喪中はがきの書き方と例文 場合と事情に応じてシンプルに
喪中はがき…
例年ならそろそろ年賀状のことを考え
なきゃ…と思って焦る時期に、それを
考えなくていいからかえって気楽で
ありがたい…
とこれをプラス思考で受けとめる人もいます。
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故人の思いを想像してみても、あなたが
いつまでもくよくよしているよりは、
前を向かれることをお望みなのでは?……
ここはそう頭を切り換えて、人生の
荒波を乗り切っていきましょう!
それはそうだけど……
だからといって何もしない
というわけにもいきませんよね。
例年年賀状をくださる方には、先方が
その準備にかかる以前に「喪中はがき」
(年賀欠礼状)をお届けするのが礼儀……
ですね。
続柄を明記しよう
というわけで「喪中はがき」の書き方です!まず、これを出す(年賀欠礼する)必要が
あるかどうかですが、一般に配偶者、両親、
子、配偶者の両親、きょうだい、祖父母が
亡くなった年に出されるようです。
ただ祖父母の場合は省略(年賀欠礼しない)
される傾向にありますので、スルーしても
問題は少ないように思われます。
ともかく故人の名前を書くことになりますが、
相手にとっては初めて見る名前という場合が
多いでしょうから、必ず続柄(父、義母、
兄など…)を書き入れましょう。
結婚されている場合は夫婦連名で出すのが
基本なので、たとえば父なら、どちらの
父かわかるように「△△の父◯◯」
というふうに書くのがよいでしょう。
独身ならもちろん、たんに「父」で
いいわけです。
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テンプレートですましたくない…
さて、肝心の文面ですが、今時これに悩む人も少ないかもしれません。
印刷屋さんやネット上のテンプレートで
お金を払うなら、いくつも用意されていて
その中から選べばいいだけのこと
ですもんね。
でも、でも……ここはやっぱり自分の文章
ということにこだわりたい方も
いらっしゃるでしょう。
亡くなり方がやや特殊であったり、
その方への思いが一方ならぬもので、
出来合いの文章ではすましたくない、
という場合とか……。
そこで、ここではごく一般的なもののほかに、
そこから多少ずれる特殊なケースもいくつか
想定して、喪中はがきの例文を並べて
みますので、参考にしてもらえればと
思います。
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一般的な構成
まず基本的な形式です。たいてい常識とされているのが、
「年賀」とは書かず、「年始」「年頭」
「新年」などの語で代用すること。
「賀」の字はおめでたすぎるので……。
それから、誰がいつ亡くなったのか
(月だけでもよい)を明記することです。
さて、本文ですが、このハガキのように
文頭に2行ほどの「主文」を書き、その左に
(位置をやや下げて、小さめの字で)詳細を
書いていくという形のものが多いようです。
たとえば、こんなふう。
喪中につき年末年始の
ご挨拶ご遠慮申し上げます
今年◯月に☆ ◯◯が永眠
いたしました
ここに本年中賜わりました
ご厚情を深謝申し上げ
明年も変らぬご交誼のほどを
お願い申し上げます
平成◯◯年◯◯月
住所・名前
(結婚していれば夫婦連名)
ご挨拶ご遠慮申し上げます
今年◯月に☆ ◯◯が永眠
いたしました
ここに本年中賜わりました
ご厚情を深謝申し上げ
明年も変らぬご交誼のほどを
お願い申し上げます
平成◯◯年◯◯月
住所・名前
(結婚していれば夫婦連名)
👉☆は続柄(「父」など)。
