ゴシップ好きの理由はずばりイジメ?潜在するねたみ・平等主義の心理 | 笑いと文学的感性で起死回生を!@サイ象

ゴシップ好きの理由はずばりイジメ?潜在するねたみ・平等主義の心理

サクラさん
ゴシップって低俗…
とは思うものの、
面白くってやめられ
ないんです(😹)

ハンサム 教授
特にどんなゴシップ
が面白い?


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サクラさん
う~ん、やっぱり
スキャンダル系かな?

誰かさんと誰かさんが
不倫してるゾ(😻)とか

ハンサム 教授
それって、キミ自身も
心のどこかに不倫
みたいなものへの
憧れがあるって
ことじゃない?

サクラさん
エエ~そんなあ(🙀)
絶対そんなこと
ありません!

ハンサム 教授
ほ~ら、ムキになる
ところが怪しい;^^💦

ゴシップ好きはお互い様
だけど、怖いのは君も僕
もいつそのゴシップの
ターゲットになって
傷つかないとも限ら
ないこと。



自分を守るために、その
あたりの人間心理を少し
勉強しておくといいん
じゃないかな。



というわけで本日のテーマはゴシップ

これが好きな人も嫌いな人も、ほかならぬ
自分がその標的になって疎外されてしまう
(村八分みたいに)という可能性は
絶対ないとはいえませんよね。

そういう事態を未然に防ぐためにも、
人はなぜゴシップが好きなのか、まずは
その心理の奥深くを探求してみましょう。

その上で、身を守るための対策を
考えていけたらと思うんです。

そこで本日の目次は以下のようになります。



1.ゴシップの精神分析

ある掲示板サイトにこんな質問が
寄せられています。

中年女性が多い部署で働く30歳の独身OL
からで、職場の中年女性たちの間での
ゴシップネタ交換の盛り上がりぶりが
「不思議でたまらない」というのです。

特別な気持ちとか、利害関係等がない
他人のプライベートについてなぜあそこ
まで興味を持つことができるのか、
その精神の仕組みについてどなたか
分析して教えていただけないでしょうか?
  
  

精神構造が分かれば、彼女達の噂話を
寛大に聞き流せると思うのです。

また、噂話のターゲットになりやすい
人ってどんな人でしょう?
(引用元:発言小町

この質問への回答もまた30以上掲載
されていて、それぞれ有益なんですが、
「その精神の仕組みについて」の分析
ということになると、質問者が十分に
納得いっただろうと思えるものは
見当たらないようで…

むしろ別のサイトに展開されている
こちらの意見などは、精神構造の分析として
すぐれた洞察を含んでいると思います。

本当の理由は、自分より高いところに
いる人が引きずり下ろされるのが
気持いい
からです。
〔中略〕
今まで自分と同じ一般人であったで
あろう人がアイドルになって活躍すると
自分よりも高いところに行ってしまった
と感じ気分が悪くなります。

そこで、悪いゴシップネタを見たりして
「あの人も活躍しているけど本当は
あんな事しているんだから
大したことないな。
自分とそんなに違わないや」
と思うことにより安心するのです。

        

また、人は自分と似た人とグループを
作りやすいですが、そこに違った人が
入っていると居心地が悪くなって
いきます。

例えば、今まで仲良くしていた友達が
出世していてすごくお金持ちになったり
するとなんとなく気分が悪くなる
のです。
〔中略〕
他にもテレビでお金持ちの特集を
すると、きっと悪いことしてるん
だろうなと考える人がいますが
それも同じです。
〔中略〕
「人の不幸は蜜の味」と言いますが、
幸せになっていく人を見るよりも
不幸になっていく人を見たほうが
気持ちいいと感じているのです。
(引用元:ココロワーズ

質問された30歳のOLさん、おわかりですか。

要するにそういうことだろうと思うんです。

人間は「自分より高いところにいる
人が引きずり下ろされるのが気持いい

ものらしいんです。




これ、あなた自身も心のすみずみまで
照らしてみれば、きっとどこかで出くわす、
“悲しい”事実なのでは?
👉このような「ねたみ」の感情は人間が
オギャアと生まれた時からすでに遺伝子に
書き込まれていて逃れられないものだとは、
最近の脳科学でも言われています。

だから「いじめ」もなくなる
ことはない…と。

詳しくはこちらで。

いじめはなくならないと説く本(中野信子著)のポイントと対応策

     


それにしても、人間ってなぜこういう
“悲しい”性質を抱えているんでしょうか?

