ピアスをつける意味は？男が右耳なら○○…？プレゼントの前に歴史を知ろう

そこで本日のテーマはピアスまたは
イヤリングの、特に男性への
プレゼントについて!!




でもこれ、ちょっと待った✋

自分ではタダのオシャレとしか思って
いなくても、見る人がそこに何らかの
意味を受け取っているという場合は
多々あります。
(そのいい例がタトゥー🐍)
　　　
　　　　

特にプレゼントする(またはされた)の場合、
下手をすると、自分は思いもしなかった
意味を相手が受け取って、そこから
“縁起の悪い”事態に発展…
ということもないとは言い切れません。

しかもその意味ってやつが、両耳につけるか
片耳か、片耳なら左右どちらか？、また
その数は？　女ならどうで、男なら？
…といちいち違う意味を読まれてしまう
可能性があるのですね。

なので、ここはひとつ、ピアスと
イヤリングの違いも(日本語/英語の両方で)
押さえながら、つけた場合に伝わって
しまうかもしれない意味について、
歴史的な背景を探っておきましょう。

というわけで以下のような内容で参ります。

１．耳に穴をあけますか

ピアスまたはイヤリングといえば、
恋人からのプレゼント💝として定番ですね。

なにしろ肌、それも顔の一部にぴったりと
くっついて、しかもほぼ四六時中、
離れることがないのです。

贈り物を贈ってくれた人の分身のように
感じる場合は、これはもう💘💘😻…
エロティックでさえありますね。



またピアスならたいてい、モノが小さくて
値が張らないので、けっこう気楽に
プレゼントできてしまうわけです:^^💦

もちろん普通は、普段ピアスをつけている
人に対して、こんなのも似合いそうだけど
どう？…
という気持ちから贈るのでしょう。

　　
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でも、なかには、つけていないのに
プレゼントされちゃったという場合もある
でしょうし、ともかく、これから着けようか
やめとこうかと迷っている人もいるのでは
ないでしょうか。

やはり気になるのは周りのことですが、
現在、自分が属している学校や職場などの
“狭い”世界を見わたして
「みんなしてるから」とか
「誰もしてないから」とか
判断してしまうのはちょっと危険。

これから、それこそ就活もあるかもしれ
ませんし、将来どういう世界に移って
いくかわからないわけですから。


そこで全国的な調査を見たいところですが、
2016年のあるアンケートではこういう
結果が出ています。

Q.大学生・大学院生・専門学校生の
方に質問です。
ピアスの穴は開いていますか？

開いている……16.09％
開いていない……83.91％

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（引用元：livedoor NEWS）

これ、おそらく男性を含めての調査なので、
女性に絞れば数値は倍ぐらいに跳ね上がる
のかもしれませんが、それにしても、
まあ3割程度ではないでしょうか。


ともかく断固、穴をあけることに決めた
場合は、まず病院・医院で相談される
のが賢明です。

一人でできる「ピアッサー」などの商品が
出回っていますが、失敗して痛い目に
あわないという保証はありませんからね。

２．左右のどちらか、何個かでも違う意味が？

さて、ともかくピアスをつける
ことにしました。

でも、左右どちらにつければいいの？

はい、これにも悩むかもしれませんが、
一般的には…

・女性は右耳に
・男性は左耳に

つけるものとされています。

　　　

なぜそうなったか？

男女並んで歩く場合に、女性は左右の
どちら側になるのがよいとされて
いるか…聞いたことありますか？

これ、正解は左側ですね。

なぜなら男は右側にいて右腕で外敵から
女性を守らなくてはならないというのが
西洋の騎士道的な伝統だったから。


だから男女のお揃いのピアスが至近距離に
あって、ビビビッと電波が通って、心も
テレパシーみたいに通じ合う(💑)…
という具合になるためには
《女性は右耳/男性は左耳》とするのが
よろしいわけですね;^^💦