句読点(。、)はつけないのが慣例ですが、
あっても問題ないように思われます。
これにご自身の場合を当てはめれば
それでOK、なんの問題もありません。
ただ、この「主文+詳細」の形式が絶対、
というわけではありませんし、また、
さきにも申しましたとおり、もっと自分の
場合と事情、また人柄に即した文面に
したいと思われる場合もあろうかと…。
そこで、上記とは多少異なる文例を
以下に並べてみましょう。
(以下、日付と住所・名前は省略)
今年も残り少なくなり、皆様も何かと
お忙しいことと存じ上げます
さて、去る◯月◯日に☆ ◯◯が
天寿を全ういたしまして、ただいま
服喪中でございますため、年末年始の
ご挨拶は差し控えさせていただきます
寒さの厳しい折から、いっそう
ご自愛のほど念じ上げます
お忙しいことと存じ上げます
さて、去る◯月◯日に☆ ◯◯が
天寿を全ういたしまして、ただいま
服喪中でございますため、年末年始の
ご挨拶は差し控えさせていただきます
寒さの厳しい折から、いっそう
ご自愛のほど念じ上げます
本年も残すところわずかとなりました
皆様におかれましてはお健やかに
お過ごしのことと存じます
私どもでは、◯月◯日に☆ ◯◯が
急逝し喪に服しておりますので、
年末年始ともご挨拶を控えさせて
いただきます
寒さいよいよ厳しさを増す折柄、
一層ご自愛のほどお祈り申し上げます
皆様におかれましてはお健やかに
お過ごしのことと存じます
私どもでは、◯月◯日に☆ ◯◯が
急逝し喪に服しておりますので、
年末年始ともご挨拶を控えさせて
いただきます
寒さいよいよ厳しさを増す折柄、
一層ご自愛のほどお祈り申し上げます
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よりシンプルに行きたければ、
☆の喪に服しておりますので、
年末年始のご挨拶を失礼
させていただきます。
☆ ◯◯ 享年◯◯歳。
長らく療養しておりましたが、
◯月◯日に永眠いたしました。
年末年始のご挨拶を欠礼いたします。
年末年始のご挨拶を失礼
させていただきます。
☆ ◯◯ 享年◯◯歳。
長らく療養しておりましたが、
◯月◯日に永眠いたしました。
年末年始のご挨拶を欠礼いたします。
あるいは逆に、もう少し思いを込めたい場合。
喪中につき年末年始の
ご挨拶ご遠慮申し上げます。
本年◯月に☆が急逝いたしました。
享年◯◯歳。
十分に人生を全うしたとは思いますが、
やはり生きていてくれたら、
という思いがまだ抜け切りません。
生前に皆様から賜りました
ひとかたならぬご厚情に
心より御礼を申し上げます。
ご挨拶ご遠慮申し上げます。
本年◯月に☆が急逝いたしました。
享年◯◯歳。
十分に人生を全うしたとは思いますが、
やはり生きていてくれたら、
という思いがまだ抜け切りません。
生前に皆様から賜りました
ひとかたならぬご厚情に
心より御礼を申し上げます。
これらのうちで気に入ったものに
あなたなりの事情や工夫を加えて
もらえれば、ホラもう出来上がり。
簡単ですよね。
では次に、父母を相次いで喪った場合や
ビジネスでの喪中欠礼など、多少
特殊なケースの文例を検討します。
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父母を相次いで喪った年
実のご両親を同年に相次いで……という場合は衝撃も大きいでしょうが、
既婚者の場合は父母も4人まで
ありえますので、同年に2人…という
ケースも、そう珍しくなくなります。
実は私も経験しているのですが、あまり
大げさにして心配されるのも考え物
ですので、以下のようなさりげない
ものですますのがよろしいのでは?
