芥川龍之介 鼻のあらすじを簡単に/&詳しく意味を解説
やあやあサイ象です。
「感想文の書き方」シリーズも
はや第35回にして「あらすじ」
暴露サービスとしては第12弾。
芥川龍之介の『鼻』(1916)で参ります!
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さて、一口に「あらすじ」を
知りたいといっても、
話の骨子だけでいいという場合から、
読書感想文を書くんだから
もう少し詳しくないと書けない、
という場合まで、千差万別でしょう。
そこで出血大サービス((((((ノ゚🐽゚)ノ
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「ごく簡単なあらすじ」と
「やや詳しいあらすじ」の
2ヴァージョンを用意しましたよ~(^^)у
👃 ごく簡単なあらすじ
まずはぎゅっと要約した「ごく簡単」ヴァージョンの「あらすじ」。
僧侶、禅智内供(ぜんちないぐ)は
五、六寸(約15 – 18cm)もある
長い鼻を持っているために、人々に
からかわれ、陰口を言われていた。
あるとき、弟子が京の医者から
聞いてきた方法を試み、内供は鼻を
短くすることに成功する。
これでもう自分を笑う者はいない
と思い喜んだのもつかの間、やがて
短くなった鼻を見て笑う者が出始め、
以前の笑いよりいっそう不快に感じる。
ある夜、鼻がむずかゆく熱をもつよう
であったが、その翌朝には、短かった
鼻が元の長い鼻に戻っていた。
内供ははればれとして、もう自分を
笑う者はいないと独語した。
五、六寸(約15 – 18cm)もある
長い鼻を持っているために、人々に
からかわれ、陰口を言われていた。
あるとき、弟子が京の医者から
聞いてきた方法を試み、内供は鼻を
短くすることに成功する。
これでもう自分を笑う者はいない
と思い喜んだのもつかの間、やがて
短くなった鼻を見て笑う者が出始め、
以前の笑いよりいっそう不快に感じる。
ある夜、鼻がむずかゆく熱をもつよう
であったが、その翌朝には、短かった
鼻が元の長い鼻に戻っていた。
内供ははればれとして、もう自分を
笑う者はいないと独語した。
え? なんだか要領を得ない?
それではやhり「やや詳しい」
ヴァージョンのあらすじを見て
いただかなくてはなりませんね。
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👃 やや詳しいあらすじ
さっそく始めましょう。原作に切れ目はありませんが、わかり
やすさのため、私の判断で「起承転結」
の4部に分けています。
「…」内は原文(上記文庫本)からの
引用です。
🐽【起】
内道場供奉という高位にある50歳すぎの僧侶、池の尾(現在の京都府宇治市
池尾)の禅智内供は、上唇から顎の下
まで垂れ下がる五、六寸もある長い鼻の
ために、人々にからかわれ、陰口を
言われていた。
50年来、この鼻のことを気にして
いたが、気にしているということを
周りに気づかれるのがイヤで、
気にしないふりを装っていた。
鼻は物理的にも厄介で、食事中も弟子が
板で鼻を持ち上げていなければならず、
これは食べる内供も、弟子も容易な
ざではなかった。
一度この役をした中童子(12,3歳の
少年)が、手が震えて、鼻を粥の中に
落としてしまうという事件があり、
その話は京にまで喧伝された。
わずかでも鼻が短く見える方法はない
ものかと、内供は鏡に向かって研究を
重ねるが、短く見えたことは
一度もない。
「自分と同じように鼻の長い偉人」が
いれば、と思って探しても見つからず、
三国志の劉備玄徳が耳が長かった
という話を聞くと「それが鼻だったら
どのぐらい自分は心細くなくなった
だろう」と思った(iДi)。
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🐽【承】
ある日、弟子が長い鼻を短くする方法を医者から教わってきたというので、
内供は自分は別段興味のないように装い
ながら、弟子がそう押すならと、
その方法を試してみる。
その方法とは要するに、鼻を熱湯で
ゆで、弟子が足で踏むというもの。
「もう茹(うだ)った時分でござろう」
という弟子の言葉に、これだけ聞いても
「誰も鼻の話とは気がつかないだろう」
と苦笑したり、むず痒いところを
踏まれて気持ちよく感じたりしながら、
二度目の茹でを終わると、鼻は
「あたりまえの鍵鼻」程度に
短くなっていた()。
内供は鏡を見て満足、
のびのびした気分になった。
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🐽【転】
ところが、その後、会う人会う人、内供の鼻を見ては笑いをこらえている
様子で、それも長かった頃に笑われて
いたのとは、なんとなく質の違う
笑われ方を内供は感じた。
人は誰でも他人の不幸に同情する
ものだが、人がその不幸を乗り
越えると、なんとなく物足りなさを
感じ、もう一度同じ不幸に陥れて
みたいような、一種の敵意を抱く。
今回の笑われ方を内供が不快に
感じたのは、そのような「傍観者の
利己主義」に感づいたからだ。
内供は日増しに機嫌が悪くなり、
鼻が短くなったことをかえって
恨めしく思った。
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🐽【結】
ある夜、内供の鼻がむずがゆくなり、熱も出てきた。
「無理に短うしたで、病が起こった
のかも…」とつぶやいて床につき、
翌朝目が覚めると、忘れかけていた
「ある感覚」が帰ってきた。
鼻に手をやると「昔の長い鼻」があり、
内供は、鼻が短くなった時と同じ
はればれとした心持になって、
「これでもう誰も笑う者はいないに
違いない」と自分にささやいた。
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👃 作者が伝えたかったことは?
え? やっぱりよくわからない?それじゃあもう、全文を読んで
もらうしかありませんね。
え? それはしんどくていやだ?
そういう人には朗読を聴いて
いただきましょうか。
え? 話は一応わかったけど、
何を書いていいかわからない?
👉それでしたら、こちらの記事を
ぜひ参照してください。
・芥川龍之介 鼻で感想文:教訓は?ペロー童話に照らして解説
芥川の他の作品と照らし合わせてみる、
というのも一法ですね。
👉ほかの芥川作品についても色々と情報提供
していますので、ぜひこちらから
ご覧ください。
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《虎の巻》」を開陳している記事の
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日本と世界の種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。
参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらのリストからお探しください。
・「あらすじ」記事一覧
・≪感想文の書き方≫具体例一覧
ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/
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