サクラさん
親指ほどの大きさしか
ないから”親指姫”なん
ですが、やはり小さい
動物や妖精たちに
愛されて、結局、
幸せになります。

ハンサム 教授
ただ、彼女を愛する
ヒキガエル、コガネムシ
やモグラは嫌われ、
白い蝶やツバメ、美しい
“花の天使”は愛される。

これは不当では?


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サクラさん
いやいやそんな;^^💦

美しい方を愛して
しまうことは自然の
摂理なのでは❔❓

ハンサム 教授
では、醜い者は救い
ようがない…と?

サクラさん
いやいや、カエルは
カエル同士、モグラは
モグラ同士で愛し合えば
よろしいので、親指姫の
ような異種に手を出すの
は自然に反しています。

ハンサム 教授
でもカエルが結局
愛されるグリム童話の
『カエルの王様』の
ような例もある。



親指姫にも自然の壁を
飛び越えてほしかった
ですね。

サクラさん
いやにこだわりますね。

よほどイケメンに
恨みでも❓(😹)



というわけで、おなじみ”あらすじ暴露”
サービス第131弾((((((ノ゚🐽゚)ノ
(“感想文の書き方”シリーズ第190回)は、
アンデルセン作『親指姫』((((((ノ゚🐽)ノ
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そのあらすじを「簡単に」と「かなり
詳しく」の2段階で紹介した上で、
問題になりそうなところへの考察と
解説を加えてましります。

内容はザッと以下の通り。


簡単なあらすじ

読むのも面倒…とか、あるいはまだ
字の読めないお子さんに理解させたい
という場合は、こちらの動画──
ディズニーの『おやゆび姫 サンベリーナ』
(1995)──の予告編をどうぞ。👇



それでは「簡単なあらすじ」に
入りましょう。

赤ちゃんがほしいと願う女の人が
魔女の教えの通りに種をまくと
目が出て花が咲き、その花の中に
かわいい女の子がいました。

その子は親指ほどの大きさなので
親指姫と呼ばれましたが、ある晩、
窓から入り込んだヒキガエルに
さらわれます(叫び)。

魚たちに助けられてヒキガエルの
家からは逃げ出し、スイレンの葉に
乗って川を流れていくと、白い蝶と
仲よくなって楽しく流れます。

が、こんどはコガネムシにさらわれ、
森の中のヒナギクの上に置き去りに
されてしまいました。


寒い冬になると、親切な野ネズミの
おばあさんに助けられ、その家で、
楽しい毎日を送ります。

おばあさんは、隣のモグラは
お金持ちだから、お嫁さんに
なるといいとすすめます。

   

モグラと結婚するのはいやでしたが、
モグラの家と野ネズミの家とを
つなぐ地下の長い道の途中に、
親指姫はケガをした一羽のツバメを
見つけ、看病してやります。

春になって元気になったツバメは
「一緒に行きませんか」とさそい
ますが、親指姫は野ネズミの
おばあさんの悲しみを思い、
断ります。

が、モグラとの結婚式の当日、
ツバメが飛んできて「ぼくの背中に
乗って暖かく美しい国へ行き
ましょう!」と言い、親指姫は
承知します。

  

着いた場所は花や果物でいっぱいの
国で、どの花の中にも親指姫と
同じくらい小さい男女が
住んでいます。

その一人である白くすきとおった
「花の天使」はこの国の王様で、
親指姫に結婚を申し込み、親指姫は
受け入れて「花の女王様」に
なりました。

ん? これだけではやっぱり
よくわからない?

そうでしょう、そうでしょう。

というわけで「かなり詳しいあらすじ」
の方へ進んでいただくことになるのです。

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かなり詳しいあらすじ

それではさっそく参りましょう。

わかりやすさのため「起承転結」の
4部に分けていますが、それは私の
判断によるもので、原作者アンデルセン
先生のあずかり知らぬところです。

では、始まり始まり~。

👍【起】花から生まれた子

むかしあるところに、かわいい赤ちゃんが
ほしいと願っている女の人がいました。

魔女のところへ相談に行くと、
大麦の粒をくれて、これを植木鉢に
まくようにと言われました。

      

女の人がその通りにしますと、たちまち
芽が出て、チューリップそっくりの
美しく大きな花になりました。

彼女がそのつぼみにキスをしますと,
ぱっと花びらが開き,そのお花の
まん中には小さな小さな女の子が
ちょこんとすわっていました(👶)。


かわいいその女の子は大きさが親指ほど
しかありませんでしたので、親指姫と
呼ばれることになりました。
👉親指姫は英語では”Thumbelina”
(サンベリーナ)。