喪中につき年頭のご挨拶を
失礼させていただきます
◯月◯日に△△の☆ ◯◯が
◯◯歳にて
また◯月◯日に△△の☆ ◯◯が
◯◯歳にて亡くなりました
これまで賜りましたご厚情に
故人になり代わりまして
厚く御礼申し上げます
失礼させていただきます
◯月◯日に△△の☆ ◯◯が
◯◯歳にて
また◯月◯日に△△の☆ ◯◯が
◯◯歳にて亡くなりました
これまで賜りましたご厚情に
故人になり代わりまして
厚く御礼申し上げます
👉△△には夫婦どちらか(該当者)の名前を
入れます(差出人を夫婦連名とする場合)。
物足りない場合は、これに自分の感慨や、
「ご自愛のほどを」など、相手を気遣う
言葉を短く加えてもよいでしょう。
ビジネスレターの場合
ビジネス上の「喪中欠礼」の場合はよりビジネスライクに、こんなので
よろしいんじゃないでしょうか。
喪中につき年始のご挨拶を
ご遠慮申し上げます。
本年◯月にかねてから療養中で
ありました弊社□□ ◯◯が
永眠いたしました。
ここに、お得意様各位から賜り
ましたご厚情に深謝申し上げます。
皆様にはご心配をおかけ致し
ましたが、弊社の業績は順調に
推移しております。
今後とも変わらぬご支援
ご鞭撻の程お願い申し上げます。
ご遠慮申し上げます。
本年◯月にかねてから療養中で
ありました弊社□□ ◯◯が
永眠いたしました。
ここに、お得意様各位から賜り
ましたご厚情に深謝申し上げます。
皆様にはご心配をおかけ致し
ましたが、弊社の業績は順調に
推移しております。
今後とも変わらぬご支援
ご鞭撻の程お願い申し上げます。
👉□□ には「役職名」を入れます。
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年賀状をくれてしまった人へ
それからもう一つ、考えておいた方がいいのが、喪中ハガキを出さなかった
人から年賀状が届いてしまった場合。
この場合はもう年も明けて「喪中」で
なくなっていますから、喪中はがきは
使わず、代わりに「寒中見舞い」を
出すのが、床しい礼儀です。
たとえば、
寒中お見舞い申し上げます。
このたびは御丁重な年始状をいただき、
誠にありがとうございました
実は昨年春より病床にありました
☆ ◯◯が○月に他界し、服喪中のため
年頭のご挨拶を失礼させて
いただきました。
連絡が行き届かず、
申し訳ありませんでした。
家族一同、ようやく落ち着きを
取り戻してまいりましたので、
どうか御休心ください。
このたびは御丁重な年始状をいただき、
誠にありがとうございました
実は昨年春より病床にありました
☆ ◯◯が○月に他界し、服喪中のため
年頭のご挨拶を失礼させて
いただきました。
連絡が行き届かず、
申し訳ありませんでした。
家族一同、ようやく落ち着きを
取り戻してまいりましたので、
どうか御休心ください。
相手はたいがい恐縮されますので
(喪中ハガキを受け取りながら年賀状を
出してしまう場合も多々あり)、嫌味と
受けられないよう気をつけましょう。
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まとめ
要は、年賀状はいらないよ、と伝えることにあるんで、同情を買いたくて
出すわけではありませんよね。
ならば、失礼や日本語の間違いさえ
なければ、あとはシンプル・イズ・ベスト。
固く考えることはありません。
Take it easy!
気楽に書いてみましょう。
👉そのほか各種の礼状・見舞い状
などの書き方についてはこちらを
ご参照ください。
・お礼状の書き方と例文!ビジネスシーンには欠かせない
・暑中見舞いの書き方:上司など目上の人に送る場合の注意と文例
・暑中見舞いの礼状どう書く?文例つきで書き方を解説
👉日本語の使い方で迷った場合は
こちらが参考になるかもしれません。
・旦那?夫?主人?亭主?パパ?結婚相手の呼び方でベストは?
・嫁?妻?奥さん?家内?正しい呼び方で円満な夫婦関係を
・お疲れ様とご苦労様の使い分け?(*_*)うるさくなったのは平成から?
・散見される?散見する? 正しい意味・使い方を鴎外・太宰に聞く
・「お~になる」敬語は二重化注意:太宰・志賀も”お殺せに”バトル
・“させていただく”が間違い敬語になる場合:恩ない人への恩表現
・差別と区別の違いは?曽野綾子氏の主張を英語に照らして解析
それではまた~()ノ
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秋晴れが続いています。
入りやすい所で、水虫治療お試し中です^O^
どうぞ気長にお願いします。
サイ象