ピース又吉 火花のあらすじ 😹笑いながら泣く芸人哲学の世界


やあやあサイ象です。

「感想文の書き方」シリーズも早くも第52回。
「あらすじ」暴露サービスとしては
第29弾となります。

今回とりあげる作品は、
学校が期待する「感想文」の素材からは
外れるかもしれませんね。

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でも、学校や先生によっては「なんでも
いから本を読んで感想文を書きなさい」
なんていわれる場合もあるかもしれません。


それならこれだってアリでしょう、先生!
と胸を張っていえる作品がコレ。

はい、お笑いコンビ”ピース”の又吉直樹さんが
2015年春に放ち、同年上半期の芥川賞を
獲得してしまったあの『火花』です。



さて、「あらすじ」を暴露しちゃう
といっても、まだまだ売れ続けている
本ですし、完全なネタバレはやはり
営業妨害になりかねません。

ですので、ここはもちろんそれは控え、
ラストはネタバレ寸前((((((ノ゚⊿゚)ノ
で止めますが、そこへ行くまでは、
かなり詳細に内容を紹介しますね。

原作に章立てはありませんが、   139600

「*」(アステリスク)による区切りで
15の部分に分けられていますので、
便宜上、これに1~15の番号を振って、
私の勝手な判断で「起承転結」の4部に
分けています。

「  」内は原作からの引用です。


Ψ かなり詳細なあらすじ

では、さっそく参りましょう。

【起】(1~4)
東京の小さな事務所に所属する
漫才コンビ”スパークス”の「僕」
徳永。20歳)は、熱海の花火大会の
余興で漫才をするが、ほとんど
聞いてもらえぬまま引っ込む。

すれ違いざま「仇(かたき)とったるわ」
とつぶやいて登壇した見知らぬ芸人が、
観客を不快にしかねない過激な漫才で
これも失態をさらすが、仕事を終えると、
その男が「呑みに行けへんか?」と
僕に声を掛ける。

4歳年上のその芸人、神谷と   焼酎

呑みながら漫才を地で行くような会話を
続けるうち、「弟子にして下さい」
という言葉が僕の「心の底から
溢(あふ)れ出た」。

「いいよ」と即答した神谷は、条件として
「俺の伝記」を書くよう求める。


深夜アルバイトで生計を立てている僕は、  
その後、非番の夜にはしばしば神谷と
呑むようになり、ますます惹きつけられる。

神谷の「純真さ」を、僕は「憧憬と
嫉妬と僅かな軽蔑が入り交じった感情で
恐れながら愛するのである」。


【承】(5~9)
年末、泥酔した神谷に強引に連れて
行かれたアパートには、真樹(まき)
という女性がいて、やさしく僕を
迎えてくれる。

その後、真樹を交えての三人での交遊も続く。

神谷と自分とは「人におもねることの
出来ない」という点で同種だと僕は思って
いたのだが、やがてそれは間違いで、
実際は彼は僕と違って「おもねる器量は
あるが、それを選択しない人」だと知る。

「面白いかどうか以外の尺度に
捉らわれるな」を信条とする神谷は、
たとえば露骨な性表現を避けようとする
僕を「不真面目だ」と批判する。

知り合いから髪染めの     063022

練習台になってくれといわれて銀髪に
した僕は、衣装も全身黒にしたが、
それを見て神谷は「個性」と
「模倣」について論じる。

「自分とはこうあるべきやと思って、
その規範に基づいて生きてる奴」は、
結局は「自分のモノマネやって」いる。
だから自分は「キャラっていうのに
抵抗があんねん」。

「一切ぶれずに自分のスタイルを
全うする」神谷を見ていると、僕は
自分が「軽い人間」に思えてくる。

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【転】(10~13)
所属事務所に大手事務所から後輩が
数組移籍してきて競争が激化し、
僕は劣勢に立たされる。


真樹に「男」ができて、その男がもう家に
いるから、荷物を取りに行くのに付き合って
ほしいと神谷にいわれたので、僕は同行する。

奇妙なドタバタ劇を演じながら
(これがまた面白い)荷物をまとめて、
二人で真樹の家を去る。

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28歳になった僕らの”スパークス”は
売れ始め、「注目の若手」として雑誌にも
取り上げられるようになったが、神谷たちの
”あほんだら”は売れないまま。

相方の話では、神谷は借金で首が回らない。

神谷がいかに特殊な人物かに気づくにつれ、
彼自身も「僕をキャンバスにして自分の
理論を塗り続けて」いる側面があり、
その意味で「僕も共犯関係にある」
ようにも思えてくる。



【結】(14~15)
久々に呑もうと待ち合わせた神谷が、
銀髪で全身黒の出で立ちなので、僕は驚く。

午前三時まで呑んでから神谷が連れて行った
アパートには由貴という女性がいて、
テレビで見知った僕を見て喜ぶ。

その部屋のテレビで”スパークス”が漫才を
やり始め、由貴は大笑いするが、
神谷は笑わない。

「徳永やったら、もっとできると
思ってまうねん」
「ほな、自分がテレビ出て
やったらよろしいやん」

といった口論のあと、神谷は
「徳永、すまんな」と小声で言ったが、
「どうせなら、殴ってほしかった」。

”スパークス”の相方、山下が    04101c51455c163fc4763d0f07395f10_s

彼の子を宿した恋人と入籍し、これを機に
漫才以外で「新しい挑戦をする」というので、
”スパークス”は解散を決める。

最後の漫才は傑作となり(実際、読んでも
面白い)
、演じる僕たち自身も、
また客席にいた神谷も笑い、泣く。


芸人を辞めてから、居酒屋で、ついで
不動産屋で僕は働き始めるが、神谷とは
連絡が取れない時期が1年ほど続く。

自己破産までした神谷とようやく再会し、
温泉旅行に連れ出すのだが、
神谷の身体には異変が……

※これ以上はネタバレになるので控えますが、
この異変についての神谷の弁明は、上記【承】に出た
「キャラ」否定の考えを覆すものです。

いわく「キャラクターに負けるような
面白いことは、全然面白いこと
じゃないねん」



Ψ 感想文・批評文のとっかかり

さあ、どうでしょう。

もうこれだけで、本文を読まなくっても
書けそうではないですか、
感想文でも批評でも…。


でもやっぱり本気で書くには
読まなきゃダメですよ。

読んで損はありません。
ほんとうに笑いながら泣けてくる、   a61a30f87277c07d82e71ad2106d6004_s

たいへん読み応えのある小説ですから。


ウーン、 でも何をどう書いていいか、
トッカカリがつかめない、ですって?

それならば、こちらの記事で
ヒントを出していますので、
ぜひ見てみてください。

又吉直樹 火花で感想文・批評文を☆火花を散らす”ボケ”師弟


え? なんとか書けそうなことは
浮かんできたけど、でも具体的に、
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、当シリーズ
感想文の書き方《虎の巻》の
適用例をご覧ください。

当ブログでは、
日本と世界の種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事をたくさん書いています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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