風邪には卵酒だ～！でも効果のほどは？アルコールと治癒力の関係は？

風邪の民間療法にもいろいろ
ありますが、昔から有名で製法も
ごく簡単なものとしてまず浮かぶのが
卵酒❣

英語圏にもブランデーなどを使って作る
エッグノッグ(eggnog)というのがあって、
古くから飲まれてきているようですが、
果たしてその効果は？




本日は日本酒を使って作る卵酒について、
その製法や飲み方、そして実際の効果が
どれほどのものなのか…などについて
徹底検証してまいります!

その製法は？

まずその製法です。

焼酎などを使うものもありますが、
ここは最も基本的・伝統的な
日本酒(清酒)を使った卵酒の製法を
ご紹介しましょう。

電子レンジのある現代では
これはまことに簡単。

ザッとこの動画のとおりに
していただけば、よいのです。👇


砂糖の分量はもちろんお好みで
調節してもらえばいいですし、
甘いのが嫌いという人には、代わりに
生姜汁を加えてもらえば、温まる
効果はさらに上昇します。

実際の効果は？

というわけで、これを飲んでもらえば、
その当座、身体が温まることは確か
なのです。

ただ、その先──風邪を早く治すこと──
を考えた場合に、これだ確かによい
薬としての効果をもっているかどうか…
ということになると、実は”❓“なのですね。


これを飲んで寝たら翌朝、実際に治ってた
という場合ももちろんありますが、それが
卵酒の効果だという確証はありません
（たまたまウィルスが退散する時期だった
可能性が大きい）。

その効能について科学的な裏付けは、
あるんでしょうか？

あるとすれば、まずこんなところでしょう。


　　　　

(1)(2)の効果はたしかにある
ものと思われますが、それも、
元気が出たと思って起き出して
活動し、体を冷やしたりすれば、
むしろ悪化につながります。

(3)の効果はどれほどのものか、
科学的に認定されては
いないようです。

アルコール摂取のマイナス要因

まあ、それより何より、大きな疑問は、
アルコールの摂取がマイナスに働かないか、
という点でしょうね。

考えられる主なマイナス要因として、
以下の3点が挙げられます。



な～んだ、そうなのか。

それじゃ卵酒なんて絶対
ダメだよね((((((ﾉﾟ🐽ﾟ)ﾉ
って思いました？

でも、それは少々早計なのです。

・アルコールは78℃で沸騰する。

このことを計算に入れましょう。

「熱燗」ということを徹底し、必ず
78℃以上に熱するならば、もはや
卵酒にアルコールは含まれていない
はず。

ですから、この点に注意した
“優良卵酒“であれば、かなりの効果が
期待できます。

ただし味の方は❔❓…
左党(お酒好き)の人にはガッカリ
されるかもしれませんが;^^💦
👉風邪を早く治したい場合の
最良の薬湯は、「般若湯」（お坊さん
たちの隠語で、要するに酒のこと）
ではなく、実は生姜湯なんです。

詳しくはこちらの記事を
ご参照ください。

・生姜湯の効果で風邪を治す！体温上昇＋喉のウィルスを殺菌だ~

　　　　　

風邪薬は2風邪を治す”わけではない

う～む。
卵酒もアルコールを飛ばさないと
効果が薄いということになると、
風邪をひいたら、やっぱり市販の
風邪薬に頼るしかないのかなあ？

…という話になりそうですが、これに
ついて、まず基本を押さえておきますと、
風邪薬というものは、市販でも医師の
診断を受けて処方されたものでも
（注射の場合も）すべて対症療法。

つまり症状を緩和するだけなのであって、
根本的に風邪を治す(つまり原因に
なっているウィルスを撲滅する)ことを
狙っているわけではありません。

風邪はウィルスが体内で暴れている
状態なので、ウィルスさんが死滅か
退散かしてくれないかぎり「治る」
ことはないのです。

　　　　　

ですので、風邪を引いてしまった人に
できるのは、せいぜい「早くウィルスを
追い出す」ことだけなんですが、その
「早い／遅い」でモノをいってくるのが、
その人持ち前の「抵抗力」（その主体は
免疫力）ということになるわけです。

「免疫力」が高ければ、ウイルスに感染
した場合も発症しにくいので、そもそも
風邪をひきにくいのですが、発症して
しまった場合も、その時点から免疫力を
上げていくことは可能です。

だから早く治したい人が第一に考えるべき
なのは「免疫力」を上げることなので、
実際それをうまくやる人は、ダラダラ薬を
飲み続ける人よりずっと早く風邪を治して
しまっているんです(ﾟ＿ﾟi)

発症後に免疫力を高めるには

では、発症後に免疫力を高めるには、
どうすればいいか。

これについて、基本的なことは
よく知られていますね。

・体を温める（冷えないようにする）、
・栄養と睡眠をしっかりとる、
・安静にする（日頃の「運動」は
免疫力を高めますが、発症後は
体力温存を優先すべき）などです。

それから、あまり知られていないことでは、
熱が出た場合、解熱剤などで無理に
押し下げないこともポイントです。

発熱はすなわち「免疫力担当細胞」で
ある白血球がウィルスと闘っている
ことによるので、これを無理に下げると
白血球の戦闘力も落ちてしまうのです。

　　　　　

なので、「早く治す」という観点から
すれば、命に関わる高熱（人によりますが、
38.5℃が目安）でもないかぎり、
解熱剤は使わない方がよいのです。

医者はそう言わないかもしれませんが、
それは少しでも薬を売りたいという
腹があるからかもしれません;^^💦）

まとめ

そんなわけで、卵酒に効果を持たせる
には、いくつかの注意点が必要である
ことをお伝えしてきました。

ででもまあ、オレは卵酒が楽しみで
風邪ひいてるんだ、卵酒飲めなかったら、
せっかく風邪ひいた意味がなくなる！

という人は、どうぞ。

ただし78℃以上の熱燗を
さましてから……

その場合、味の方はあまり期待
しないように(*~▽~)ノ
👉そのほか風邪対策をめぐっては、
こちらの記事もご参照ください。

・風邪をひく原因はこの３つ！寒さから逃げれば逆に引きやすい

・絶対に風邪をひかない方法！感染しても発症させない裏ワザとは

　　　　　

それではまた～😸👍