「私の家族」で作文どう書く? 就職試験向き400字/800字の例文つき
サクラさん
「私の家族」の作文なら
小学生の時から何度か
書かされていますが、
これが就職試験にも
出るとか…
“家族”ってどこまでも
追ってくるんですね。
小学生の時から何度か
書かされていますが、
これが就職試験にも
出るとか…
“家族”ってどこまでも
追ってくるんですね。
ハンサム 教授
日本では特にそう
かもしれないね。
かもしれないね。
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サクラさん
“家族経営”という言葉も
ありますが、会社も
家族のように見る
傾向のせい?
ありますが、会社も
家族のように見る
傾向のせい?
ハンサム 教授
「私の家族」について
書かせる会社ならそう
かもしれない。
ともかく出題するテーマ
によってその会社が何を
期待しているかはある
程度読み取れますね。
要はその期待に応える
ような文章を書けばいい
わけですよ;^^💦
書かせる会社ならそう
かもしれない。
ともかく出題するテーマ
によってその会社が何を
期待しているかはある
程度読み取れますね。
要はその期待に応える
ような文章を書けばいい
わけですよ;^^💦
サクラさん
そうなんだ~(😹)
でもただの家族自慢を
書いてもアピール
しませんよね?
でもただの家族自慢を
書いてもアピール
しませんよね?
ハンサム 教授
いや、案外それでいい
のかもしれませんよ。
たとえば君の家族の美点
・長所が表現できて
いれば、「この人はわが
社にそういう長所を持ち
込んでくれるかも」と
いう風に思ってもらえる
可能性もあるわけです。
のかもしれませんよ。
たとえば君の家族の美点
・長所が表現できて
いれば、「この人はわが
社にそういう長所を持ち
込んでくれるかも」と
いう風に思ってもらえる
可能性もあるわけです。
サクラさん
なるほど…。でも私の
家族に美点なんか
あるかなあ…(🐱)
家族に美点なんか
あるかなあ…(🐱)
ハンサム 教授
ありますとも!
「あるかなあ…」という
その慎重さ、謙譲ぶり…、
それらも家族から受け
継いでいるんじゃない
かな?;^^💦
「あるかなあ…」という
その慎重さ、謙譲ぶり…、
それらも家族から受け
継いでいるんじゃない
かな?;^^💦
というわけで今回は、小学校から大卒
就活の筆記試験作文/小論文まで、
きわめて出題頻度の高いテーマである
「私の家族」への対策。
何をどう書いていったらいいかお悩みの
あなたに、方法論と例文を示しながら
助け舟を出して参ります。
1. 短い作文の構成テクニック
ではまず方法論から。就活の作文ならせいぜい800字内外。
時には400字以内という短小サイズが
求められる場合もあって、ともかく長く
書くスペースは与えられていないという
点が重要です。
採点者がまず内容を見ることはもちろん
ですが、同時に、その内容をよく伝える
ために短い文をどう工夫してまとめているか…
という構成力や文章力も自然に目に入って
きます。
文章がとても上手であれば、言っている
内容はさておいて、採用したいと思わせて
しまう場合もあるかもしれません。
(業界・会社によるでしょうけど;^^💦)
ともかくどんなテーマにせよ、まずは
短文構成のテクニックを養っておく
ことが大切です。
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そのテクとしてここで紹介したいのが
この3つ。
- “起承転結”法
- “PREP”法
- “だろうか、たしなよ”法
要は、この3つのどれかの”型”に自分の頭に
ある内容を流し込むように書いていけば
いいんですね。
3つのどれを選ぶかはその内容により、
また長さ(与えられている字数)により
臨機応変に判断する必要がありますが、
「私の家族」のように、個人的な”物語”の
展開が期待されていると思われる場合は
“起承転結”法がまず候補にあがります。
ただ、この方法の落とし穴は”起承転結”の
【転】の部分にどんな内容を持って来るかで
失敗の危険も大きいところ。
この意味で、あまりワイルドな大転換での
冒険は控え、あくまで緩やかな視点転換
などにとどめるという、いわばマイルドな
起承転結法で行くのが得策でしょう。
論より証拠、この方法で試作した例文を
以下に披露しますので、参考にして
もらえればと思います。
2.”起承転結”法による例文(400字)
まずは短小、「400字以内」の場合。起承転結の構成が見て取りやすいように、
【起】【承】などの目印を入れていますが、
もちろん本番でこれをそのまま書いては
ダメですよ(笑)💦
例文1
【起】
