サクラさん
『ロミオとジュリエッ
ト』で感想文を書かない
といけないんですが、
ハッキリ言って、
感動してません(😼)

ハンサム 教授
え~ 美しい悲恋物語
なのに~(叫び)

サクラさん
だってロミオはジュリ
エットを見そめる一瞬前
まで、別の女への恋に
悩んでたんですよ。



完全なチャラ男じゃ
ないですか。

ハンサム 教授
チャラい恋の遍歴
から真の愛に目覚めた
のでは?;^^💦

サクラさん
そんなの証明できないし
結末で彼女の死を確認
しないまま自殺すると
いうドタバタな死に方も
軽率さの証拠では?

ハンサム 教授
そうも言えますね;^^💦

でもジュリエットは賢い
女性なのに、なぜその
軽率さに付き合って
しまうんでしょう。

サクラさん
賢いんですか、あれで?

ハンサム 教授
「どうしてあなたは
ロミオなの?」「そんな
名前はあなたじゃない」
なんて言いだしますね。

これ「名は体を表す」と
いう古来の哲学への
挑戦とも読めます。

こんなに考え深い少女が
なぜ? と考えてみても
面白いのでは?


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というわけで、おなじみ”感想文の書き方”
シリーズ、第158回((((((ノ゚⊿゚)ノ

今回は文豪シェイクスピアの数ある
傑作の中でも最も人気の高い
『ロミオとジュリエット』(1595ごろ)
に挑戦で~す。

内容はザっと以下のとおり。


もちろん話の内容を知らなくっちゃ
読書感想文は書けません。

まずはしっかり読みましょ~。
    👇



ん? 長いからイヤ?
マンガならいいけど?

マンガだと原作をひどくゆがめて
いるものもあって要注意ですが、
これなどは原作にほぼ忠実のようです。
    👇



👉でももちろん、マンガでは
シェイクスピアの文章やセリフの
面白みなどは正確には伝わり
ませんから、やはり文章で
あらすじを押さえておきましょう。

こちらでどうぞ。

シェイクスピア ロミオとジュリエットのあらすじ 💓簡単&詳細

             



1.読書感想文の例(800字)

さて、これで話の流れはわかった
ことにして、さっそく読書感想文に
取りかかりましょう。

以下は800字(原稿用紙2枚)程度で
サクラさんが書いたものにハンサム
教授が添削の手を入れて完成させた
という設定の感想文例です。

引用文は上記角川文庫の
河合祥一郎訳によっています。

 『ロミオとジュリエット』といえば
あまりにも有名な作品だが、実は
“シェイクスピア四大悲劇”には
入らないのだという。

これを聞いて驚いた私は、”悲劇”
としての欠点があるなら、それは
どういうところかという一種の
“あらさがし”の目線で、じっくりと
読み直すことにした。

その結果わかったことについて
書いていきたい。

       


 第一に感じたのはロミオという
男のわからなさだ。

ジュリエットを一目見たとたん
「今までに恋をしたのか、この心?
この目よ、誓え、しなかったと。
真(まこと)の美女を、今宵(こよい)
まで、目にしたことはなかったと」
などと言いだすけれど(第一幕第五場)、
実はその直前まで、ロザリンドという
別の女性への恋に狂い、その悩みを
親友に訴えていたのである。

この調子なら、ジュリエットとの恋が
破綻すれば、その直後にはまた別の
女性に手を出しかねない、軽薄な
色男なのではないかと思えるが、
意外にも「徳高く、しっかりした若者」
だという評判がジュリエットの父にも
届いている。

実際、ジュリエットを知ってからは
その従兄であるテイボルトとの
けんかを自制するなど立派な面も
見せる。

だが、そういう美点とか、この
時代の男の恋心はそういうもの
だったというような常識の違いを
差し引いて考えてもなお、私は
ロミオに好感をもつことが
できなかった。


 それにも関連するが、もう一つ
指摘したいのは、エンディングの
“悲劇”的な展開についてだ。

  

特殊な毒薬を使うことで、ジュリエット
がまず仮死状態になり、それを見た
ロミオが彼女の死を確信して自殺し、
さらに目覚めたジュリエットが絶望して
本当に死ぬわけだが、これは現実には
起こりそうにない展開であるし、少し
見方をずらせば”喜劇”的にさえ
感じられる。


 以上の2点が、私がこの劇に感動
しきれなかった主な理由であり、
『ロミオとジュリエット』が
“シェイクスピア四大悲劇”の一つ
ではないことにも、なんとなく
納得が行った次第だ。(800字ちょうど)
      
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どうです?

よく書けていると思いませんか?

これをそのままコピペすることは禁止
(バレるとヤバい)ですが、ところどころ
つまみ食いして、自分らしい文章に
変えて使ってもらうのはかまい
ませんよ~;^^💦


ん? これでは字数が足りない?

