御息所は、若い貴公子に
弄ばれたという醜聞が広まったら、今後
どう生きて行けばいいのかと思い悩む日々。

一方、惟光を使って夕顔に接近した源氏は、
五条の家で逢瀬。

  
  月岡芳年画「月百姿:源氏夕顔巻」


「こんなにまで女に熱中したことはない」
「二条の邸に入れよう」とまで強く思い、
「来世も一緒に」という約束の歌を詠む。

夕顔は何もかも任せきる心根を見せるが、
「不運な私には未来までは…」と心細い
歌を返す。

明け方、源氏は右近(うこん)という侍女
のみを伴うお忍びで夕顔を連れ出し、
「近所の某院(なにがしのいん)」へ
連れ込んで時を過ごす。
👉「某院」はかつて源融の邸だった
六条河原院がモデルになったと
考えられています。


【転】10~14段

夕刻、寝入った源氏の枕元に美女が出現し、
「お慕い申している私を訪ねようともせず、
こんな取柄もない女をちやほやするとは
見ていられません」などとつぶやいて
夕顔を起こそうとする。

夢からさめると、燭台の火も消えていて、
灯火を持ってこいなどと命じて戻ってきた
源氏が夕顔を揺り動かすと、ぐったりと
して息もない。

    


灯火が届けられると、夕顔の枕元には
夢に見たのと同じ美女が幻となって
現れ、ふと消えうせる。

夜明け、呼び寄せた惟光と相談し、
噂の立つことを恐れて内密に済ませるべく
夕顔の亡骸は縁者のいる東山の寺に移し、
失意の源氏は二条院へ帰宅。

それでも最後に一目と、日没後、惟光の
案内で馬で東山へ向かい、まだ美しい
夕顔の死に顔に対面して泣く源氏。

なぎがらの側で泣き続けていた右近を
二条院に連れ帰り、召し抱える。

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【結】15~20段

心痛から病床に就き、20日ほどでようやく
回復した源氏は、右近の話で初めて
夕顔の身分や過去を知る。

雨夜の品定め(前々帖「帚木」での談話)
の折に頭の中将が語っていた「北の方の
嫉妬にあって姿を消した」愛人こそ
夕顔その人だったのだ。

源氏はせめて、中将との間に二年前に
生れたという女児を引き取りたいと
言いだすが、惟光は騒ぎになることを
恐れて制止する。
👉この女児が十数年後には第22帖
「玉鬘」(たまかずら)以降十帖の物語の
中核をなす人となり、この十帖は
「玉鬘十帖」とも呼ばれます。


また源氏は夕顔がまだ19歳だったと
初めて聞き、その頼りなさそうな様子を
思ってはいとしさを募らせる。

利口で、人の言うことを聞かない
のは、決して好ましいものではない。

私自身が、はきはきせずきつくない
生まれつきゆえ、女はただやさしくて、
うっかりすると男にだまされそうで
いて、それでも慎ましく、男の言う
ことをきくというふうなのが、
かわいいもので、自分の思うとおりに
矯(た)め直して暮らしたら、仲よく
ゆけるだろうと思う。

👉男のエゴ丸出しというか、現代では
とても通用しそうにない願望ですが、
ともかく源氏はそういう性格の
男として打ち出されているのです。

「自分の思うとおりに矯め直して」
云々のあたりは次帖「若紫」に
つないでいくための布石にも
なっています。

第五帖「若紫」のあらすじは
こちらで。

源氏物語 若紫のあらすじを簡単に/&詳しく登場人物の関係を解説 

        
        イタリア語訳『源氏物語』   


やがて空蝉は、夫とともに旅立つ日を前に
「思ひ乱るゝ」云々の歌をよこし、
源氏も返歌はするも、未練はない。

想いは夕顔にあり、五条の家へ行って
みるがすでに無人で、四十九日の法事を
催して悲嘆にくれる。

その夜の夢には夕顔の死んだ夜に出たのと
同じ美女が出て、「もの(魔物)が自分に
見入った」のだと思い、ゾッとする。

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夕顔の死因は?

さあ、これでもうよくおわかりですよね?

第4帖「夕顔」のストーリー展開と
その読ませどころ。

大長編小説の一部として前後との
つながりにもしっかり目配りしながら
一つの短編小説としての山場とまとまり、
余韻を備えた出来。

さすが紫式部! 『源氏物語』全編中
でも屈指の人気作となっている理由も
見えてきたのではないでしょうか。


ん? でも夕顔の君がなぜ突然、
ぐったりとして死んでしまうのかが
わからない?

はい、わかりませんね;^^💦
その説明は出てきませんから。

     


でも、その手掛かりになるものとして
描かれている事件はただ一つ。

そう、夕顔の死の直前に源氏が見る
夢に出てきたあの、恨み言をつらつら
言い立てる美しい女ですね。

この女に呪い殺された…
と見るしかなさそうなのです。


ではこの女の正体は?

ということになりますと、それも
手掛かりは一つ、前段に述べられている
とおり、源氏が遠ざけてしまった年上の
恋人、六条御息所のと考えるほか
ありません。

とはいっても、御息所は別の場所に
ちゃんと生きておいでですから生霊
(いきりょう)だったと言うことになり
ますね👻……オ~怖!👀💦💦

  


この生霊の登場によるホラー・ストーリー
がただ怖いだけではなくて、主人公光源氏
持ち前の性格を一因とする悲劇として
構成されているところが、さすがです!

つまり「はきはきせずきつくない生まれ
つき」のゆえに女性としては「ただ
やさしくて慎ましく、男の言うことをきく」
タイプの方を「かわいい」と思い、愛して
しまうとう性格で、これが後段の展開にも
意味をもって行くわけです。

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まとめ

さて、これだけの情報があれば、
もう無敵ですよね。

こと「夕顔」に関する限り、感想文だろうが
レポートだろうが、何を書けと言われても。
👉やはり全編のスト-リーを押さえておく
必要があると思われる場合は
上で紹介済みのこの記事を
ご参照ください。

源氏物語のあらすじを簡単に【&詳しく】世界最古の長編恋愛ロマン!

      
      ⦅広告⦆A・ウェイリー英訳の再和訳:
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そのほか、マンガ『あさきゆめみし』を
含め数多くある現代語訳を覗いて
みましょう。

現代語訳は『痴人の愛』の谷崎潤一郎を
筆頭に、与謝野晶子、円地文子、田辺聖子、
瀬戸内寂聴、林望、橋本治などのビッグ・
ネームによる、それぞれに個性的な試みが
勢ぞろいしていますし、参考書や研究書
など、『源氏』関連の本はワンサカ
あります。

早く安く手に入れたいという場合は
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源氏物語』関連の本:ラインナップ


ん? 書けそうなテーマは浮かんで
きたけど、具体的にどう進めていいか
わからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は当ブログの「感想文の
書き方《虎の巻》」を開陳している
記事のどれかを見てくださいね。

👉当ブログでは、日本と世界の
種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/



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