私は両親と姉との四人家族ですが、
四人の関係で最も面白く思うのが、
姉が母に色々な面で似てきた
ということです。
【承】
とりわけ笑ってしまうのが、
弟の私を扱う姉の態度で、あたかも
母親のようにあれこれ気にかけて、
注意するのです。
以前はこれをうるさく感じて反抗も
しましたが、今では彼女なりの
「思いやり」と理解してありがたく
受けとめることが多くなっています。
【転】
ところで、このような姉を見ていて
思うのは、それなら私も父に似て
きているのだろうかということです。
外面はたぶんそうなのですが、
私が気になるのは内面的なこと。
というのも父は失敗も多い人で、
決して完璧な人物ではないからです。
【結】
ただ息子として自慢したいのは
この父も家族への「思いやり」だけは
人一倍だというところで、この点では
私も父に似たいと念じているのです。
ともかくこういう家族に育った
人間として、会社での人間関係にも
「思いやり」の輪を広げていけたら
と思っています。
(400字ちょうど)
【起】
私は両親と姉との四人家族ですが、
四人の関係で最も面白く思うのが、
姉が母に色々な面で似てきた
ということです。
【承】
とりわけ笑ってしまうのが、
弟の私を扱う姉の態度で、あたかも
母親のようにあれこれ気にかけて、
注意するのです。
以前はこれをうるさく感じて反抗も
しましたが、今では彼女なりの
「思いやり」と理解してありがたく
受けとめることが多くなっています。
【転】
ところで、このような姉を見ていて
思うのは、それなら私も父に似て
きているのだろうかということです。
外面はたぶんそうなのですが、
私が気になるのは内面的なこと。
というのも父は失敗も多い人で、
決して完璧な人物ではないからです。
【結】
ただ息子として自慢したいのは
この父も家族への「思いやり」だけは
人一倍だというところで、この点では
私も父に似たいと念じているのです。
ともかくこういう家族に育った
人間として、会社での人間関係にも
「思いやり」の輪を広げていけたら
と思っています。
(400字ちょうど)
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おわかりですか?
そもそも起承転結法の”ミソ”は【転】で
それまでと違う流れを入れ込んで
溶け込ませる(統合する)ところに
あります。
例文1の場合は「母⇒姉」の似寄りから
「父⇒私」のそれへという視点の転換が
ここでの【転】になっているわけですね。
もっと劇的な転換でっで派手な【転】を
つくれば話はぐっと面白くなるかも
しれませんが、その半面、失敗
(何が言いたいのワケのわからない
文章になる)のリスクも大きくなります。
そこで推奨したいのが、上記の例文で
やっているような、ほとんど転換という
ほどでもない軽いステップ。
これすなわちマイルドな【転】なんですね。
👉起承転結法の失敗しやすさなど
微妙なところについては、こちらも
参照してください。
・起承転結は転が決め手!小論文/レポートに生かすには?
ん? それは分かったけど、上記の
「例文1」では少々子供っぽくて
内容的に物足りない?
もっと「小論文」的に論理展開して
行きたい……ですか?
はいはい承知しました。
「小論文」と銘打たれている場合や、
「作文」でも個人的なことより論理展開に
比重を置きたいという人は、”起承転結”
法より、“だろうか、たしなよ”法や
“PREP”法で行く方が堅実で失敗しにくい
かもしれません。
今回は「800字以内」の例文を“PREP”法で
試作してみましたので、参考にして
もらえればと思います。
3.”PREP”法による例文(800字)
“PREP”法なんて初めて聞いたぞ、何それ?と思う人もいるでしょうが、要するに
これ、こういう順序で構成しましょう
という方法です。
- Point〚論点〛
- Reason〚理由〛
- Example〚事例〛
- Point〚論点〛
要は
・結論を先に言ってしまい、
・次になぜそう言えるかの根拠
(理由)を述べ、
・さらにそれを具体例によって説明し、
・最後にもう一度、結論を述べて
締めくくる…
ということですね。
では、これで「800字以内」の場合に
挑戦してみましょう。
ここでもわかりやすさのため【P】などの
字をはさんでいます。
例文2
【P 】
そもそも「家族」とは何であるか
といえば「夫婦の配偶関係や 親子・
兄弟の血縁関係によって結ばれた
親族関係を基礎にして成立する
小集団」というのが『広辞苑』の
定義である。
この「小集団」を構成する諸関係の
うち、「夫婦の配偶関係」には離婚に
よる解消がありうるのに対して、
「親子・兄弟の血縁関係」の方には
それがないということに私は
着目したい。
