夏目漱石 こころ:”感想は書かない”感想文《虎の巻》

 


やあやあサイ象です。

宿題の読書感想文はもうできました?
え? まだ?
感想文は大の苦手?

いや、実はそういう人のほうが
けっこういいものを書いてしまうんです。

要領さえわかれば、超優秀の感想文、
コンクールで賞をとってしまう
ようなものも決して夢ではありません。

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👉 感想文の書き方:第1回

さて、これから”高度”な感想文の
書き方について、いろんな
文学作品を例に考えていきたいんですが、
その記念すべき第1回は『こころ』。

はい、高校の現代文で定番の作品ですね。


まずこの作品全体を読んでいることが
前提になるわけですが……

え? 読んでない?
読み通す時間はもうない?

Panda-s

全体のストーリーが頭に入っていないと
やはりどうしようもないので、
そういう人はこちらで、まず「あらすじ」
だけでも押さえてくださいね。
夏目漱石 こころのあらすじ:「簡単/詳しい」の2段階で解説



👉 感想なんて書いてちゃダメ!

まずはじめに、当ブログ「感想文の書き方」
シリーズ秘伝のサイ象流・感想文の書き方
《虎の巻》
を広げさせてもらいますね。

  • 学校で評価される感想文は作品を
    読んでの素直な「感想」など
    ではなく、それを機に
    自分の生活を反省する
    作文である。
  • これを書くには、まず、たとえば
    登場人物が何らかの行動を
    とったとき、
    「自分にはこんなことはできない」
    のではないかとか、あるいは
    性格的に「自分にはこんな
    ところはないか」と反省する。
  •     自分にはこんなところはないか……  疑問009093   

  • その上で、「これからは自分も
    こうしよう」という類の
    前向きな結論
    を決め、
    決めてから書き始める。
(これは「Yahoo!知恵袋」での
「ikemen_busaiku」さんの
回答に触発され、構成して
いったものです。)

なんでそうなるかって?

「ikemen_busaiku」さんは
こう答えています。

少なくとも学校の求める読書感想文
とはこういうものだからです。
それは、コンクールで賞を取って
いる作品を眺めてみれば
わかります。
ほとんどこんな作品
ばかりですから。


身もふたもない話ではありますが、     
へへ(^_^;) 、結局そうなんですよね。

日本の「国語」は「道徳」を
兼ねちゃってますからね。

だから、すくなくともコンクールで
賞でも狙おうかという人は、
読みながら心に浮かぶ「感想」は
ひとまず横へ置いて、
「自分の生活を反省する」方向へと
頭をねじ向ける必要があるわけです。



👉 自分ならどうするか

だとすると、見えてきません?
『こころ』って、この方法で
やれそうじゃないですか?

それでは、誰のどんな行動
採りあげるのか。

あなたが男なら、まず「私」
(前半での「先生」)になって
みてください


たとえばKから恋を打ち明けられた後に
とった一連の行動

これについて、またこの行動
切り離せない「私」の性格について、
自分なら……と考えてみるんですよ。

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え? それじゃあありきたりの
ものしか書けない?

それなら、「私」でなく「K」に
なってみましょう。

「K」の行動性格について、
自分なら……と考えてみる
んです。

あなたが女である場合は、
「私」や「K」より、その二人の男に
恋された「御嬢さん」になって
みてはどうでしょう。

         袴055018

その時々の行動性格について、
自分なら……と仮定してみるんです。

あなたが「もてる女」であればv(^-^)v、
「御嬢さん」の気持ちは痛いほど
わかるでしょう。

し残念ながらそうでない場合は(=`(∞)´=)、
空想の世界でモテて、しかもモテすぎる
結果、男たちを順次、死に追いやるわけ
ですから、それはそれは痛快((((((ノ゚⊿゚)ノ

audrey original

でもないですかね?

ともかく、自分ならこうする、

あるいは、そうはしない。

なぜなら自分はこういう性格で、
いつもこうありたいと考えているから。

だから、こんなことで死んだりしないし、
死なせもしない……。

等々よく考えて、「前向き」
決意表明に結び付けていくことですね。


👉 けんかはやめて

うーん、でも、なんだかうまく
書けそうにない……
まだそんなスゴイ立場に
なっちゃった経験ないし……

まあ、それはそうかもしれませんね。


でも、自殺とかなんとかいう
スゴイところまで行かなくっても、
ちょっとした三角関係のトラブル、
それにまつわる喜怒哀楽のドラマなら、
あなたの身の回りにも、けっこう頻繁に
発生してるんじゃないですか?