“thum”が親指でそのあとの
“bel”はフランス語・スペイン語
・イタリア語などのラテン系
言語で「美しい」の意、”ina”は
女性形を作る接尾辞ですね。


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👍【承】さらわれて…

ある晩,親指姫の寝ている部屋の
窓からヒキガエルが入りこみました。

親指姫を自分の息子の花嫁にほしいと
思ったヒキガエルは、さらって
いってしまいます(叫び)。

次の朝目ざめた親指姫は、みにくい
ヒキガエルの息子と結婚させられ
そうだと知って泣きだしました。

    


かわいそうに思った魚たちに助けられて
親指姫はスイレンの葉に乗り、
ヒキガエルの家を出て川を流れて
いきます。

空から親指姫を見てとても好きになった
白い蝶が葉にとまり、二人はたのしく
流れていました。


ところが、そこへコガネムシが
飛んできて、姫を前足でつかんで
飛んで行ってしまいます。

コガネムシの家では
「足が2本しかなくて,触覚もない。
まるで人間のようでみっともない」
とさんざん悪口を言われ、けっきょく
森の中のヒナギクの上に置き去りに
されてしまいました。

         

やがて冬になり、寒さにこごえながら
歩いていくと、野ネズミの家を
見つけました。

野ネズミのおばあさんは親指姫を
暖かい部屋に入れて,食事も
与えてくれました。

親指姫は親切なおばあさんのもとで
楽しい毎日を送りました。

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👍【転】モグラに嫁入り

ある日,野ネズミのおばあさんは
親指姫に言います。

「お隣のモグラさんはお金持ちだから,
お嫁さんになれば暮らしに困らないよ」

   

太陽も花も大嫌いなモグラと結婚するのは
いやでしたが、モグラの方はすっかり
その気で、自分の家から野ネズミの
家まで土の下に長い道を掘っていました。


その道の途中に,一羽のツバメが
けがをして倒れているのを見つけた
親指姫は、かわいそうに思い、
その閉じた目にキスしてやりいます。

それから看病を続け、春になって
ようやく元気を取り戻したツバメは
親指姫に別れを告げながら「一緒に
行きませんか」とさそいました。

親指姫はお世話になった野ネズミの
おばあさんの悲しみを思うと,
一緒に行くとは言えず、
ツバメを見送ります。

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👍【結】ツバメの背に乗って

結婚式の準備が進み、いよいよその当日,
悲しみにくれる親指姫のところに
あのツバメが飛んできて言いました。

「ぼくの背中に乗って暖かく
美しい国へ行きましょう!」

親指姫は,今度は迷いませんでした。



真っ白な大理石の宮殿があり、
花や果物でいっぱいの国に着いた
ツバメは,いちばん美しい白い花の
花びらの上に親指姫を降ろしました。

驚いたことに、その花のまん中には
親指姫と同じほどの大きさの、
白くすきとおった「花の天使」がいて、
背中には美しい羽がはえています。


まわりを見るとどの花にもそういう
小さい男女が住んでいたのですが、
姫の花にいた天使は、「みんなの
王様」でした。

王様を見て親指姫は「なんて美しい人」
と思いましたが、じつは王様の方でも
同じことを思っていたので、ぼくと
結婚して「花の女王様」になって
くれませんかと言い、親指姫は
受け入れました。

王様は親指姫の背中に大きな白い
ハエの羽をつけて飛べるようにし、
親指姫という「へんな名」はやめて
「マーヤ」と呼ぼうと言いました。

     

ツバメはやがてその暖かい国を
去ってデンマークへ戻り、巣を
作った家に住むおじいさんに
このお話を聞かせてあげました。

そういうわけで,私たちはこの
お話を知ることができたのです。
         (おわり)

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モグラやヒキガエルじゃなぜだめ?

さあ、これでよくわかりましたよね。

ともかくこれは人によって、色々と
違った感想の出てきそうな童話ですよね。

たとえば読者が美人(と思っている)か
不美人(と思っている)か、イケメン
(と思っている)かそうでない(と思って
いる)かで、反応がだいぶ違ってくるん
じゃないでしょうか。

       

つまり親指姫も(幸せな結末へ行くまでは)
かわいそうだけど、モグラやヒキガエル、
コガネムシたちはどうなのさ…

彼らの方こそかわいそうなのでは(😿)?


