卒論のコピペはばれる…でもOK?どうなってる大学の内部事情
10分で完成した24枚の完璧な卒論。
人生て楽だぜィ。
いきなりで失礼しました、サイ象です。
上記は、友人にコピーさせてもらった論文を
自分の卒業論文として提出したという
関西のある女子大生ブログの抜粋です。
はたして卒業できたのか
2016年1月に発信されるや、たちまちインターネット上に拡散して炎上した
らしいんですが、さて、どう思います?
念のため、これに続く部分をもう少し
だけ引用させてもらいますと…
お礼に2人に太鼓焼買ったげて
バイバイ~! で○○はそのまま
○○迎えに塚口~合流してカツ食べに
いってドンキやら100均やら
ダイヤ行って○○家お泊りでしたー
おばか○○様、憎めないヤツです。
(引用元:rocketnews24.com/2011/02/24 ○○は人名)
ま、この時点では楽しそうで、たいへん
結構なんですけど、この人のその後の
人生やはたしていかに……???
コピペ卒論はバレて不合格、もちろん
卒業もフイに……(/_;)/~~
ということになるのがこの世界の常道……
のはずなんですが、実際どうなったのかは
不明です。
名前を出されてしまった大学は関西では
一流とも見られる名門私学。
名誉にかけて落としたものと思いたい
ところですが、それでも上記の彼女が
ちゃっかり卒業していないと証明する
材料も、残念ながらありません。
👉同大学は名誉と信用を保持すべく
「コイツは卒業させていないゾッ」
というような声明を公にされる
べきではないでしょうか。
さて、何が言いたいかと申しますと、
「コピペ」や「代行」による不正な卒論が
通ってしまうことは実際ありうる
ということ。
いかに名誉ある一流大学であっても、
その可能性はゼロではないという、
かなり根拠のある推論が第1点。
(複数の大学で教えてきた人間の
経験値からする推測です)
でも、だからといってそれをやろうと
するのは、あまりにも危険の大きな
行為だというのが第2点。
つまりこの冒険が成功するとしたら、
どのような場合かを明らかにしていく
ことで、これがいかに危ない行為かを
わかってもらおう…
というのが今回の趣旨なんです。
教員の目は節穴ではない。でも…
別の記事でも繰り返してきたことですが、大学教師の目は節穴ではありません。
卒論でもレポートでも、ちゃんと読めば
それがコピペであることは一目瞭然
なんです。
教員はコピペチェックにはもう慣れっ子で、
熟練していますし、判断に迷うような場合も
それ専用のソフトがありますので、これを
使えばイチコロなんですね。
ほかの学生が書いたもののコピーでも、
「代行」業者に書かせたものでも、とにかく
本人の文章でないことはすぐわかります。
👉なぜわかるかの細かい説明は
こちらをご覧ください。
・大学のレポートでコピペは0点!それでもやる合法的裏技とは?
ところが、それでもコピペ卒論で卒業
しちゃってるケースはたしかに
あるようなんですね。
なぜできちゃうのかといえば、第一に
考えられるのは、出された卒論が読まれ
ないままパスしてる、という場合ですよね。
読まないで合格にしたことは私は一度も
ありませんが、そういう教師がいた
としても、特に驚きません。
闇から圧力がかかることも…?
とはいえ、ほとんどの教員は良心的。きちんと読み、自然の流れでコピペ
チェックもしているはずなんです。
複数の教員で読んで口頭試問までする
場合はなおのこと、きちんとやらない
わけにいきませんよね。
このようにちゃんと読まれた場合でも、
コピペ卒論が合格してしまうとしたら、
その場合、考えられることは、要するに
お上(かみ)のご意向。
ある先生が「Yahoo!知恵袋」に寄せている
内部告発的な投稿によりますと、卒論に
2,000字分以上の盗用箇所を見つけたので
「不可」にしたところ、「管理職」からの
介入が…。
「盗用があってもいい。盗用部分
以外の所で評価すればいい」とか、
「シラバスに盗用の場合に
ペナルティがあるという記載が
ない」とかいうことを理由に、
管理職から合格させるように
圧力をかけられています。
その他の合格させるべき
理由としては、
・内定が出ている、
・母子家庭で経済的に
留年は厳しい、
・教育の方法に問題がある、
・学習障害の可能性がある
(根拠なしの素人判断)
などが挙げられています。
ちなみに、盗用に対する指導は
十分にし、
教員への提出期限日にも、
「盗用しているのであれば、
期限の延長を認めるから
持ち帰りなさい」
と指導しています。
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(引用元:Yahoo!知恵袋)
就職の内定とか、経済的事情とか、障害の
可能性とか、教員の教育方法の問題とか…
これらが「盗用」の卒論を合格にする
理由になるのだとしたら、あきれた話。
それにシラバス(学生に通知される講義の
概要・計画)にそう書いてないからなんて、
それなら「教師を殴るな」と書いて
なければ、殴っていいのかって話に
なるじゃないですか。
だって、犯罪なんですよ、これ。
「盗用」すなわち剽窃(他人の文章を
勝手に自分のものとして使うこと)は
窃盗や暴行と同じく、立派な犯罪。
それを犯している学生を卒業させろと
「圧力」をかけるというのは、大学の名誉も
信用もかなぐり捨てる自殺行為でしょう。
にもかかわらず、(経営上やむをえず?)