でも、もしこの一般原則に反して、
男性が右耳だけに、女性が左耳だけに
ピアスをつけた場合は？

これは男性なら「ゲイです」、女性なら
「レズビアンです」という意味に
受け取られる可能性がありますので、
要注意。

自分はあくまで「ストレート」(もしくは
バイセクシャル)とハッキリ示したい場合は
左右ともにつけておくのが無難です。

　　　

また両耳に２個以上のピアスをつける
場合は、意味を持たせたいほうの耳に
偶数個、反対側に奇数個つけることに
なっているそうです。


したがって、ストレートの男性なら
左耳に偶数で、右耳に奇数。

ストレートの女性は右耳に偶数、
左耳に奇数。

ゲイ/レズビアンの男女はそれぞれ
その逆…ということになります。

３．起源は魔除け：先進国日本？

さてさて、そんなわけで、ピアスを
つけるということには、LGBT的な世界にも
関わる(けっこうアブナイ場合もある)
意味もついてくる…ということですね。

冒頭でふれました「身体髪膚これを父母に
受く…」という教え(『孝経』にあり)から
しても、ピアスはもちろん「よくない」
ということになります。

でもこれ、あくまで儒教ではそう考える
ということにすぎません。


たとえば仏教ではどう説くのかといえば、
これは、悪いとは言いようがない。

だって、サクラさんのご両親もご指摘の
とおり、奈良・鎌倉の大仏様をはじめ、
耳に立派な穴をあけた仏像は決して
少くありません。

達磨(だるま)菩薩になると、まさに
イヤリングをつけて描かれたものが
多いのです。

　　
　　祥啓「達磨像」（京都・南禅寺蔵）


儒教からすればケシカラン「身体毀傷」
に違いないんですが、そのルーツは
仏教というより、その母胎となった
インドの古代文明にあるといえます。

耳へのピアスはインドのほか、エジプト
などの古代文明において着用されていた
ことが知られていますから。



そして日本でのピアス着用例はといえば、
これが意外や意外、インドなどより早い
縄文時代早期末（紀元前6500年頃）に
さかのぼることが、遺跡調査の結果、
明らかになってきたんですね。

主として骨製で、円の一部を欠いた形で
「玦状(けつじょう)耳飾り」と呼ばれる
ものです。（👉Wikipedia）

　　　　
　　　　藤井寺・羽曳野遺跡出土の玦状耳飾り


ともかくこれらの耳飾りを耳に穴を
あけてまで装着してきた古代人の
目的は何だったかといえば、これは
一様に魔除(よ)けと考えられています。

つまりタトゥーなどと同じく、悪霊など
邪悪なものが身体に侵入してくることを
防ぐという意味があったわけですが、特に
耳の穴は”魔”が忍び込んだり、悪知恵を
吹き込んだりするのに最適の場所。

耳こそは魔除けが最も必要な部分…
古代人がそう考えたのも納得のいく
話ですよね。
👉悪霊など”魔”的なものは地下にも潜んでいる
と考えられました。

そこで重要視されたのが足に着ける
アンクレットのような装飾品です。

詳しくはこちらで。

・アンクレットをプレゼントする意味？粋なおしゃれ…でも怖い歴史も　　　　　
　
　　　　　　 　


古代のピアスには形状によって身分を表す
という意味もあったらしく、ピアスを
つけた人物の土偶も発見されています。

このように”ピアス先進国”だった日本
ですが、飛鳥時代以降は装着の形跡は
跡形もなくなってしまったようです。


その要因としては、衣服が多様化して、
地位・身分は服装で示すようになったこと。

それからやはり儒教の影響で「身体髪膚
これを…」という考え方が強くなった
ことが考えられます。

　 　　

欧米ではどうかといえば、「身体髪膚…」
に近い考えももちろんあり、衛生的な
懸念もあって、本式の耳ピアスは長い間、
メジャーなアクセサリーには
なりませんでした。

