シェイクスピア ハムレットのあらすじ:簡単/詳しくの2段階で

 


やあやあサイ象です。

「感想文の書き方」シリーズもはや第61回、
「あらすじ」暴露サービスとしては
第38弾となります。

今回は不遜にも、あのシェイクスピアの
名作中の名作、四大悲劇の中でも
最高傑作と見られている『ハムレット』
(1601初演。⇩)に挑戦です。



さて、一口に「あらすじ」を、といっても、
話の骨子だけでいいという場合から、
読書感想文を書くんだから、
ある程度詳しくないと……という場合まで、
千差万別でしょう。

そこで出血大サービス((((((ノ゚⊿゚)ノ

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「ごく簡単なあらすじ」と
「やや詳しいあらすじ」の2ヴァージョンを
用意しましたよ~(^^)у



👉 ごく簡単なあらすじ(要約)

まずはぎゅっと要約した
「ごく簡単」ヴァージョンのあらすじ。

デンマークで国王が急死し、
弟のクローディアスが
残された王妃と結婚して王座に就く。

王子ハムレットには、父の亡霊が現れて
自分は弟に毒殺されたのだと語る。

狂気を装うことにしたハムレットは
恋人オフィーリアに「尼寺へ行け」
などと言い、隠れていたその父、
宰相ポローニアスを刺し殺す。

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    J・W・ウォーターハウス画『オフィーリア』(部分)


オフィーリアは発狂、やがて水死し、
激怒した兄のレアティーズと
ハムレットとに剣術試合が仕組まれる。

毒入りの剣と葡萄酒を用いたこの試合で
両剣士と王夫妻はすべて死ぬ。


え? なんだかよくわからん?

ま、それはそうかもしれません。

なにしろこれは小説ではなく
戯曲(劇の脚本)で、第1幕から
5幕まであるかなり込み入ったドラマ。

その展開をムリヤリ凝縮した
「あらすじ」ですからね。


なので、ストーリーを理解するに
は実際の芝居を見るか、映画で
鑑賞するのが手っ取り早い
ことはたしかでしょう。

最新の作品ならこれになるでしょうね。
 ⇩


でももちろん、映画のストーリーは
完全に原作通というわけではありませんし、
また英語のよく聴き取れる人なら
結構ですが、字幕に頼っていては、
原文の面白みは三分の一も伝わりません。

有名なセリフ、名言を押さえたいとか、
読書感想文などを書こうという場合は、
やっぱり文章が与えられていないと
困りますよね。

シェイクスピア  William_Shakespeare

そこで下記の「やや詳しいあらす」では
できるだけ原文の引用を挟みながら
進めていきますね。

「”」印のあるグレーの囲みと「  」の中は
すべて原作(上記「ちくま文庫」の松岡和子
訳)からそのまま引き抜いた文章で、
名言とされる言葉を多く含んでいますが、
それらについて英語の原文が気になる方は、
こちらの記事を参照しながら
お読みください。⇩
ハムレット (シェイクスピア )の名言:英語原文では何と?

では、参りましょう。



👉 やや詳しいあらすじ


【第一幕】
デンマークで、国王が急死し、
弟のクローディアスが
残された王妃と結婚して王座に就く。

新王の戴冠式・結婚式のため     5fb2e55021a202fedcb32501f49538d9_s
留学先から戻っていた王子
ハムレットは、王(叔父)に向けて
「血のつながりは濃くなったが、
心のつながりは薄まった」などと直言。

困惑気味の王夫妻が退場すると、
傍白(ひとりごと)で「たった一月前に
涙に暮れていた」母の再婚があまりに
早いことを嘆く。

神が禁じていなければ自殺したい、 
この世のいとなみの一切が「ああ、
厭だ、厭だ」

考えたくない――
もろきもの、お前の名は女
(弱きものよ、汝が名は女) 

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宰相ポローニアスと娘のオフィーリアが、
息子レアティーズのフランス留学への
旅立ちを見送る。父いわく

