青葉まつり(仙台)ですずめ踊りに一般参加を!⦅2024年日程と歴史⦆
5月あたりに東北の風物詩を……ですか?
それはもう、”杜の都”仙台
「3大祭り」の中でも人気トップ!
青葉まつりを見逃すわけに
いきませんね。
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コロナ禍で2年連続中止となった後、
みごと復活を遂げた2022-23年に続き、
2024年ももちろん例年通りの開催が
予定されています!
「毎年5月第3日曜日とその前日に開催」
という決まりがありますので、日程は、
宵まつり:5月18日(日)
本まつり:5月19日(月)
と確定しています。
さて、両日とも大きな呼び物となるのが
大通りに大々的に繰り出すすずめ踊り
の行列、そして城下町の縁日を
再現した伊達縁(だてえん)…。
なにしろ「参加型の祭り」と謳われて
いるだけあって、「すずめ踊り」の
踊り手(一般参加)はつねに募集中!
仙台市民でなくてもOKですし、また
当日飛び入りでもすぐに教えてもらえ、
踊の行列に入っていけるんです。
だから、よそ者でも平気!
どんどん入り込んで
いきましょう~~(^O^)/
例年、こんな感じです。
🐥 青葉まつりの歴史
まずはこの祭りの由緒をひもといておきましょう。
起源は江戸時代、承応4年(1655)に
東照宮(仙台市青葉区)の祭りとして
始められた「仙臺(台)祭」。
藩をあげての盛大なお祭りで、
多い時では70基の山鉾が城下を
練り歩いたそうです。
青葉山公園(仙台城跡)の伊達正宗公像
これが明治に入ると、新たに創立された
青葉神社(同区)の礼祭とされて、祭日も
9月だったのが、祭神伊達政宗公の
命日である5月24日に変更され、さらに
盛大に行われるようになりました。
昭和40年代に交通事情等によりいったん
途絶えるのですが、政宗公没後350年
となる昭和60年に“市民がつくる市民の
まつり”として復活。
その後は、東日本大震災やコロナ禍による
中止の年もあったものの、それ以外は
毎年盛大に開催され、2024年で38回目を
迎えます()。
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🐥 すずめ踊りの意味・由緒
この近代「青葉まつり」に第3回から取り入れられ、仙台市民がみんなで
踊れるようにと改良されたのが
現在の「すずめ踊り」なんですね~。
杜の都の中心部、勾当台公園に発する
定禅寺通りに繰り広げられる
すずめ踊りの大流しは、約4000人が
乱舞し仙台の夜を熱くします。
仙台市青葉区国分町
今や「夏まつり 仙台すずめ踊り」という
別のイベントが8月上旬に催されている
ほどで、仙台の顔ともいうべき芸能に
なっていますね。
その由緒をたどっておきますと…
慶長8年(1603)、仙台城移徒式
(新築移転の儀式)の後の宴席で、石工
(いしく、石垣造りの職人)さんたちが、
藩祖伊達政宗公の御前で即興で披露した
踊りが起源とされています。
ただこの石工さん、実は土地の者でなく
泉州・堺(現在の大阪府堺市)から呼ばれた
人たちだったとのことで、ははん、結局
ルーツは関西か…(@ ̄ρ ̄@)とも思わせますね。
実際、あまり東北的な感じがしない
(といっては偏見かな?…;^^💦)
その軽快な動きは徳島の「阿波踊り」にも
似ていて、実際、徳島市と仙台市は
「観光姉妹都市」になっています
(踊りが似ているせいなのかどうかは
不明ですが)。
ともかく、踊る姿が餌をついばむ雀に
似ていたことが伊達家の家紋の「竹に雀」と
ジャスト・フィットして、「すずめ踊り」
として確立していったわけですね。
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🐥 『舌切り雀』でも踊った?