もちろん意志的な絶縁は可能だが、
大概の親子は、離婚などによる
家族離散があっても、その後も長く
お互いを親と思い、子と思い、
気にかけ続けるものである。
親と子のこの心的交流はとても美しく
感じられるもので、その深さは
「夫婦」を作る前提となる恋愛や
性における感情的交流をしのぐ
ものだと私は考えている。
【R 】
現在の私自身はまだ親ではないので、
子の側の感情しか体験してはいない
のだが、親の側のそれがさらに深い
ものであろうことは、懐疑的な哲学者
バートランド・ラッセルのこのような
明言からも推測される。
いわく「私自身は、親としての幸福は
私の味わった他のどんな幸福より
大きいと思っている」(『幸福論』)。
【E 】
もちろん私はラッセルの言葉を
金科玉条と仰いでいるのではなく、
自分自身の経験にもとづいてそうに
違いないと思うようになったのである。
その経験を語るなら、実はやや非行に
走っていた高校時代、母親に暴力を
振るって家出したという、思い起こす
ことさえ辛い一連の経緯である。
家出して数日後、家に戻った私を
迎え入れた両親の笑顔に私は号泣した。
やがて父はあるテレビドラマで
言っていたというこんなセリフを
教えてくれた。
「例えば何か犯罪を起こしたとして、
世界中の人から責められたとして、
『許す』ってのとは違うけど、
絶対に『見捨てない』のが
『家族』なんじゃないかな。」
【P 】
親子の感情が恋愛感情に優越する
としたら、この「絶対に『見捨て
ない』」ことの気高さにある
ものと私は考えている。
(785字)
【P 】
そもそも「家族」とは何であるか
といえば「夫婦の配偶関係や 親子・
兄弟の血縁関係によって結ばれた
親族関係を基礎にして成立する
小集団」というのが『広辞苑』の
定義である。
この「小集団」を構成する諸関係の
うち、「夫婦の配偶関係」には離婚に
よる解消がありうるのに対して、
「親子・兄弟の血縁関係」の方には
それがないということに私は
着目したい。
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もちろん意志的な絶縁は可能だが、
大概の親子は、離婚などによる
家族離散があっても、その後も長く
お互いを親と思い、子と思い、
気にかけ続けるものである。
親と子のこの心的交流はとても美しく
感じられるもので、その深さは
「夫婦」を作る前提となる恋愛や
性における感情的交流をしのぐ
ものだと私は考えている。
【R 】
現在の私自身はまだ親ではないので、
子の側の感情しか体験してはいない
のだが、親の側のそれがさらに深い
ものであろうことは、懐疑的な哲学者
バートランド・ラッセルのこのような
明言からも推測される。
いわく「私自身は、親としての幸福は
私の味わった他のどんな幸福より
大きいと思っている」(『幸福論』)。
【E 】
もちろん私はラッセルの言葉を
金科玉条と仰いでいるのではなく、
自分自身の経験にもとづいてそうに
違いないと思うようになったのである。
その経験を語るなら、実はやや非行に
走っていた高校時代、母親に暴力を
振るって家出したという、思い起こす
ことさえ辛い一連の経緯である。
家出して数日後、家に戻った私を
迎え入れた両親の笑顔に私は号泣した。
やがて父はあるテレビドラマで
言っていたというこんなセリフを
教えてくれた。
「例えば何か犯罪を起こしたとして、
世界中の人から責められたとして、
『許す』ってのとは違うけど、
絶対に『見捨てない』のが
『家族』なんじゃないかな。」
【P 】
親子の感情が恋愛感情に優越する
としたら、この「絶対に『見捨て
ない』」ことの気高さにある
ものと私は考えている。
(785字)
いかがでしょうか。
これは「800字以内」の場合でしたが、
こういう構成(“PREP”法)ならば、
枝葉(なくてもいい部分)をそぎ落として
「400字」に縮めることも簡単ですし、
逆に「1200字」やそれ以上に膨らまして
いくことも難しくないでしょう。
ぜひこの骨組みに自分の場合の事例を
あてはめて、アピール力のある「作文/
小論文」を作ってみてください。
👉“PREP”法についてのさらに詳しい
説明や例文は、こちらの記事でも
ご覧になれますので、ぜひ
覗いてみてください。
・自己PRの書き方 就活ES(エントリーシート)どうする?【例文つき】
・大学志望理由書の書き方【例文つき】🏫PREP法で行こう
・学生時代頑張ったことは学業です!例文(800字)で学ぶガクチカ作文
👉また上記の例文で引用されている
ラッセルの『幸福論』については
こちらで情報提供しています。
ぜひご参照ください。
・ラッセル幸福論 10の名言!他人の幸せを願うとなぜ幸せに?
