モモ(エンデ)で読書感想文どう書く?時間泥棒との戦いとは?

 


やあやあサイ象です。

おなじみ「感想文の書き方」シリーズ
今回でなんと第156回((((((ノ゚⊿゚)ノ

今回はミヒャエル・エンデ(1929-95)の
名作児童文学『モモ』(1973)で
行って見ますよ~。

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もちろん話の内容を知らなくっちゃ
読書感想文は書けませんから、
まずはしっかり読みましょ~。
   ⇩ 



ん? 長いからヤだ?

時間がない

う~ん、困りましたね。

その時間ってものこそが作品の
主題のようなんですけど……


だからこそ時間を節約すべきだ?

ま、そういうリクツもあるでしょうから、
読書の時間が惜しいという人は
こちらで「あらすじ」をインプット
してください。

モモ(エンデ)のあらすじ ◎ネタバレ御免で結末まで

       時計clock-474128_640


ん? 読んだけどよくわかんない?

そうでしょうね。

読書の楽しみはやっぱり時間を使わずには
できないことで、読んで楽しかったり
感動したりということがあれば、時間を
損したなんて思わないものです。


だからやっぱり読むべきなんですが、
目が疲れるからイヤだという人は
耳からいれてもらってもいいんですよ。

そういう人はこちらのラジオドラマを
じっくりとお聞ききください。

もちろんそれなりに時間はかかりますが。





Ψ ズバリ、主題に切り込もう

はい、それでは内容はもうわかった
ことにして、どんな感想文を書いて
いけばいいかを考えましょう。

まず、どこに目をつけるか。

これには大まかに言って3通り
ぐらいあるかな、と思います。

  1. 主題(時間とは?…とか)

  2. 特定の登場人物(モモ、ベッポ、
    マイスター・ホラなど)
    の人柄や考え方

  3. 展開(戦いの経過など)の面白さ

で、学校の宿題であるとか、読書感想文
コンクール入賞を狙うとか、とにかく
学校の先生方から高得点をいただける
ようなものを書こうとするならば、
もちろん主題に切り込んだ方がよいわけです。

登場人物に的を絞るのもいいんですが、
その場合も、ズバリ主題に関わることを
言っている部分について自分の感想を
書くなどした方がうまくいくわけですね。

time is money ダウンロード

ではこの作品の主題は何かといえば、
すでにふれてきたとおり時間っていう
やつにちがいありません。

なにしろ「時間貯蓄銀行」なんていう
ハイテク・デバイスまで作っている
「時間泥棒」組織との戦いが主筋
(メイン・ストーリー)になっている
わけですから。

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Ψ 「時は金なり」の解体

さて、もうお気づきでしょうが、
「時間泥棒」とか「時間貯蓄銀行」
という考え方においては「時間」が
「お金」の比喩として――お金と同じように
勘定できるものとして――扱われていますね。

すなわち「時は金なり」!
“Time is money”!

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この考え方を徹底させた果てに出て来た、
作者エンデの想像力の産物が「時間泥棒」。

そしてその世界観(考え方)を批判し、
解体していくところにこそ小説の主題が
あるわけですね。


では、どのように批判・解体するのか。

そこは上記記事の「やや詳しいあらすじ」で
ある程度には取り出している、マイスター・
ホラの教え(第12章)から汲み取って
もらうのがいちばん早いわけです。

あるいは、下記の「名言集」動画でもその
あたりの考え方をまとめていますので、
これをじっくりと読んで行くのもよい
と思います。



私なりにまとめると、こうなります。
「時は金なり」の考え方で時間を
節約することの弊害(よくない
点)は「他者と時間を分かち合う
ことができなくなる」こと。

これすなわち
「時間の節約」
  ⇓
「他者に応答することの否定」
  ⇓
「他者を愛することの不可能」
という負の連鎖。


「時間」は本来そうならない
ためのもので、「生きること
そのもの」のはず。

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だから「時間をもつ」とは
「相手のペースのなかに自分の
時間をさし出すこと」。

「待つ」とは「自分の計画
どおりに時間を使うことの断念」。

どうでしょう。

これらの言葉を引用しながら、
自分が抱えている問題に引き寄せて、
思うところを書いて行ったら
いいんじゃないでしょうか。



Ψ カメにつれられ、龍宮へ?

ところで、『モモ』をちゃんと読んだ人は、
カメのカシオペイアが出てきたところで
ハッとしませんでした?

しかもカメにつれられて行くのが
1日をすごしただけで通常の世界では
1年がすぎている「時間の国」。

       240705

あれ? これって『浦島太郎』じゃん、
ていう話ですよね。

一日本人として、ここにこだわって
みるならば、さらに高度な感想文、
またはレポートが書けてしまうかも
しれませんよ。


乙姫が浦島に渡す「玉手箱」。

あけるなと言われていたのに、つい
ふらふらとあけてしまった浦島は
たちまち白髪のおじいさん。


これきっと、300年だか700年だかの
「時間」が入れてあったんですよね。

そう、龍宮という楽園で過ごした
短い(と思っていた)年月の地上での
経過時間ということですね。


だから「玉手箱」は「時間貯蓄銀行」
だったともいえるんです。

浦島と乙姫4

うーん、微妙な問題が出てきました。

はたしてエンデは『浦島太郎』の
物語を知っていたんでしょうか?


その可能性は十分あると思いますが、
実際、どうなんでしょう……これについて
もし調べることができたら、それはもう
読書感想文の域を超えて、大学・大学院の
「論文」のレベルでしょうね。

いや、調べられなくても、『浦島太郎』
物語と比べてどう違うか、考えてみる
だけでも、感想文はレベルアップする
はずですよ。

『浦島太郎』にかんしては、
こちらの記事が参考になるはずです。
浦島太郎の意味って?善行も”禁断の玉手箱”で罰せられ…
浦島太郎 玉手箱の意味は?パンドラの箱を重ねた太宰治


ん? 書けそうなテーマは
浮かんできたけど、具体的に
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。

当ブログでは、
日本と世界の種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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