ララランドは意味がわからない?あらすじを英語つきでたどると面白い
サクラさん
6部門ものアカデミー賞
を受賞したミュージカル
映画『ラ・ラ・ランド』
ですが、「つまらない」
という声もチラホラ。
を受賞したミュージカル
映画『ラ・ラ・ランド』
ですが、「つまらない」
という声もチラホラ。
ハンサム 教授
ミュージカルですから
あんまり深く考える
必要はないのでは?
あんまり深く考える
必要はないのでは?
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ハンサム 教授
う~ん。そこはそう
思う人もあり、思わない
人もいる…;^^💦
また字幕の日本語も
微妙に関係している
かもしれない。
思う人もあり、思わない
人もいる…;^^💦
また字幕の日本語も
微妙に関係している
かもしれない。
サクラさん
はは~(🙀) すると正しく
理解するにはモトの
英語をきっちり聞き
取らないとダメ❓
理解するにはモトの
英語をきっちり聞き
取らないとダメ❓
ハンサム 教授
まあ全体とは言いませんが
引っかかる部分は原語
(英語)を確かめておく
といいでしょう。
誤解したまま悪口を
言ってるとしたら
アンフェアですからね。
引っかかる部分は原語
(英語)を確かめておく
といいでしょう。
誤解したまま悪口を
言ってるとしたら
アンフェアですからね。
さてさて、おなじみ”あらすじ暴露”
サービスも今回でなんと第203弾!
感想文の書き方シリーズ総計では
第286回となります。
今回の素材は2017年アカデミー賞で
なんと史上最多に並ぶ14のノミネート!
うち監督賞(デミアン・チャゼル)、
主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、
作曲賞、歌曲賞、美術賞の6部門でオスカー
をかっさらった、あの傑作ミュージカル
『ラ・ラ・ランド』(La La Land
2016, 👇)です((((((ノ゚🐽゚)ノ
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はじめに【ネタバレなし】の簡単
ヴァージョンのあらすじを紹介し、
その上で、望まれる人だけに向けて、
気にかかるセリフにはシナリオの英語
原文を補うなどしながら【完全ネタバレ】
の詳しいあらすじを記述して参ります。
というわけで、内容は以下の通り。
💃 もくじ
まとめ
- 簡単なあらすじ
(ネタバレなし) - かなり詳しいあらすじ
(完全ネタバレ/英語つき) - 評価の分かれるラストを考察
【プロローグ:冬】出会い
【春】付き合い始める
【夏】セブはバンド加入で成功へ
【秋】一人芝居は不入りだったが…
【エピローグ:5年後の冬】
まとめ
さて、内容に入っていく前に映画の
予告編を、どうぞ参考までに。👇
簡単なあらすじ(ネタバレなし)
ミア(エマ・ストーン)はカフェ店員
として働きながら女優を志す28歳。
高速道路の渋滞でトラブルのあった
セブ(ライアン・ゴスリング)は純粋な
ジャズにこだわる頑固なピアニストで、
自分の店をもつのが夢。
上司の指示以外の曲を弾いたために
解雇されるが、たまたまその店に
入り込んで彼の演奏に感動していた
のがミア。
その後、あるパーティで改めて
知り合った二人は、会場を出て
天文台近くの公園まで歩き、
語り合い、踊る。
デートを重ね、同棲を始めた二人だが、
セブはやりがいのある仕事に恵まれず、
ミアもチャンスをつかめない。
セブの助言でミアは一人芝居を企画して
脚本を書き始め、セブは旧友キース
(ジョン・レジェンド)に誘われた
バンドに、自分の趣味との違和感を
抱えながら加入。
バンドは人気急上昇し、セブは各地への
ツアーで家を空けるようになる。
ある夕刻、「サプライズ」の帰宅と
手料理でミアを待ち受けていたセブは
ミアに、翌朝また出かけるツアーに
同行しないかと誘うが、一人芝居の
公演を2週間前に控えたミアは断る。
これからもツアーなどが続くから…
となおも口説くセブに、ミアは自分の
店を開く夢は忘れたのかと問いつめ、
激しく言い争って半泣きで出ていく。
一人芝居の客入りはまばらで、
落胆するミアに、駆け付けたセブが
先日のことを謝り励ますが、ミアは
「すべて終りよ」と郷里の実家へ。
