やあやあサイ象です。

おなじみ””あらすじ暴露”サービスも
192弾(感想文の書き方シリーズ
としては第274回)となる今回は太宰治の
未完の遺作、『グッド・バイ』で
いってみましょ~((((((ノ゚🐽゚)ノ

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『人間失格』(1948年6~8月)で燃え尽きた
感のある太宰ですが、その後もなんと
『朝日新聞』連載のため13回分まで書き
溜めていたところを、突然の多摩川入水
(同年6月)で永遠に中断されたという
イワクツキ。

ところがなんとコレが快調な書きっぷりで、
そのタイトルに「読者のみなさん、グッド・
バイ(さようなら)」という意味が込められ
ていたとはとても思えない、明るい
ユーモアに満ちた作品なのですね。

   

だからこそこれまでに何度か映画化・
映像化の試みがあり、2015年にはKERA・
MAPの公演『グッドバイ』が読売演劇大賞
・最優秀作品賞、最優秀女優賞
(小池栄子)、芸術選奨文部科学大臣賞
(脚本・演出のケラリーノ・サンドロ
ヴィッチ)受賞の快挙!

その映画化(大泉洋・小池栄子主演、
成島出監督)も2020年公開予定ですので、
予告編をどうぞ!




というわけで、今回はこの『グッド・バイ』
原作の絶筆箇所までのあらすじをきちんと
押さえた上で、そのあとを続けた舞台・
映画のストーリー(ほぼ同じのはず)を
暴露しちゃいます(ネタバレ御免!)。

原作(未完)のあらすじ

それではさっそく原作の世界に
入っていきましょう。

引用は新潮文庫『グッド・バイ』から。
        👇

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34歳の雑誌編集者、田島周二は疎開中に
結婚し一女をもうけた妻を埼玉の農家に
置いたまま、東京に10人近い愛人を
養うという噂の好男子。

そちら方面にかかる資金は闇商売の
手伝いで稼いできたのだが、そろそろ
それらを「全部、やめ」て、埼玉から
妻子を呼び寄せて家を持とうと考える。

それには愛人たちと手を切らねば
ならないが、方法に困ってある
老文士に相談すると、「すごい美人」
を見つけて妻の役を演じてもらえば、
女たちは「皆だまって引き下がる」
という。


その気になった田島が「すごい美人」を
探し求めて歩くうち、声をかけてきた
のが闇商売で関わる「かつぎ屋」の
永井キヌ子。

ひどく汚いなりをしているが、実は
これが「とんでもないシンデレラ姫」
とわかり、彼女を食事と金で釣って
引き込む。

   


まずは戦争未亡人の美容師、青木さん
で試して成功するや、涙ぐむ彼女の
白衣のポケットに札束を滑り込ませて
「グッド・バイ」。

が、キヌ子が図に乗って金を使い
まくるのに業を煮やし、「ものに
してやれ」ば従順になるかも、
と企んだ田島は汚く臭いアパートに
乗り込む。

しこたま飲まされる羽目になり、
コトに及ぼうとすると持ち前の
怪力で頬を殴られ、退散。


この怪力を利用しようと考えた田島、
大男で乱暴な兄のいる愛人、洋画家の
水原ケイ子との別れにキヌ子を
使おうと作戦を立てる。

はい、残念(😿)。

ここまでで作者は筆を置き、
帰らぬ人となってしまったのですね。

これに続きをつけて舞台にのせたのが
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんで
その映画化のメガホンを取ったのが
成島出さんというわけです。

ではその「続き」のあらすじはどうなって
いるのか、さっそく辿っていきましょう。

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「続き」(映画)のあらすじ

そんな田島(大泉洋)のもとへ妻の
静江(木村多江)から、別れを告げる
電報が届く。

ショックで胃痙攣をおこした田島が、
これも愛人の医師、大櫛加代(水川あさみ)
のところに行くと、彼女宛てにも妻から
手紙が来ていて、「数ある愛人の中でも、
しっかりしていそうなあなたに、
主人を頼む」とある。

が、「自分が背負うのは嫌」だという
加代は自分から彼に「グッドバイ」。


編集部に戻ると、洋画家のケイ子
(橋本愛)からも「グッドバイ」と
伝言があった由。

    


さらに編集部で自分を敬愛していた
はずの清川(濱田岳)がケイ子の
新しい愛人と知って、トホホ…

妻の決意は、冒頭で相談した老作家、
漆山連行(松重豊)が田島の依頼で
会いに来た時に洗いざらい話した
ことの結果だとわかる。

しかもその妻と漆山が愛人関係に!


落ち込んだ田島が易者(池谷のぶえ)に
見てもらうと「怪力で、大食いの女と
幸せになる」と言われ、しばらくして
キヌ子を思ったその瞬間、屋根から
足を滑らせて命を落とす。

      

1年後、田島を偲ぶ会に全員集合。

大金をはたいて巨大な墓を作ったという
キヌ子は、田島を愛しながら気づいて
もらえなかったと言う。


ところがここで、死んだのは別人で、
田島は記憶喪失者として生きていた
という大どんでん返し。

キヌ子と田島は、元妻にも背中を
押され、めでたく結ばれる。

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まとめ

いかがでした?

いやはや、さすがのケラリーノ・
サンドロヴィッチ先生!

あるいは太宰自身もそういう風に運ぶ
ハラだったんじゃないかとも思わせる、
見事なストーリー・メイキングでしたね!


ん? いやいや自分はそうは思わない、
全然違う展開が考えられていたはずだ!
とお考えの読者さんは、ぜひそれを
何らかの形にまとめてみてください。

      

この記事のコメント欄から送ってもらえば
歓迎しますし、太宰作品『グッド・バイ』の
読書感想文またはレポートに仕上げて
学校に提出されてもよいと思います。


とにかく太宰治は、ほとんど無尽蔵の
芸術的才能と倫理性(反道徳的な面を
含めて)を持て余したような作家。

命を大切にしてほしかったですね。
👉その他の太宰作品をめぐっては、
こちらで情報提供していますので、
ぜひご参照ください。

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