菊 鶴 菱 桜…と何?⦅日本5大タブー⦆メディアが避ける意味と理由

菊 鶴 菱 桜…と何?⦅日本5大タブー⦆メディアが避ける意味と理由

サクラさん
お隣の超大国で”クマの
プーさん”の画像を所持
してたら拘束される
とか(叫び)…

ハンサム 教授
オッと、それタブー


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サクラさん
日本で言えば”菊”の…❔

ハンサム 教授
いやいや、そうだと
言うこと自体もタブー
つまり禁忌ですよ。



法律にふれるわけでは
ないけど、踏み込ん
ではいけないことに
なっている領域。

サクラさん
拘束されますか?

ハンサム 教授
今の日本では国家権力が
直接介入することは
ないと思われています
が、私的な集団による
テロ攻撃がないとは
断言できず、だから
メディアも報道を
避けがち;^^💦

サクラさん
“〇〇警察”みたいな?

ハンサム 教授
ええ。これも日本の
文化なんでしょうかね。

タブーを犯すことの危険度
は国によってずいぶん
違うようですね。

サクラさん
これはちょっと勉強して
おいた方が身のため
ですね(🙀)


というわけで、本日のテーマはズバリ
“タブー”💃💃💃

あるいはそこに踏み込むこと自体がタブーで
危ない目にあうという可能性もゼロでは
ないのですが(叫び)、そこは勇気を振り絞って
(表現の自由を謳う憲法21条を拠り所に)
書き進めようと思います。

お付き合いいただければ諸々の疑問が
氷解していくとともに、雑学のウンチクが
深まっていくはずですよ~((((((ノ゚🐽゚)ノ

内容はザッと以下の通り。



菊・鶴・菱・桜…あと一つ何?
【日本の5大タブー】

危険は承知でタブーを犯す記事ですので、
はじめから暴露していきますが、要するに
のタブー」は天皇家・皇室に、
のタブー」は創価学会に、
のタブー」は広域暴力団山口組に
のタブー」は警察庁に関わる事柄で、
これらに迂闊にふれることは危険なので
避けておいた方が無難ですよ…
というお話。

  


つまり中国で「くまのプーさん」の画像を
持っていたりするだけで当局に拘束される
可能性がある(後述)のと同じような
隠れた恐怖が日本にもあるという、
憲法で「表現の自由」が保障された国
としては情けない実情に立ち入ろうと
いうわけです。

オッと、あと一つは何かって?

それは「荊(いばら)のタブー」。

これは被差別部落問題に関わることで、
なかなか難しい問題を含んでいますが、
「荊」は部落部落解放同盟が「全国水平社」
だった時代から掲げてきた「荊冠旗」から
来るものです。

    


それでは、とりあえず、この5大タブーの
それぞれについて、簡単な(とはいえ全然
危なくないという保証もない)探求に、
足を踏み入れてまいりましょう。

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菊のタブー

「菊」は天皇家の紋章で、そこはやはり
「菊のカーテン」で遮断された世界。

なかなか「タブーなし」とはいかない
ようで…。

1990年には「昭和天皇に戦争責任はあると思う」
と発言した本島等長崎市長が右翼団体幹部の
銃撃を受けるという事件がありました。

   

「菊」を奉る勢力の問答無用の暴力で
「言論の自由」が圧殺されたわけですが、
でもこれ、その種の事件のほんの一例に
過ぎません。


また政府は30年ほど前から「タブーなき
行政改革」というようなことをたびたび
唱えてきましたが、「菊」の方面に手が
付けられたという話は一向に聞かれません。

  


毎年の皇室費は約61億円で、これに
宮内庁費・皇宮警察本部人件費を加えた
約243億円が、国民から搾り取られた血税で
賄われている(2016年度実績)のですが、
これらについてはとにかくふれること自体が
「タブー」…❔❓❔

犯せば銃弾さえ飛んで来かねません(叫び)
👉現在の皇室の内部がどのようであるかは
もちろん「菊のカーテン」で遮断され、
庶民のあずかり知らぬところですが、
昭和天皇の時代のことは今や種々の
資料から明らかにされつつあります。

たとえばその食事風景の特異さに
ついては、こちらで紹介しています
ので、興味ある方はぜひご覧ください。

柏餅の葉っぱ 天皇陛下はなぜお食べになったのか…

      



鶴のタブー

この場合の「鶴」は鶴女房(鶴の恩返し)の
お話などとは無関係で、創価学会の(正しくは
その出身母体であった日蓮正宗の)紋章
「鶴丸」を指しています。

  


