痛風はビールで治る!毎日3リットル飲んで治した薬学者の実話
やあやあサイ象です。
ひょっとして痛風持ち?
あるいはその予備軍?
ともかく「尿酸値」が高ければ、いつ
発症してもおかしくないのが痛風。
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そしてビール、もちろん
お好きですよね。
で、このビールって奴が大量に含む
ところの「プリン体」が体内に入ると
どんどん「尿酸」を創り出して、
みるみる「尿酸値」を上げてしまう。
だから痛風が怖ければビールは飲むな
(または控えよ)……というのが、
まあ一般常識であるわけです。
でもこの”常識”、ほんとは怪しいので、
鵜呑みにする必要は全然ありません。
なぜそういえるのか、その根拠を
これから述べますので、よろしく
お付き合いください。
「ビール悪玉説」は根拠薄弱
その根拠というのは、実は以前の記事にすでに書いているのですが、今回は
そこでも紹介した学者先生たちに
再度登場願って「ビールを愛飲しても
痛風にならない」ことの根拠と方法を
さらに詳しく紹介していきます。
👉その記事はこちら。是非ご参照を。
・プリン体含有量の飲食物ランキング!痛風を招くのはビールより〇〇…?
前回のこの記事で特にオドロキだった
と思われるのは元昭和薬科大学教授・
病態科学研究所長の田代眞一さんが
自ら実践して成功された痛風治療法が、
なんと「ビールを毎晩3~4リットル
飲む」ことだった(ノ゚ο゚)ノ
という衝撃の報告でした。
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これには目を見張りますよね。
実際、極楽のような話ではありませんか。
「痛風」に悪いと医者が言うので我慢して
いるだけで、ほんとうは大好きなビールを
毎晩、浴びるほど飲んで、それでも、
というかそれによって「痛風」を抑えこむ
ことができるとは!
でもこの説、ビールみたいにグイグイ
呑み込んじゃっていいんでしょうか。
田代流治療法をあわてて「鵜呑み」に
したために痛風を発症させてしまった
例は、実は上記の著書でも紹介されて
いるんです。
やはり「鵜呑み」はいけません。
ビールのガブ飲みはよくても……。
さて、それでは、田代流・痛風治療法を
実践する場合、どういうところに注意すれば
よいのか、今回はそれを調べましょう。
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「プリン体番付」も鵜呑みにしない
まず、痛風はなぜ起こるかというところから、おさらいしておきましょう。
《ビール⇒プリン体⇒尿酸⇒痛風》という
等式的理解ももちろんデタラメ
ではありません。
体内の尿酸が過剰(すなわち「高尿酸血
症」)にならなければ痛風の発作が
起こることはなく、プリン体の摂取が
体内の尿酸を増やすことも事実です。
だから要するにプリン体含有量の多い
飲食物を控えればいい、ということに
なって、「ビール悪玉説」が
出てくるわけです。
下記の番付に明らかなとおり、
ビールは堂々の横綱を張っていますからね。
プリン体含有量による食品番付
〔数値は食品100g、飲料100mlあたり〕
東(魚肉・野菜類)
【横綱】(300mg以上)
鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、
あんこう肝酒蒸し
【大関】(200-300mg)
豚レバー、牛レバー、カツオ、
マイワシ、大正エビ、
マアジ干物、サンマ干物
(関脇~前頭は省略して「含有量の
少ない」方へ飛びます)
【十両】(50-100mg)
ウナギ、ワカサギ、豚肉(ロース、
バラ)、牛肉(肩ロース、タン)、
マトン、ハム、ベーコン、つみれ
【幕下】(50mg以下)
スジコ、カズノコ、コンビーフ、
魚肉ソーセージ、かまぼこ、
さつま揚げ、豆腐、乳製品、
鶏卵、海藻類
【横綱】(300mg以上)
鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、
あんこう肝酒蒸し
【大関】(200-300mg)
豚レバー、牛レバー、カツオ、
マイワシ、大正エビ、
マアジ干物、サンマ干物
(関脇~前頭は省略して「含有量の
少ない」方へ飛びます)
【十両】(50-100mg)
ウナギ、ワカサギ、豚肉(ロース、
バラ)、牛肉(肩ロース、タン)、
マトン、ハム、ベーコン、つみれ
【幕下】(50mg以下)
スジコ、カズノコ、コンビーフ、
魚肉ソーセージ、かまぼこ、
さつま揚げ、豆腐、乳製品、
鶏卵、海藻類
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西(飲料)
【横綱】(7mg以上)
紹興酒、(大半の)ビール
【大関】(1-7mg)日本酒(清酒)、(大半の)発泡酒
