やあやあサイ象です。
街にサンタがやって来る、
楽しみですね~、クリスマス。
イブともなれば、お宅にも、
サンタのおじさんひっそりと……
そう、煙突から。
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ところで、お宅、煙突ありました?
ある? それはよかった。
いえね、煙突のないおうちだったら、
サンタさん入れなくて(((゜д゜;)))
困っちゃいますもんね~;^^💦
サンタの通れる煙突ですか?
でもお宅の煙突、じゅうぶんな太さあります?
サンタさんって、なにしろあの巨漢、
通り抜けるのもなかなか大変なんですよ。
一度なんか煙突の途中でからだが
つまっちゃって、引き返すのもままならず
一晩そのままでいたら、室内で眠っていた
一家は一酸化炭素中毒で全員死亡……
という泣くに泣けないお話もあるんですよ。
(これは昔、ビートたけしさんが
使っていたネタですが…;^^💦)


このような困難を押してまで、なぜ
サンタさんは煙突から入ろうと
するのか……これは大きな”?”ですよね。
というわけで、ここはひとつ、わたくし
サイ象が、サンタクロース自身にその理由を
お尋ねしてみようと、はるばるお宅を訪問
してインタビューして参りました。
それでは、どうぞじっくりとお聞きください。
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サンタクロース登場
どっこいしょ、と……はいはい、お待たせしました。
わしがサンタクロースですじゃ。
いやー、さすがに
こたえますな、このトシんなると。
一晩で世界じゅう回るってのも……
え? そんなこと不可能だろっ…てか?
いや可能なんじゃ。
思いだしてみられよ、あなたの国の
浦島さんだって、玉手箱をあけるや
“一瞬”にして300歳だか700歳だかの
お爺さんになってしまったではないか。


ならばその逆もあるはずで、何を隠そう
わしは”逆=浦島”、あんたらにとっての
“一瞬”の間に300年も700年もの長さを
生きる人間……いや、妖怪と呼んで
もらってもかまわんがな、ホーッホッホ。
え? 何? 聞きたいのはそのことでなく、
なぜ煙突から入るのか……ですと?
ホーッホッホッ、それは真っ赤なウソ👅
といって悪ければ”サンタクロース神話”
の一つにすぎんよ。
いや、安心されるがよい、煙突のない
家にもわしは平気でスイスイ入っていく。
第一わしは全世界の子どもに一晩で
プレゼントを配る、公平無私の聖者ぞ。
煙突のない家の子を差別して
なんの聖者か、という話じゃ。


では、どこから入るのかって?
それを言うと、無理にわしに会おうと
する子が出てくるので、言われん。
言われんがじゃ…
なにしろわしは、あなたがたの”一瞬”の間に
何百年もの長さを生きる怪人じゃ、
その程度のことができんはずもなかろう、
ホーッホッホッホ。
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クレメント・ムーアの詩から
そもそもわしの本名は、ニコラオス(ニコラウスとも書かれる)。
紀元270年ごろに、今のトルコにあった
ミラ(ミュラとも)に生まれ、大主教に
まで上りつめて”聖人”と崇められた
偉人じゃ、オホン( ̄ヘ ̄)。
👉その「聖ニコラオス」がどのようにして
「サンタクロース」となったのかに
ついてはこちらで詳しく説明して
いますよ~。
・サンタクロースの由来は?🎅韓国はもちろんクリスマスとも関係ない?
・クリスマスプレゼントは靴下にって、なぜ?サンタの答えは?


さて、3世紀のトルコのあたりの家に、
そんなデカい煙突があったかどうか……
まあ、想像してみられるがよい。
申し上げるだけヤボであろう、ホッホ。
では一体なぜわしは、そんなところから
難儀して家に入る、ということにされて
しまったんであろうか。
これもいろんなことがまことしやかに
言われておるが、実際のところは、19世紀の
アメリカの学者にして詩人、クレメント・
ムーア君が「聖ニコラウスの訪問」(1822)
という詩でそう書いたのが始まりなんじゃ。


あ、そうそう、わしが8頭立てのトナカイの
ソリに乗っていて、8頭のトナカイ
それぞれに名前があるというのも
この詩が言い出しっぺ。
そこでは父親がふと外を見てみると……
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キラ星のなか、屋根から降るのは
小さい蹄の立てる爪音
頭を引っ込め振り向いて見ると
聖なるニコラウス煙突からどすん
というわけ。
おー、しかしこれではわしの尻が
痛いではないか・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
なんでそうなるの?
それに、そもそも「煙突から」なんていう
奇想天外な訪問の仕方をムーア君は一体
どこから、思いついたんじゃろうか。
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古代ラップ人の家の出入り口は?
実は彼にもそれなりの根拠があった。人類学を学んだムーア君が、ここで
思いだしていたのは、おそらく
フィンランドの言い伝えじゃ。
つまりフィンランド北方(ラップランド)
にいた古代ラップ人の家は、トナカイの
革で作ったテントを地中に埋める形で
建てたものじゃった。
どうやって出入りするかというと、
屋根にあけた穴を使うしかない。
で、この穴が、家で火を使うときには
煙の抜け道、すなわち煙突の役割も
はたしておったんじゃ。


現代ラップランドの家(もちろんテント式ではないが)
だから実際、わしがラップ人の子どもに
プレゼントをあげるときには、煙突から
入るしかなかった……というわけじゃ。
「煙突からどすん」、イタタ! という
ワケもこれでおわかりであろう。
現代人が知っている煙突とはだいぶ違う
ものがイメージされておったんじゃな。
さて「サンタは煙突から」という”神話”の
由来は、これでおわかりいただけたかな?
このことを含めた”サンタクロース神話”、
また”クリスマス神話”全般をめぐっては、
20世紀イギリスの動物行動学者、デズモンド
・モリス君が徹底的に暴いてしまったので、
詳しくは彼の本を覗いてみたらよかろう。
それではまた、クリスマスイブに
お目に掛かろう……
あ、いや、お目には掛からんか、
ホーッホッホッホ(*~▽~)ノ。
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サンタクロース退場
いや~サンタクロース御大…おっと違った、聖ニコラオスの
まことにありがたいお話でした。
サンタのおじさんが煙突のない家の子を
差別するはずがない、ということが
よ~くわかりましたよね;^^💦


みなさん、イブには安心して
サンタさんを待ちましょう。
そして戸締まりはしっかりと……
だいじょうぶ、サンタクロースは
どこからでも入れますからね(


👉ん? 自分はクリスマスも
ひとりぼっち…だから
サンタも来るはずがない?
そんなことありません、
是非こちらの記事も
ご覧ください。
・クリぼっちの意味とメリット🎄むしろ楽しむ6つの過ごし方


👉クリスマス関連では、ほかにも
いろんな情報提供をしています。
こちらもどうぞ。
・戦場のメリークリスマスのあらすじ//映画と原作の大きな違い


・サンタへの手紙を正調の英語詩で!漱石も読んだ教科書から
・クリスマスプレゼントは靴下にって、なぜ?サンタの答えは?
・クリスマスを日本で祝う起源は?🎅侍サンタ、三太九郎etc.…


・クリスマスツリーの由来は?漱石も読んだ英語教科書に学ぶ
・サンタはいる?いない?漱石少年も学んだ英語教科書に答え
・サンタクロースはクリスマスと関係ない?サンタ自身の回答は?
それではまたどこかで
お会いしましょう、
メリー・クリスマス!
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