数日後、公演を観ていた映画スタッフ
からのオーディションの話がセブの
電話に入り、セブはミアの実家へ車で
直行し、翌朝には彼女を連れ出す。
オーディションのあと、セブと例の
公園へ来たミアは、採用された場合は
パリに7カ月はいることになるが、
「私たち、これからどうする?」
と問いかける…。
として働きながら女優を志す28歳。
高速道路の渋滞でトラブルのあった
セブ(ライアン・ゴスリング)は純粋な
ジャズにこだわる頑固なピアニストで、
自分の店をもつのが夢。
上司の指示以外の曲を弾いたために
解雇されるが、たまたまその店に
入り込んで彼の演奏に感動していた
のがミア。
その後、あるパーティで改めて
知り合った二人は、会場を出て
天文台近くの公園まで歩き、
語り合い、踊る。
デートを重ね、同棲を始めた二人だが、
セブはやりがいのある仕事に恵まれず、
ミアもチャンスをつかめない。
セブの助言でミアは一人芝居を企画して
脚本を書き始め、セブは旧友キース
(ジョン・レジェンド)に誘われた
バンドに、自分の趣味との違和感を
抱えながら加入。
バンドは人気急上昇し、セブは各地への
ツアーで家を空けるようになる。
ある夕刻、「サプライズ」の帰宅と
手料理でミアを待ち受けていたセブは
ミアに、翌朝また出かけるツアーに
同行しないかと誘うが、一人芝居の
公演を2週間前に控えたミアは断る。
これからもツアーなどが続くから…
となおも口説くセブに、ミアは自分の
店を開く夢は忘れたのかと問いつめ、
激しく言い争って半泣きで出ていく。
一人芝居の客入りはまばらで、
落胆するミアに、駆け付けたセブが
先日のことを謝り励ますが、ミアは
「すべて終りよ」と郷里の実家へ。
数日後、公演を観ていた映画スタッフ
からのオーディションの話がセブの
電話に入り、セブはミアの実家へ車で
直行し、翌朝には彼女を連れ出す。
オーディションのあと、セブと例の
公園へ来たミアは、採用された場合は
パリに7カ月はいることになるが、
「私たち、これからどうする?」
と問いかける…。
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というわけで、これ以上話を進めれば
ネタバレになる…というところで
止めさせてもらっています。
ん? やっぱりその先を知りたい?
そういう方には、この先の「詳しい
あらすじ」に入っていっていただく
しかないわけですね;^^💦
かなり詳しいあらすじ
(完全ネタバレ/英語つき)
お待たせしました、いよいよこれからネタバレをいとわない「詳しいあらすじ」
で結末まで突っ走ります!
セリフはおおむね日本版の字幕に従い
ますが、わかりにくかったり不十分と
思われるものについては( )内に
シナリオの英語原文を補っていきます。
(その出典はこちら。👉 IMDb scripts)
またところどころ👉印の注釈を
入れていますが、不要と思われる
場合は飛ばしてください。
【プロローグ:冬】出会い
ミア・ドーランは女優を志して大学を中退し6年になる28歳。
ハリウッドの撮影所でカフェ店員として
働きながら、オーディションを
受け続けている。
ある朝、高速道路の大渋滞でストップ
した車(プリウス)でセリフを覚えようと
紙を見ていたミアは、クラクションを
鳴らして追い越して行ったオープン・
カーの青年に、中指を立てて怒りを示す(
この男、セブ(セバスチャン・ワイルダー)
は純粋なジャズにこだわるピアニストで、
いつか自分のジャズ・クラブをもつのが夢。
またもオーディションに落選したミアは、
顔を売るためにクリスマス・パーティに
参加するも、うまくいかないばかりか、
駐車違反の車がレッカー移動されて
しまい、夜道を歩いて帰途に。
ふと聞こえてきたピアノ演奏に惹かれて
バーに入ると、奏者は今朝、車で
追い越していったセブ。
演奏に感動したミアは声を掛けようと
接近するも、セブは今しも約束違反の
曲を弾いたせいで解雇されたところで、
ミアには目もくれず肩をぶち当てて
不機嫌に立ち去る。
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【春】付き合い始める
あるパーティで演奏するセブを見つけたミアは話しかけ、一緒にパーティ会場を
離れることになるが、近くに駐車された
