テストステロンがモテる男を作る！その科学的根拠と方法は？

というわけで本日のテーマは
テストステロン。

これがどいういうもので、増やせば
ほんとに女性にモテるのか、モテるなら
どうすれば増やすことができるのか…

そのあたりをしっかりと、ガセネタには
だまされない科学的な目👀で検証して
いきたいと思います。

内容は以下のとおり。

１．ほんとにモテる？その根拠は？

「男性ホルモン」にもいくつかあるん
ですが、なかで最も強力なステロイド
ホルモンがこのテストステロン（testosterone）。

これが最近では「モテフェロモン」とか
「モテホルモン」とか呼ばれて、これさえ
増やせば女性にモテる（😻）という
ウサワが飛び交っているわけです。



それが事実であることを示す実験結果も
報告されていて、ネットを回遊すると、
あちこちでこういう情報に出会います。

• メスから見向きもされていなかった
  オスのラットにテストステロンを
  注射した結果、このオスにメスの
  ラットが群がるようになった。
• テストステロン値の高い男性（A）と
  低い男性（B)を女性50人の前に並べ
  どちらが好みか選ばせたところ
  80％以上の女性が（A）を選んだ。

ただ２つの報告とも、どういう研究機関が
いつどのように行った実験なのか…

という情報のソース（出典）は、
いくら調べてもつきとめることが
できませんでした。

なので、100％鵜吞みにはできないの
ですが、だからといって全くのデマ
というわけでもなさそうです。

「テストステロン値」が高いとどうなるかと
いいますと、身体的特徴としては、筋肉質で
髭は濃いめ、声は低音で動きは精力的…
といった傾向が認められます。

　　

まあ、女性側の男の好みは様々でしょう
けど、こういうタイプに惹かれる女性が
相対的に多いということは否定
できません。

2015年、「恋愛jp」というサイトが
1,110人の女性を対象に行ったアンケート
調査による「モテるタイプ ランキング」
は以下のとおりでした。

・1位……細マッチョ／52％（577人）
・2位……普通／20％（226人）
・3位……マッチョ／11％（118人）
・4位……スリム／9％（103人）
・5位……ぽっちゃり／6％（63人）
・6位……おデブ／2％（18人）
・7位……ガリガリ／0％（5人）

※出典：👉　exciteニュース

「進化心理学」は教える

人間の心理は、サルだった時代からの
長い進化の歴史をひきずっているという
のが「進化心理学」の考え方です。

つまり現代では生き延びる上での有利さと
筋肉はほとんど関係がなく、したがって
筋肉マンの方が女性にモテるなんてことは
不合理だし、あり得ない！…

と思われるかもしれません。

でも、ちょっと考えてみましょう。

サルがヒトに進化してから約250万年が
経過していますが、そのほとんど全期間を
人類は狩猟によって生き延びてきました。
（農耕が始まったのはたかだか１万年前）

　　　　

その気の遠くなるほど長い歴史において、
狩猟のできる男とできない男とでどちらが
女性にモテたと思います？

できる男の方に決まっていますよね。
（できない男がモテてたら、子孫は
弱体化して滅びていたでしょう）

そういう時代はもちろんとっくに終わって
いるわけですが、そうであっもなお
女性心理の深いところには「狩猟のできる」
タイプの男に引き寄せられる（😻）
という傾向が遺伝子によって伝えられて
いるのです。


ブヨブヨだけど賢いＡさんか、ヒョロヒョロ
でも頭の切れるＢさんと付き合いたい…
と頭では考えていながら、少々抜けてる
感じでも筋骨隆々としたＣさんの方に
なぜかカラダは引き寄せられてしまう…



こういう女性心理は実は現代でもありふれて
いるんですが、それは250万年にわたる
人類の歴史が現代人の遺伝子に
生きているから…

と「進化心理学」は教えるわけです。
👉「進化心理学」による人類史や
恋愛心理の考え方については
この本などが参考になります。
👇

〔広告〕クリックすると楽天市場へ

２．”モテる”以外にもこんな効用が

というようなわけで、成人男子に多くの
テストステロンが分泌され（女性は男性の
5-10%程度）、それが多いほど女性に
アピールしやすい現象は、子孫の繁栄
という目的にかなった自然の摂理
なんですね。

とすれば、現状よりモテたいと思う男性が
テストステロンの分泌を増やそうと
するのはまったく理にかなった行動と
いえるでしょう。

しかもありがたいことに、テストステロンの
分泌増加が体にもたらす効果は「モテる」
こと以外にも色々とあって、どれもたいてい
健康増進につながっているんですね。

不健康で生活力の弱い男性より健康で
活動的な男の方に「モテる」チャンスも
それだけ多く転がり込むはずですから、
これはまさに一石二鳥…
やってみない手はありません。

