やあやあサイ象です。

おなじみ””あらすじ暴露”サービスも
193弾(感想文の書き方シリーズ
としては第275回)となる今回は、
短編小説の名手中の名手とうたわれた
ロシアの文豪、アントン・チェーホフで
いってみましょ~。

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とりあげる短編はおすすめ中のオススメ、
絶対笑えて、かつ(人によっては泣いて
しまう😿)、初期の傑作『小役人の死』
(1883)((((((ノ゚🐽゚)ノ

こちらの本に入ってます。
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(かなり詳しい)あらすじ

それではさっそく参りましょう。
(引用は上記『馬のような名字』浦雅春訳から)

19世紀末、モスクワのさるオペラハウス
での出来事です。

くしゃみが命取りに?

うっとりと感激していた下級官吏の
チェルヴャコフが、突然、くしゃみを
してしまいます。

迷惑をかけはしなかったかと、あたりを
うかがうと、前列にいた老人がぶつぶつ
呟きながら、毛髪のまったくない頭皮や
首根っこのあたりをハンカチで拭いています。

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しかもよく見るとその人は勅任官
(高位の官吏)のブリズジャロフでは
ありませんか。
            
これはまずい、謝らなくては、
というので、身を乗り出して耳元で
「お許しください、閣下。つい……」

これを勅任官は「分かった、分かった」と
受け流すのですが、そこをさらに「どうか
お許しを……」と言葉を重ねたことが
裏目に出てしまうんですな。

「ああ、いいから! 邪魔せんでくれ!」
と怒鳴られてしまい、小心者の
チェルヴャコフ、あとはもう
観劇どころの騒ぎではありません。

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ひたすら謝る…

幕間になると接近してまた謝罪しますが、
すると、「ああ、もういいから……。
こちらは忘れているのに、またその話かね!」
 
と勅任官はかえって苛立った表情を見せます。

≪忘れたと言いながら、目が怒ってる≫
とこの表情を読んだチェルヴャコフは、
心ここにあらずの体(てい)で帰宅し、
妻に経緯を話します。

妻の助言もあって、翌日、彼は勅任官の
ところへわざわざ謝罪に出かけるんですな。

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やっと会えて「昨日、図らずも……」と
やりだすや否や、勅任官は
「もう、いい加減にしたまえ!
と怒鳴って無視。

≪口をきくのもいやなんだ!……やはり、
腹を立てているんだ≫とこれを解した
チェルヴャコフは、必死になって弁明と
謝罪を重ねますが、勅任官はといえば、
うんざりした顔で、手を振りおろし、
「君は人を小馬鹿にしているだけですぞ」
と言ったきり、ドアの陰に消えます。

どうかわかってください…

「小馬鹿に」などしていないのに、
とチェルヴャコフは悩み続け、
結局、その翌日また、謝罪に出かけます。

対面するや、「小馬鹿にしよう」など
とんでもないことで……と大真面目に
弁明を始めますと、

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「出ていきたまえ!」
突然青ざめて体をわなわな
ふるわせはじめた勅任官が
がなりたてた。
……
チェルヴャコフの腹のなかで
何かがぷつりと途絶えた。

見れども見えず聞けども聞こえぬ
状態でチェルヴャコフは戸口に
向かい、通りに出ると、
ふらふらと歩き出した……。

放心の体で家に帰り着くと、
制服を脱ぐのももどかしく、
長椅子の上に横になると……
そのまま息を引き取った。


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感想文の書き方

いかがでしたか。

これは極端に喜劇化したお話ですが、
これに似た成り行きって、人生に多々
ありますよね。

20代前半でこれだけのものを書いて
しまったチェーホフって、~恐るべき
人生の訳知りだな~と思わされます。

チェルヴャコフのような悲劇的末路を
迎えないためにはどうしたらいいか、
よく考えておいたほうがよいかも
しれませんね:^^💦

   

この意味でも、この悲喜劇、当シリーズで
推奨してきた「感想文の書き方」にも
フィットしそうですね。

いわく「学校で評価される感想文」というものは、

作品を読んでの素直な「感想」などではなく、
それを読んだことをきっかけに
「自分の生活を反省する」作文なのだから、
登場人物が何らかの行動をとったとき、
「自分にはこんなことはできない」
のではないかとか、あるいは
性格的に「自分にはこんなところはないか」

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と反省
し、その上で、「これからは
自分もこうしよう」という

前向き
の決意表明にもっていくのがよい……
というものでしたね。


頓死まで行ってしまうチェルヴャコフは
いささか極端な戯画化ですが、極端な
ところを差し引いて考えれば、あなたにも
チェルヴャコフに似たところはありませんか?

ね? あったら、そこをよく考えて
上の図式にのせて書いていけば
いいんですよ。

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また、チェルヴャコフでなく
勅任官ブリズジャロフの側に立って、
自分なら……と考えてみてはどうでしょう。

良心的なよい感想文ができるかもしれません。

頭皮がもしツルツルでなく、人並みの
髪の毛に覆われていたとしたら、また違う
展開もありえた……とは思いません?

ともかく、みなさん頭皮はご大切に。

それではまたお目にかかりましょう。

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