耳のアクセサリーが一般に広まるのは
ネジ式やクリップ式のイヤリングが
発明されてから。

これが17世紀以降のことで、20世紀に
入ってからアメリカで人気爆発します。


そして本式の耳ピアスの復活は20世紀
後半を待たなければならなかったの
ですね。

４．イヤリングとの違いは？日英で違う

というようなわけで、耳に穴をあける
ことは「身体毀傷」には違いないので、
衛生や社会通念の上で、それなりの
リスクを伴います。

あけてしまった穴は時とともにふさがる
場合もありますが、誰でも必ずとは
いえません。

だからそれを嫌う人はピアスでなく
イヤリング、つまりネジやクリップで
留めるタイプのものをつけることに
なるわけですね。

　

でもこの呼び分け、実は和製英語なの
でして、日本でしか通用しないことも、
知っておいて損にはなりません。
（外国人と恋愛する可能性もありますし）

英語圏では「イヤリング(earrings)」は
耳につけるアクセサリーの総称で、
日本でいう「ピアス」も含まれます。

穴をあけての装着という点を明確にする
場合は「ピアスト・イヤリング(pierced
earrings)」と呼ぶわけで、日本語の
「ピアス」は、もともとこれをつづめた
言い方なんですね。


その英語”pierce”はもともと
「体に貫通させる」という意味の動詞。

だから名詞の「ピアス(pierce)」は、
耳とかぎらず体のどこにでも(穴をあけて)
つけてしまうアクセサリーの総称だという
ことになります。

鼻ピアス、へそピアスなど、日本でも
よく見かけるようになりましたね。
👉この「ピアス」やタトゥーなど、それこそ
身体髪膚を毀傷する若者たちの世界を描いて
映画にもなった小説(芥川賞受賞)が
『蛇にピアス』。

その内容はこちらでどうぞ。

・蛇にピアス(小説)のあらすじをネタバレありで//身体毀傷の喜悦？　　　　　　
　　　
　　　　　　　　

まとめ

さあ、これでもうピアス/イヤリングに
関して悩むことはありませんよね。


穴をあけるのがピアスで、あけないのが
イヤリングだというのは日本での話で、
英語のearringsはどちらも含むこと。

大仏様の耳の大穴からもわかるとおり、
その起源は古代インドやエジプトの…
そして実は日本の縄文早期に世界一早い
ピアス着用の痕跡が見られること。

　　
　　　エジプトのミイラ肖像画


そして女性は右耳、男性は左耳に
つけるのが一般的で、これを外れると
LGBT的な誤解を生む可能性もあること。

またそもそも耳に穴をあけるという
「身体毀傷」自体に抵抗を感じている
人も少なくないこと…

等々多様な情報をお伝えしてきました。


プレゼントする(された)場合も、これらの
情報をインプットした上で綜合的に判断
すればよいのですが、これを贈るのは
基本的には”恋人”間のことでしょうね。

そうと確定していない関係であえて
贈ろうとすれば、”束縛”の関係を強引に
作ろうとしているようで、ハラスメント
とも受け取られかねませんので、要注意！
👉アクセサリー類のプレゼントは一般に
“束縛／拘束／独占欲”等々の危うい意味を
読まれやすいものです。

あえて贈る場合は、こちらで検討して
みてからにしてください。

・チョーカーをつける意味？プレゼントならどう読まれるかにご用心

・バングルをプレゼントする意味とは？ブレスレットより怖い場合も？

　　　

・マフラーをプレゼントする意味? ”首ったけ”と思う人もいる?

・プレゼントでベルトは危ない？悪い意味があるってホント？

・靴下のプレゼントに意味あり？[女性から男性に…👣]は危ない？


さあ、これでもう情報はじゅうぶん。

贈ってよさそうと判断したなら、
相手に気に入ってもらえそうなものを
自由に選んで贈りましょう！

それでは、成功を祈りますよォ～()