(関脇~前頭は省略)
【十両】(0.1-1mg)ブランデー、
ワイン、ウイスキー
【幕下】(0.03mg以下)焼酎、
ジュース類
〔鳥居薬品パンフレット「生活習慣病【横綱】(7mg以上)
紹興酒、(大半の)ビール
【大関】(1-7mg)日本酒(清酒)、(大半の)発泡酒
(関脇~前頭は省略)
【十両】(0.1-1mg)ブランデー、
ワイン、ウイスキー
【幕下】(0.03mg以下)焼酎、
ジュース類
としての高尿酸血症」に拠る〕
でも、これらの数値をあまり杓子定規に
受け取るべきではないんです。
たとえばビール100mlあたりのプリン体
含有量が約5mgだから、1リットル飲めば
50mg、豚ロース100g食べたぐらいの
プリン体が入って、すべて尿酸として
体内に残る……という単純な話ではない、
というのです。
ここで、そもそも「尿酸」とは
どのような物質なのかを押さえて
おく必要が出てきます。
尿中に捨てられるから「尿酸」
「プリン体」(purine base。いわゆる「プリン」〔pudding〕とは無関係)の
新陳代謝の作用による老廃物が「尿酸」
だということは前の記事で説明しました。
これがなぜ「尿酸」と名付けられたかと
いえば、老廃物として尿中に大量に
捨てられていくものだからで、したがって
これは「水に溶ける」物質だ
ということになります。
そして、田代さんの上記の著書によれば、
人間の体内には通常、つねに約1200mgの
尿酸が体液に溶けた状態で存在しており、
これが「尿酸プール」と呼ばれます。
毎日その半量にあたる600-700mgの尿酸が
つくられ、かつほぼ同量の尿酸が主に尿と
いっしょに排泄されることで、
「尿酸プール」がほぼ一定に
保たれているわけです。
「高尿酸血症」はこの「尿酸プール」の
バランスが崩れた状態とも言えます。
そこで、崩れる原因によって
- 産生過剰型
- 排出低下型
- 混合型
日本人に多いのは「排出低下型」だ
というのです。
ですから、「排出低下」の原因として
- なんらかの病気による
腎機能の低下 - アルコールや肥満などによる
排泄機能の低下
しなければいけないわけですが、その
いずれもないとしたら、たんに
「尿酸排出能力が低い」(これがまた
日本人に多い)とうことなので、要するに、
なんとかしてどんどん排尿すればいい。
ということになるようです。
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敵を知り己を知らば…
どうでしょう、もう見えてきましたね。ビールをあえて多飲する田代流・
痛風治療法の立脚地が。
ビールには利尿作用もあり、また水や
ほかの飲料ではなかなかこなせない
1日3~4リットルという量も、
人によってはヘッチャラ……
だからどんどん飲めばいい。
ただ、ビールのアテに白子やあん肝を
パクつき、仕上げに豚骨ラーメンの
スープを飲み干す……というような食生活を
続けてたんじゃ意味ないけど……
ということですね。
ちょっと待った!
でもさっき「アルコールや肥満などによる
排泄機能の低下」っていうのが
問題にされてたよね。
それにアルコールには、それ自体で尿酸を
増やす働きがあるんじゃなかった?
ビールに含まれるアルコールは
どうなるんだよ?
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はい、そうでしたね。
でも大丈夫。
もうひとりの”呑兵衛”痛風先生、
元鹿児島大学病院長の納光弘(おさめ・
みつひろ)さんは、果敢な自己「人体実験」
の結果、少量のアルコール(日本酒に
換算して1日3合(540ml)まで)はむしろ
尿酸値を下げる効果があることを
突き止めていますし、ビール程度の
アルコール含有量なら排泄機能に
差し障ることもないようで……。
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というわけで、二人の”呑兵衛”痛風先生は
それぞれ独立に、別々の理論と手法により、
身をもって「ビール悪玉説」を排撃され、
その後、健康な愛飲生活を
続けておられるわけです。
だから、あなたも大丈夫!
と言ってしまいたいところですが、
やはり言い切ることまではできませんね、
残念ながら……。
あなたの体格・体質・食習慣・職業・
性格など、細かいところまでは
わからないからです。
なので、実践に移される場合は自分の
体についてのデータをしかっり把握した
上で、2先生のご著書をすみずみまで
精読される必要があろうかと思います。
「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」、
やはり、これですね(^-^)ノ
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