車はプリウスだらけで、自分の車を
見つけられない。
ミアの車を探して坂を歩き、天文台
近くの公園まで来た二人は、「よく
出くわすのは奇妙ね」(Strange that
we keep running into each other)、
「何かを意味してるのかもな」(Maybe
it means something)といった会話を
交わし、やがて歌い、踊り始める。
数日後、ミアが仕事をもらった撮影所に
忍び込んだセブは、ミアと二人で
うろつきながら互いの身の上や
夢を語り合う。
「ジャズは嫌いだ」と言うミアに、セブは
本物のジャズを教えるからとクラブへ
連れて行き、現在上映中の『理由なき反抗』
を観に行く約束をして別れる。
👉『理由なき反抗』はジェームズ・
ディーンの遺作となった名画(1955年。
ニコラス・レイ監督)ですが、これは
L.A.名所の一つ、グリフィス天文台
が出ることでも有名。
ジェームズ・ディーンの胸像も設置
されているこの天文台が『ラ・ラ・
ランド』でも背景として大きな役割を
果たすことになります。
その約束の日に、ミアは1か月前から
付き合っている彼氏らと食事する先約が
あったことを思いだし、そちらへ行く。
会話に入り込めないまま、彼女の耳に
聞こえてきたのはセブ得意のピアノ曲
(Mia & Sebastian’s Theme)で、
ミアは勝手に中座してセブの待つ
映画館へ急行。
館内でキスしそうになったところで
映画館の照明トラブルで上映中断となり、
二人はグリフィス天文台まで歩いて
ワルツを踊る 。
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【夏】セブはバンド加入で成功へ
デートを重ね、同棲を始めた二人だが、セブはやりがいのある仕事に恵まれず、
ミアもチャンスをつかめない。
いっそ一人芝居を自作自演してみては
とセブに言われたミアは、その気に
なって脚本を書き始める。
(弁護士を目指した時期もあるほどで、
頭は悪くない)
セブが将来開く店の名は”SEB’S”がいい
と言うミアは、その字を円で囲んで
「’」の代わりに「♩」を使うロゴまで
デザインするが、チャーリー・パーカーを
崇拝するセブは”Chicken On A Stick”
にすると譲らない。
👉ミアの提案がデザインごと採用されたことを
観客が知るのはラストシーンへ来てからの
ことで、そこで私たちはミアとともに
切ない思いをさせられるのです。
なお映画の大ヒット後、ジャズクラブ
“SEB’S”はL.A.に現実に出現して
新名所となっています。
(画像出典:Eater L.A.)
ミアと二人で来ていたジャズバーで
セブは旧友キースからバンドへの
加入を打診される。
頑固なジャズ党のセブは、ロックや
ダンスミュージックなどを融合させた
キースのバンドには違和感がある。
が、「チャーリー・パーカーやマイルス・
デイヴィスはジャズに革命を起こし、
過去を変えた。お前は過去に囚われ
すぎだ」というキースの言葉や、提示
された金額に動かされて加入を決める。
バンドは人気急上昇、セブは各地への
ツアーで家を空けるようになり、
ミアとの生活にはすれ違いが増える。
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【秋】一人芝居は不入りだったが…
ある夕刻、早く会いたいとセブに電話で話しながら帰宅したミアを待ち受けて
いたのは、料理を用意して待っていた
セブ本人の「サプライズ」。
食事しながら、セブはミアに翌朝また
出かけるツアーに同行しないかと誘うが、
一人芝居の公演を2週間前に控えた
ミアは無理だと断る。
これから2年もツアーなどが続きそう
だから、いっそ…
ともちかけるセブに、ミアは「自分が
好きでない音楽を続けるのか。店を開く
夢はどうなったのか」と問いただし、
口論になる。
「君は今より不遇時代の俺の方が好き
だった、優越感が持てたから…」
(Maybe you liked me more when I was
a failure because it made you feel
better about yourself)
というセブの言葉に愕然としたミアは
「それ冗談?」(Are you kidding?)
