老人と海で読書感想文 🎣高校生ならどう書く?伝えたいことは?


やあやあサイ象です。

「感想文の書き方」シリーズも
ついに100回を突破し、今回でなんと
第108回((((((ノ゚⊿゚)ノ

アーネスト・ヘミングウェイの
名作『老人と海』(1952)に挑戦です。



ノーベル文学賞授賞を決定づけた作品
ということで、さすが、なかなかの
読み応えですよね。

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え? まだ読んでいない?

読まないで読書感想文を書こうという
のは、主人公サンチャゴにも似て
なかなかいい度胸ですな。

まあそれも結構、そういう人は
こちらの「あらすじ」でストーリーを
頭に入れてくださいね~(*~▽~)ノ。

老人と海(ヘミングウェイ)のあらすじ:簡単/詳しくの2段階で

          

ともかくこの小説は中学校の教科書にも
採用され、小学生の課題図書にもなる
くらいのものですから、もしあなたが
高校生ならば、それなりのレベルを
見せつける読書感想文を書く必要が
ありますね。

では、どうするか…これからじっくりと
解説していきますので、どうか腰を
据えて読んでくださいね。


🎣 ”闘う男”の本能と愛

「あらすじ」記事の方を読んでくれた人は
どういうことがわかったでしょうか。

一つには、小説全体の作りとして、前半で
ゆっくりと上り詰めて後半は下ってゆく、
いわば”山なり”のストーリー展開だという
ことがあるんじゃないでしょか。


つまり「かなり詳しいあらすじ」の
【承】の部分での、巨大マカジキと
老人との壮絶な闘いと、闘いながら
その相手に寄せる敬意というか、愛というか、
ともかく極度にポジティヴな感情……

   友情images

にもかかわらずその相手を殺そうと
せずにはいられない、”闘う男”の
本能のようなもの……

このアンビバレント(両義的)な感情が
ぐんぐん盛り上がってゆく、その上昇
カーブが前半の素晴らしい読みどころと
なっているわけですね。


🎣 老人は魚で、魚は老人……

たとえばこんな文章にサンチャゴの矛盾した
感情がよく表現されています。

「おれは死ぬまで、お前に
つきあってやるぞ」
「おれはお前が大好きだ」
やつはおれの兄弟分だ。
けれど、おれはやつを殺さ
なくてはならない


カジキ swordfish-47294__180

「やつらは、やつらを殺す
おれたち人間ほど頭がよくないんだ。
もっともおれたちよりは、
気高くて、立派じゃあるけどな」
人間たちにあいつを食う
値打ちがあるだろうか?

あるものか。〔中略〕
ひとりだっているものか」



「頭がぼうっとして」くると、
「しゃんとして、人間らしく苦痛を
受け入れろ」と自分を鼓舞しますが、
その直後「いや、魚らしくかな、」と
思い直します。

そして最後の力をふりしぼって
「遠く去った昔の誇り」をよび戻し、
「魚の死の苦しみに向って投げつけ」ます。
このあたりではもう、老人は魚で
魚は老人……どっちがどっちかわからず
愛する魚の「死の苦しみ」は
老人自身の(予備的な)「死の苦しみ」
でもあるようです。

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このような「自他の一体化」は、信仰なり
恋愛なり、人生の様々な局面で体験されて
いくものでしょうが、それをサンチャゴは
巨大マカジキとの壮絶な闘いにおいて
経験しているのです。

あるいはスポーツの世界で、同様の
経験をしている人もいるかな?

               野球猫matsui-anime

そういう人はぜひ自分の経験とサンチャゴ
老人の心理とを重ね合わせて、思いつく
ことをどんどん書いていきましょう!



🎣 漁の後半、人生の後半

この巨大マカジキの捕獲についに成功した、
つまり勝利した時点が老人の心の高揚の
頂点であり、またこの小説の
クライマックスでもあります。

だとすると、あとは下っていくだけ。

そしてその下り坂にも闘いがあるのですが、
でもそれは、マカジキを食い荒らそうと
するサメたちを追い払おうとする
苦闘であって、マカジキとの勝負とは
まるで性質が異なります。

前半の闘いで老人が感じていた
高貴さは、みじんもないのです。

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この反転が含む一種アイロニカル
(皮肉)なシンメトリー(対照性)が、
「あらすじ」の【転】の部分の微妙な魅力に
なっていると思います。

【承】の部分では
かつてカサブランカの居酒屋で
大男の黒人との腕相撲を制して
「チャンピオン」と呼ばれた時代の
自分を思い出して腕力を確認していた
サンチャゴでしたが、今や意識を
かすめるのはそんなことではなく…

たぶん罪なんだろう、
魚を殺すってことは。
〔中略〕
でも、そうなれば、
なんだって罪だ。
罪なんてこと、考えちゃいけない。
第一、もう手遅れだし、

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そういうことを考えるために、
お金を頂戴している人間も
たくさんいることだ。
罪のことは、そういう連中に
考えてもらったらいい。


あるいは…

「これが夢だったらよかった。
釣れないほうがよかったんだよ
こいつにはすまないことを
したなあ」
〔中略〕
「おれは、おれとお前と、
二人とも台なしにしてしまった」


【転】でのこの下降カーブは、
老人のこの日一日の心理変化を
映し出すものですが、それが同時に
サンチャゴという人の人生全体の
後半の下降線に重ね合わされている
ようにも読めて来ます。

この二重性がまたこの作品の
大きな魅力になっているわけですね。



🎣 まとめ

ともかく”闘う男”、闘いを求めつづける
男の生きざまこそ、作者ヘミングウェイの
伝えたいことであり、その文学の真骨頂
だといえそうです。

小説の随所に描かれ、最後の1行もそれで
締めくくられる老人の夢が、アフリカの
草原で戯れるライオンだというのも、
そのことを美しく表現しているようです。

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さあ、これでもう書けますよね、
高校生らしい読書感想文。

ん? 書けそうなテーマは
浮かんできたけど、具体的に
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。

当ブログでは、
日本と世界の種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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