そういうポリシーを採る大学もある…
という悲しい事実がここに暴露されて
いるわけですね(/_;)/~~
コピペでも合格になる場合
ここでまとめておきましょう。不正なコピペ(盗用)を含んでいることが
明白な卒論が合格になる場合として、
以下の3つが考えられます。
コピペ卒論が合格する場合
- 教員が卒論を読まない。
- 読んでも盗用に気づかない。
- 当該学生を卒業させるよう
圧力がかけられる。
ですから、もし大きな危険を冒してでも
コピペ卒論を提出しようと思うのであれば、
あなたの大学・学部・指導教員が上記の
1.~3.どれかに必ず該当すると
確認してからにしてください。
1.2.3.ともにかなりまれなケースだと
思いますし、そういう先生、そういう
大学だというウワサがあったとしても、
それはどこまでもウワサ。
確認できないことを信じちゃったために
卒業できず、せっかくの内定が
パーになっても・゚゚・(≧д≦)・゚゚・
自己責任ですよ。
ルールを守ったコピペならよい
だから要は、着実に卒業したいと思うならば、コピペや「代行」のような
姑息な手段に逃げることなく、正々堂々、
文字通りの”My卒論”に取り組むしか
ありません。
ただ、勘違いしないでくださいね。
それは論文のなかに少しでもコピペが
混じってたらダメ……
という意味ではありませんよ。
大学から、また卒論担当の教員から細かく
指導されていると思いますが、本や論文の
文章をコピーして自分の論文に入れ込む
にはそれなりのルールがあります。
その本や論文の出典を明らかにして
「参考文献」として巻末にリストアップ
しておく…そのやり方などのルールです。
それらを守ってのコピペなら、そこでは
他人の文章と自分の文章との区別も自然と
明確になっていますから、それはあくまで
合法的な「引用」であって「盗用」では
ないわけなんです。
つまりこのルールさえ押さえてあるかぎり
他人の文章もどんどん入れ込んでOK。
いや、”どんどん”といっても、論文全体の
○○%までとか限度が決められている場合も
ありますので、どこまでならOKかも、よく
確認しておく必要がありますけどね。
👉ルールの詳細と、引用をうまく使った
論文の書き方については、上でも紹介した
こちらの記事を参照してください。
・大学のレポートでコピペは0点!それでもやる合法的裏技とは?
まとめ
さて、おわかりいただけたでしょうか。完全コピペ(盗用)の卒論で卒業できて
しまうケースはゼロではありませんが、
だから自分も大丈夫…と決め込むのは
あまりに安易で危険です。
コピペはどんな形でもダメ!という
ことではないのですから、ここは上手に、
ルールを守って”コピペ入り”の論文を
仕上げれば、それでいいんですよ。
そのことをわかってもらうために、
いろいろと大学の内部事情などを
あえて暴露してきたわけです。
👉ん? コピペの問題はわかったけど、
いざ”マイ卒論”に取りかかるとなると、
何をどう書いていいか全然わからない?
そういう人は是非こちらの記事を
参考にしてください。
・卒論の構成法がわからない?文系はシンプル イズ ベストだ!
・卒論書けないで退学/内定取り消し?…になる前の最後の3手段
そういった悩みを含め、大学生活の
いろんな問題について、当ブログでは
お助け記事を書きためています。
「大学はこんなところ」カテゴリー
としてこちらに集めていますので、
覗いてみてくださいね。
・大学生活は楽しい??充実した4年間にするための徹底ガイド
そのほかわからない点があれば、
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ともかく頑張ってやりぬきましょ~(^O^)/
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