金は借りても貸してもいかん。
貸せば金も友人も失い、
借りれば倹約精神が鈍る

何より肝心なのは、己に誠実であること。


父王の亡霊が出るとの知らせを受け、
ハムレットが深夜、城壁に立つと、
予期のとおり亡霊が現れ、
現王に毒殺された経緯を詳細に語る。

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駆けつけた親友のホレイショーに
「殿下、おっしゃることが支離滅裂で」
などといわれると、

なあ、ホレイショー、天と地の
あいだには哲学などでは計り
知れないことが山ほどあるんだ

俺はこの先「気違いのふりをする
かもしれない」からそう思えと言い渡し、
さらに言う。

この世の関節がはずれて
しまった
。ああ、何の因果だ。


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【第二幕】
「ハムレットの変貌ぶり」を気にかける王夫妻は、
学友のローゼンクランツとギルデンスターンに
様子をうかがうよう命じる。

そこへ現れたポローニアスは、
この狂乱は娘オフィーリアへの
「恋ゆえのご乱心」と推論し、
自分らがそれを証明するから
見守るようにという。

本を読みながら登場したハムレットに
ポローニアスが探りを入れる。

ポローニアス 殿下、何をお読みで?
ハムレット 言葉、言葉、言葉。
ポローニアス 中には何が?
ハムレット 誰と誰の仲だ?
ポローニアス いえ、お読みになっている中身は何かと?
ハムレット 悪口だ。この皮肉屋はこう書いている。

老人は髭白く…〔中略〕だが、
何もこうまで書くことはない。

そうだろう、お前だってカニの
ように後ろ向きに這えれば、
俺と同い年くらいにはなれる
だろうからな。

(ハハ、ほとんど漫才ですね^^;)


現れたローゼンクランツと   囚人 images
ギルデンスターンには
「デンマークは牢獄だ」と言い、
反論されると

そもそも客観的な善悪などない、
主観が善悪を作るんだ
俺にとっては牢獄だ。


旅役者の一行が到着し、
気に入りの役者にさっそく悲劇の
ひとこまを演じさせて心を動かされた
ハムレットは「父上の殺害に似た
場面を、叔父の目の前で
演じさせよう」と思いつく。

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【第三幕】
ハムレットの「錯乱」が本物か偽装か
見きわめようと物陰に隠れている
王夫妻と父の前で、恋人を待つ
オフィーリア。

ハムレット登場して

生きてとどまるか、
消えてなくなるか、

それが問題だ。

に始まる長広舌。

オフィーリアとの会話は
「貞淑」と「美しさ」の関係に発展し、
「心からお前を愛したこともある」
とハムレット。

オフィーリア 本当に、そう信じさせてくださったのに。
ハムレット 信じたのが間違いだ。〔中略〕お前を愛したことなどない。

オフィーリア それなら私は
二重にだまされて。 

ハムレット 尼寺へ行け
ああ、罪人を産みたいのか?
〔中略〕俺たちはみんな悪党だ。誰ひとり信じるな。
尼寺へ行け、さあ。〔中略〕
どうしても結婚しなくては
ならないなら、馬鹿と結婚しろ。
賢い男なら、間男されて額に
角を生やすのがおちだと
分かっているからな。
行け、尼寺へ――さっさと
行くんだ、さようなら。

