老人と海のあらすじを簡単に【&詳しく】ヘミングウェイ最後の傑作!
やあやあサイ象です。
「感想文の書き方」シリーズもはや第74回、
「あらすじ」暴露サービスとしては
第45弾となります。
今回はアーネスト・ヘミングウェイの
最後の傑作『老人と海』(1952)に挑戦!
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さて、一口に「あらすじ」を、といっても、
話の骨子だけでいいという場合から、
読書感想文を書くんだから、
ある程度詳しくないと……という場合まで、
千差万別でしょう。
そこで出血大サービス((((((ノ゚🐽゚)ノ
「ごく簡単なあらすじ」と
「やや詳しいあらすじ」の
2ヴァージョンを用意しましたよ~(^^)у
ごく簡単なあらすじ
まずはぎゅっと要約した「ごく簡単」ヴァージョンのあらすじ。
連続84日の不漁にもくじけず、
小舟で一本釣りの漁に出る。
これまでにない遠くまで沖へ出ると、
やがて巨大な魚が食いつき、
4日間にわたる壮絶な格闘となる。
闘いながらこの大魚を「気高くて、
立派」と感じ、「兄弟分」のような
親愛感さえ抱く。
闘いを制したサンチャゴは、
この巨大マカジキを舟にくくり
つけて港へ向かうが、やがて
サメの群れの襲撃を受ける。
必死の闘いも空しく
サメに食い尽くされてついに
骨ばかりになったマカジキを曳いて、
小舟は港へたどり着く。
帰宅し、深く疲労した肉体を
横たえて老人は眠りにつく。
え? なんだかよくわからん?
ではこの「動く絵本」でも
ご覧いただきましょうか。
ん? やっぱりよくわからん?
それはそうでしょうね。
これだけでは、創作意図も主題も
なかなか見えにくいでしょうから、
読書感想文を書こうにも、
困ってしまいますよね。
そういうわけで、下記の「やや詳しい
あらすじ」がどうしても必要になる
わけですね、ハイ;^^💦
やや詳しいあらすじ
では始めましょう。「 」内と「”」のついた白い囲みは、
原文(上記新潮文庫の福田恆存訳)からの
引用で、「名言」といえそうなセリフも
多々含んでいますよ。
🐟【起】
キューバの老漁師、サンチャゴは、連続84日間の不漁にもくじけず、
小舟で一本釣りの漁に出る。
40日前までは同乗していた
マノーリン少年は、父親の命令で
サンチャゴを見限り、今では「親方」の
舟に乗って成果をあげているが、
それでも5歳からの師匠である
サンチャゴを気に掛け、朝晩、小屋へ
来て差し入れなどしてくれる。
彼が去ると老人は眠り、水夫に
なりたての少年時代にアフリカで
見たライオンの夢を見る。
未明に舟を出し、日の出から2時間もして
もはや仲間の舟が見えない沖まで
出ると、軍艦鳥の舞いから獲物の
存在を確信する。
やがて魚の食いつく「強い引き」を
感じて、サンチャゴは「さあ来い」と
どなり、これまでに経験したことのない
強い力で引く巨大な魚との格闘が始まる。
魚はそのままむしろ「悠々と」沖の方へと
小舟を曳いていき、サンチャゴは機を見て
銛(もり)を撃ち込む態勢を持続する
ものの、その意識は、負傷した
ヤンキースのディマジオ選手のことなど、
現在と過去のあちこちをさまよう。
🐟【承】
夜中に二匹のイルカが戯れるのを目にしたサンチャゴは、「急に自分の
引っかけたこの大魚がかわいそうに
なって」くる。
強いばかりでなく「よほど利口なやつ」
と思え、やがて来る格闘を準備
しながら、サンチャゴの意識は
大魚への感情移入を強めていく。
「おれは死ぬまで、お前に
つきあってやるぞ」
「おれはお前が大好きだ」
「やつはおれの兄弟分だ。
けれど、おれはやつを
殺さなくてはならない」Sponsored Links
魚たちは「おれたち人間ほど頭がよく
ない」……「もっともおれたちよりは、
気高くて、立派」だと老人は思う。
「人間たちにあいつを食う
値打ちがあるだろうか?
あるものか。〔中略〕
ひとりだっているものか」
いつか眠り、例のライオンの夢を
見ていたサンチャゴは、魚の急激な
動きでたたき起こされるのと同時に、
綱を握っていた掌にひどいケガをし、
そこから両者の死闘となる。
いけない、頭がぼうっとして
きたな、と老人は思う。
頭をはっきりさせておか
なければだめだ。
しゃんとして、人間らしく
苦痛を受け入れろ。
いや、魚らしくかな、
とかれは思った。
老人は残っている最後の力を
しぼりだし、遠く去った昔の
誇りを喚びもどそうとする。
そしてそれを魚の死の苦しみに
向って投げつける。
4日間にわたる闘いを制した
サンチャゴは、おれは老いぼれだが
「この兄弟分の魚をやっつけたんだぞ」
「やつはおれの運命だ」などと考え
ながら、魚を舟にくくりつけ、
港へと航行する。
🐟【転】
ところが1時間もすると、血の臭いに引き寄せられたサメの群れの追跡を
受け、大魚は肉を食いちぎられる。
「自分の身がえぐられる苦痛を感じた」
サンチャゴは、棍棒やオール、そして
ナイフで必死にサメどもを撃退するが、
大魚の肉はサメに食われて
どんどん減っていく。
「いいことは長続き
しないものだ」
「これが夢だったらよかった。
釣れないほうが
よかったんだよ。
こいつにはすまない
ことをしたなあ」
〔中略〕
「おれは、おれとお前と、二人
とも台なしにしてしまった」
などと考えながら、サンチャゴは、
ついに骨ばかりになった大魚を
曳いて港へたどり着く。
🐟【結】
深い疲労とともに帰宅して眠り、目ざめると、マノーリン少年が
来ていて、サンチャゴの
傷ついた両手を見て泣き続ける。
小舟にくくりつけられていた骨ばかりの
マカジキを測った漁師は、全長
18フィート(約5.5メートル)あるという。
「あたりまえさ」とこれを誇った少年は
大魚の「くちばし」を老人から
もらい受ける。
老人は再び寝つき、
ライオンの夢を見ている。
まとめ
さあ、どうでしょう。これだけ丁寧にストーリーを押さえれば、
もう書けるでしょう、感想文……。
え? やっぱり何を書いていいかわからん?
👉そういう人はこちらをご覧ください。
・老人と海で読書感想文 🎣高校生ならどう書く?伝えたいことは?
さあ、これでもうOKですね。
ん? 書けそうなテーマは浮かんで
きたけど、でもやっぱり感想文は
苦手で、具体的にどうやっていいのか
かわからない( ̄ヘ ̄)?
なるほど。
そういう人はまず、そもそも「感想文」
とはどういうもので、自分はなぜそれが
苦手(嫌い)なのかというところから
考え直してみてはどうでしょう。
👉こういった「感想文」問題で
悩んでいる人はまず、こちらをの
記事を読んでみてください。
きっと目からウロコですよ。
・読書感想文 入賞のコツ4条⦅評価されるのは感想ではなく…何?⦆
👉また当ブログでは日本と世界の
種々の文学作品について
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。
参考になるものもあると思いますので、
こちらのリストからお探しください。
・「あらすじ」記事一覧
・≪感想文の書き方≫具体例一覧
ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/
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