だから、このテーマはよく   友情images
 
歌謡曲にもなって流れています。

その好例が、ちょっと古いですが、
河合奈保子さんの「けんかをやめて」です。

たとえばこの歌と『こころ』とを
比較してみるのも、面白いんじゃないですか?

詳しくはこちらをご覧ください。
漱石『こころ』のお嬢さん問題と河合奈保子「けんかをやめて」


👉 漱石って、なに考えてたの?

それをキッカケに(いやキッカケに
しなくてもいいんですが)作者漱石が
どんな人だったか、どんなことを
考えながら小説を書いてたか、ほかの
作品や評論なんかも読んで、いっちょ
勉強してみれば、感想文には
ますます磨きがかかりますね。

犬と本Animal-Dog-s

え? めんどくさい?
もう時間がない?

しようがない、
そういう人はこちらをご覧ください!
漱石の名言でたどる恋愛💛『吾輩』猫が読み直す『こころ』etc.

漱石という人が(とりわけ恋愛や
男女関係について)考えていたことが
手っ取り早くわかってしまいますよ(◎◎;)


ともかく『こころ』ばかりでなく
漱石のほかの作品を読んでみて、
内容や雰囲気の違いについて考える
というのもいい方法ですね。

あるいは漱石以外の、外国の作家のもの
でもいいので、何かと引き比べてみると
人に差をつける高度な感想文が書ける
かもしれませんよ。

たとえばR・L・    lon-chaney-396748_640 
スティーヴンソンの傑作、
『ジキル博士とハイド氏』。

これ、「善/悪」の交替という主題が
『こころ』に似ている上に、後半に
主人公の長い手記が置かれて、そこで
すべての謎が明かされるという構成も
そっくりです。

詳しくはこちらで。
ジキルとハイドのあらすじ:スティーヴンソン原作を結末まで


あるいはまた、内容はとりあえず
置いといて、文章の一字一句にこだわって
みるのというのも面白いかも手ですよ。

たとえば「私」と書いてあるのは
「わたし」と読んでいいのか、それとも
「わたくし」と読むべきなのか…とか。

この問題については、こちらの
記事で原著の写真入りで探求を
試みています。
私の読みはわたし?わたくし?新常用漢字音訓表ではなんと…?

           野球猫matsui-anime                      




👉 映画を見るのも一法

それから映画なんか見て参考に
するのもひとつの手ですね。

そこには映画作者(監督)の原作
「解釈」がはっきりと現れます。

それが自分の「解釈」と違う場合、
それについて考え、突っ込んでいけば
“高度”な感想文になること請け合いですよ。


たとえば市川崑監督『こころ』(1960)。


絶頂期の新珠三千代さんに
(彼女の美貌だけでも一見の価値あり)
森雅之さん、三橋達也さんがからみます
(なんていっても、若い人には意味ないか……)

ただ、帝国大学図書館で女学生が
勉強してるのが残念(/_;)/~~
(この時代、ありえんだろ)

  東大構内の心字池 OLYMPUS DIGITAL CAMERA
  (通称”三四郎池”)

この池が出てくる漱石作品『三四郎』をめぐっては、
こちらの記事をご参照ください。
夏目漱石 三四郎のあらすじ:「簡単/詳しい」の2段階で解説
漱石 三四郎で感想文:美禰子の愛は?”無意識の偽善者”とは?
漱石『三四郎』:白い雲を見る二人の小津安二郎的ショット”

また「高等遊民」とか、三角関係の
テーマについては、『三四郎』の続編
とされる『それから』『門』を
扱ったこちらの記事どうぞ。
漱石 それからのあらすじ:簡単/詳しくの2段階で解説
門(夏目漱石 )の簡単なあらすじと小論文へのヒント
門(夏目漱石)の詳細なあらすじ:登場人物に入り込んで解説

またそのほかの漱石作品については
こちらで。
夏目漱石 草枕のあらすじ ∬感想文に向けて内容を解説
夏目漱石 草枕:冒頭の名言を意味付きで解説「智に働けば…」
漱石の夢十夜で感想文?第一夜のあらすじと考え方から
漱石 夢十夜のあらすじと解釈:第三夜で感想文ならどう書く?
夏目漱石 夢十夜:第六夜のあらすじと解説:運慶が生きている?
漱石「月が綺麗ですね」の出典は?I love youはこう訳せ

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ともかく、どこかにネタを見つけて、
それを自分の問題に引きつけて
書いてみましょ~(^^)y

当ブログでは、上記の漱石関連のものを含め、
日本と世界の種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
こちらのリストからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

≪感想文の書き方≫具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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