ところで、「すずめ踊り」と聞いて昔話の『舌切り雀』を連想される方も
あるかもしれませんね。
実際、「雀のお宿」でお爺さんをもてなす
雀は踊りも披露するはずですが、それが
どんな踊りだったかということになると、
それはやはり雀らしい、軽快でちょこまか
した動きでなければなりませんよね。
これを英語で表現するなら”jig”ということに
なと思いますが、実際、明治18年(1885)から
日本で出ていた”Japanese Fairy Tale Series”
(いわゆる”ちりめん本”)の「舌切り雀」でも、
雀の踊りがそう呼ばれています。
“it danced a jig called the sparrow’s
dance”(雀は、「雀の踊り」という
jigを踊った)と。
“The Tongue Cut Sparrow”
in Japanese Fairy Tale Series
(1885. いわゆる”ちりめん本”の「舌切り雀」)から
この「ちりめん本」の製作者たちが仙台の
「すずめ踊り」を知っていたかどうか
わかりませんが、ともかくこの踊り、
明治期にも仙台の石工の子孫によって
伝承されてはいたんですね。
それが近年の「青葉まつり」復活とともに
一般市民の間に大きく広がり、これを伝える
祭連(まづら)と呼ばれるグループが
多く形成されて、年々その規模を
拡大しているとのこと。
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「青葉まつり」や「夏まつり 仙台すずめ
踊り」はこの「祭連」の各々がそれぞれに
工夫を凝らした振り付けやお囃子を
競い合う場になっているんですね。
🐥 踊りの輪に加わろう
ちょっと、やってみませんか。一連の動画でかなり親切に教えて
くれるサイトがこちら。
👉 仙台青葉まつり:すずめ踊りの踊り方
え? ぜひワタシも青葉まつりで
踊り狂いたい?
ダンス・ダンス・ダンス?
OK! レッツ・ゴー!!
ベストな方法は、まず、年々増えている
という「祭連」のどれかに入れてもらうこと。
こちらに連絡すれば祭連の紹介も
してくれますよ~。
👉 仙台・青葉まつり協賛会
ただ、当日だけ仙台を訪れようという
人ですと、それはちょっとむずかしい
かもしれませんね。
でも、「祭連」に入っていないと
踊れないということは全然
ないんですよ。
祭雀連(まじゃらいん)というレッスンが
「宵まつり」の日(15日)に実施されて
いて、当日、市民広場入口にある「つなぎ
横町」というところで申し込めば、
すぐに教えてもらえるんです。
こちらを参照してくださいね。
👉 「飛び入り雀・祭雀連」
だから初めてだって、大丈夫。
もちろん服装も自由、
楽しければいいんですよ。
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🐥 時代絵巻の大パノラマ
いやまあ、踊りはいいや…という方にも青葉まつりの楽しみは一杯ですよ。
まずは両日とも勾当台公園で
開催されている伊達縁。
これが、江戸時代にタイムスリップ
したんじゃないか((((((ノ゚⊿゚)ノ
と混乱するほどの凝りようなんです。
伝統工芸の職人さんがあつまる
職人屋台では、その匠の技を間近で
見られ、また”体験”もできます。
さらにはお笑いが楽しめる青葉寄席、
大学生が運営する餅つきや射的、
お化け屋敷などの遊戯場など盛り
だくさんで、お子さんたちの楽しみも
たっぷりです。
日曜日の「本まつり」では、すずめ踊りの
大流しのほかに、青葉神社の神輿渡御に
稚児行列、勇壮な甲冑姿の武者行列、
豪華絢爛11基の山鉾巡行と続く時代絵巻の
大パノラマが繰り広げられます。
由緒正しく勇壮なお御輿御渡を間近に
見ようという場合は、仙台駅からは北西に
位置する青葉神社通りから国分町の
あたりへ行かれるのがベストでしょう。
通り沿いには仙台味噌醤油屋や造り酒屋、
仙台駄菓子、松川だるま、少し北には
堤人形などの店があって、古き良き仙台が
満喫できますよ~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
正宗公が美食家だったということもあって、
名物「牛タン」ほか、美味・珍味も
ずらりと並びます。
仙台はまた8月の七夕祭りとその前夜祭の
花火大会でも有名ですね~。
これらに関してはこちらの記事をご覧ください。
・仙台七夕花火祭 2023☆穴場スポット7選と場所取りのコツ
とにかくもう、行かない手は
ありませんね~~(^O^)/
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