そのような健康上の副次的効果のうち、
めぼしいところを拾っておきましょう。

１．精神力・判断力の向上

心地よく”やる気”を高めてくれる
脳内ホルモン（神経伝達物質）が
ドーパミン。

その分泌を促す働きもテストステロンには
あるんですね。

この連動作用によって、テストステロンが
増えれば”やる気”が出て来、それに伴って
記憶力や判断力も向上することが実験で
確かめられているんです。
👉ドーパミンについて詳しくは
こちらを参照してください。

・たけのこの白いカビ状カスは取り出す？”やる気”酵素チロシンが豊富！

　

２．血管の健康を保つ

テストステロンは一酸化窒素（NO）の
分泌も促してくれるんですが、NOの
分泌が増えると、血管臓器に有害な
不純物質が蓄積されにくくなります。

これが健康にはとてもよいことで、
メタボリックシンドロームや各種の
生活習慣病を予防してくれるんですね。

　　　　

３．脂肪燃焼しやすくなる

メタボ防止、ダイエットに関係しますが、
テストステロンにはリボ蛋白リパーゼを
刺激する働きがあり、これによって体脂肪を
燃焼させる効果も期待できるんですね。




テストステロンの分泌量と筋肉量とには
密接な相関関係があり、筋トレによって
分泌を増やせることは後で述べますが、
筋トレは同時に脂肪を減らすこともして
くれるわけで、励めば励むほど体は
ムキムキになる理屈です。

４．アンチエイジング

お年寄りでも筋肉質の男性は実年齢より
若く見えることが多いですよね。

老化を司る細胞小器官に「ミトコンドリア」
があるんですが、テストステロンにはこの
ミトコンドリアの健康を保つ働きがあり、
これによって加齢による心身の衰えを
遅らせてくれてもいるんです。




というようなわけで、上記１～４はいずれも
「女性にモテる」上での相乗効果の期待
できるものであって、その逆では決して
ありません。

というか、むしろテストステロンが不足した
場合には上記と逆の（不健康な）現象が
出かねないわけで、そっちを心配した方が
いいという話なんです。

ハッキリ言いますと、いわゆるED
（勃起不全）、男性更年期障害（LOH
症候群）、記憶力低下、そして”やる気”
なさが極限まで行った果ての「うつ病」
などですね…。

３．栄養・睡眠など生活習慣で増やす

すでにふれているとおり、筋トレなどで
筋肉を増量すれば、テストステロンの
分泌もそれに伴って増えるわけなんですが、
これに加えて（あるいはこれをしない
場合も）栄養摂取によって増やしていく
ことも可能です。

テストステロンの生成を促進する栄養素は
亜鉛や鉄などのミネラル、アミノ酸全般、
ビタミンA,C,D,E、一価不飽和脂肪酸など。

これらのうち亜鉛・鉄分・ビタミンE・
一価不飽和脂肪酸を豊富に含んでいて
毎日でも食べられるスグレモノが実は
アーモンドなんですね。
👉アーモンドのすぐれた効用や
注意点についてはこちらを
ご参照ください。

・アーモンドはニキビを治す？ 5つの意外な効果・効能を解説

　　　

ミネラルのうちでは、テストステロンの
95％を生成している精巣（いわゆる睾丸）
に必須の「亜鉛」が最重要ですが、
これを豊富に含むのが牡蠣やレバー。

そのほか以下のような食品がテストステロン
生成に効果ありといわれています。

牛肉、豆、鶏肉、卵、チーズ、ネギ類、
キャベツ、ブロッコリー、ニンニク

特にニンニクは、独自の栄養素
「アリシン」がテストステロンレベルを
上げるとのこと。
👉ただこのアリシンはニンニクの
あの強烈な臭いのモトとも
なりますので、ご注意を。

対応法についてはこちらを
ご参照ください。

・ニンニクの臭いは何時間で消える？👄口臭と体臭はまた別…

　　　　　


これらの食品をどんどん摂取して
テストステロンを増やしましょう。

ただし、だからといってやたらと食べて
太りすぎちゃったら意味ないですよ。

脂肪に含まれる酵素がテストステロンを
違う成分に変えてしまうんです。

睡眠・ストレスにも注意

睡眠不足はテストステロンの敵。

分泌を減らさないためには7～9時間の
睡眠が必要といわれています。

特に夜の10時～朝2時は成長ホルモン全般の
ゴールデンタイムなので、この時間には
眠っているのがベストですね。

　　　　

