ホワイトデーにマシュマロもらった…本当の意味は何？昔と今で違う？

というわけで、本日のテーマはホワイト
デーのプレゼント(つまりはバレンタイン
のお返し)に選んだ品物がどんな意味を
もってくるか…。

特にお菓子の場合を中心に考えますが、
中でも現在、嫌いな人向けなのか、
本命用なのか、諸説紛々として
大いに混乱をきたしている
マシュマロについて。




なんでそうなったの？

という歴史的経緯を含めて、確かな
ところを見直していきましょう。

期待されるプレゼントは？

まず実際問題として、ホワイトデーに女性が
期待するプレゼントとして今どんな品物が
人気なのか、平均的なところを知って
おきましょう。

そのアンケート結果のランキングが
＜本命編＞と＜義理チョコ編＞とに分けて
あるサイトに出ていましたので、引用
させてもらいます。

　　　　　


（出典：NAVER まとめ）

はい、マシュマロさん、＜本命編＞8位、
＜義理チョコ編＞5位と、やはり上位に
食い込んでいるようですね。

でも、なんで本命の方だとやや
順位を下げるんでしょうかね？

そのへんの謎も含めて、これから
じっくり調査して参りましょう。

あなたの気持ちを柔らかく包んで？

さて、このマシュマロですが、実はこれ
ホワイトデーのそもそもの起源にからむ
由緒あるお菓子なんです。

となれば、意味がないというわけに
いかないというのも、まあ当然ですよね。

で、その意味がまた一筋縄でいかない
といいますか、歴史的変遷を経て多様化して
いるといいますか、ともかくややこしい
ので、気を入れてお読みください。


マシュマロの意味として、現在、主流に
なっているのは、どうやら「あなたの
気持ちを(マシュマロのように)柔らかく
包んでお返しします」
ということのようです。

　　　　　　　　　　　
すご～くハッキリ言っちゃうと
「アンタが嫌い」、いやそこまででは
なくても、要するに「脈はないよ」 と
伝えることになりそうなんですね。


だから本命の人へのお返しとしては
まず避けた方がよいということに
なるんですけど、でも、この意味、
なんだか変に思いません？

マシュマロって、別に何かを包んでいる
わけではないのに、なんで「あなたの
気持ちを柔らかく包んで……」という
意味が発生したんでしょうか？？

はじめは「マシュマロデー」だった

はい、この謎を解くには、どうしても
ホワイトデーの起源にさかのぼり、そこで
マシュマロが担った役割について明らかに
する必要がある、ということなんですね。

　　　　

ホワイトデーの始まりについては諸説が
ありますが、最も信憑性の高いと思われる
のは、福岡の菓子店「石村萬盛堂」が
1977年に発売した「チョコマシュマロ」に
端を発する、というもの。

同店ホームページによりますと、これは
マシュマロの中にチョコレートを包んだ
お菓子で、簡単にいうと、同店が明治時代
から手がけてきた博多銘菓「鶴乃子」の
黄身餡をチョコに変えたものなんですね。

　 　
　 こんな感じの「チョコ入りマシュマロ」……


これを発想したのが現社長の石村さん。

新しいお菓子のヒントをさがして少女雑誌を
パラパラとめくっていると「バレンタインに
男性からお返しがないのは不公平」という
記事が目にとまったそうです。

これだ！と膝を打った石村さんが
即座に発想した販促コンセプトがこれ。

すなわち「チョコをもらった男性は、
決まった日にチョコを（やさしさで）
包んだマシュマロでお返ししましょう」。


そのお返しする日についても、

• 2月21日
• 3月14日
• 4月12日

の3案が社内では浮上したのですが、
当時福岡随一の百貨店であった岩田屋
(現三越岩田屋)との相談で「3月14日が
ベストやろう」ということになります。

この決定が素晴らしかったわけですね。


ともかくこうして「マシュマロデー」が
スタートしたのですが、数年間は売上が
伸びず、80年代なかばになってから、
マシュマロへのこだわりを捨てて
「ホワイトデー」と呼び名を変えてから
急伸したということです。

　　　　　　

というようなわけで、ホワイトデー贈答用の
マシュマロは、もともとはチョコ入りの
もので、その意味も「君のくれた
チョコを僕のやさしさで包んでお返し
しますよ」という、まったく前向きな
ものであったはずなんです。

ただ問題は、その包まれたものが、
差し出されたものと同じチョコレート
だという点で、ここに「突っ返す」（）
という意味を読もうとすれば
読めるわけですよね。


まあ、ものは言いようといいますが、この
場合は「釈（と）りよう」で、チョコという
同じものがプラスにもマイナスにも
どっちにも受けとられて、そのどっちかを
こちらで決めることは不可能…
ということですよね。

というわけで、現在ではホワイトデーの
マシュマロはネガティブに読まれるように
なっていますので、本命には贈らぬよう
要注意…
というお話でした。

まとめ

さて、おわかりいただけたでしょうか。

え？　マシュマロはやっぱやめとく？

それなら、何にしましょうかね？

キャンディー？ クッキー？
マカロン？……

これらの品目もまた実はいろんな意味を
背負っていますので、うかつに決めて
しまうのは危ないんですよ～。

思いも掛けない意味を読まれて、
妙な展開になっちゃたり…ですね。


そこで主な品目について、読まれる
可能性のある意味を表にまとめると
以下のようになります。

どのお菓子を選びますか？

お菓子の種類	（あるとされる）意味	意味の由来・理由	贈る相手
キャンディー	好き。長くいっしょにいたい	固くて割れず、口の中に長く残る	本命
マカロン	特別な人	高級感があり、甘さが長く残る。 イプセン劇『人形の家』への登場など 文化的側面も(後述)	本命
カップケーキ	特別な人。かわいい人	英語圏でも「かわいい人」の 代名詞に使われる	本命
バウムクーヘン	幸せが重なり長く続くように	何層にも重ねて焼かれている	本命
マロングラッセ	永遠の愛	永遠の愛の証として男性が女性に 贈る習慣がヨーロッパにある	本命
キャラメル	ずっと仲良くしたい	懐かしく、安心できるお菓子	本命／友達
マドレーヌ	もっと仲良くなりたい	二枚貝がピタリと合わさった形から	本命／友達
クッキー	友達でいよう	サクッと乾いた、軽い食感	友達
マシュマロ	長く付き合いたくない	口に入れるとすぐに溶けてなく なってしまう(関係が終わる)から	嫌いな人
グミ	嫌い	不明(食感が嫌いな人もいるから？)	嫌いな人

なんでそうなるの？……と
納得のいかない項目もおありでしょう。
👉その場合はぜひ、こちらの記事で
いっちょ、まとめて勉強してください。

・ホワイトデーのお返しにも意味が…チョコにはチョコでいいの？

　　　　　

👉時節のプレゼント一般については
こちらも参考にしてください。

・プレゼントの意味の読み方・読ませ方 アクセサリーは？etc.

・バレンタインプレゼントの意味にご用心！品物選びで失敗しないには

　　　　　　　

・ホワイトデーに花を贈る意味！花言葉･色･本数…要注意事項は？

・パンツをプレゼントする意味！女性から男性へ贈っていいの？

　　　　　　　　　　　　

とにもかくにも、贈ってくれた相手の
気持ちと、それに対する自分の意向を
じっくりと考えた上で、品目を選定する
ことが大切ですね。

それでは、成功を祈りますよォ～()