オフィーリア 神さま、正気に
戻してさしあげて。


旅役者たちによる劇『ゴンザゴー殺し』
が開演し、王を毒殺する場面になると、
クローディアス王は席をはずす。

王の「ひどいお腹立ち」を告げられた
ハムレットは、王妃がお呼びとのことで
居室へ向かうが、その途中、王がひとり
懺悔の言葉を連ねるのを聞く。

「しめた、今ならやれる」 天使castel-santangelo-485296_640
と剣を抜くものの、

悪党がおれの父を殺す、
そのお返しに一人息子の俺が
その悪党を天国に送り込む。

なんだ、これでは雇われ仕事、
復讐ではない。 
〔中略〕
剣よ、戻ってもっと
忌まわしい時を待て。


王妃の叱責にふざけた応答をするうち、
壁掛けの陰からポローニアスの声が
聞こえ、ハムレットは「何だ? 
鼠か! 死ね、死ね」と壁掛け越しに
彼を刺し殺す。

取り乱す王妃に向けてなおも「下劣な
情欲」云々と責め立てるハムレットに、
父の亡霊(王妃には見えない)が現れ、
「鈍った決意を研ぎ澄ます」。



【第四幕】
危険を感じた王はハムレットに
イギリス行きを命じるが、同国王への
親書にはこの男をすぐ殺すよう
依頼してある(叫び)。

オフィーリアは正気を失った様子で
王夫妻らの前で意味不明かつ淫乱な、
言葉を連ね、歌を歌う。

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父の訃報に驚いて急遽帰国した兄の
レアティーズは、暴徒の先頭に
立って謀反を起こし、
「レアティーズを王に」との声も
すでに上がっている。


ハムレットからホレイショーへの
手紙で、イギリス行きの船は海賊に
襲われ、自分ひとり捕虜として
帰国することになったと連絡。


王がレアティーズをなだめ、
父を殺したのはハムレットだと
説いているところへ、ハムレット帰国の
知らせが入り、二人は結託して
剣術試合を計画。

「念のため切先に毒を塗って
おきましょう」

そこへ再登場して狂気の歌を歌う
痴呆状態のオフィーリアに接し、
レアティーズの復讐心は加熱。


登場した王妃によって
オフィーリアの溺死が知らされる。

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    J・E・ミレー画『オフィーリア』
    (部分。ロンドン、テート美術館蔵)



【第五幕】
墓地で二人の墓堀りが駄弁を弄しながら
穴を掘っているところへ
ハムレットとホレイショーが登場。

歌いながら頭蓋骨を穴から放り出す(ドクロ)
墓堀りとハムレットとで
掛け合い漫才のようなやりとり。

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そこへ、王夫妻、レアティーズらが
棺を運び入れる。

彼らの会話から棺の中身がオフィーリア
と知って飛び出したハムレットと
レアティーズとで掴み合いになるが、
王に止められる。


廷臣から伝達された試合の条件を
受諾し、ハムレットは試合に臨む。

王によってレアティーズとの握手を
促され、自分の行為は「すべて狂気の
なせるわざ」で「悪意はなかった」
と謝罪。

今の言葉で「胸のつかえがおりました」
が、「名誉に関しては別です」と
レアティーズ。

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試合開始し、ハムレットが2本先取
したところで、王妃が毒入りと
知らず葡萄酒を飲む。

次にレアティーズがハムレットを刺し、
両者もみあううち、剣が取り替わる。

さらにハムレットがレアティーズを
刺し、王妃が倒れる。

瀕死のレアティーズが「王が張本人」
と告げ、ハムレットは「ならば、
毒よ、効き目を見せろ」と
王を刺し殺す。


死に臨んでハムレットはホレイショーに
「俺のことを語り伝えてくれ」、
「王位はフォーティンブラスに」
と言い残す。

ポーランドからの凱旋途上であった
ノルウェイ王、フォーティンブラスは
ハムレットの遺体を壇上に
掲げよと命じる。




👉 感想文なら…

さあ、いかがでした?

これでもう大丈夫ですよね、
感想文だろうが、なんだろうが…。


とりあえず、上記「あらすじ」のうち、
面白いと思った、あるいはなんとなく
心に引っかかってきたことについて、
考えてみればいいんですよ。

そういわれても何を書いていいか
わからない?

そういう人はこちらの記事を
見てくださいね。

ハムレットで読書感想文✒例えばこんなの 漱石ならどう言う?

『ハムレット』以外のシェイクスピア悲劇、
たとえば『オセロ』や『ロミオと
ジュリエット』については、
こんな記事も書いていますので、
参考になろうかと思います。
   ⇩
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Verona

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え? 書けそうなテーマは
浮かんできたけど、でも具体的に、
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?


当ブログでは日本と世界の多くの作品について
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産していますので、
お役に立ちそうなものを
こちらのリストから探してみてくださいね~(^^)у

「あらすじ」記事一覧

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ともかく頑張ってやりぬきましょ~~(^O^)/

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