それならこれに、それこそ自分自身の
感想や考えをどんどん入れて、
ふくらましていけばいいのです。


たとえば…
そう、冒頭の会話でハンサム教授が
ふれていたジュリエットの賢さ、その
「哲学」というところへ突っ込んで
行くことができれば、それはきっと
高度な感想文、または読書レポートに
なっていくはずですよ。

その方面での書き方も考えてみましょう。


「名前」を哲学するジュリエット

第二幕第二場の「ああ、ロミオ、ロミオ、
どうしてあなたはロミオなの」という
ジュリエットのセリフはよく
知られています。

でも、意外に読まれていないのが、
それに続く、彼女の深い思考を
映し出す部分。

お父様と縁を切り、
その名を捨てて。

それが無理なら、
せめて私を愛すると誓って。

そうすれば、私はキャピュレットの
名を捨てましょう。
〔中略〕
私の敵はあなたの名前。

モンタギューでなくても、
あなたはあなた。

モンタギューって何? 
手でもない、足でもない。

腕でも顔でも、人の
どんな部分でもない。

     113492

ああ、何か別の名前にして!
名前がなんだというの? 
バラと呼ばれるあの花は、
ほかの名前で呼ぼうとも、
甘い香りは変わらない。
〔中略〕
だから、ロミオだって、
ロミオと呼ばなくても、
あの完璧なすばらしさを
失いはしない。

ロミオ、その名を捨てて。
そんな名前はあなたじゃない。

名前を捨てて私をとって。

👉この部分のほか、名言の例は、
こちらでご覧になれます。
(原文つき)

ロミオとジュリエットを英語原文で!名言・名セリフは何と?


14歳かそこらでこれだけ考えていた
のだから、賢いといわなくては
ならないでしょう。

それがなぜロミオのようなチャラ男に
一目ぼれして、たった4~5日のうちに
命を捨てるところまで行ってしまうのか。

    ジュリエット Fotolia_67141302_XS
     ヴェローナのジュリエット像


これこそが恋だ!

と叫ぶもよし、やっぱり軽率で
その意味ではロミオにお似合い
だったという風に論じるもよし。

あるいはこの哲学が劇全体にどう生か
されているかという分析にまで進む
ことができたら、それはきっと先生も
ビックリ((((((ノ゚⊿゚)ノ
の大変高度な感想文または読書レポートに
なっちゃいますよ~。

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“ドタバタ喜劇”的な結末はどこから?

さて、そういった哲学的な深みをもつ作品
でありながら、展開や人物の性格において
いささか軽いというか、浅いというか…

四大悲劇――すなわち『ハムレット』
『リア王』『オセロ』『マクベス』――の
どれかを読んだり観たりしたことのある
人から見ると、悲劇としての重厚さに
おいて『ロミオ…』が引けを取ることに
異論の余地はほとんどないのですよ。


どこで引けを取るのかを考えるのも
高度な感想文やレポートのテーマになり
そうですが、私に言わせれば、その最大の
要因は、二人が相手の死について誤解
しながら死んでいくという結末ですね。

この悲惨な結果について、二人を生かす
ために毒薬を使う計画を仕組んだ修道士は
「わしらにはどうすることもできぬ大きな力」
に妨げられたと言います(第五幕第二場)。

読者・観客がその「力」を実感できれば、
この劇は偉大な悲劇として胸に迫るものに
なったかもしれません。

が、少なくとも私にはそういう「力」より、
むしろプロット(物語の仕掛け)の”ドタバタ
喜劇”的なあざとさが迫ってきます。

       

さて、ここで種明かし的なことを言えば、
この喜劇的展開は、シェイクスピアが
『ロミオ』の1年ほど前に書いていた
傑作喜劇『夏の夜の夢』に劇中劇として
入れられている「ピラマスとシスビー」の
物語にそっくりなのですね。

なので、この関係を押さえて『ロミオと
ジュリエット』の喜劇性というような
テーマで書ければ、これまた非常に
高度な感想文ないし読書レポートに
なるはずなのです。

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『ピラマスとシスビー』とは?