創価学会を批判すると怖い目にあうと
いわれている(事実か否かは知りません)
ことから巷で囁かれているのが「鶴のタブー」
という言葉のようです。


菱のタブー

これはある意味で日本一怖いのかもしれない
全国最大の広域暴力団組織、人も知る
「山口組」のタブー。

天皇家の菊と同じで、「山菱」と呼ばれ
恐れられる、組の紋所から来ています。

   


さわらぬ神に祟りなし…
くわばらくわばら(叫び)


桜のタブー

「桜」はもちろん警察の紋章。




善良な市民が警察を怖がる理由はありませんが、
報道機関にとっては、仕事の邪魔になる
ようなことをして怒らせたりすると、
どんなしっぺ返しを食らうかわからない
という意味で、大きなタブーにも
なってきます。


荊(いばら)のタブー

同和問題については特に関西地方などでは
学校でもきちんと勉強しますし、差別・偏見・
タブー視は昔ほど強くないはず。

それでも、たとえばタブー視しなくてよい
ところを気をまわしてタブー視してしまう
ことでかえって当事者の心を傷つけるとか、
いろんなトラブルや悲喜劇も発生している
ようです。
👉その一例として京都の被差別部落に発生した
「竹田の子守唄」がテレビなどで長い間、
タブー視されてきたという問題があります。

こちらで詳しく情報提供していますので、
ぜひご参照ください。

竹田の子守唄 原曲歌詞全文&赤い鳥版 これがなぜ”放送禁止”に?

   
   明治期の守り子たち(日下部金兵衛撮影。出典:Wikipedia:子守唄)


また明治期の差別をめぐってはこちらも参照。

島崎藤村 破戒のあらすじと意味//差別問題を追究した最初の日本文学

    
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“クマのプーさん”のタブー

さて、今やインターネットで誰でも何でも
見られる時代…

というのは日本での話で、お隣の超大国
あたりでは全然そんなことないようで;++💦

あの可愛い”クマのプーさん”の画像を
ネット上で見ることができないように
なっています。

   
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一体なぜ、こんな、どこからどう見ても
人畜無害な愛すべきキャラクター(しかも
実は生きた熊ではなく、ぬいぐるみが動き
出したということになっている)を見ることが
「タブー」になっているのか❓

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はい。答えはご存知の方も多いでしょうが、
最高権力者にしてその地位を終身のものに
しようとなさっている”皇帝様”、S主席が
これをいたく嫌っておいでだから。

詳しくはこちらで👉 BBC NEWS

つまり”クマのプーさん”を出したり見たり
することはすべて自分への揶揄とみなして
取り締まる…というわけですね。

2020年の香港での騒動ではこんな貼り紙
なども見られましたが、これはせめてもの
抵抗というか、意地を見せたというか…

 
 画像出典:Gigazine


もちろん2021年以降は決して見られない
情景でしょう。


まあ、これについてとやかく言うと「内政
干渉だ!」という恫喝が飛んで来そうですが、
それにつけて思い起こされるのは、やはり
熊的な容姿ながら、それをむしろ逆手にとって
“テディ・ベア”というキャラとのタイ・
アップで人気を高めた米国大統領、セオドア
・ルーズベルトの賢さですね。

ちなみにテディ(Teddy)はセオドア(Theodore)
の愛称です。

    

みなさん、一国の指導者としてどちらを
望まれます?

オッと野暮な質問でした;^^💦
👉ルーズベルト大統領と”テディ・ベア”の
関係を含め、本来恐ろしい猛獣である
はずの熊がなぜ現代では「可愛い」と
もてはやされるようになったのか❓

この問題はこちらで追究しています
ので、是非ご参照ください。

熊がかわいいのはなぜ?怖い猛獣にやさしく抱かれ…という心理の歴史

       



正しい意味と語源

さて、「タブー」とは何か? 
という本題に入りましょう。

まずその正確な意味は、Wikipediaの
定義によれば

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もともとは未開社会や古代の社会で
観察された、何をしてはならない、
何をすべきであるという決まり事で、
個人や共同体における行動の
ありようを規制する広義の
文化的規範

(Wikipedia タブー)

ということで、語源はポリネシア語の”tabu”。

18世紀末にジェームズ・クックの旅行記で、
ポリネシアの習俗を紹介する際に用いた
ことから西洋社会に伝わったとのこと。

    


う~ん… でもこの定義では、要するに
人々の行動を規制する「決まり事=文化的
規範」と広く捉えられているだけで、
「それ、タブー✋」と制止するとか、
「ウチではそれはタブーになっていて…」
とかの限定的な使い方での意味・
ニュアンスまではカバーしきれて
いないように思われます。

そこで辞書の出番になるのですが、日本の
国語辞典はこういう外来の抽象語になると
明快さを欠く場合が多いので、英語の読める
人は英英辞典の語釈を参照されるのが
むしろ早わかりです。