それに対して「花の天使」の王様をはじめ、
ツバメとか白い蝶とかは、なぜ親指姫に
好意をもってもらえるのか……

これ結局、見てくれの美しさがすべて
なんじゃないの?


だとしたら……ア、ア”ー(((゜д゜;)))

アンデルセンは見かけの「きれい/
きたない」で人を判断せよと
教えたのか(# ゚Д゚)?



いやまあ、落ち着いてください…;^^💦


女ってそんなもんだよ…

と自分自身モテなかったアンデルセンが
経験を叩き込んで作った、ほろ苦い
物語として読んでみてはどうでしょう。


男女とも「(どちらかといえば)キレイな
人の方がモテる」というのは、逆らいようの
ない人生の実相として、誰もが学んでいく
しかないことなのでは?

男性はそう思って読めば身にしみますし、
女性としてはやはりヒキガエルやモグラ
なんかと結婚したくないという姫の思いが
切実な実感としてビンビン響いてくる…

といろんな人の心に訴える…
この意味でやはりすぐれた文学作品
にはちがいないと思うわけです。
👉美しくない者はツライ…というのも
文学の永遠のテーマの一つ。

こちらの作品などを見て
考え直してみませんか?

美女と野獣 原作のあらすじ 🐗ディズニーとの違いを結末まで

オペラ座の怪人のあらすじ 👻原作とミュージカルの違いは?

     


あるいは親指姫が出あう、ヒキガエル、
野ネズミ、モグラ、ツバメなどの動物
たちに目をつけても面白そうです。

それぞれの動物の性格づけが、ヒキガエルは
ヒキガエル、ツバメはツバメで、なんとなく
もっともらしいけど、でもそういう性格って
いったい何を根拠に創造(=想像)されて
いるんでしょうかね?
👉これら動物キャラクターに
ついての問題はこちらで詳しく検討
していますので、ぜひご参照ください。

熊がかわいいのはなぜ?怖い猛獣にやさしく抱かれ…という心理の歴史

        


“小さい”ことは武器にもなる

「キレイ/キタナイ」の問題につい深入り
してしまいましたが、その前に『親指姫』で
忘れちゃならないテーマは「小さい」という
ことですよね。

このことを自分の問題として悩んでいる
人もいるでしょうし、悩んでなくても
子供はみんな「小さい」ともいえるので、
主人公が小さい昔話・童話は人気が
あります。


「小さい」ことは当人を悩ませることも
ある反面、これを「カワイイ」に転じる
ことができれば、有力な武器にも
なりますね。

親指姫はまさにそれをやっているとも
いえますし、思えば日本の物語にも
そういうのがけっこうあるのでは?

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一寸法師は文字通り小ささを武器にお姫様に
可愛がられたり、鬼の胃袋に入って針の刀で
刺したりしましたし、桃太郎やかぐや姫も
最初は小さかったらこそ大事に
されたのかもしれません。

  
  「新竹取物語(一名指子姫)」in『少年世界』明治28年11月号より


それに関連して面白いのは、この『親指姫』
が日本に最初に紹介された時のタイトルが
「新竹取物語(一名指子姫)」というの
だったこと。

『少年世界』明治28年10-11月号に掲載
されたもので著者名「森晋太郎」と
なっていますが、『親指姫』の翻案
であることは明白で、ストーリーも
アンデルセンにほぼ忠実。

「小さい姫」で日本人がピンと来るものと
いえば「かぐや姫」だったことが
よくわかります。
👉「かぐや姫」もいろんな問題を
含んでいます。

こちらもご参照ください。

かぐや姫の罪と罰って何?原作『竹取物語』に秘められた鍵は?

     


👉『親指姫』以外でもアンデルセンの
童話は色々と問題含みです。

こちらをご参照いただければ
と思います。

童話 人魚姫(アンデルセン)のあらすじ🐠本当は怖い恋物語

赤い靴(アンデルセン童話)原作のあらすじ👠怖いのはどこ?

雪の女王(アンデルセン)のあらすじ⛄アナ雪”原作の怖い童話

     Sleeping

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こちらから探してみてください。

アンデルセンの本:ラインナップ


さあ、読書感想文やレポートを書こうか
という人も、これだけ情報があれば
もうバッチリ。

いろんな角度から書いていけますね。


ん? 書けそうなテーマは浮かんで
きたけど、具体的にどう進めて
いいかわからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。
👉当ブログでは、日本と世界の
種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/


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