やあやあサイ象です。

毎度ばかばかしい小咄(こばなし)を一席。

「おいおい、なんかちょっと
変わった雰囲気の店だね」

「そうなんだ。でも、
うまいって評判でさ」

「ふーむ。じゃ、何にしようかな……
えーと、えーと、何がうまいんだい?」

「この『人魚鍋』ってのは、
どうだい?」

「ゲッ、なんじゃそりゃ!
ま、まさか人魚の肉……??」

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「ガハハハ、そんなもん、
いるわけねえだろ。

ほら、見てみな。隣の席で
つっついてるのも『人魚鍋』だ」

「あ、そう……。なあんだ、
要するに魚でねえの?」

「そうさ、半分はな

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👻 こんな「人魚」もございます

いかがでしょうか。

少しは涼しく なって
いただけたでしょうか。

これ実は阿刀田高さんの
『ブラック・ジョーク大全』



の一話を落語風に改変させて
いただいたものです。

「半熟卵」の笑い話を思い出された
方もあるかもしれませんね。

「卵を4個、半熟にしてくれ」と頼んだら、
固ゆでと生卵と2個ずつ出てきたという話。

夏目漱石が短編「二百十日」で
使ったことでよく知られていますが、
これも、もとの話は江戸落語の
小咄だそうで……。

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というようなわけで、『人魚鍋』も
「人」と「魚」と半々ならいいんで
ねえの? …という次第。


いや、そんなのはつまらん。
ぜひ本物の人魚を!

と固執される向きには、
こんなのはいかがでしょう。

人魚

おいしそう……ではないですか?

これはシュールレアリストとして
知られるルネ・マグリットの絵画、
「共同発明」(1934)。
👉この作品とシュルレアリスムに
関しては、こちらの記事をご参照
いただければと思います。

シュールの意味と使い方:お笑いの世界から芸術的”超現実”へ

                 


ところで、こういう「人魚」、
想像したことありました?

「半人・半魚」なら、これでも
いい道理ですよね。

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いや、そんなヘンテコな人魚でなく、
まっとうな、美しい人魚の話を聞きたい?

ははん、それはひょっとして
こんなやつですかい?

人魚姫 John_William_Waterhouse_-_Mermaid
J.Waterhouse, “Mermaid”(1900)


でも、これ、怖いんですよ~。
この映画なんかご覧になった方は
ご存知でしょうけど。




まあ、「人魚」(マーメイド)」といえば
日本人に馴染み深いのは、アンデルセンの
童話『人魚姫』でしょうけど、あれも
原作をじっくり読めば、人魚がもともと
怖いもんだということがよくわかります。
👉これについては、ぜひこちらの
記事をご覧くださいね。

童話 人魚姫(アンデルセン)のあらすじ 本当は怖い恋物語




👻 キモイ世界をさぐろう

え? それにしてもマグリットの人魚は
キモい……こんなものばかり愛好してる
なんて、サイ象さん、あんたも相当
キモいオッサンなんでねえの?
……ですって? 

ハハハ、まあそうでしょうな。

   人魚図 03
    人魚伝説は日本にもあります……  


このブログではいろいろとキモいものにも
目を向け、考察を加えていますので、
(公序良俗に反しない範囲で)
ぜひブラブラと散歩なすってください。


さて、キモさにもいろんなタイプのものが
あるでしょうが、一つは、どんな人も
ヒトという動物として生まれた時点で
しっかりと体内に組み込まれていながら、
文化的に生育する過程で無意識の領域へと
抑圧し、自分にも見えなくなって
しまっているモノ。

その種のモノが突然、目の前に現れると、
とても怖い、またはキモいわけです。

そういった、動物として「生まれ持った」
部分がnature(ネイチャー)
と呼ばれるもので、それは「自然」とも
「本性」とも訳されますが、ともかく
なかなか馬鹿にできない。
👉このことについては、こちらの
2記事のどちらかでもご覧
いただければと思います。

サソリとカエルの話🐸その意味は?自らの自然(ネイチャー)を知れ?

          

漱石 それからのあらすじと解説 《自然》に復讐された男?



あの変な絵が、もしそういった意味での
ネイチャーの存在を気づかせるような
働きをいくらかでもしたのだとすれば、
それだけでも芸術としての効用は
あったと思うんです。

文学の世界でこのキモさを追求した名作の
一つに、フランツ・カフカの『変身』も
ありますね。
👉>『変身』をめぐっては、
こちらの記事もぜひどうぞ。

カフカ 変身のあらすじ:簡単/詳しくの2段階で解説

カフカの変身をどう解釈?「兄=虫を介護する妹」で感想文?

        

カフカ 城のあらすじ【ネタバレ】 🏰 “もてる男”Kをどう解釈?

村上春樹の名言💛恋するザムザとロシア映画『変身』から


👉当ブログでは、以上のほか
日本と世界の種々の文学作品について、
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参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらからお探しください。

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キモくってもいいんだ~~👻 👻 👻

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