性格が変わるかは猫次第!?⦅避妊・去勢手術に最適な時期は?⦆
近ごろ吾輩に対して、お前はちゃんと避妊手術、
もっとはっきり言うと去勢をしとるんか…
といった、いささかブシツケな問いを
投げかける者がおる。
仕方がないので、本日はこの問いに
お答えしておこう。
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失礼しました、サイ象です。
ブログ顧問の「吾輩」がいきなり
しゃしゃり出てしまいましたが、彼の
場合は明治の猫ですから、もちろん
避妊手術などは免れています。
でも令和の世の中、それも都市部で猫を
飼う場合(完全に家に閉じ込める場合は
別として)、避妊手術は飼い主の義務と
みなされていますよね。
日本獣医師会によれば、手術費用の相場は
15,000~25,000円(雄猫の場合)ですが、
今は大概の市町村で補助金を出してくれる
ので、無料になってしまう場合もあります!
細かいことはまたあとで説明しますが、
手術をやる場合、とても気になるのが、
術後に猫の性格が変わってしまうのでは
ないか❓❔❓…ということ。
特に雄猫の場合、はっきり言ってこれは
去勢(睾丸を除去する)を行うわけ
ですから、中国の宮廷にいた宦官とか、
ヨーロッパのカストラート(成人のボーイ
・ソプラノ)みたいにまあ「かわいそう」
でもあり、性格的にも妙なことになって
しまうんではないか…
とかですね。
そこで本日は、愛猫家のみなさんの
そのような疑問にお答えしていきたい
と思うんです。
😿 もくじ
- 性格が変わる?
- 最も望ましい時期は?
- 去勢のメリットとデメリット 👉 一覧表
- 手術後のケアは?
まとめ
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1.性格が変わる?
性格が変わるかどうかですが、結論から言いますと、多少変化のある場合もあり、
全然変わらない場合もあり…
というのが実情で、一概に言えません。
雄猫の場合、少々荒っぽくなってきたので
雌猫同様の穏やかな猫にしたいという
下心から手術を検討される飼い主さんも
いらっしゃるかもしれません。
でも、それは、すでに凶暴性が出てくる
ほど成長してから行ってもすでに遅く、
性格は全然かわらない……という結果に
終わることもままあるようです。
また逆に狙いが功を奏して、去勢後は
大人しくはなったものの、食べること
以外に関心がなくなったのか、性格
ばかりでなく体格もどんどん丸くなって
いった…
という場合もあるとか。
というわけで、避妊手術はなるべく猫が
大きくならないうちにしておいた方が
無難だとは言えそうです。
その適切な時期についてはまた後で
詳しく解説しますが、その前にここで、
雄猫を去勢する場合に期待される一般的な
利点(メリット)と難点(デメリット)を
一覧表にまとめておきます。
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2. 去勢のメリットとデメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
生殖・性欲 | 性的な欲求不満から来るストレスから解放される。 またそれが原因の問題行動がなくなる。 |
繁殖させたくなった場合、元の体に戻すことは不可能。 |
健康・病気 | 前立腺の病気、精巣や肛門周辺の腫瘍などの心配がなくなる。 | 性的ストレスがなくなることで基礎的な消費カロリーが減少し、肥満になる傾向がある。 |
性格・行動 | 男性ホルモンと女性ホルモンの割合が近づくため全般的に中性化する。 早期去勢の場合は特に子供っぽさ、甘えの傾向が残る。 他の猫への攻撃性が軽減するので、叫び鳴きやマーキングも減少し、去勢雄同士での「アロラビング」(互いの体をこすり付けること)も行うようになる。 |
遅い去勢では、あまり変化しない場合もある。 |
寿命 | ストレスと病気の軽減により、結果的に長生きする可能性が高い。 |
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3.最も望ましい時期は?
さて、それでは手術をするのに最も望ましい時期についてです。
一般に猫の性的な成熟はオスで
9~12ヶ月齢、メスで生後3~9ヶ月齢
といわれています。
オスの方がだいぶ遅いのですね。
(というかメスの早さの方に驚き
ますが;^^💦)
それはともかく、去勢手術はこの「性成熟」
が始まる前、できれば
施すのがベスト…
というのが「国際猫医学会」(ISFM)の
お達しなんですね。
早すぎてかわいそうではないかとか、
体力的に大丈夫なのかという心配が
あるかもしれませんが、研究調査の結果、
7週齢~6ヶ月齢までの早期去勢でも、
発育的・身体的・行動的な問題点は
見られなかったそうです。
むしろ早い時期の方が体へのダメージは
少ないとのことで、早期去勢が泌尿器系の
病気を誘発する懸念も以前はあったそう
ですが、現在ではあまりないとのこと。
それでも気になるという飼い主さんは
手術をお願いする獣医さんに徹底的に
確認されるとよいでしょう。
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4. 手術後のケアは?
ともかくすべては、獣医院(ペットクリニックなど)での相談から
ということになります。
たいていはまず手術日を決め、
手術前夜は絶食させるように言われます。
手術当日は日帰りできてしまうことが
多いですが、猫の健康状態などにより
次第で1日ぐらい入院になる場合も
あるようです。
帰宅後は、施術部をなめるといけないので、
たいていこういう「エリザベス・カラー」
をつけることになります。
https://youtu.be/StBvuAbN1tA
もちろんこれで終わりではありません。
最近は抜糸をしなくてよい手術法もあり
ますが、ふつうははり必要なので
7~10日後にまた行って抜糸をして
もらうことになります。
抜糸後約1週間は入浴できませんが、
そもそも入浴は、実は猫の健康にとって
ありがた迷惑(免疫力を下げる)なので、
やっていた飼い主さんは、これを機に
やめるのがよいでしょう。
さらに詳しい情報はこちらでどうぞ。
👉 CATvocate
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😸 まとめ
さて、おわかりいただけたでしょうか。猫の避妊、特に雄猫の去勢手術に伴って
飼い主さんが心得ておかなければ
ならないことについて、ひととおり
説明してまいりました。
雌猫にかんしても、事情はだいたい
同様ですので、詳細はともかく
獣医さんにご相談ください。
👉猫・犬などのペットにまつわる
諸問題はこちらでも検討しています
ので、ぜひご覧ください。
・猫と犬ではどっちが賢い?飼うならどちらか動画で検証!
・猫は恩を知る:猫嫌いの人に心を開いてもらう方法?
・「お宅の猫、迷惑よ」と言われる前に:提案したい対策グッズ
そではこれにて。
またお目にかかりましょうY(😸)Y
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