要するに『ロミオとジュリエット』は、一連の
喜劇で喝采を博してきたシェイクスピアが、
傑作『夏の夜の夢』を仕上げた後に取り組んだ
作品で、四大悲劇の時代への橋渡しのような
位置にあります。

で、前作『夏の夜の夢』との間には大きな
接点があり、それがこの劇の”劇中劇”に
なっている『ピラマスとシスビー』という
神話に基づく物語なんですね。

とりあえず、その簡単なあらすじを読んで
もらえれば、そのエンディングが『ロミオ』
のモチーフになっていることがわかる
と思います。
昔、バビロンの街の同じ家屋の壁一枚で
仕切られた隣同士に住んでいた
ピラマスとシスビーという美男・
美女が恋に落ちる。

が、親同士は折り合いが悪く、二人が
顔を合わせることすら許さない。

やむをえず厚い壁に一か所だけ空いた
小さな隙間を通して夜ごとひそかに
愛をささやいていたものの、ついに
駆け落ちしようと決める。

約束の晩、待ち合わせの墓所に先に
着いたシスビーが、小さな泉のほとりの
白い実をつける桑の木の下で待って
いると、突然、口元を血で染めた
ライオンが現れる(叫び)

       

シスビーは慌てて逃げ出した際、
かぶっていたヴェールを落としてしまう。

ライオンは泉の水で喉を潤したあと、
落ちていた布切れを見つけてしばらく
じゃれついてから去って行く。

遅れて到着したピラマスがそこに
見つけたのは、ライオンの足跡と
血で汚れ引き裂かれたヴェールのみ。

彼は恋人がライオンに食べられたものと
絶望し、短剣で喉元を突いて自殺(ドクロ)

その直後、そこへ戻って来たシスビーは
ヴェールを握りしめて息絶えている
ピラマスを見て絶望。

 
  グレゴリオ・パガーニ画「ピラマスとシスビー」(1600年ごろ)


まだ温もりが残る刃を同じように自らの
胸に当て、恋人の亡骸と折り重なる
ようにして後を追う(ドクロ)

翌日、事の次第を知った両家の親たちは
深く嘆き悲しみ、償いとして二人を
同じ墓に埋めてやる。

以来、この悲恋を見届けた桑の木は
二人の血で染まったような赤黒い
実をつけるようになり、桑の木は
「ピラマスの木」(ラテン語: Pyramea
arbor)とも呼ばれるようになった。

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どうでしたか?

ロミオとジュリエットの”悲劇的”(半=
喜劇的)結末がシェイクスピアの頭に
これがあったことは間違いないでしょう。

👉それにしてもシェイクスピアは、
喜劇でも悲劇でも傑作を残した大文豪。

当ブログでは『ロミオ…』以外の多数の
作品についても詳しく紹介していますので、
ぜひご参照ください。

ヴェニスの商人のあらすじを簡単に!傑作喜劇も見方によっては悲劇?

十二夜(シェイクスピア)のあらすじ【人物相関図つきで詳しく】
  
夏の夜の夢のあらすじを簡単に &詳しく【人物相関図・動画つきで】

       

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テンペスト(シェイクスピア)のあらすじ💘魔法と赦しのロマンス

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手に入れたい場合は、Amazonが便利。
こちらから探してみてください。

  
💛シェイクスピアの本:ラインナップ💛
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まとめ

さあ、これだけの情報があればもう
バッチリですよね、読書感想文。


ん? 書けそうなテーマは浮かんで
きたけど、でもやっぱり自信が…

だってもともと感想文の類が苦手で、
いくら頑張って書いても評価された
ためしがないし(😿)…
具体的に何をどう書けばいいのか
全然わからない( ̄ヘ ̄)…?


う~む。そういう人は発想を転換して
みるといいかもしれない;^^💦

そもそも日本全国で盛んに奨励されている
読書感想文の発祥の源は「コンクール」。

    

各学校の先生方の評価基準もおのずと
「コンクール」での審査に準拠する
形になっているのです。


だから、読書感想文の上手な人は
そのへんのことが(なんとなくでも)
わかっている人。

さて、あなたはどうなのかな?
👉「コンクール」での審査の基準を
知るには、実際に出品され大臣賞などを
受賞している感想文をじっくり読んで
分析してみるのがいちばんです。

こちらでやっていますので、
ぜひご覧ください。

読書感想文の書き方【入賞の秘訣4+1】文科大臣賞作などの分析から

セロ弾きのゴーシュで読書感想文!コンクール優秀賞作(小2)に学ぶ

                 

アルジャーノンに花束を の感想文例!市長賞受賞作【2000字】に学ぶ

    

そちらで解説している「書き方」を
踏まえて、当ブログでは多くの感想文例を
試作し提供してきましたが、このほど
それらの成果を書籍(新書)の形にまとめる
ことができましたので、ぜひこちらも
手に取ってご覧ください。
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買う前にその「予告編」が見たい
という人は、こちらでどうぞで。

読書感想文 書き方の本はこれだ!サイ象流≪虎の巻≫ついに刊行!!!

            


👉上記の本『読書感想文 虎の巻』は
当ブログで提供し続けてきた「あらすじ」
や「感想文」関連のお助け記事の
ほんの一部でして、載せきれていない
記事もまだまだ沢山あります。

気になる作品がありましたら、
こちらのリストから探して
みてください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧


ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

≪感想文の書き方≫具体例一覧


ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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