と確認するが、”No”(本気だ)とセブ。
ミアの大きな目に涙があふれ、
彼女はアパートを出ていく。
👉歌や踊りを別にすれば、この映画の
最高の見どころと言っていいかも。
主演の二人がメジャーな賞を多く受賞し、
エマ・ストーンはオスカー獲得まで
行ったことも、十分納得できます。
現在の努力は愛する人のためでもあり、
自分のためでもあるのですが、その
両方の動機の優先順位とか、微妙な
ところになると、お互いに完全に理解し
合えるわけではないし、当の本人にも
わからなくなってくる場合もあるでしょう。
その種の”心のすき間”が表に出ることに
よるお互いの動揺を描こうとする繊細な
脚本に、見事に応えた二人の演技です。
ミアの一人芝居の客入りはまばらで、
酷評も耳にしたミアは大いに落胆。
観劇に行くつもりだったセブが、
思わぬ雑誌撮影に時間を取られて
やっと駆け付けたのは終演後。
彼は先日のことを謝り、「何かさせて
くれ」と言うが、ミアは半泣きで
すべて「終りよ」(It’s over)と
告げて郷里の実家へ旅立つ。
数日後、公演を観ていたキャスティング
部長からセブの電話にメジャーな映画の
オーディションの話が入る。
セブは以前ミアに聞いていた話から
実家の場所を推理して車で直行し、
夜分に到着するも、ミアは「もう傷つき
たくない」から行かないと言う。
「中毒者の夢想」(a pipe dream)だった
のよ、あなたの言うとおり「大人になら
なくては」(Maybe I need to grow up)、
だから大学へ戻ってやり直すなどと
半泣きで弁明する。
が、セブは「ダメだ!俺は受け入れない」
(Nope. Won’t accept this)と怒鳴り、
明朝迎えに来ると宣言して去る。
翌朝、ミアはセブの車でL.A.へ。
オーディションでは「映画はパリで
リハ3カ月、撮影4か月だ。台本は
ない。自由に話して」と言われ、
女優志願のきっかけになった叔母の
ことなどを語り、やがて歌う。
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そのあと、天文台近くの例の公園へ
来た二人はしんみりと話す。
「きっと受かる」と確信をもって言う
セブに、もしそうなったら「私たち、
これからどうする?」とミア。
「全面的に打ち込まなきゃ。君の夢だから」
(You’ve got to give it everything you’ve got.
It’s your dream.)とセブは即答し、
「あなたは?」と聞かれて
「俺も自分の計画通りにやる。
ここにとどまって、成り行きを見る」
と言う。
「ずっと愛してるってわかってるよね」
(You know I’m always going to love you)
と囁くミアに「俺もずっと愛してる」
(I’m always going to love you too)
とセブ。
👉ここもまた二人の演技力が発揮された
素晴らしい場面。
大きな目に涙を一杯ためてオスカーを
ゲットしたエマ・ストーンは
典型的な”猫系”美女。
彼女に忠実で思いやりがあり、時には
吠えもするライアン・ゴスリングは、
これまた見事に”犬系”のイケメンです。
(画像出典:Brain Magazine)
なお、ここでの「ずっと愛してる」
という言葉の交換が、続く【エピローグ
:5年後の冬】に生きてくるものとして
置かれていることは無論でしょう。
ちなみに「ずっと」と訳した”always”は
ここでのように未来について言った場合、
“for all future time”(未来のすべての
時間において)という意味になります。
(The New Oxford American Dictionary)
【エピローグ:5年後の冬】
スター女優になっているミアが、夫と娘の待つL.A.近郊の自宅にしばらく
ぶりに戻り、再会を喜ぶ。
夕刻、娘をベビーシッターに預けて
夫と車で出かけたミアだが、ひどい
渋滞の高速道路を降りて二人で歩く。
ジャズ演奏に惹かれて地下への階段を
降りると、”SEB’S”の看板がミアの
目を射る。
ミア夫婦は空いていたステージ真ん前の
席に着き、彼女に気づいたセブは、
出会いの日にミアが感動した例の曲を
独奏する。
曲の流れとともに幻想の世界に
入っていくミア。
👉ここから約9分間続く幻想場面は、
かつて解雇されたセブが声をかけ
ようとしたミアを無視して去った
あの瞬間(【プロローグ:冬】)への
フラッシュバックに始まります。
が、あのとき無視したはずのセブは
いきなりの熱いキスでミアを夢へ運び、
そこから、運次第では「こうでもあり
えた」非現実の5年間が、歌・踊りを
ふんだんに交えながら流れていきます。
論より証拠、その9分間をこちらで
ご鑑賞ください。 👇
曲が終わると席を立ち、店の出口で
振り返ったミアとセブは目を合わせ、