それを考える上で有効な手掛かりを
与えてくれる現代科学として
「進化心理学」があります。

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2.”プロライフ”と進化心理学

アメリカの進化心理学者、R・クルツバンは
同国でかまびすしい”プロライフ/
プロチョイス”(pro-life/pro-choice)の
議論で”プロライフ”(妊娠中絶禁止派)に
見られる主張の「不思議」さについて
述べています。

すなわち胎児を殺すことが「殺人」だと
彼らは言うけれども、それならなぜ「中絶を
した女性に対して殺人罪を問わないのか」…

またレイプなどの場合は例外的に中絶を
容認するというけれども、胎児殺しが
「殺人」だから許さないという論理ならば、
この例外条項も認められないはず
ではないのか…

     

こうした問いかけへの”プロライフ”派の
回答を周到に検討したクルツバンは、
すべて「答えになっていない」と
批判します。

そして彼らのトンチンカンな応答ぶりから
見えてくるのはこういうことだ、と。

彼らを動かしているのは、実は胎児を
殺すことの善悪より「安易に性交渉を
行った者を罰したい」という
欲求である。

そしてこの処罰欲求が彼らにおいていかに
根強いものであるかについて、彼の専門
である進化心理学的の視点から解析して
いくわけです。
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詳細は上の著書をご参照いただくしか
ないのですが、概略をまとめると
こんな感じになると思います。

この「罰したい」という欲求は、
要するに(上の「ココロワーズ」でも
指摘していた)「自分より高い
ところにいる人が引きずり
下ろされるのが気持いい

という心理と一体のもの。

     

つまり「安易に性交渉を行った者」は
自分に許されていないことを実行した
という点で「自分より高いところ」に
出ているがゆえに「引きずり下ろさ」
なければならない…
 

そういう力学が彼らの心理を支配
しているというのです。

ゴシップ、特にスキャンダル的な話題を
喜ぶ心理に根を張っているのもこれだ
といっていいと思います。

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3.鳥の世界でも…

と、ここまでなら特に進化心理学者で
なくても言えそうな洞察ですが、
進化心理学がもつ説得力は、この心理を
人間が人間になる以前からの「進化の
結果」と見る視点から来ています。

つまりゴシップの最も執拗な攻撃対象に
なるのが「不倫」などの性的な逸脱。

その厳しさは”プロライフ”派が安易な
性交渉に向ける攻撃と同じ根をもって
いますが、こういう現象は実は
人間だけのものではない。


類人猿などの高等哺乳類のみならず、
鳥の世界にもそれは顕著だというのです。

すなわち多くの鳥は「つがい」を作って
子育てをする”一夫一妻制”の約束事を
確立しているように見えますね。

     

この約束事への違反とみられかねない
振る舞いがあった場合、その違反者に
対して加えられる集団的な攻撃には
すさまじいものがあるといいます。

多くの鳥が寄ってたかって一羽を突っつく
ような光景は、鳩などで目にしたことがある
人も多いんじゃないでしょうか。

あれなんかも、「不倫」かどうかは
ともかく、なんらかの掟破りに対する
制裁行動と考えられます。


しかも鳥たちのこの”一夫一妻制”は、実は
生涯にわたるものではなく、毎年繁殖期に
前年と違う相手とつがうのが普通なん
ですが、私たち人間に古くから根づいて
いる”一夫一妻制”は一生を通すことを
旨としていますよね。
👉このことについてはこちらの別記事を
ご参照ください。

おしどり夫婦の意味 🐥八雲怪談などに見る”永遠の愛”は本当?

より詳細な情報と議論はこちらで。
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👉それからたとえば「フェロモン」の働きにも
“一夫一妻制”への違反を防止する方向性が
認められます。

それについてはこちらを。

フェロモン香水(男性用)の効果は?💘女子寮効果は何を教える?

     


でも人間に期待されている生涯を通しての
“一夫一妻制”は、例外(一夫多妻制など)も
あることからわかるように、決して先天的に
備わった本能のようなものではありません。

あくまで歴史的に培われた文化的習慣で
あって、”自然”に見えたとしても、
それはいわば”第二の自然”(second
nature)にすぎないのです。

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だから違反者が出る危うさをつねに抱えて
いるわけですが、これが出てしまった場合、
違反しないで我慢してきた者たちの腹の虫は
おさまりません。

なんでお前だけがいい目を見るんだ…と。

   

つまり前提として受け入れられているはずの
“平等主義”を犯した者に罰が与えられない
とすれば、犯していない者にとっては
割り合わない話。

やってられねーよ、ということに
なりますよね。
👉人が他人の処罰をどれほど喜ぶかは古今
東西の歴史の示すところで、ニーチェが
“奴隷根性”と呼んで批判したものも
これと別物ではありません。

ニーチェの思想については
こちらをご参照ください。

ニーチェ ツァラトゥストラは読みやすい?訳本選びがカギに

ニーチェの結婚観を原典から😻女は男より野蛮で猫的だから?