「家族」についてよく考えることは、
ほかのどの『幸福論』や『人生論』
でも不可欠のポイント。
アランやトルストイのや有名な
本でも同様であることについては
こちらをご参照ください。
・アラン幸福論 12の名言😸義務的なほほえみで幸せになれる?
・人生論の名言!トルストイの12の言葉をつないで”幸福”を理解しよう
4.”だろうか、たしなよ”法とは
さて、3つの短文構成テクニックのうち、まだ使っていないのが、“だろうか、
たしなよ”という変な名前の方法です。
これについても一応、概要を説明して
おきますと、要するにこういう流れで
構成しようというテクです。
〇〇は△△だろうか。
たしかにこれこれはあれこれだ。
しかしこういうこともある。
なぜなら□□は××だから。
よって〇〇は▽▽だ。
たしかにこれこれはあれこれだ。
しかしこういうこともある。
なぜなら□□は××だから。
よって〇〇は▽▽だ。
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早い話、「だろうか/た/し/な/よ」の
5段階で書いていけというわけですが、
これ、見ようによっては「起承転結」法の
変形・短縮版ですね。
つまりこの第3・第4の「し/な」の部分が
マイルドな【転】だと考えても
いいわけです。
👉“だろうか、たしなよ”法って、
具体的には一体どうやるの?
その実例と詳しい解説をこちらで
やっていますので、ぜひ
ご参照ください。
・レポートの書き方 大学版【800字例文つき】楽でうまい方法はコレ!
・ハムレットで感想文【800字の例文】”だろうか,たしなよ”で書くと…
またこの方法で書いた就職試験作文の
例はこちら。
「私の職業観」と並んで出題頻度の
高い「10年(または〇年)後の自分」
について書いた例文ですので
ぜひ参考にしてください。
・「10年後の自分」で作文【例文つき】3つのコツで就職試験もGo!
「起承転結」など、作文/小論文
構成のための3つのテクニックに
ついては、こちらの記事でも
詳しい解説や例文などを提供
していますので、ぜひどうぞ。
・将来の夢で書く就職試験作文!”夢ない”人はどう書く?【例文つき】
・どんな社会人になりたいか 作文の書き方を例文(800字)つきで解説
・「私の挑戦」で作文だ!800字の例文で構成法を教えます
・小論文の構成法はどれがベスト?【800字/400字の例文つき】
まとめ
さて、「私の家族」という課題で作文を書く方法について、方法論から説き起こして
2つの例文を示しながら解説してきました。
これでもう鬼に金棒ではないでしょうか。
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大事なことは、いきなり書き出さないで、
はじめにどの構成テクニックで行くのかを
決め、それから自分の考えをその枠組みに
流し込むようにして文章を作っていくこと。
これもちろん「将来の夢」とか「10年後の
自分」とか「私の挑戦」とか、ほかの
テーマで書く場合も同じことがいえます。
ともかくぶっつけ本番で慌てないよう、
練習を重ねておくことが大切です。
👉これら以外にも多い出題例とそれらへの対策に
ついては、こちらで情報提供しています。
・就職試験の作文 ✒よく出るテーマとその書き方【例文つき】
・就活 小論文の書き方 💡よく出るテーマとその対策【例文つき】
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👉面接も恐れることはありません。
いわば「しゃべる作文」だと考えて
「私の職業観」や「私にとって仕事とは
何か」を話せるよう準備しておきましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
・就活 面接での質問例と対応法:自己PRすればいいってもんじゃ…
たかが400字、800字程度のペラ1枚の文章。
でもその出来があなたの生涯を
決めてしまう可能性も大ありです。
ここはひとつ気合いを入れて、どう書くかの
準備・練習を着実に進めておきましょう!
👉大学生活はまだ終わっていません。
有終の美を飾って出ていくための
ヒントをこちらに集めていますので、
ぜひご参照ください。
・大学生活は楽しい?? 充実した4年間にするための徹底ガイド
ほかにも、わからない点があれば
遠慮なく「コメント」欄から質問を
送信してくださいね。
ともかく頑張ってやりぬきましょ~y(^0^)y
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