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そこで一例としてOxford Advanced Learner’s
Dictionary
の語釈を採り上げ、日本語に
訳してみます。

➊特定の事柄について、人々がそれを
不快または恥ずかしいと感じるために、
したり、使ったり、話したりすることを
許さない文化的または宗教的な習慣。

➋何事かについて、したり話したり
しないという一般的な合意


これでよくわかりますよね。

現代では「タブー」とされていても
その内容が特段、恥ずかしくも不快でも
ないような場合もありますが、そういう
ものは上記の➋に当てはまるわけですね。

とはいえ、元をたどれば「タブー」とは
もちろん不快さや羞恥の念を伴うがゆえに
禁止された行為や言葉でした。

    


“マンボ王”といわれたペレス・プラードの
大ヒット・ナンバーが「タブー」ですが、
これが何のタブーを指しているかといえば、
後にふれる「性のタブー」にちがいなく、
そういう方面での”恥ずかしさ”を喚起する
淫靡さがあふれかえるような曲ですね。

こちらでお聴きになれます。 👇


日本ではかつてドリフターズの加藤茶が
卑猥に踊ってみせ、子供がまねをするので
良識ある大人のひんしゅくを買いました。


見るな⦅👀⦆のタブー

さて、そのような「タブー」の一種である
「見るなのタブー」(見るなの禁)は、現実の
社会生活においてというより、むしろ文学や
映画など物語の世界でしばしば出会う
ものですね。

世界の国々の神話に見られるもので、
それぞれの国でその話型をなぞるような
物語が無数に語られてきているのです。

それらのうち、最もよく知られている
ギリシャ神話の「オルペウス(オルフェウス)
の冥府下り」を紹介しておきましょう。

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👀 振り返ったオルペウス

ザッとこんな話です。

竪琴の名手オルペウスは、毒蛇にかまれて
死んだ妻のエウリュディケーを
取り戻すために冥府に入る。

哀切な竪琴の音曲で冥界の人々、
特に王妃を感動させ、冥府の王は
特例として「冥界から抜け出すまでは
決して後ろを振り返ってはならない」
という条件でエウリュディケーを
連れ戻すことを許す。



妻の手を引いてあとわずかの
ところまで来たオルペウスだが、
不安にかられ振り向き、妻の姿を
見たために、それが最後の別れとなる。

この「オルペウス」はフランス語などでは
「オルフェ」となりますので、そちらの
名で覚えている人も多いことでしょう。

特に有名なのが詩人ジャン・コクトーの
監督による映画『オルフェ』(1950)ですが、
ここでのオルフェは『鏡の国のアリス』
よろしく鏡をすり抜けて冥府へ下ります。
👉この映画『オルフェ』と、それから
「鏡」自体も場合によってはタブーに
なりうることについては、こちらも
ご参照ください。

鏡のプレゼントはタブー?その謎を世界と日本に探る…

      



👀 ひたすら逃げたイザナギ

「オルペウスの冥府下り」に酷似した物語を
日本神話から拾うなら「イザナギの黄泉
(よみ)の国下り」ということになります。

イザナギ(伊邪那岐。イザナキとも)は
イザナミ(伊邪那美)を妻として大八洲
(本州・四国・九州等)の島々や石・木・
海・水・風・山・野など森羅万象の神々を
生んだとされる神ですが、妻のイザナミは
火の神を産んだ際に陰部に火傷を負って
死んでしまうのですね。

イザナギが黄泉の国を訪れてイザナミを
連れ戻そうとすると、イザナミも一緒に
帰りたいと思い、黄泉の神々と相談するので、
その間は「決して覗いて見てはいけない
と告げる。



あまりに長く待たされたイザナギが
約束を破って覗くと、そこには
腐敗して蛆のたかる醜怪な妻が(叫び)

イザナギは恐怖から地上へと逃げ出し、
追ってくる怪異なヨモツシコメらに
葡萄、筍、桃の実などを投げつけて
難を逃れる。

最後にイザナミ自身が追って来るが、
黄泉と地上との境である黄泉比良坂
(よもつひらさか)の地上側出口を
千引きの岩とされる大岩で塞ぎ、
イザナミとは完全に離別する。

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このあと岩の向こうのイザナミが「お前の
国の人間を一日千人殺してやる」と
呪いをかけると、イザナギも負けじと
「それなら俺は産屋を建て、一日千五百の
子を産ませる」と言い返します。

ただ、そう威張りはしてもイザナギには
黄泉の「穢(けが)れ」がまといついて
いましたから、これを祓うために日向の
阿波岐原(アワギハラ)まで赴いて
「禊(みそぎ)」をします。

するとまた様々な神が生まれた…
ということになっています。
👉話はまだまだ続きます。
興味ある人はこちらでどうぞ。

イザナミは黄泉の国からなぜ出てきたのか?イザナギはなぜ逃げるのか?