もう一つの大敵がストレス。

たまったら発散が必要ですが、
タバコに頼るのは逆効果です。

アルコールも二日酔いになるほど
飲めば、やはり逆効果。

なにごともほどほどに…
ということですね。

４．最も効果的な筋トレ方法

さて、筋トレです。

といっても、必ずしも器具等を必要という
わけではなくて、要するに鍛えることで
筋肉量を増やしていけばいいんですが、
特にどこの筋肉をかと言いますと、
これが「下半身」なんですね。

テストステロンの種たる製造所が下半身
（睾丸）にあるということも関係して、
ともかく腰から下（全身の筋肉量の70％を
占めてますし）を中心に鍛えるのが効率的。

この意味でいちばんいいのが
スクワットなんですね。

　　

あのクリスティアーノ・ロナウドも
スクワットで鍛えているそうで、その
メニューは「50㎏の負荷×6回」×4セット。

まあ一般人は負荷も回数もそこまで
頑張らなくもいいんですが、休憩時間は
なるべく短くした方が効果が上がります。

ただ、やりすぎは禁物で、1時間以上
頑張るのはむしろ逆効果。

30分程度でまとめて、これを毎日続けるのが
効率的で、これくらいだと、テストステロン
だけでなく脳内でエンドルフィンという
ホルモンが分泌され、これにより幸福感
（+性欲）が高まるというオマケつきです。

考え方や方法について、さらに詳しくは
下の動画のどちらか（お好みの方）で
探求してみてください。　
👇

５．禁欲は必要か

最後にもう一つ、気になるのが
「禁欲」の問題。

つまりどういう方法であれ、射精すれば、
テストステロンはいっしょに
放出されてしまう。

だから、自慰行為(masturbation)の
習慣のある人は、これを禁欲しないと
いけないという情報が出回って
いるんですね。

　　

このことでも頑張らないとハイレベルの
テストステロン分泌は維持できない…
というのは、でもホントにホント
なんでしょうか？


そこでこれも実験が行われました。

一度射精した後ずっと禁欲してもらい、
毎日テストステロン濃度を測定するという
実験で、ボランテイア男性28人を対象に
実施されたものですが、その平均値は
以下のとおり。

禁欲日数／テストステロン値
0 ／　374
1 ／　384
2 ／　375
3 ／　380
4 ／　385
5 ／　404
6 ／　426
7 ／　524
8 ／　417
9 ／　387
10 ／　378
11 ／　389
12 ／　386
13 ／　381
14 ／　383
15 ／　370
16 ／　372

おわかりですか？

上昇したテストステロン値は７日目を
ピークとして８日目には急落し、
９日目には最初とほぼ同じ数値に戻り、
その後はほぼ一定なのです。

また８日目からグループをＡ・Ｂに分け、
Ｂグループだけもう一度射精して禁欲を
再開したのですが、やはり７日目に
テストステロン値のピークが来て、
その後は徐々に下がって開始前に戻る
という、1回目と同じ経過を
繰り返しました。

※　実験データはこちらのサイトに
依拠しています。 👉自分磨きの鬼となれ！

　　　

もうおわかりですね。

禁欲によってテストステロン値を上げて
男の魅力を発揮する…という作戦も
たしかに無効とは言い切れません。

ただそれも1週間以上頑張っても意味が
ないとは言えそうなんですね。

これ、むしろ朗報ではないでしょうか;^^💦

まとめと励まし

おわかりいただけたましたか？

テストステロンの分泌量を増やすことが
できれば、容姿も多少とも「男らしい」
感じに変えていくことができること、
またそれによって女性にモテる可能性も
高まること。

　　　　

これらの風説は決してウソではありません。

ただ、どのような場合でも絶対に効果がある
というような話ではもちろんないので、
そこは注意してくださいね。

つまり筋肉質の男なんてイヤ！
髭はもっと嫌い！
という女性も世の中には結構いらっしゃる
わけですから、そのへんのことも
お忘れなく。
👉男らしくなってモテたいけど
筋トレなんて自分にはできそうに
ないという人は、手っ取り早く
匂いで勝負する手もありかも
しれません。

フェロモン香水をつけて
モテたという報告は少なく
ありません。

こちらでお確かめを。

・フェロモン香水(男性用)は効果なし？💘いや、あるという科学的根拠！

　　　　　

ともかく大切なのは努力。

筋トレやっても香水つけても…
仮に果がまったく現れなかったとしても、
努力を続けているという姿勢そのものが、
どこかであなたを輝かせます。

その輝きが女性を引き寄せるという
可能性も大いにあるのです(Y😸Y)