嫌われる勇気(本)の内容と感想😸アドラー心理学の源流にニーチェ?

       



4.ゴシップから自由になるには

スキャンダル系のゴシップを喜ぶ人々の
異常なまでの攻撃性は、要するにこの
“奴隷根性”に根ざしているはずです。

ゴシップが嫌いだと思うこともあるのなら、
それは、”奴隷”とは真反対の”高貴な”
精神もまたあなたに宿っている証拠。

その”高貴さ”の方を伸ばして、”奴隷”は
切り捨てるように自分を仕向けて
いってはどうでしょうか。

      

他人になんらかの掟破り(ルール違反)が
あったとしても、自分に利害関係がない
限りは、知ったこっちゃないと放っておく。

このスタンスにプライドをもち、他人の
(または自分の中の)ゴシップの”奴隷”に
絶縁状をつきつけるんです。


ん? それはいかにも「言うは易く行うは
難し」だよ…しかも下手に無視なんかすると
今度は自分がゴシップのターゲットに
されてしまうかも……?

なるほど。それではより具体的に
3つばかりの方策を提案してみましょう。

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1.さりげなく話題を変える

そもそもやたらとゴシップを振ってくる
人には、周囲の人と気持ちを通わることで
保身したいという”奴隷根性”が潜んでいます。

共通の知人なり芸能人なりを話題にして
感情を共有することで、あなたと
つながっておきたいんでしょう…


こういう感じが見える場合は、共有できる
別の話へとさりげなく話題を変える
ようにするのがベスト。

たとえば、両方に関心のあるスポーツとか、
読んだ本の話、行ってみたい観光地の
こととか…。
    
    軽やかに話題を変えましょう、魔法のじゅうたんに乗って…


2.相手と距離を取る

でも、こんな手ぬるい方法ではとても
逃れきれない執拗なゴシップマンも
いるかもしれませんね。

こういうゴシップ攻撃は自分が注目されて
いないことへのこころの奥底の欲求不満が
形をとっている場合が多く、さりげなく
話題を変えてもまた必ず戻ってきます。


この手の人からは距離を取るしか
ありません。

ゴシップ好きの人がいるとわかっている
時と場所を心にとめておき、そこへは
行かないようにすること。



それでもつかまってしまう場合は?

さりげなく会話を打ち切るしかありません。

そのための自分に合ったフレーズを
いくつか準備しておきましょう。

「あ、電話に出なければならないので」
とか、
「〇〇の時間ですので」
とか……。

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3.マジで切り返す

聞きたくもない噂話に対して
「それが本当だという根拠は?」とか
「なぜその話を私にするんです?」とか
マジで聞き返すのも一法でしょう。

相手はたじろぎ、ゴシップの楽しみも
吹っ飛びますから、あなたのことを
「食えないやつ」と認識し、もうゴシップを
振ってこなくなる可能性大です。



ただ、その際のあなたの態度にカチンと来て
今度はあなたをターゲットにしてやろうと
思う可能性がないともかぎりません。

だからこれをやる場合は、相手がどんな
人かよく見きわめること、また自身の
言葉遣いや態度に気を付けることが
重要になるでしょうね。

👉ところでこういう執拗なゴシップ好きは
どちらかといえば男性より女性に多い
のでは?

このことは、そもそも女性の方が言語能力に
すぐれ、そのぶんおしゃべりになりやすい
という傾向と深い関係があります。

逆にいうと、会話できないことのツラサも
女性の方が大きいようなんです。

この問題についてはこちらでも扱っています。

大学ぼっちは女子にはつらい…”便所飯”を脱却する方法は?

       



まとめ

さあ、これでもう大丈夫ですよね。

ゴシップという奴隷根性(あなた自身の
うちにも巣食っている?)にいつまでも
囚われていたのでは、自分の人生の主人
として生きる自由闊達な人生は望めない
かもしれませんよ。

ゴシップは自分が使いたい時だけ使い、
それに使われたり悩まされたりはしない…
というポジティブ・シンキングで
行きましょう。

その考え方と秘訣を上に述べてきました。
         野球猫matsui-anime

これでもうゴシップマン(ウーマン)
なんか怖くありません。

自信をもって対応しましょ~(Y😸Y)。

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One Response to “ゴシップ好きの理由はずばりイジメ?潜在するねたみ・平等主義の心理”

  1. みっちゃん より:

    職場の同僚?おしゃべりばばあにしてやられました。
    ゴシップ好きが来たら逃げるべし

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