小さく微笑み、うなずきあう。
評価の分かれるラスト
さて、いかがでした?もちろんミュージカル映画である以上、
その素晴らしい出来ばえは実際に見、
聴いていただかないとわかりません。
とはいえ、こうして「あらすじ」をなぞって
きただけでも、脚本と俳優の演技が高度に
洗練されたもので、仮に歌・踊りを抜きに
した場合にもなおすぐれた映画でありうる
ことを分かっていただけたのでは
ないでしょうか。
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ただ、もちろんこの映画への評価・感想は
賞賛の声で埋め尽くされているわけでは
なく、不満を鳴らすものも決して
少なくありません。
それらの不評のうち、日本のネット上で
最も顕著なのは、あの「ラストの9分間」に
疑問を呈する、あるいは積極的に「嫌いだ」
と表明する声です。
そのラストの内容は上記「あらすじ」の
【エピローグ:5年後の冬】でまるまるご覧
いただいたとおりですが、これついては、
セブの意識を映すものだとか、二人共同の
幻想だとかする解釈もあるようです。
ですが、ミアの顔のアップから入っていった
世界なので、彼女の思いを映し出したものと
見るのが自然で、「嫌いだ」という反応も、
この理解に基づいているように思われます。
この「嫌い」派の感想の代表的なものは、
要するに、ミアの方だけ仕事も愛(家族)も
完璧に夢をかなえていながら、さらに
その上、セブとの「こうでもありえた…」
世界まで思い描くなんて虫がよすぎる
(不倫願望的ともとれるし、夫の立場は?)
…みたいな反発のようです。
これに同感されるか、それとも「そんな
ことないよ。第一、空想は自由でしょうが」
と逆に反発されるか、それは人それぞれで
それこそ評価の分かれるところでしょう。
ただ私が念のため英語圏のIMDb(インター
ネット・ムービー・データベース)で
☆1個にした悪評のレビューをザッと
見渡しましたところ、「このラストがイヤ
だからこの映画が嫌い」という趣旨の
レビューは1本も見当たりませんでした。
もちろん、このことをもって「だから日本人
は…」のような議論をすることには慎重で
なくてはなりませんが、個人的な実感
としては、なんとなく納得してしまう
データではありました;^^💦
👉この調査についてはこちらで
詳しく報告・考察しています。
ぜひご参照ください。
・ララランド(映画)の評価は?ラストで分かれる好き嫌い…海外でも?
(画像とも出典は👉 Wikipedia)
ともかく『ラ・ラ・ランド』のラストの
ように、過去の経験について「それは、
こうでもありえた…」という非現実の
記憶を重ね合わせていく、こういう手法は
現代映画の一つのトレンドをなしている
ようにも見られます。
その好例が2019年のアカデミー主演男優賞
(ホアキン・フェニックス)受賞作
『ジョーカー』(トッド・フィリップス
監督)です。
👉「こうでもありえた…」というもう一つの
(altenate)記憶または妄想を小刻みに
入れていくこの作品についてはこちらで
詳しく情報提供していますので、
ぜひご参照ください。
・ジョーカー(映画)のあらすじ⦅ネタバレなし⦆&⦅あり⦆で詳しく紹介
まとめ
さて、いかがでしょう。数々の賞に輝き、毀誉褒貶(きよほうへん
=褒めと貶し)の評価もかまびすしい
『ラ・ラ・ランド』。
その真価、新しさの掘り下げはまだまだ
不十分で、さらにこれを探るには従来の
ミュージカル映画についての知識も
必要になってくることでしょう。
👉この機会にたとえば以下のような
名作ミュージカル映画を見直して
みてはいかがでしょうか。
・シカゴ(映画)のネタバレ 傑作ミュージカルのあらすじをたどる
・オペラ座の怪人のあらすじ 原作とミュージカルの違いは?
・キャバレー(映画)のあらすじ ミュージカルを超える名作だ!
さて、これだけの情報があれば
もうバッチリですよね。
誰かさんにちょいと知ったかぶりを
してやろうかという場合も、
あるいは感想文やレポートを書こうか
という場合も…。
ん? 書けそうなことは浮かんで
きたけど、具体的にどう進めていいか
わからない( ̄ヘ ̄)?
そういう人は、ぜひこちらを
ご覧くださいね。
👉当ブログでは、日本と世界の
文学や映画の作品について
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。
参考になるものもあると思いますので、
こちらのリストからお探しください。
・「あらすじ」記事一覧
・≪感想文の書き方≫具体例一覧
ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/
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こんなコメントが来ています