     



👀 日本人の⦅原罪⦆?

さて、ギリシャと日本の古代に発生した
よく似たこの2つの神話を「タブー」の
観点から見た場合、大きな違いとして
どのような点が挙げられるでしょうか。

その1つが、タブーを犯して亡妻を
見てしまったオルペウスがその罪を
しっかりと罰せられた(恋しい妻と永別)
のに対して、イザナギは何の罰も受けず
(穢れがついたとされるだけで)、罪はむしろ
イザナミの方に帰せられる形になっている
ことです。
    

考えてみれば、「オルペウスの冥府下り」を
最初期の例として、西洋の「見るなのタブー」
物語では必ず見てしまった者の罪が問われて
いますが、日本の物語ではその罪意識が希薄で、
むしろ見られてしまった者の方が
断罪されるのがパターンになっている
ようなのです。

その好例が『鶴女房』で、そこでは
見られた鶴が自ら離縁を受け入れて去って
いくだけで、タブーを犯して見てしまった男は
なんのお咎めも受けていませんよね。

   


このパターンにこそ、神代の昔から
受け継がれてきた「日本人の<原罪>」が
潜んでいる…

イザナギがイザナミの死骸を一定期間見て
弔うことなく、スタコラサッサと逃げる
ばかりだったところに、日本の男女関係の
<悲劇性>がすでに表現されており、その後の
日本人の心理を規定しているのでは❔

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だから恋愛に関わる心の病も、日本人の場合は
この特殊日本的な<原罪>まで掘り下げて
診ていく必要があるのではないか❓…

というまったく新しい洞察を展開されている
のがフロイト派の精神科医、北山修氏です。
👉北山氏は1970年代”フォーク・
クルセダーズ”というグループで活躍した歌手で
作詞家でもありますが、そのヒット曲
『帰ってきたヨッパライ』も俎上にのせながら、
日本特有のこの<原罪>パターンを解き明かして
いるのがこの本です。


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性のタブー

「見るなのタブー」は、犯せば不吉なことが
身に降りかかるという意味で一種の呪いでも
あるわけですが、この呪縛の対象が時代の
進行につれてどんどん減少してきたことは
言うまでもありませんね。

その代表的なものが「性(セックス)のタブー」で
これは国柄や宗教にも関係しますが、たとえば
20年前の日本のメディアでは絶対的なタブーで、
目にすることのありえなかったもの
──ヒトの性器など──
も、インターネットの普及した現在では誰でも
閲覧可能な状態になっています。

面白い例を挙げると、1999年のアメリカ映画
『ファイト・クラブ』では男性器が一瞬だけ
画面いっぱいに映し出されるのですが、
日本の劇場公開版とDVDではこれが完全に
ぼかされていて、まったく意味不明でした。

それが2010年代になって発売された
ブルーレイ版では無修正でしっかり
見られるようになっています。
   👇 
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これも一つの文化的進歩というべきか、
ともかくちょっと笑えます。

時とともに「性のタブー」が緩んでいった
ことを、恥ずかしいほど露骨に示す
例ですね;^^💦
👉映画『ファイト・クラブ』とこの問題について
詳細はこちらでご覧ください。

ファイトクラブのサブリミナル効果!問題のラスト画像など各シーンを解説

  



まとめ

さて、いかがでしょう。

これだけの知識・情報があれば、「タブー」
という言葉の意味や使い方について、もう
戸惑うことはないのではないでしょうか。

まあ、タブーにも様々な種類があるという
こともご理解いただけたと思いますが、
“クマのプーさん”の例のように、特定の
人物や団体が強権によってタブーを設定
した(あるいは自然にできてしまった)
状況というのは一種の”裸の王様”状態。

つまり「王様は裸だ!」と公言してタブーを
破る人が出てくれば、その人は危険に
さらされる反面、革命児、ヒーローとして
もてはやされる可能性もあるわけです。

ま、よほど運がよければの話ですが…;^^💦
👉“裸の王様”の現代的な意味や使い方を
めぐっては、こちらで徹底研究
していますので、是非ご参照ください。

“裸の王様”の意味は言う人によって違う?原作に戻って教訓を考察!

     


ともかく「タブー」というのは、
考えさせられるテーマが四方八方に
広がって、キリのない主題のようでも
あります。

みなさんそれぞれに、身辺のタブーには
よく注意して行動しながら、自分なりの
考えをはぐくんでいってもらえたらと
思います。

それではまたどこかで…✋


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